池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(十一)

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    「男色一本饂飩」いきなり忠吾の受難。男色の盗賊のお頭に監禁されて忠吾貞操のピンチで笑い事ではないけど笑ってしまった。なるほど、忠吾は今でいうところの「マシュマロ男子……」なのである。(池波風)
    「穴」元盗賊のご隠居が隣の家からお金を盗んで人知れず返しに行く話。同じような粋ないたずらを鬼平さんにしかけた盗賊のじいちゃんがいたなぁと思い出した。
    「毒」で鬼平さんの最期がさらりと語られていてびっくりした。シリーズはまだまだ続くけど、いつかは終わってしまうんだなぁと思うと悲しくなった。

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    2020年06月19日
  • 鬼平犯科帳(十八)

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    鬼平犯科帳 (18)

    何ともやりきれない結末の「一寸の虫」。苦悩する密偵の仁三郎が“なあんだ、これでいいじゃねえか・・”と出した結論が哀しすぎて、彼がどれだけ精神的に追い詰められていたのかと思うと胸が痛みます。
    「馴馬の三蔵」でも密偵・粂八が苦しんでいました。彼ら密偵の方々は“過去”があるだけに辛い部分がありますよね。
    第一話「俄か雨」と第六話「草雲雀」はリンクしていて、どちらも細川同心が登場します。イマイチ頼りない彼が今後どのように成長するのか見守りたいです。

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    2020年06月11日
  • 鬼平犯科帳(十七)

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    鬼平犯科帳 (17)

    特別長篇「鬼火」。

    無愛想な夫婦が営む「権兵衛酒屋」。その居酒屋が突如襲撃されてしまい、店の女房は斬られ、亭主はいずこかへ逐電しています。
    居合わせた鬼平さんが捜査にあたりますが、捜査の行く先々で狙われたり事情を知る人が殺されてしまいます。
    さらに残虐な押し込み強盗まで発生し、またまた火盗改方に厳しい闘いの日々が・・。
    今回は、大身旗本の家事情が絡むだけあって、鬼平さんの上司・京極備前守様の理解と信頼が心強かったです。
    前回の特別長編「雲竜剣」では、きちんと仕事をしていた忠吾さんでしたが、なぜか今回は鬼平さんに叱られるような言動ばかりしていました。なかなか成長しないと

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    2020年06月09日
  • 鬼平犯科帳(十五)

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    鬼平犯科帳 (15)

    今回は特別長編「雲竜剣」という事で、読み応えばっちりのスペシャル版となっております。

    二夜続けて腕利きの同心が殺害され、その剣の手練は、半年前に鬼平さんを襲った凄腕の剣客を彷彿させるもので・・。
    正体不明の恐るべき強敵の前に、暗中模索の火盗改方の面々。まさに“総動員体制”で事にあたりますが、それでも手が足りず、鬼平さんの剣友・左馬之助さんも駆り出される始末です。
    手の付けようがない程の困惑状態から、絡んだ糸をほぐすように事を明らかにしていく過程に、自分も探索の一員になったような気持でページを繰りました。
    そして、鬼平さんはじめ火盗改方の与力、同心、密偵の皆さんが一丸と

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    2020年06月04日
  • 鬼平犯科帳(十四)

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    ネタバレ

    鬼平犯科帳 (14)

    ショック・・。
    「五月闇」で、ヤキモキして、「さむらい松五郎」の冒頭で“ああ・・。”と、がっかりしました。
    サブキャラの一人とはいえ、これだけ喪失感があるという事は、自分が密偵・伊三次というキャラに、愛着がわいていたのだなあと。
    そんな読者の寂しさを埋めるかのように、「さむらい松五郎」は“兎忠”こと木村忠吾さんが奮闘しています。イケメン先輩同心・小柳さんに“ひどく威張ったな・・”とチクチク言われて狼狽する忠吾さん。という場面があるのですが、何か笑えて、“伊三次ロス”の辛い気持ちが少し癒されました。

