池波正太郎のレビュー一覧

  • 殺しの掟

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    江戸の暗部を描いた短編集。
    半右衛門や彦さんが出てくるがオチに驚く。
    左内が出てくるのはテレビ版の仕掛人ファンには嬉しい次第。

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    2015年11月11日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    今回も一気読みしましたー。
    この四巻は女性を主人公にした章が多かったです。
    私のお気に入りの忠吾はあまり姿見せなかったので、面白さは全巻より劣ったけど、それでも勢いがあって楽しかった。

    やはり平蔵さまの義理人情が深いところは相変わらずで、ますます惹かれるわ。

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    2015年11月08日
  • まんぞく まんぞく

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    ネタバレ

    ちょっとした出来事が、波を呼び、それが大波になって押し寄せてきて逃げられなくなる。さらにその余波がまた繋がりあって翻弄される。この先どうなってしまうのだろうと楽しく読ませてもらった。
    直接的ではないけれど自分が原因で、父のように慕っていた人を暴漢から殺された真琴。仇を打とうと始めた剣術が、めきめきと頭角を表していき、次第に剣術そのものに魅了される。旗本の後継ぎという自分に与えられた立場も省みず、我が儘に暮らす。無礼な侍との出会い、信頼する恩人からの優しい説教のお陰で心境に変化が。
    主人公がいい人ではなく、壊れている。お鳥見女房の「主要人物がみんないい人」を読んだ直後なのでそれがまた良い。
    女々

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    2015年11月08日
  • わたくしの旅 池波正太郎未刊行エッセイ集2

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    旅を中心に纏められたエッセイ集。
    旅に出たら次の日に食べるものの段取りで眠れぬなど、ほっこり共感出来るエピソードも多い。
    どれも端的で美しい文章でとても読みやすい。

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    2015年10月18日
  • 上意討ち

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    土方歳三や永倉新八を扱った篇もあるが、多くは、室町から江戸に生きた中で、きっといたであろうような、名もない武士、町人を素材に、その哀歓を。

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    2018年10月14日
  • 剣客商売十 春の嵐

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    4年ぶりに続篇を読むことになった剣客商売シリーズ。
    10巻目となる本書はシリーズ初の長篇ですが、いつもながらのテンポのよい展開、読みやすい筆致でスイスイ読み進めることができました。
    今回はあらすじがあらすじなだけに、秋山小兵衛を中心に話が進みます。相変わらず元気なおじいちゃんだ。したがって、大治郎や三冬は殆ど活躍しません。このふたりが好きな自分からすると少し物足りなく感じるところ。
    また、若干のしこりが残る結末は、今後どのように決着されるのか気になりますね。
    とはいえ、あらためて火がついた剣客商売。続篇を読み進めることとしよう。

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    2015年08月31日
  • 剣客商売四 天魔

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    どれも読みやすく、隅田川、神田、日本橋、茅場町界隈で起きる事件もそうだが、登場する料理も目に浮かぶよう。DVDが今だに人気があるのも分かる気がする。

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    2015年08月15日
  • 谷中・首ふり坂

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    鬼平ファンとしては「看板」がいいかな。
    全編短編で読みやすい。男と女の業が絡んだ作品は面白いですね。

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    2015年08月03日
  • 剣客商売十二 十番斬り

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    ネタバレ

    何巻になっても面白みが色あせない・・・。どの話も面白かったですが、個人的には一番最後の「罪ほろぼし」がきた。何だかほんわかして読後感が非常に良かった。

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    2015年07月02日
  • 仇討群像

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    仇討のために人生を狂わされる人々の人生ドラマ。忠臣蔵ばかりが仇討ちではないのであり、実にさまざまな事例の仇討ちがあったことを池波正太郎は例証している。9つの異色仇討短編集。

