池波正太郎のレビュー一覧

  • 剣客商売十四 暗殺者

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     正月、TVで北大路欣也演ずる「剣客商売」を観ました。活字もいいけど映像もいいですねw。池波正太郎 著「剣客商売(十四)暗殺者」、2003.2発行。松平伊勢守の田沼意次への陰謀に絡み、波川周藏に命を狙われる羽目になった秋山大治郎。その意外な結末は。連作7話、特別長編。

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    2021年01月04日
  • 鬼平犯科帳[決定版](三)

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     池波正太郎 「鬼平犯科帳 3」、2017.1発行。6話が収録。今回は木村忠吾の出番多し。第2話「盗法秘伝」では、平蔵が大泥棒と共に行動、最後は粋なはからいを。第6話「むかしの男」では、平蔵の妻久栄のむかしの男への凛とした振る舞いが。

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    2021年01月04日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

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    池波正太郎 著「鬼平犯科帳 2」、2017.1発行。7話。第4話妖盗葵小僧、第6話お雪の乳房、第7話埋蔵金千両が面白かったです。特に、埋蔵金千両が秀逸でした!

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    2021年01月03日
  • 剣客商売九 待ち伏せ

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    「鬼平犯科帳」を始めて4年、昭和47年、池波正太郎49歳のとき、「剣客商売」がスタートしたそうです。「待ち伏せ」、剣客商売(九)、2003.1発行。待ち伏せ、小さな茄子二つ、或る日の小兵衛、秘密、討たれ庄三郎、冬木立。剣の命脈 の7話。本巻は、ずしりと心に重く響く、哀しみの7話です。読後感はとても辛いですが、一方で、ある種潔さの美を感じました。

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    2020年12月28日
  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)

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    藤枝梅安シリーズ第一作。梅安は医者だが、平蔵や小兵衛よりダーティー。料理が美味しそうなのは、さすが池波正太郎。

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    2020年12月27日
  • 鬼平犯科帳(十九)

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    時々、ふらっと長谷川平蔵に逢いたくなります。
    盗賊改方の木村忠吾は、最近はおかしらが、若い同心でまだ新婚早々の細川峯太郎ばかりを共に連れて市中見回りばかりするので、妬ましくて仕方ない様子。
    それにしても、柿に味醂をかけて食べるのは、美味いのだろうか?きになります。

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    2020年12月27日
  • 剣客商売五 白い鬼

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    池波正太郎 著「白い鬼」、剣客商売(五)、2002.11発行、7話が収録。第2話「西村屋お小夜」では、男女の秘め事を眼にした三冬の慌てぶりが。第3話「手裏剣お秀」では、三冬同様に強い女剣士、杉原秀26歳が登場。第5話「雨避け小兵衛」では、昔小兵衛と立ち会った剣士の落ちぶれ果てた姿が。第6話「三冬の縁談」では、三冬に惚れた大治郎が明らかに。さて、小兵衛の息子大治郎と田沼意次の娘で女剣士三冬のこれから先はどうなる!

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    2020年12月24日
  • 剣客商売四 天魔

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    池波正太郎「天魔」、剣客商売(四)、1988.9発行。8話が収録されています。第5話「約束金二十両」が最高でした。第6話「鰻坊主」もなかなか良かったです。毛饅頭を知らない大治郎、三冬には笑いましたw。

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    2020年12月21日
  • 剣客商売三 陽炎の男

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    老剣客、秋山小兵衛の物語。小兵衛の息子、大治郎と佐々木三冬の成長していく姿。季節感と食卓の風景もなかなかな池波正太郎のシリーズ、剣客商売(三)「陽炎の男」、2002.10発行。7話が収録されてます。第1話「東海道・見付宿」、第4話「嘘の皮」、第7話「深川十万坪」が気に入りました。特に「嘘の皮」、秀逸です!

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    2020年12月19日
  • 剣客商売二 辻斬り

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    池波正太郎 著「辻斬り」、剣客(けんかく)商売シリーズ№2、2002.9発行。枯淡の域に達している60歳の秋山小兵衛、息子の大治郎、小兵衛の妻おはる20歳らの物語。滅法強い小兵衛の生き方、なかなかのハードボイルドです。鬼熊酒屋、辻斬り、老虎、三冬の乳房など9話が収録されています。池波正太郎、遅ればせながら楽しく読んでいますw。

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    2020年12月18日
  • まんぞく まんぞく

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    男らしさ、女らしさ、今は禁句なのかもしれません。私は、男は男らしく、女は女らしく、それが自然と思っていますが。ただ、その前に人間性が大事だとは思いますw。池波正太郎 著「まんぞく まんぞく」、1990.6発行。男装の剣士、堀真琴の生き様を通して、男らしさ、女らしさを描いた名作と思います。

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    2020年12月16日
  • 剣客商売一 剣客商売

