池波正太郎のレビュー一覧

  • 幕末新選組 新装版

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    永倉新八を主人公に据えた新選組の活躍と衰退。
    まず、とても読みやすく躍動感があるので終始楽しく読めました。
    悲惨な結末を辿る新選組を題材とした物語も、カラリとした好人物、新八目線となると印象がかなり変わってみえる。主要な志士は勤王派に斃されてしまうが新八は生を全うするところも主人公として嬉しいところ。その晩年の新八(おそらくご子息の本による真実であろう)のえびも痛快です。倒幕と明治維新の複雑な人間模様、多くの役者達の物語はとても興味をそそるが、歴史の表、結論だけを見ると今日の日本を形作る正義の戦いと捉えがちだが、人物達をみると勤王派の徳川方に対する執拗さが際立つ。この時代では将来の反逆の芽を摘

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    2022年12月18日
  • 戦国幻想曲

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    自分の信念を貫き通した、「槍の勘兵衛」として知られた渡辺勘兵衛の一生の物語。勘兵衛を取り巻く人達との関係も、時代により変わってきて、興味深く読み進んでゆく。

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    2022年12月13日
  • あほうがらす

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    岡本綺堂『半七捕物帳』を読み終えるのが惜しくて、巨匠・池波正太郎の作品を間に挟もうと思った。岡本作品が江戸弁、江戸の街並を彷彿させる筆致だとすれば、池波作品は人情を描く。浅野内匠頭、鳥居強右衛門、荒木又右衛門といった有名どころを配するかと思えば、「あほうがらす」のように市井の……それも裏社会の商いをも描く。そして男色、今で言うBLも、江戸時代の武士の常識として書いているのが著者の作品としては珍しかった。

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    2022年12月04日
  • 錯乱

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    2023年、池波正太郎生誕100年。「春陽文庫」復刻第一弾、「錯乱」「碁盤の首」「刺客」「秘図」「賊将」の5篇の短編傑作集。

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    2022年11月30日
  • 男の系譜

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    男と女は、女と男は違いを認め合う所から始まったって、あるいは違う生き物なんだって考えてもいいんじゃないかなと思いました。

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    2022年11月23日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    久しぶりの超長編小説だったが、案外アッサリと読むことが出来た。
    上田合戦、関ヶ原、大阪の陣と、主要なイベントを押さえつつ、真田家を取り巻く人々が魅力的に描かれていた。内容、ボリュームともに大満足。

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    2022年11月23日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十四) 特別長篇 誘拐

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    作者急逝のため未完で終わっている「誘拐」がとても気になるし、あらためて残念に思う。全巻で張られた伏線が回収されるはずだっただろうに...

    それとは別に、高校生の時以来 30年越しに叶った鬼平犯科帳全巻通読。感慨深い。

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    2022年11月22日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    久しぶりに読んだ時代小説、王道の鬼平犯科帳。全24巻。
    江戸時代の江戸下町で起こる数々の犯罪(主に窃盗や強盗)を取りしまる平蔵。彼自身はごく普通の正義感あふれる人物なのだが、盗みをはたらく人々のキャラクターが面白く描かれている。
    胸がすく勧善懲悪ものだが、楽しいのはむしろそこではなく、当時の人々の暮らしぶりだったりする。
    江戸の時代小説だと藤沢周平が一番好きだが、鬼平犯科帳はもっと読みやすいと思った。

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    2022年11月18日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十三) 特別長篇 炎の色

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    平蔵の差配が神がかっている。

    ただ、浪人の丹羽庄九郎の絡みがちょっと唐突感あった。あと岸井左馬之助や息子の辰蔵の活躍も丁寧に書かれているともっと良いのにな、と。

    おまさと因縁がついた登場人物は今後への伏線?

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    2022年11月13日
  • 鬼平犯科帳[決定版](八)

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    数年振りにふと読みたくなって、8巻を。
    人情だねぇ。の一言に尽きる。
    長谷川平蔵の厳しくも温かな人柄、その周囲を取り巻く登場人物が織りなす物語。どうにも私の琴線に触れるのである。
    今回は明神の次郎吉と流星の2話が好きです!

