池波正太郎のレビュー一覧

  • 仕掛人 藤枝梅安 (1)

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    必殺の針で悪を葬る、暗黒街の殺し屋。

    鍼の名医でありながら殺し屋として悪党・外道を葬る藤枝梅安の活躍を描いた池波正太郎の同名時代小説の漫画版傑作ピカレスク、最新第1巻。

    今回は、繁盛していた料亭を廃れさせた料亭の悪い女将を仕掛ける「おんなごろし」、かつて梅安と因縁のある元侍の仕掛人との対決「殺しの4人」、梅安の相棒の彦次郎の仇を梅安と共に仕掛ける「秋風二人旅」。
    さいとうたかおに比べたら少年漫画よりの絵柄だが、梅安や彦次郎のかっこよさがより際立っている。
    込み入った仕掛けの理由や真相を調べるサスペンス要素があって、腕に覚えのある仕掛人同士のバトルや仕掛けシーンが迫力あって惹きつけられるし、

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    2023年01月15日
  • 食卓の情景

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    新潮文庫
    池波正太郎 「食卓の情景」

    食のエピソードのなかに自伝的要素や人間ドラマが多く織り込まれたエッセイ。著者の人生観、仕事観も垣間見ることができる。なかでも、師匠の 長谷川伸 とのエピソードは 感動的であり、長谷川伸に興味を持った


    人気作家たる ゆえん を感じさせるのは、人間観察力の鋭さ。食より料理人の姿勢や店のサービス を見ている。歴史小説家となる前の仕事遍歴〜株屋、東京都職員、演劇脚本家〜のエピソードも 人間観察力の鋭さを感じさせる






    家庭を「巣」と表現し、巣を守るために 嫁と姑のいさかいをおさめ、食事を一人で食べることになった エピソードも 古き良き時代を感じさ

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    2023年01月06日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

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    「鬼平犯科帳2」池波正太郎、文春文庫。連載は1967-1989くらいのシリーズで、第二巻なので恐らく初出は1968あたりでは。
     舞台は1780年代~1790年代(史実的に長谷川平蔵が火付盗賊改をしていた時代)。実在した長谷川平蔵を主人公にして、ほぼほぼ一話完結で貫かれた連作時代小説。長寿人気シリーズになったのは、各話各話で魅力的なゲスト(多くの場合、そのエピソードの"主演格"。多くの場合が犯罪者)が彩る人間模様ですね。全作通して長谷川平蔵という人間の内面を描く訳では全くありません。
     池波正太郎ここにあり、という節回しで、人情味あり、人のどうしようもない悪い面や怠惰な面を

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    2023年01月05日
  • 男の作法

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    昭和56年に上梓された本書の巻頭で、当時でも「現代の男たちには実行不可能でありましょう」と池波さんは言う。もう40年以上経た21世紀のいまでも、食文化に対する著者の考えは通用すると思う。鮨、天ぷらに鰻。どれも粋に食べられる男になりたい。日本建築、それも引き戸の有効性は池波さんが言うとおりだ。そしてまた、死を意識した生き方は、現代人にこそ必要なのではないだろうか。

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    2022年12月30日
  • 鬼平犯科帳<番外編> 乳房

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    悔しいけれど、という言い方はおかしいのですがやっぱり池波正太郎さん作品は引き込まれるなあ。
    不幸な人生を送るかもしれない定めだったお松、阿呆烏の長次郎、実は盗人三箇条を頑なに守る大泥棒倉ヶ野の旦那、そして長谷川平蔵。それぞれがまるでお互いの本当の素性を知らずに、けれど実は深く絡み合い、それぞれの人生を送る。
    世の中は狭いって事ですね。

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    2022年12月29日
  • 幕末新選組 新装版

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    永倉新八を主人公に据えた新選組の活躍と衰退。
    まず、とても読みやすく躍動感があるので終始楽しく読めました。
    悲惨な結末を辿る新選組を題材とした物語も、カラリとした好人物、新八目線となると印象がかなり変わってみえる。主要な志士は勤王派に斃されてしまうが新八は生を全うするところも主人公として嬉しいところ。その晩年の新八(おそらくご子息の本による真実であろう)のえびも痛快です。倒幕と明治維新の複雑な人間模様、多くの役者達の物語はとても興味をそそるが、歴史の表、結論だけを見ると今日の日本を形作る正義の戦いと捉えがちだが、人物達をみると勤王派の徳川方に対する執拗さが際立つ。この時代では将来の反逆の芽を摘

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    2022年12月18日
  • 戦国幻想曲

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    自分の信念を貫き通した、「槍の勘兵衛」として知られた渡辺勘兵衛の一生の物語。勘兵衛を取り巻く人達との関係も、時代により変わってきて、興味深く読み進んでゆく。