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    ちょこちょこ読むのにちょうどいい長さの短編からなる連作短編。さすが池波正太郎です。田沼意次といえば、悪役のイメージだったが、意外。

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    2020年12月11日
  • 男の作法

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    「散歩のとき何か食べたくなって」に続いて、池波正太郎を読む。
    池波正太郎は、かなり以前、「剣客商売」を読んだが、エッセイを読むのは「散歩のとき何か食べたくなって」が初めてで、この本が2冊目。
    前のエッセイと同じく、粋でお洒落、ダンディな人だなと思った。一方で合理的・勤勉な人でもある。そういった生き方・暮らし方が、文章に味わいを出させているのだろう。

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    2020年12月09日
  • 闇の狩人(下)

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    江戸の世も現代も組織や対人とのしがらみに縛られて生きている。意地を張って抵抗しなくても良いのではないか。結末が良かった。2020.12.1

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    2020年12月01日
  • 剣客商売番外編 黒白(下)

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    剣客商売番外編下巻。

    ものすごいスピード感のあるストーリー展開だった。

    この番外編のタイトル「黒白」は、人の人生を示しているのだろうな。
    善か悪か。
    黒か白か。
    ある一端を見れば、悪であり黒かもしれないが、その裏には善であり白かもある。
    人の人生、人というものは、黒か白かをバッサリと分けることができない。
    頭ではわかっているが、黒か白かをバッサリと切ったほうが、接することも、生きることも楽チンなので、やってしまうが、そんな簡単なものではないのだ。

    波切八郎も、岡本弥助も、人に好かれる資質を持っていたと思う。
    そして、2人とも、それぞれの苦悩を抱えていた。
    辛い人生の道に翻弄された2人とい

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    2020年10月15日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十六)

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    様々な思惑を胸に秘めて、巷にしぶとく生きる悪に如何に立ち向かうのか?「影法師」「網虫のお吉」「白根の万左衞門」「火つけ船頭」「見張りの糸」「霜夜」の六篇収録。
    リーダー長谷川平蔵を中心にチームで悪を成敗する。決断と知恵と団結がしっかり融合する組織力は、現代社会にも参考になる。

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    2020年10月13日
  • 仇討ち

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     池波正太郎(1923-1990)も没後三十年。時蠅は矢を好む。短篇集『仇討ち』の登場であります。テエマはそのものずばり「仇討ち」。
     日本人は曽我兄弟の仇討(1193)や鍵屋辻の決闘(1634)、さらには忠臣蔵・赤穂事件(1703)など、仇討物語が好きであると言はれてゐますが、本当の所は分かりません。Wikipediaなら、「要出典」「誰によって?」などと書かれるかも。ただ、歴史上の事情が関係してゐるとは言へさうです。
     仇討制度について、池波正太郎自身が、作中で解説してゐますので、引用しますと―


    さむらいがさむらいを斬殺すれば、その場において、自分も腹を切る、自決する。これが武士の心得

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    2020年10月10日
  • 男の作法

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    尊敬する取引先の社長さんに紹介していただいた本。少し古い?と感じる部分はあったものの、「生き方」の本質的な部分を考えさせられるいい本でした。個人的に池波さんの独特な表現は好きです笑

    【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
    人間の一生は、半分は運命的に決まっているかもしれない。だけど、残りの半分はやっぱりその人自身の問題です。磨くべき時に、男を磨くか、磨かないか…、結局それが1番肝心ということです。

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    2020年10月04日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    剣客商売14作目。
    久しぶりの長編。

    今回は、人間というものは時とともに変わりゆくもの。というのが、キーポイントかも。

    波川周蔵という人物に好印象を覚えるエンディングだった。
    この方は気の毒だ。
    いろいろな面で。
    人生の悪戯に翻弄されてしまった人。
    今後は、幸せに暮らしてほしいと願う。

    浪人・波川周蔵
    蘭の間・隠し部屋
    風花の朝
    頭巾の武士
    忍び返しの高い塀
    墓参の日
    血闘

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    2020年10月03日
  • 剣客商売十一 勝負

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    剣客商売 十一

    大治郎、三冬夫妻の息子・小太郎が誕生。小兵衛さんも初孫の顔を毎日のように見に行くほど可愛がっている様子が微笑ましいです。
    さて、今回は「剣の師弟」「小判二十両」のように“昔の弟子がやらかす系”の話が印象に残りました。
    とくに、切なく悲しかったのが「その日の三冬」。
    三冬のかつての“弟弟子”にあたる、岩田勘助との思わぬ再会と彼の悲しい境遇がやるせない話です。過去に岩田が三冬へした“行為”は、彼が三冬のことをすごく、すごく好きだったのだろうな・・という想いがひしひしと伝わってきます。だから三冬も不快に思わなかったのでしょうね。
    三冬が去った後、彼がどのような最期を迎えたか、大治郎

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    2020年10月01日