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    2015年06月17日
  • 忍者群像

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    戦国時代から江戸時代へ移り変わる際の忍者たちの葛藤と悲哀を描く短編7編。よく宿命のライバルのように描かれることの多い伊賀と甲賀だが、信長の時代に対立した歴史はあるがそれ以外には暗闘は無かったらしい。
    歴史に残らないからこその忍び働き、人知れず消えてゆく忍者たちの哀惜。

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    2015年06月12日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    やっと、12巻読み終わりました。関ヶ原まえと、関ヶ原あとに、中断したりしてたので結構かかった。
    すごく良かったです。幸村、信之、佐平次、佐助、お江などに起きたことが何十年にも渡って描かれているので、最後は感動しました。
    詳しく書かれているので勉強になったし、もっとこの時代の他の小説も読んでみたいと思えました。

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    2015年06月07日
  • 真田騒動―恩田木工―

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    真田信之(信幸)を藩祖とする真田家(沼田(分家)ー上田ー松代)が舞台の短中篇集。
    どの作品も藩が生き残る為に奮戦する藩主や家臣たちの姿がよく描かれています。
    現代日本にも、信之のような素晴らしい政治家や、恩田木工のような官僚がいれば良いのですが・・。

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    2015年05月31日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    沼田を抜け出して、大坂の幸村の元へ向かう佐平次にグッときました。
    そして、大坂冬の陣・真田丸での戦です。
    今までの巻では、どちらかというと“信之(信幸)上げ”の印象があったのですが、ここへきてようやく幸村を上げてくれたので、もうちょい幸村のカッコいいとこ見せてほしい。次巻に期待。

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    2015年05月24日
  • 剣客商売十一 勝負

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    ネタバレ

    ついに大治郎に子供が生まれる。そのこと自体を話の軸に置くことはなく、あくまで日常の中のひとこまとして、さらに季節の移り変わりも織り交ぜて時が流れていきます。
    いや、めでたい。話の中のことではあるけれど、ついに生まれたか!と自分ごとのように嬉しいですね。
    小太郎がこのあとどのように成長していくのか、どのように話に出てくるのか楽しみです。

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    2015年05月20日
  • まぼろしの城

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    上州沼田とその周辺を舞台に沼田城を築いた沼田万鬼齋とその一族を描いた作品。池波ワールド「真田もの」のひとつ。

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    2015年05月15日
  • 剣客商売十五 二十番斬り

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    田沼意次が活躍したころの江戸時代中期に、剣術ひとすじに生きた剣客父子の活躍を描いた池波正太郎の代表作の一つ。
    主人公が若かった頃に関わった人物が登場する事件を解決していくが、その一方で老中の田沼が窮地に追い込まれていく時代背景も描いている。シリーズの中で読み残していた15巻をようやく読み終えた。

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    2015年05月09日
  • 鬼平犯科帳(十)

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    蛙の長介 平蔵に心づけを与える元盗人。

    消えた男 堀帯刀時代にひきこみの女と駆け落ちした元盗賊改同心

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    2015年04月24日
  • 剣客商売十 春の嵐

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    ネタバレ

    剣客商売第10巻。これまでになかった長編物です。1巻丸々続いているので、話の続きが気になって気になって結局一気に読みきってしまった。。。弥七と傘徳の捜査にもかかわらず惨殺がくり返され、大治郎は取り調べのため評定所に呼ばれて一行に好転の兆しが無い。どう犯人を追い詰めていくのか?どういう結末になるのか?を考えると読み進めないと気になってしょうがなかったです。

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    2015年04月15日
  • 卜伝最後の旅

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    剣豪塚原卜伝を描いた表題作、シーボルト事件に絡んで密告者となった探検家の間宮林蔵、幕末彰義隊の隊士でありながら西郷隆盛、桐野利秋に惹かれ数奇な運命をたどった山田又蔵などを描いた他に3編の短編。私個人的には最後に登場する「剣客山田又蔵従軍」が興味深い。しかし、池波正太郎作品は軽妙洒脱で濃い内容に驚く。

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    2015年04月13日