池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(十三)

    購入済み

    鬼平犯科帳

    よい

    1
    2014年03月01日
  • 鬼平犯科帳(二十四)

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    ネタバレ

    鬼平犯科帳最終巻。
    なんか薄いと思ったら「著者逝去のため未完」の文字。
    池波正太郎最後まで書き上げたかっただろうな。

    しかし鬼平カッコよすぎる。
    賊を逃してしまったベテラン密偵の言い訳を聞いて「それはいいわけというものだ」と嗜めておきながらも小判を一枚。
    やっぱ最高の上司。
    おやびんカッコイイよおやびん。

    鬼平はヒーローではなく、悪人も火附盗賊改も人間、人情で築き上げる世界であることを感じさせる世界観が良い。

    そして前巻がレズ話だったが、今度は賊に女房かどわかされた挙句にNTR髪結い屋。

    NTRされた男を慰める為に平蔵が「女房はあきらめろ。よいか女というものは所詮...」と言いかけようとしたところに奥さん&妹登場。
    苦笑しながら口を閉ざしたところに次の文言。
    ---
    初夏の空は晴れわたって、葉桜が風にそよいでいる。
    「町中では、苗売りがそよいでいような。」
    ふと、つぶやき、平蔵は居間へ入って行った。
    ---
    なんという結び。
    なんだこの心地良い言葉の響き。

    処刑(しおき=仕置き)とルビふったり、中二病的なところもある。
    レズにNTRに...池波正太郎は、先見の明と風俗に詳しかったのだろう。
    それとも昔も今も変わらず歴史は繰り返されるということなのかも知れない。

    今はただ。
    軍鶏鍋とか蕎麦手繰りに行きたい。

    0
    2014年02月24日
  • 殺しの掟

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    昨日から、雪で外に出られなかったので、以前に読んだ本を再読。池波正太郎の本はおよそ読んでいるが、いつ読んでも、何度読んでもいいものだ。梅安シリーズの前に、必殺シリーズを予感させる短編集。仕事をする人、元締め、女、それぞれの気持ちがこもっている。

    0
    2014年02月16日
  • 男の系譜

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    池波正太郎の話したことを本にするので
    池波正太郎の話し言葉を大切にしようという意図が見える。
    わかりやすく その人柄や 評価をする。
    歴史的な人物を 自分のものとして 語ることができるのは
    さすが 池波正太郎。こつこつと積み重ねた結果として
    人物を見る目が できているようなきもする。
    この作品は 池波正太郎を知る上でも重要な鍵となる。
    どんなオトコを 立派と思っていたのか。
    そして,現在の日本を 憂う 言葉が 痛い。

    戦国篇
    年中 戦争が続き気が高ぶり、血がたぎっていた。
    そして,死にいつも向き合っていた時代。
    死ぬ覚悟をすることが必要だった。
    現在は「死というものをひたとみつめることがない。」
    生命の燃焼のしかたがちがう。
    明日死ぬかとおもうのと
    明日はしなないと思う今日とは、今日が違う。

    信長が地ならしし、秀吉が わずか10年たらず、
    そして 家康が 徳川の基礎を築いた。
    そのためには 生きている間に 豊臣家を根絶やしにすることが
    必要であると考えていた。

    戦争をすることと政治をすることは明らかに違う。
    政治に対する感覚が 鋭敏でなければならない。
    『信長は非常に人間を見通す目がするどい。』

    織田信長

    人間50年
    化転のうちにくらぶれば
    夢まぼろしのごとくなり
    一度生を得て
    滅せぬもののあるべきか。
    敦盛。

    これを 25歳の織田信長が吟じ、桶狭間のたたかいにでた。

    織田信長は 短気で 緻密。
    奇行として 有名。うつけ。

    家康の息子 信康 に切腹を命じた。
    そして,家康が 信長に 忠誠を尽くすことを評価する。

    啼かぬなら ころしてしまえ ホトトギス。

    尾張と言う 土壌豊かな平野を持っていたことが
    信長が有利に展開できる 要素があった。

    おもしろいのは 尾張三河の出身者が
    織田信長、豊臣秀吉、加藤清正、徳川家康と 6人中4人も登場している。
    織田信長については、別記したが
    新鮮だったのは 加藤清正 だった。
    豪傑なイメージが強い 加藤清正が、政治家としても優れていた。
    石田三成が 小さな人間というのが 面白い。
    加藤清正は はやめに 徳川家康の将来性と人間の器量を認めていた。
    淀君というのは、やはり 豊臣家にとって害悪でしかなかった。

