池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳[決定版](二十三) 特別長篇 炎の色

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    特別長編、炎の色。
    亡父の隠し子、平蔵の妹が出現する。いろいろ苦労してきた身の上であるが、さすがに平蔵の妹、度胸はすわっていて、早速に平蔵の手助けとして、潜入する働きを見せる。
    おまさが、旧知の盗賊のお頭に声をかけられたのを、きっかけにして、一網打尽にすべく、探索がはじまる。怪しい魅力の女盗賊のお頭、お夏も登場する。
    江戸情緒に、どっぷりと浸れる池波正太郎先生の名作。

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    2023年01月23日
  • 仕掛人 藤枝梅安 (5)

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    上方に身を隠していたはずの小杉十五郎が、再び江戸に現れた。
    盟友との再会を喜ぶ藤枝梅安は声をかけようとするが、小杉は何者かに尾行されていたのだった……。
    過去の因縁に真っ向から対峙する小杉と、その裏の梅安たちの暗躍を描く「梅安流れ星」(前後編)ほか、「梅安最合傘」「梅安迷い箸」(ともに前後編)の全6話を収録した第5巻。

    今回は、過去の因縁に真っ向から対峙する小杉と、その裏の梅安たちの暗躍を描く「梅安流れ星」(前後編)ほか、梅安の恩人との再会と仕掛けを描く「梅安最合傘」、梅安の仕掛けを見ながら黙っていた座敷女中の真意と仕掛けを描く「梅安迷い箸」(ともに前後編)。
    表向きの針医師の仕事が忙しいせ

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    2023年01月15日
  • 仕掛人 藤枝梅安 (4)

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    岡っ引きの死を見届けたことをきっかけに、梅安の命を何者かが狙いだす「闇の大川橋」。暗黒街の元締同士が互いの命を狙い合う「梅安鰹飯」など、江戸の暗黒街を生きる者たちの峻烈なる生き様を描いた全5話を完全収録。ピカレスクロマン第4巻。

    岡っ引きの死を見届けたことをきっかけに、梅安の命を何者かが狙いだす「闇の大川橋」。暗黒街の元締同士が互いの命を狙い合う「梅安鰹飯」。子を折檻する母に殺意を抱いた梅安だが、その母にはワケがあり「殺気」。
    仕掛け針を苦しむ親子を救う為に使い、元締め同士の仕掛け合いに巻き込まれるけど正しい方に仕掛け針を使う藤枝梅安の仕掛人としての美学が現れたエピソードが満載の4巻。

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    2023年01月15日
  • 仕掛人 藤枝梅安 (3)

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    六人の刺客を仕掛人・藤枝梅安と剣客・小杉十五郎が迎え撃つ!! 梅安の暗闘を描く累計10万部突破のピカレスク・ロマン第3巻。
    今回は、梅安がひとりの武家の老婆の為に非道な侍に立ち向かう「春雪仕掛針」、梅安が命を狙われる小杉十五郎を守る「梅安初時雨」。

    今回は、仕掛人というより男として非道な侍や小杉十五郎の命を狙う刺客に立ち向かう梅安や彦次郎の活躍、死線に直面して馴染みの女おもんの肌に救いを求めたり虐待されている子を養子にし仕掛人から足を洗うことを考えたり、仕掛人というより男としての梅安の人間性が心揺さぶる第3巻。

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    2023年01月15日
  • 仕掛人 藤枝梅安 (2)

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    殺し針で外道を闇へと葬る。

    鍼の名医でありながら殺し屋として悪党・外道を葬る藤枝梅安の活躍を描いた池波正太郎の同名時代小説の漫画版傑作ピカレスク、最新第2巻。

    今回は、非道な殿様に追われる侍二人を仕掛ける「後は知らない」、彦次郎が借りのある元締めから受けた仕掛けの顛末「梅安晦日蕎麦」、小杉十五郎という侍から間違えて命を狙われたことから始まる大がかりな仕掛け「梅安蟻地獄」。
    梅安や彦次郎の金の為に命を奪うが、嘘をついて仕掛けさせる元締めも敵に回す江戸の暗黒街に生きる仕掛人の誇り、梅安と彦次郎と小杉のお互いに命を預け合う者同士のブロマンスが強調されよりハードボイルドさが増した第2巻。