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    2020年06月03日
  • 池波正太郎の銀座日記[全]

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    池波正太郎 銀座日記

    グルメで映画好きの著者の日記風エッセイ。銀座百点 連載。

    とてもいい。銀座ブランドに 執着や特別な感情がなく、生活の中に自然に銀座、築地界隈がある感じ。著者の挿絵もいい


    著者の意外な日常と偏愛
    *映画の趣味が若い。インディジョーンズ、ターミネーター、ダイハード、エイリアンまで観る
    *映画の好き嫌いが はっきりしていて、脚本や演者まで 細かな評価をするのに、本の書評がほとんどない
    *「浄瑠璃素人講釈」「三岸節子 画集」は愛読書の様子
    *山の上ホテルで仕事して、天ぷら食べることが多い


    モンテーニュは、いつ読んでも、男らしくていいね「睡眠は死に似ているから、自

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    2020年05月28日
  • 鬼平犯科帳(十三)

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    守るべき三ヶ条を守らない盗賊を畜生盗めという。本巻の『一本眉』では掟を守り抜く真の盗賊が畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。他に5編収録。
    新型コロナウイルスで自粛ムードの今日この頃、在宅ストレスの解消のひとつが『鬼平犯科帳』。鬼平の推理や采配に感心し、美味しそうな料理に脳内舌鼓を打つ。そして、存在感たっぷりの真の盗賊たち。その一人が『一本眉』である。

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    2020年05月23日
  • 鬼平犯科帳[決定版](三)

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    鬼平シリーズ第三作。

    今回は火盗改方を解任となった平蔵が、父の墓参のために京へ行くの巻。
    とはいえ、のんびりした旅になることはなく、行く先々で悪党に出会い、事件に遭遇し、時に命を狙われ危険な目に遭いながらも見事解決していく。

    このシリーズでは平蔵は度々火盗改方を解任されているが、平蔵の失敗があったわけではなく、時には政治的思惑があったり、今回のように大きな事件がなく休暇代わりの解任というのもある。

    先に書いたようにこの休暇を利用して、京にある父の墓参りに行くことにした平蔵がお供に選んだのは前回登場回数が多かった木村忠吾。
    危なっかしい忠吾だが、なんだかんだで平蔵は気に入っているようだ。

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    2020年05月14日
  • 鬼平犯科帳(十八)

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    馴馬の三蔵
    小房の粂八は盗賊だったとき恩のある馴馬の三蔵に逢う。世話になった三蔵を売ることは出来ぬ。迷う粂八。
    平蔵に隠したまま、三蔵の一人ばたらきを見守る粂八。しかし、結局、三蔵は死んでしまう。一件落着となった際、粂八に対し平蔵は、
    『お前と三蔵との間に何があったか、それは、知らぬ。なれど‥‥』
    『口に出しては、味ない、味ない』
    夕闇のなか、粂八は、男泣きに泣いている。
    何も聞かぬ平蔵。
    読んでいて、映像が浮かんでくるよう。グッとくるなぁ。

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    2020年05月12日
  • 真田太平記(二)秘密

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    戦国時代を1つのムービーのように眺めてられるのが楽しい。父子やその周りの人間模様、他国の武将との関わり合いなども生き生きと描写されていて、おもしろい。ラスト50頁から怒涛の展開で、次巻が気になる。

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    2020年05月10日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    全ては、この十二巻の為に描かれてきた物語。
    信之は、父や弟、妻などに次々と先立たれ孤独になっていってしまう。
    真田家のため、天下泰平のために生きた信之。
    本当にこれで良かったのか。
    『おもしろいほどに、人の一生は呆気ないものじゃ』
    これこそが、本当の信之の本心であっただろう。

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    2020年05月06日
  • 映画を見ると得をする

