池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレメロディアスライブラリー5月8日の課題本。
今回は、放送の前日に読み上げられた。
テレビの時代劇と、あのジプシーキングスのテーマ曲は印象に残っていたが、あの当時あまりちゃんとは見ておらず、全てにおいて初めての気持ちで読み進めた。
結構、登場人物が多い。
メモ読しないで読んだので、途中怪しいところはあったけど、まあ何とか最後まで読むことができた。
割と最近『雲切仁左衛門2』(BSPで放送)を見ていたのも良かったかもしれない。ちなみにそちらも同じ池波正太郎氏の作品。ただし、全く正反対の立場の人物が主人公というのが面白い。盗みのシーンなどは、その時の情景を軽く思い出したりして想像の補完をしたところもある。大きな仕事(盗人の場合は盗みなのだが)をするために、時間をかけて準備をするというのは、どちらが主人公になっても同じことだった。
東京というか江戸の地理に詳しくないのがちょっと残念と言えば残念。
それから本筋とは関係ないところで印象に残ったのが、「~だそうな」という伝聞の書き方と、「これは(別の巻のナントカ)に書いたが・・」みたいな作家さん直々のインフォーメーション。読んでなくても十分読めるが、余裕があればそちらも読んでいいかなという気持ちになった。
番組で、作中の食べものについて言及していたけど、私も読み返さなくてもしっかり覚えていた。物語の中では小道具に過ぎないだろうに、しっかり印象付ける池波作品、スゴイ。 -
Posted by ブクログ
戦前戦後の東京や各都市の良き風景や食の情景は、そこに身を置いた事のない私でも、その匂い、空気感に浸る事が出来てとても楽しかった。
著者が語る美味なるものの数々は、著者の言葉を拝借して「たまらない。。」の一言に尽きる。
そして時代の移り変わりを懐旧するただの食日記に収まらないメッセージを残す事を忘れない素晴らしいエッセイでした。一部を抜粋。
「ーこのように書きのべてくると、いたずらに古いものをなつかしみ、それを追いもとめているようにおもわれようが、それでは、新しいものは何かというと、それは、だれもが知りつくしている味気のないものなのである。その味気のない新しいものしか知らぬ世代のみの時代がやって来たときには、味気もない世の中になることは必定なのであって、そうした世の中に慣れきった人びとは、味気なさをも感じることなく、さらにまた、新しい時代を迎えることになるのだ(略)新しい新しいといっても、究極の新しいものというのは何一つないのだ。新しいものは、古いものからのみ生み出されるのである。(略)この、わかりきっている一事を世界の人間たちが再認識せざるを得ない時代がやがてやって来るにちがいないと私はおもうー」
すっかり時代も様相も変わった『今』を池波氏が見たらどう思うだろう。古いものから生まれた『今』を認識し、古き良きものを再認識し、良いものを見失わない自分でいたい。