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    2023年01月15日
  • 仕掛人 藤枝梅安 (1)

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    必殺の針で悪を葬る、暗黒街の殺し屋。

    鍼の名医でありながら殺し屋として悪党・外道を葬る藤枝梅安の活躍を描いた池波正太郎の同名時代小説の漫画版傑作ピカレスク、最新第1巻。

    今回は、繁盛していた料亭を廃れさせた料亭の悪い女将を仕掛ける「おんなごろし」、かつて梅安と因縁のある元侍の仕掛人との対決「殺しの4人」、梅安の相棒の彦次郎の仇を梅安と共に仕掛ける「秋風二人旅」。
    さいとうたかおに比べたら少年漫画よりの絵柄だが、梅安や彦次郎のかっこよさがより際立っている。
    込み入った仕掛けの理由や真相を調べるサスペンス要素があって、腕に覚えのある仕掛人同士のバトルや仕掛けシーンが迫力あって惹きつけられるし、

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    2023年01月15日
  • 食卓の情景

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    新潮文庫
    池波正太郎 「食卓の情景」

    食のエピソードのなかに自伝的要素や人間ドラマが多く織り込まれたエッセイ。著者の人生観、仕事観も垣間見ることができる。なかでも、師匠の 長谷川伸 とのエピソードは 感動的であり、長谷川伸に興味を持った


    人気作家たる ゆえん を感じさせるのは、人間観察力の鋭さ。食より料理人の姿勢や店のサービス を見ている。歴史小説家となる前の仕事遍歴〜株屋、東京都職員、演劇脚本家〜のエピソードも 人間観察力の鋭さを感じさせる






    家庭を「巣」と表現し、巣を守るために 嫁と姑のいさかいをおさめ、食事を一人で食べることになった エピソードも 古き良き時代を感じさ

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    2023年01月06日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

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    「鬼平犯科帳2」池波正太郎、文春文庫。連載は1967-1989くらいのシリーズで、第二巻なので恐らく初出は1968あたりでは。
     舞台は1780年代~1790年代(史実的に長谷川平蔵が火付盗賊改をしていた時代)。実在した長谷川平蔵を主人公にして、ほぼほぼ一話完結で貫かれた連作時代小説。長寿人気シリーズになったのは、各話各話で魅力的なゲスト(多くの場合、そのエピソードの"主演格"。多くの場合が犯罪者)が彩る人間模様ですね。全作通して長谷川平蔵という人間の内面を描く訳では全くありません。
     池波正太郎ここにあり、という節回しで、人情味あり、人のどうしようもない悪い面や怠惰な面を

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    2023年01月05日
  • 男の作法

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    昭和56年に上梓された本書の巻頭で、当時でも「現代の男たちには実行不可能でありましょう」と池波さんは言う。もう40年以上経た21世紀のいまでも、食文化に対する著者の考えは通用すると思う。鮨、天ぷらに鰻。どれも粋に食べられる男になりたい。日本建築、それも引き戸の有効性は池波さんが言うとおりだ。そしてまた、死を意識した生き方は、現代人にこそ必要なのではないだろうか。

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    2022年12月30日
  • 鬼平犯科帳<番外編> 乳房

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    悔しいけれど、という言い方はおかしいのですがやっぱり池波正太郎さん作品は引き込まれるなあ。
    不幸な人生を送るかもしれない定めだったお松、阿呆烏の長次郎、実は盗人三箇条を頑なに守る大泥棒倉ヶ野の旦那、そして長谷川平蔵。それぞれがまるでお互いの本当の素性を知らずに、けれど実は深く絡み合い、それぞれの人生を送る。
    世の中は狭いって事ですね。

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    2022年12月29日
  • 幕末新選組 新装版

