あらすじ
巨悪・白子屋菊右衛門は倒したが、いまだ残党に狙われる梅安。彦次郎と小杉十五郎は、鍼医師として人助けに励む彼を陰で支えていた。しかし復讐者たちは、意表をついた方法で梅安に襲いかかってきた。なじみの料理屋「井筒」のおもんとの愛もじっくりと描かれる、仕掛人・藤枝梅安シリーズ、円熟の長編。
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時代劇専門チャンネルで「仕掛人・梅安」や「剣客商売」などを放映してるのを最近知り、時々楽しんでいます。池波正太郎 著「梅安影法師」、シリーズ(六)、2001.7発行。梅安に向けられた3人の刺客。度重なる梅安の危機。おしまが、小杉十五郎が、そしてお才という肝のすわった老女性の機転が、危機一髪、梅安を救います。
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▼「殺気の闇」「三人の仕掛人」「稲妻」「春雷」「逆襲」「菱屋の黒饅頭」
▼このあたり、もう完全に「連作短編」ではありません。要は流れで、「白子屋殺害」してしまった梅安が、狙われる。当然狙われる。殺し屋がじゃんじゃかやってくる。もう構造は完全に「カムイ外伝」。
▼なんだけど、カムイと違って梅安は「針医者」でもあるので、そしてその使命を全うしたいので、逃亡しない。当然、居場所がばれてるんだから次々に襲い掛かってくる殺し屋たち。
▼カムイ外伝と違うのは、やっぱり疑似恋愛ホモソーシャル的なバディ仲間が複数居ることですね。もはやその人間関係を描くことが主題なんではないか、というような。
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改めて池波正太郎さんは凄い、と思った。解説で、北原亜以子さんが、池波作品は「中毒」になる、と言っていたけれど、まさに、その通り。完全に「中毒」になっている。
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内容(「BOOK」データベースより)
巨悪・白子屋菊右衛門は倒したが、いまだ残党に狙われる梅安。彦次郎と小杉十五郎は、鍼医師として人助けに励む彼を陰で支えていた。しかし復讐者たちは、意表をついた方法で梅安に襲いかかってきた。なじみの料理屋「井筒」のおもんとの愛もじっくりと描かれる、仕掛人・藤枝梅安シリーズ、円熟の長編。
令和5年6月27日~29日
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大坂暗黒街の大物・白子屋菊右衛門を殺ってからの梅安は、次々に襲ってくる刺客に煩わされることになった。熱海温泉でほとぼりを冷ましていた梅安だが、薬種屋・片山清助の治療のため江戸に舞い戻ることに。ここから、著者お得意の、二つの事件が一つになる展開。白子屋が送り込んだ刺客は、腕は立つが一匹狼を気取る間抜けな奴ら……というのも痛快娯楽時代小説として楽しめた。
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梅安シリーズ・6
シリーズも終盤ですね
梅安シリーズは 他の3大シリーズ(鬼平・剣客)に比べると
葛藤というか 苦悩が滲み出てる感じで・・ 要するに他と比べると
暗い部分が多いのですが そこが逆にいいですねー^^
通好みな感じするなぁー (^o^)