池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳[決定版](十四)

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    ネタバレ

    密偵さんが何人かいるけれど、この巻の『五月闇』で伊三次さんが亡くなってしまいました。

    他人の奥さんを寝取って、その旦那を殺そうと大きな傷をつけたんだから、そりゃあ、怨まれて当然だと思う。

    今は良い人っぽい密偵さんたちも、かつてはいろんな事情で悪の道へ入ったわけだし、人を殺していないまでも、お金を盗んだり、人の信用を裏切ったりしているわけで…。

    人はある意味変わるんだってこと。
    身分がしっかり分かれている時代だし、幕末と違って、まだお金で身分を買ったりもそれほどなかった頃だろうし、環境がその人を作っていってしまうんだ、だから環境が変われば人は更生できるんだ…って気もしました。

    今の時代の

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    2018年09月25日
  • 鬼平犯科帳(二十四)

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    特別長編の『誘拐』が気になって先に読んだら、これは作者さん死去による未完のお話でした。

    続きがとても気になったけれど、ここまで読んできた鬼平ファンなら、自分のなかで自分なりのストーリーが創れるのでしょうね。

    巻末に尾崎秀樹さんの『池波正太郎の文学』という解説がりましたが、これは他の作品についてもわかりやすく解説していて、読んだことのない池波さんの作品をもっと読んでみたい気持ちになりました。

    大河ドラマをやっていたときに『真田太平記』は読んだけど、もっと池波さんの真田モノを読んでみたいな…。

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    2018年09月22日
  • 鬼平犯科帳(八)

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    用心棒
    あきれた奴
    明神の次郎吉
    流星
    白と黒
    あきらめきれずに

    「流星」久しぶりに読み応えがあった。因縁の生駒の仙右衛門一味の事件が一件落着。友五郎に対する平蔵の心遣いが温かい。
    「あきらめきらずに」左馬之助に待望の奥さんが。でも一筋縄でいかないのが面白いところ。

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    2018年09月19日
  • 鬼平犯科帳(七)

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    雨乞い庄右衛門
    隠居金七百両
    はさみ撃ち
    搔掘のおけい
    泥鰌の和助始末
    寒月六間堀
    盗賊婚礼

    「雨乞い庄右衛門」左馬之助に国貞を渡すことになった平蔵の顔を想像すると面白い。
    解説に「「行間に絵のある」文章」とあり、なるほどと思った。

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    2018年09月17日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    蛇の眼
    谷中・いろは茶屋
    女掏摸お富
    妖盗葵小僧
    密偵
    お雪の乳房
    埋蔵金千両

    「谷中・いろは茶屋」鬼平シリーズに欠かせない木村忠吾の登場。

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    2018年09月15日
  • 鬼平犯科帳(三)

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    麻布ねずみ坂
    盗方秘伝
    艶婦の毒
    兇剣
    駿州・宇津谷峠
    むかしの男

    平蔵が火盗改方を解任されたものの、京都での旅先でも活躍。
    「むかしの男」珍しく久栄にスポットが当たる一編。

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    2018年09月15日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    霧の七郎
    五年目の客
    密通
    血闘
    あばたの新助
    おみね徳次郎

    夜鷹殺し

    「敵」大滝の五郎蔵と舟形の宗平が火盗改方の密偵に。
    「夜鷹殺し」自分の身を省みないおまさが切ない。

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    2018年09月15日
  • 鬼平犯科帳(五)

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    深川・千鳥橋
    乞食坊主
    女賊
    おしゃべり源八
    兇賊
    山吹屋お勝
    鈍牛

    「兇賊」網切の甚五郎の一件が片付く。

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    2018年09月15日
  • 鬼平犯科帳(六)

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    礼金二百両
    猫じゃらしの女
    剣客
    狐火
    大川の隠居
    盗賊人相書
    のっそり医者

    密偵たちにまつわる話が面白い。

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    2018年09月13日
  • おせん

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    なかなか愉快に読んだ。肩の凝らないさらりと短編でした。特に表題の「おせん」が良い。全ての人が幸せなハッピーエンドだから。まさか人間万事塞翁が馬?

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    2018年09月10日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十二)

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    鬼平さんの息子である辰蔵さんが、ハタチを超えているのに(超えているからか?)めっちゃ岡場所ってところが好きなのに辟易するけれど、世の男性はそんなものなのでしょうか?

    鬼平さんのワンちゃんになっている元盗賊さんたちが、鬼平さんに黙って真の盗賊として「お盗(つと)め」を世に示そうとした話は、人間らしくて良かったです。

    この巻では、鬼平さんがかなり疲れているっぽいし、最後は疲れが抜けなくて奥さんとともに熱海へ養生へ行くところで終わっていたけれど、激務で大変だよね。
    大丈夫かな…。

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    2018年09月08日
  • 鬼平犯科帳[決定版](九)

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    鬼平さんの危機を命がけで救った柴犬ちゃんのお話が良かったです。
    貰い受けたあと、しばらく元の飼い主を思ってクンクン言ってたというのも人情(この場合「犬情」かな?)深くって良し!