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    永倉新八を主人公に据えた新選組の活躍と衰退。
    まず、とても読みやすく躍動感があるので終始楽しく読めました。
    悲惨な結末を辿る新選組を題材とした物語も、カラリとした好人物、新八目線となると印象がかなり変わってみえる。主要な志士は勤王派に斃されてしまうが新八は生を全うするところも主人公として嬉しいところ。その晩年の新八(おそらくご子息の本による真実であろう)のえびも痛快です。倒幕と明治維新の複雑な人間模様、多くの役者達の物語はとても興味をそそるが、歴史の表、結論だけを見ると今日の日本を形作る正義の戦いと捉えがちだが、人物達をみると勤王派の徳川方に対する執拗さが際立つ。この時代では将来の反逆の芽を摘

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    2022年12月18日
  • 戦国幻想曲

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    自分の信念を貫き通した、「槍の勘兵衛」として知られた渡辺勘兵衛の一生の物語。勘兵衛を取り巻く人達との関係も、時代により変わってきて、興味深く読み進んでゆく。

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    2022年12月13日
  • あほうがらす

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    岡本綺堂『半七捕物帳』を読み終えるのが惜しくて、巨匠・池波正太郎の作品を間に挟もうと思った。岡本作品が江戸弁、江戸の街並を彷彿させる筆致だとすれば、池波作品は人情を描く。浅野内匠頭、鳥居強右衛門、荒木又右衛門といった有名どころを配するかと思えば、「あほうがらす」のように市井の……それも裏社会の商いをも描く。そして男色、今で言うBLも、江戸時代の武士の常識として書いているのが著者の作品としては珍しかった。

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    2022年12月04日
  • 錯乱

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    2023年、池波正太郎生誕100年。「春陽文庫」復刻第一弾、「錯乱」「碁盤の首」「刺客」「秘図」「賊将」の5篇の短編傑作集。

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    2022年11月30日
  • 男の系譜

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    男と女は、女と男は違いを認め合う所から始まったって、あるいは違う生き物なんだって考えてもいいんじゃないかなと思いました。

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    2022年11月23日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    久しぶりの超長編小説だったが、案外アッサリと読むことが出来た。
    上田合戦、関ヶ原、大阪の陣と、主要なイベントを押さえつつ、真田家を取り巻く人々が魅力的に描かれていた。内容、ボリュームともに大満足。

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    2022年11月23日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十四) 特別長篇 誘拐

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    作者急逝のため未完で終わっている「誘拐」がとても気になるし、あらためて残念に思う。全巻で張られた伏線が回収されるはずだっただろうに...

    それとは別に、高校生の時以来 30年越しに叶った鬼平犯科帳全巻通読。感慨深い。

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    2022年11月22日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    久しぶりに読んだ時代小説、王道の鬼平犯科帳。全24巻。
    江戸時代の江戸下町で起こる数々の犯罪(主に窃盗や強盗)を取りしまる平蔵。彼自身はごく普通の正義感あふれる人物なのだが、盗みをはたらく人々のキャラクターが面白く描かれている。
    胸がすく勧善懲悪ものだが、楽しいのはむしろそこではなく、当時の人々の暮らしぶりだったりする。
    江戸の時代小説だと藤沢周平が一番好きだが、鬼平犯科帳はもっと読みやすいと思った。

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    2022年11月18日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十三) 特別長篇 炎の色

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    平蔵の差配が神がかっている。

    ただ、浪人の丹羽庄九郎の絡みがちょっと唐突感あった。あと岸井左馬之助や息子の辰蔵の活躍も丁寧に書かれているともっと良いのにな、と。

    おまさと因縁がついた登場人物は今後への伏線?

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    2022年11月13日
  • 鬼平犯科帳[決定版](八)

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    数年振りにふと読みたくなって、8巻を。
    人情だねぇ。の一言に尽きる。
    長谷川平蔵の厳しくも温かな人柄、その周囲を取り巻く登場人物が織りなす物語。どうにも私の琴線に触れるのである。
    今回は明神の次郎吉と流星の2話が好きです!

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    2022年11月07日