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    2022年11月07日
  • 近藤勇白書

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    幕末期の動乱について、当然新撰組中心ではあるが、かなりわかりやすく進行していく。
    多摩の田舎の時の、無骨でいて親しみやすい近藤から、変わりゆく様を、暖かな目で取り上げていく。
    人気ある土方歳三の書籍は数多くあるが、近藤勇中心というのは、珍しいのではないか。全体を通して、近藤勇の人柄がよくわかる一冊となっている。

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    2022年11月04日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    学生時代に一度挫折したシリーズに再チャレンジ
    当時よりも予備知識が増えていることもあり、一気に読み進めることが出来た。続編が楽しみ。

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    2022年10月15日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    今村翔吾氏の『幸村を討て』を読み、その今村氏のオススメ本のうちのひとつと言うことで読み始めた。全十二巻というのに少し躊躇したけど、読みやすくて面白いので続けて読んでいこう。まずこの第一巻は、武田家滅亡から本能寺の変まで。草の者・お江がいいキャラで、どう話が進んでいくのか楽しみです。

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    2022年09月10日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    audibleで視聴
    本所桜屋敷
     さすが聞かせる名文。
     志ん朝の朗読が実にうまい
     おじさんの片想い、つらいね…

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    2022年08月25日
  • 蝶の戦記(新装版)下

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    忍者物が好きで蝶の戦記が傑作という評価を聞き、上下巻読み終わった。
    歴史小説にはある、歴史的背景や人物相関の説明などが多く、歴史物が得意な訳ではないので読むのに忍耐力が必要だったが、面白かった。
    呪文を唱えるような妖術や忍術を使うのではなく、情報収集や暗殺のプロとして忍術を使う技術者集団をしっかり描いてくれる池波作品の忍者が好きだ。

    本作品は女忍び、いわゆるくノ一の於蝶の生き方を描いている。他にも池波正太郎の忍者物は読んでいるので、知っている名前が出てきたりすると嬉しくなる。戦国の時代、うつりゆく時代に上手く順応する忍びもいれば、昔からの主人の為に誇りをもって働く忍びもいる。
    只でさえ、くノ

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    2022年08月13日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    紀州九度山に逼塞する真田昌幸・幸村(信繁)父子。この巻はさしたる事件も起こらぬなと思いきや! 巻終盤に来て、草の者が! だがしかし!そして安房守昌幸!。

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    2022年08月13日
  • 剣客商売七 隠れ簑

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    面白いに尽きる。それぞれの物語の登場人物がつながっていて、最後のオチも痛快で爽快。隠れ蓑はドラマも観てすごく印象がある。繋がり、絆がキーになっていて、考えさせられる部分もあった。

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    2022年07月30日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    我らがミューズ、おまさが登場の巻。

    【霧の七郎】見かけによらない凄い剣士が出る
    【五年目の客】勘違い女に気づかぬ男
    【密通】久栄さんの伯父ってサイテーね
    【血闘】おまさ登場、大ピンチ
    【あばたの新助】悪い女にひっかかる部下
    【おみね徳次郎】二兎を追う者、一兎は得られた
    【敵】五郎蔵、嵌められる
    【夜鷹殺し】江戸の切り裂きジャック

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    2022年07月29日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    【蛇の眼】蛇の平十郎の最後
    【谷中・いろは茶屋】兎忠の色好みがお手柄に
    【女掏摸お富】やめられないとまらない
    【妖盗葵小僧】なかなか捕まらないエロ盗賊
    【密偵】密偵はつらいよ
    【お雪の乳房】忠吾いい加減にしろ
    【埋蔵金千両】引退盗賊と女の埋蔵金を巡るドタバタ

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    2022年07月29日
  • 鬼平犯科帳(一)

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    今更ながらこのシリーズを読もうと思う。
    平蔵さんがあまり出てこない。

    【啞の十蔵】夫殺しの女をかくまった同心の話。しょっぱなから暗め。粂登場。
    【本所・桜屋敷】平蔵若い時の女性があんなことに。左馬之助・彦十登場。
    【血頭の丹兵衛】粂、密偵になる。
    【浅草・御厩河岸】立派な?盗賊を密告する苦悩。
    【老盗の夢】引退しておけば良かったのに。
    【暗剣白梅香】平蔵、刺客に狙われるが、この刺客が敵討ちの最中で…
    【座頭と猿】盗賊が女を巡ってすったもんだ
    【むかしの女】強請りたかりは、死ぬよ

    今回の推しは、粂と酒井。
    そういや「釘ぬき屋」って、闇の狩人に出てきたアレでしょうか?

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    2022年07月29日