    しかし、鬼平さんは犬にまで好かれるのか。
    若い頃はさぞ女性にもモテたんだろうねぇ…。

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    2020年06月21日
  • 鬼平犯科帳[決定版](七)

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    いつの時代もどんな職業も、きちんと長期的な計画を立てて努力の末に結果を求める真面目なタイプと楽をして他人を傷つけてでも己の利益だけを求めるタイプがいるのだなぁ…。

    己のなかにきちんとした芯がある人って素敵だな。
    鬼平さんは、若い頃遊びまわっていたのが良かったのかなぁ…。

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    2018年08月25日
  • 鬼平犯科帳[決定版](六)

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    今だったら経費で落ちそうなところも自腹でまかなう鬼平さんの仕事は大変だなぁ…と思いました。

    経費じゃないからこそ、細かいところまで目を届かせられるし、お金の使い方を公にしないで、やりたいようにやれるんだろうけれど…。

    今の国会議員のように抜け道わんさか、機密費で何やってんだか…、なクセに、実際はたいした仕事をしていないヤツらと鬼平さんは全然違うなぁ。

    オトコが惚れる男なんだろうね。
    このシリーズの魅力は、まさに鬼平さんの魅力に尽きると思いました。

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    2018年08月23日
  • 鬼平犯科帳[決定版](五)

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    悪人さえも魅了する長谷川平蔵さんの人間臭さが魅力的なシリーズの第5巻。

    悪いヤツは平蔵さんの胸三寸でいたぶって即刻処刑とか、ある意味まどろっこしさがなくて良いなぁ!
    冤罪ではない場合に限るわけだけれども…。

    犯罪者が生きているってだけで、被害者やその遺族はものすごいストレスになったりするし、今の日本も私的な報復を国家が禁じて、国が処罰権限を独占するのであれば、それだけ国民の感情に沿った対応をしないとダメだと思う。

    机上の道徳理論で、自分が犯罪被害に遭ったわけでもない理想主義をほざく自分が大好き人間の声も壊滅する必要はないけれど、そこばかり大きくとらえてもいけないと思いました。

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    2018年08月15日
  • 散歩のとき何か食べたくなって

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    昭和50年に書かれたグルメエッセイ。実在の店を紹介しつつ、古き良き時代や食事を懐かしむ描写が多い。40年程経っている現在はどれ位の店が残っていて、当事の味や雰囲気を残しているだろうと思う。

    浅草生まれで地元への愛着を強く感じるし、聞いたことのある店名も出てくる。ただ、新しいものを「味気ないもの」と言い切る点は同意しかねる。新しいものは古いものから生ずるのであれば、それも価値はあるのではないか。

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    2018年08月14日
  • 鬼平犯科帳[決定版](四)

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    基本的に『鬼平~』さんは、オジさんたちがターゲットなので、絶対間違いなく各お話にエロなシーンがありますね。
    巻末解説の佐藤隆介さんが書いているように「女にはわからない男のためのハードボイルド小説」なのかも。
    まぁ、それが活劇モノとして、血の通ったものになっているのかもしれないけれど…。

    若い頃は暴れん坊で、結婚してからもしばらくは街中のたくさんのお姉ちゃんと楽しみまくり、家督を継いでからは頭も剣の腕も立ち、しっかりと仕事をしているという鬼平さんの設定も、中年男性にはあこがれる設定なのかもね…。

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    2020年05月20日
  • 鬼平犯科帳[決定版](五)

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    鬼平誕生50年を記念してより読みやすい文字の決定版として登場。後年、池波氏が著者自身の鬼平ベスト5に選んだ「山吹屋お勝」ほか全7編を収録。

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    2018年08月06日
  • 剣客商売十六 浮沈

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    2010年以降、読み進めてきた剣客商売シリーズも本書でラスト(番外編はあるけれど)。シリーズ全16巻は、どれも気軽に読み進められるとともに、一定以上のクオリティを常に保ち続けた素晴らしい作品群でした。

    本書は最終巻を意図して刊行されたわけではないようですが、解説でも述べられていたように最終巻として相応しい印象を受けます。それは、小兵衛をはじめ一部の登場人物が歿する年齢が作中で明記されているだけではありません。ひとつは、小兵衛や大治郎のよき庇護者といえた田沼意次の没落がついに訪れたため、小兵衛を取り巻く環境の変容が予期されること。ふたつめは、仇討が当たり前の物語において、あえてその道を選択しな

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    2018年08月03日
  • 鬼平梅安 江戸暮らし

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    池波正太郎の数冊のエッセイをぐうっと縮めたような小冊子。いくつか見たものもあったかもしらないが、どのみち、忘れているから、十二分に愉しめた。

    これが書かれた頃、藤沢周平は「普通の人」を意識して東京(江戸)の郊外でひっそりと暮らしていた。池波正太郎は東京オリンピック辺りから急速に無くなった江戸の名残を「嘆き」ながら、それでも江戸の粋を残した食を愉しみ、きちんとしたホテルに泊まって次々と名作を書いた。

    池波正太郎は最近の時代小説に時々見られるような、あからさまに時代の薀蓄を語るようなことは決してしない。むしろ彼があえて描かないものの中に、真に江戸を知っている者の「教養」があったと思う。

    ・天

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    2018年08月02日