    食には貧富の差があまりなかった。
    麦飯、焼き味噌、焼き塩、粟粥、稗を混ぜたご飯。

    昔にあって 今にないもの。今にあって昔にないもの。
    情緒。情感。;日本の復興というのがあって、そのために働こうと思った。
    人間的な要素。心情的なつながり。
    主人のためならば死んでもいい。

    真田幸村
    なぜ 家族で 徳川と豊臣に別れたのか。
    真田幸村が 豊臣についた理由はなぜなのか。

    家康と北条で 盟約を結び 真田家をないがしろにした。
    真田家の領地 沼田を 北条に渡してしまった。
    その当時の真田家は 真田昌幸で、幸村と信幸の父親だった。
    秀吉が 家康と仲良くしろと 真田昌幸に言った。
     
    真田信幸は 本多忠勝の娘/小松姫を 家康の養女とし、嫁としてもらった。
    それで,信幸は 小松姫に 丸め込まれ,徳川がたについた。
    関ヶ原のたたかいでは
    三成に 真田昌幸と幸村がつき、徳川に信幸はついた。
    本多忠勝が 家康に昌幸と幸村の命乞いをして 生き延びた。
    そして,幸村は 豊臣家の再興を願うが 大阪城は混乱の極み。
    幸村の話を聞くものがなかった。

    この戦国篇は 実に面白かった。
    池波正太郎は 男 とはなにかを 考えた。
    司馬遼太郎は 歴史の中での男 と言うことを考えたようだ。

    江戸篇は 忠臣蔵の背景の考察が 社会状況から考察しているので
    きわめて,重層的だ。
    幕末維新篇は ちょっと、エネルギーがなくなってきた感じがある。
    面白さに 痛快さがなくなる。

    0
    2014年02月07日
  • 剣客商売八 狂乱

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    狂乱は、石山甚市の生涯が悲しくて切ない。溜りに溜まった狂気が噴き出しても、最期に心の平和を求めたか。

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    2014年02月04日
  • 剣客商売七 隠れ簑

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    徳さん、逃げろは、珍しくハラハラ。このまま傘徳が盗みを働いてしまうのか!?と心配したり。
    大治郎に新たな門人ができて、この先ますます楽しくなりそう。

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    2014年02月04日
  • 剣客商売十五 二十番斬り

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    シリーズ第15弾。
    頭に「おたま」という短編を登場させ、「二十番斬り」は読みごたえのある長編です。秋山小兵衛も年齢を重ね、読み進むうちに読者に不安も・・・。でも、小兵衛はさすがスゴイ剣客です。

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    2014年01月31日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    剣客商売シリーズ第14弾、この「暗殺者」は特別の長編である。
    老中・田村主殿頭意次の政策の影響で命を狙われる秋山大治郎とその息子を案じる秋山小兵衛の葛藤。
    読み応えのある一冊です。

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    2014年01月29日
  • 剣客商売十三 波紋

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    剣客商売第13弾。この作品を小説新潮に連載された頃、池波さんは還暦を迎えられたそうである。「波紋」の中には5編の作品が書かれているが、「消えた女」は秋山小兵衛の若かりし想い出が登場し楽しめる。

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    2014年01月28日
  • 剣の天地(上)

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    新陰流創始者・剣聖と呼ばれた上泉伊勢守信綱の物語。
    池波先生の著者の中で1番ピンとこないというか
    なんだか馴染みのない背景だから、難しい…
    という感じ。
    たぶんこの時期でいうと
    織田信長が有名で突出しているから
    武田軍vs上杉軍のやや前の歴史となると
    自分が知ってる部分が薄いというか。
    だけどあぁ、こうやって歴史か繋がってたのね!と再確認出来るような。
    長野業正の元、戦国時代ならではの戦と裏切り
    そして伊勢守の弟子である
    長野業正の娘である姉妹の今後が気になる。
    剣聖としての伊勢守の姿はあまりパッとしないのが難点かな。と。
    下巻へ続く!