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    2022年12月13日
  • あほうがらす

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    岡本綺堂『半七捕物帳』を読み終えるのが惜しくて、巨匠・池波正太郎の作品を間に挟もうと思った。岡本作品が江戸弁、江戸の街並を彷彿させる筆致だとすれば、池波作品は人情を描く。浅野内匠頭、鳥居強右衛門、荒木又右衛門といった有名どころを配するかと思えば、「あほうがらす」のように市井の……それも裏社会の商いをも描く。そして男色、今で言うBLも、江戸時代の武士の常識として書いているのが著者の作品としては珍しかった。

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    2022年12月04日
  • 錯乱

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    2023年、池波正太郎生誕100年。「春陽文庫」復刻第一弾、「錯乱」「碁盤の首」「刺客」「秘図」「賊将」の5篇の短編傑作集。

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    2022年11月30日
  • 男の系譜

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    男と女は、女と男は違いを認め合う所から始まったって、あるいは違う生き物なんだって考えてもいいんじゃないかなと思いました。

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    2022年11月23日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    久しぶりの超長編小説だったが、案外アッサリと読むことが出来た。
    上田合戦、関ヶ原、大阪の陣と、主要なイベントを押さえつつ、真田家を取り巻く人々が魅力的に描かれていた。内容、ボリュームともに大満足。

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    2022年11月23日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十四) 特別長篇 誘拐

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    作者急逝のため未完で終わっている「誘拐」がとても気になるし、あらためて残念に思う。全巻で張られた伏線が回収されるはずだっただろうに...

    それとは別に、高校生の時以来 30年越しに叶った鬼平犯科帳全巻通読。感慨深い。

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    2022年11月22日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    久しぶりに読んだ時代小説、王道の鬼平犯科帳。全24巻。
    江戸時代の江戸下町で起こる数々の犯罪(主に窃盗や強盗)を取りしまる平蔵。彼自身はごく普通の正義感あふれる人物なのだが、盗みをはたらく人々のキャラクターが面白く描かれている。
    胸がすく勧善懲悪ものだが、楽しいのはむしろそこではなく、当時の人々の暮らしぶりだったりする。
    江戸の時代小説だと藤沢周平が一番好きだが、鬼平犯科帳はもっと読みやすいと思った。

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    2022年11月18日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十三) 特別長篇 炎の色

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    平蔵の差配が神がかっている。

    ただ、浪人の丹羽庄九郎の絡みがちょっと唐突感あった。あと岸井左馬之助や息子の辰蔵の活躍も丁寧に書かれているともっと良いのにな、と。

    おまさと因縁がついた登場人物は今後への伏線?

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    2022年11月13日
  • 鬼平犯科帳[決定版](八)

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    数年振りにふと読みたくなって、8巻を。
    人情だねぇ。の一言に尽きる。
    長谷川平蔵の厳しくも温かな人柄、その周囲を取り巻く登場人物が織りなす物語。どうにも私の琴線に触れるのである。
    今回は明神の次郎吉と流星の2話が好きです!

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    2022年11月07日
  • 近藤勇白書

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    幕末期の動乱について、当然新撰組中心ではあるが、かなりわかりやすく進行していく。
    多摩の田舎の時の、無骨でいて親しみやすい近藤から、変わりゆく様を、暖かな目で取り上げていく。
    人気ある土方歳三の書籍は数多くあるが、近藤勇中心というのは、珍しいのではないか。全体を通して、近藤勇の人柄がよくわかる一冊となっている。

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    2022年11月04日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    学生時代に一度挫折したシリーズに再チャレンジ
    当時よりも予備知識が増えていることもあり、一気に読み進めることが出来た。続編が楽しみ。

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    2022年10月15日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    今村翔吾氏の『幸村を討て』を読み、その今村氏のオススメ本のうちのひとつと言うことで読み始めた。全十二巻というのに少し躊躇したけど、読みやすくて面白いので続けて読んでいこう。まずこの第一巻は、武田家滅亡から本能寺の変まで。草の者・お江がいいキャラで、どう話が進んでいくのか楽しみです。

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    2022年09月10日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    audibleで視聴
    本所桜屋敷
     さすが聞かせる名文。
     志ん朝の朗読が実にうまい
     おじさんの片想い、つらいね…

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    2022年08月25日
  • 蝶の戦記(新装版)下

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    忍者物が好きで蝶の戦記が傑作という評価を聞き、上下巻読み終わった。
    歴史小説にはある、歴史的背景や人物相関の説明などが多く、歴史物が得意な訳ではないので読むのに忍耐力が必要だったが、面白かった。
    呪文を唱えるような妖術や忍術を使うのではなく、情報収集や暗殺のプロとして忍術を使う技術者集団をしっかり描いてくれる池波作品の忍者が好きだ。

    本作品は女忍び、いわゆるくノ一の於蝶の生き方を描いている。他にも池波正太郎の忍者物は読んでいるので、知っている名前が出てきたりすると嬉しくなる。戦国の時代、うつりゆく時代に上手く順応する忍びもいれば、昔からの主人の為に誇りをもって働く忍びもいる。
    只でさえ、くノ

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    2022年08月13日