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    池波さんの主観が映画のテクニカル的な要素を含めて説明してあって面白い・
    舞台演出とか映画を作る側の気持ちになって映画を見てみようと思えた

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    2020年04月27日
  • 鬼平犯科帳(十五)

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    二日続けて火盗改方の同心が何者かに殺害される。非道な火盗改方への挑戦に、長官・長谷川平蔵の怒りと闘志が湧き上がる。恐るべき敵に立ち向かう平蔵の縦横の活躍を描く長編作品。
    久しぶりに堪能した池波作品、そして鬼平犯科帳。長編作品なので登場人物も多彩かつ個性的であり、何よりあの忠吾が人として同心として大きく成長した姿を見せてくれるのがうれしい。

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    2020年04月21日
  • 江戸前 通の歳時記

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    食べることは、空腹を満たすための手段でしかなく、どこにでもある店、コンビニで何も考えずに、腹を満たしてきた貧相な食生活の私にとって、本書は、読み進めるごとに非常に色あざやかに感じられた。季節の移り変わりとともにある旬な食べもの、どうたべるのが旨いのか。今まで気にも留めていなかった食することへのこだわりが、心底カッコいいと感じた。大袈裟だけど、食べることの意味を考えさせられます。

    以下引用
    人間は、生まれると同時に、確実に死へ向かって歩みを始める。
    その死への道程をつつがなく歩みきるために、動物は食べねばならぬ。

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    2020年04月19日
  • その男(一)

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    一連の幕末物語で、前回読んだ幕末遊撃隊の主人公「伊庭八郎」も重要な役割で出てきます。
    まあとにかく色んな人が登場し、それがどれも幕末期の誰でも知ってる重要な人物なので頭が混乱します。
    「仁-jin」なんかとも混乱しますし。。。

    勝てば官軍という言葉がありますが、幕末期の徳川が封建制度の中心で悪者、倒幕側は西郷、坂本龍馬・・・等が正義のようなイメージを持っていましたが、それぞれの立場、考え方、人柄・・・そんな簡単に白黒つけられる物ではないという事がよくわかります。
    私もどちらかと言えば社会科は嫌いな方で、この辺の史実は教科書ぐらいしか知りませんでしたが大変勉強になりました。

    この物語に出てく

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    2020年04月16日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    徳川幕府と豊臣家の全面戦争。
    大坂冬の陣。
    豊臣家の無策ぶりばかりが目立つ。
    その中で、真田幸村は孤軍奮闘するが.......
    遂に、幸村の念願叶った、家康との対決。
    幸村は、父である昌幸の夢を叶えることができるのか。

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    2020年04月12日
  • 鬼平犯科帳(十六)

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    池波正太郎の小説の世界には、読むだけですぐに、季節を感じ、風の寒さ、鍋の暖かさ、鴨の味、江戸の世界観が一気に広がっていく。実に不思議であり、素晴らしい。

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    2020年04月09日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    真田昌幸・幸村父子、九度山へ蟄居。
    前巻の関ヶ原が、動だとすれば、この巻は静だろう。
    天下に平和が訪れ、太平が保たれている。
    だが、真田家の草の者は、次を見すえて動き続けている。
    真田父子が夢見る、徳川家康を倒す日は訪れるのだろうか。

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    2020年03月27日
  • 江戸前 通の歳時記

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    池波正太郎の食に関するエッセイは、読んでいるうちに、口に唾が溜まる。そして、試したくなる。通い詰めた店は、今は無い所も多そうだが、思わず、食べログとかで調べたくなる。

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    2020年03月20日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十五) 特別長篇 雲竜剣

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    一冊まるごとの長編。雲竜剣。平蔵が黒々とした大鴉のような黒い敵に斬られる夢をみる。二夜続けて腕利きの同心が殺害される。
    短編にはない、息をもつかさぬ展開。密偵も同心もオールキャストで、長編ならではの面白さですね。

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    2020年03月15日