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    2014年01月23日
  • 剣客商売十二 十番斬り

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    剣客商売シリーズ第12弾
    「剣客商売」のなかには季節が綺麗に描かれている、なかでも季節感を出すために食べ物がうまく登場する。しかし、現代は食べ物の季節感はほとんど無くなってしまった。

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    2014年01月18日
  • むかしの味

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    池波正太郎の食エッセイ。
    最初に読んだのは10年以上前だが、書き口が素晴らしく渋くて格好良く50年たってもこんな年寄りにはなれまいと思って、今も変わらずそう思う。
    食を語るに気取りがなく、浮わついた美辞もなく、居心地の良さが伝わってくる。ポークカツレツのくだりなど自分至上最高の豚カツ描写だと感じる。何度も読み直したい本。

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    2014年01月17日
  • 剣客商売十一 勝負

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    第11弾、剣客商売助走のついた短編の醍醐味登場。
    まいちゃうよなぁ、だから池波作品に戻っちゃうよなっ!という作品の集まりです。次は池波さんのエッセイを読もうかなぁ。

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    2014年01月16日
  • 剣客商売十 春の嵐

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    剣客商売シリーズで初の長編。秋山小兵衛の息「大治郎」を名乗る辻斬り男を捕えるため、秋山チームが勢ぞろいで結集。
    この作品は食べ物の描写が多く、上手い池波作品には珍しく食べ物のシーンは冒頭にしか登場しない。しかし、その鯛と軍鶏の食事の描き方はやはり秀逸!

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    2014年01月15日
  • 江戸の味を食べたくなって

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    この一冊は「味の歳時記」、「江戸の味、東京の粋」、「パリで見つけた江戸の味」の三部で作られている。「人は死ぬために食べている。しかも明日が最後の日ではないという保証はない。だから、今日の一食一飲が大事」という池波氏の死生感が本の根底に。
    歳時記に書かれている「小鍋立て」今や我が家の冬の定番です。豆腐、油揚げ、大根、浅蜊、今晩は何にしましょうか?

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    2014年01月08日
  • 剣客商売四 天魔

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    今回もやっぱり面白い4作目。意外に多い武士の同性愛の話。夫婦浪人は興味深く読むとともに、しんみりとしてしまった。約束金二十両、鰻坊主が好み。毛饅頭なんて、普通知らないよね〜

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    2014年01月02日
  • 雲霧仁左衛門(後)

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    もっと盗賊側が活躍する話かと思ったのだけど、どちらかというと、勧善懲悪的なお話だった。
    クライマックスの緊張感はなかなかで、最後の方は一気に読めた。
    たまには時代物もいいけど、やっぱりイマドキの小説の方がいいかなとも思う。

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    2013年12月29日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    池波正太郎を初めて読んだ一冊。話に引き込まれ一気に読んだ。意外な結末に向けて、長い下調べと綿密な打ち合わせが続くが、決して冗漫になっていないのがすごい。

    一見、物語に関係ないように思われる朝餉、夕餉のシーンがあることで、かえって時間の経過が感じられた。生活感が出ることで物語にリアリティが増しているように思う。

    藤田まことのテレビ時代劇を先に観ていたので頭の中に既にイメージができている。その前提がなかったらどうふうに読めただろうか。その点が不明なので☆4つにする。

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    2013年12月29日
  • 原っぱ

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     わずかの間に浅草のまちは変わってしまった。地上げ屋が入り、なじみのすし屋や銭湯は廃業し、空き地もなくなってしまった。東京はすっかり変わってしまった、「東京はないも同然」という作者。そのことを劇作家の一年の物語を描く中で伝えている、味わい深い一冊だった。

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    2013年12月15日
  • 雲霧仁左衛門(後)

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    カッコいい昔の盗賊。
    でも復讐の気持ちが強くなったときに、完璧だった盗みにヒビが入るんですね。
    仁左衛門がその後どうなったのか、とても気になります。

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    2013年12月05日