池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
池波正太郎の短篇時代小説集『剣客商売(四) 天魔』を読みました。
池波正太郎の作品は『谷中・首ふり坂』以来なので約2年振りですね。
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老剣客・秋山小兵衛とその息子・大治郎が悪に挑む!
累計2400万部突破の大人気シリーズ。
音もなく小兵衛の前に現れ、「秋山先生に勝つために」、八年ぶりに帰ってきたとうそぶく役者のような若侍の正体は?
次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく魔性の天才剣士と秋山父子との死闘を描く表題作。
愛弟子に〔なれ合い試合〕の許しを求められ、苦衷を察して許可を与えた小兵衛が、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになる「雷神」など全8編。
シリーズ第4作。
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『剣客商売(けんかくしょうばい)』シリーズの第4作… 1974年(昭和49年)に刊行された作品です。
■雷神
■箱根細工
■夫婦浪人
■天魔
■約束金二十両
■鰻坊主
■突発
■老僧狂乱
■解説 常盤新平
テレビドラマでもお馴染みのシリーズ… 安定の面白さですね、、、
息子・大治郎が、父・小兵衛の昵懇にしていた老剣客の息子と対決することになる『箱根細工』と『天魔』では、大治郎の成長が感じられるし、相手の剣客も相当な腕前だっただけにシリアスな展開でしたが、小兵衛の弟子・落合孫六が八百長試合を受けることの許しを乞う『雷神』、男色の男の別れ話がきっかけになる『夫婦浪人』や、栄達や名利と隔絶した場所に生きる老剣客・平内太兵衛重久が、ある小娘のために二十両を稼ごうとする『約束金二十両』、毛饅頭問答が笑える『鰻坊主』等のユーモアたっぷりの作品も多く、どの作品も愉しめましたね。
『突発』や『老僧狂乱』は、女の怖さをしみじみと感じました… 本シリーズ、まだ未読の作品もあるので、機会があれば残りの作品を読みたいですね。 -
Posted by ブクログ
昭和52年刊行とのことなので、いまから45年も前。作中の池波氏は戦前の味の記憶に思いを馳せるので、こちらとしては、二重の想像が必要になる。
戦後の高度成長の大量生産大量消費は日本に富をもたらせたものの、環境と食文化の破壊を招いた。これは、初期の美味しんぼでも言及されている。
やがてバブルは弾け富への幻想が消えたとき、人間性を取り戻すため、志しの高い生産者や料理人を中心に、古き良き食文化の復興、レジスタンスは続いている。
街中はチェーン店で溢れているけれど、志ある名店が必ずみつかるはず。散歩のとき何か食べたくなって、の後につながるのは、まかり間違ってもMやKやSのはずはない。 -
購入済み
原作の雰囲気をよく表現している
絵柄が大変しっかりしていて池波正太郎の原作の雰囲気をよく表現している。ストーリー展開は原作にほぼ忠実なので文句のつけようがない。ただこのような名作 大作のコミカライズにつきものの説明文が長くなったり 長台詞になるなどの欠点がどうしても目立つ。
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Posted by ブクログ
本当は『鬼平犯科帳』とかメジャーな作品から攻めなきゃダメなんだろうけど、タイトルの茶目っ気ぶりにしてやられた。
一番にお金をかけるべきは食だという考えにシフトしつつある。お金があればまずは美味いものでも食いに行くというのが理想だけど、写真にでも残さない限り食べたものの記憶は簡単に残ってくれないのが現状。最近食べたなかで一番美味しかったものですら即座に出てこない…
その点池波さんの食の記憶は味も思い出も鮮明で、話だけで空腹になってくる。鮮明なのは時代的なものもあると思うけど、食べるとは本来噛み締めることなんだと実感した。
プロの料理人との対談は勉強になるし食べるということへの教訓にもなる。
それにしても偏食気味な幼少期から、のちにメディアが注目するレベルの食通にまでなったきっかけが太平洋戦争なのは意外というか、皮肉というか。
後半はエッセイや短編小説がパラパラと。
全体的に好きなものを寄せ集めた仕上がりで、前に聞いたエピソードが2−3回再登場することも。
小説はご自身の体験を思いっきりベースにされていた。代表作とも言える時代小説群は悲しきかな読んだことがないけど、何だか景色が心に沁み渡りもっと読んでいたくなる。
「死ぬために食べる」
佐藤隆介氏が綴ったあとがきで知った池波さんのその理念と自分が感じた「食べる=噛みしめる」がリンクしたように思えた。
自分は恥ずべき食べ方をしていないか。
今一度胸に手を当てて考えると、「そんなんじゃいけねぇよ」って声がこだました。