池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ鬼平犯科帳最終巻。
なんか薄いと思ったら「著者逝去のため未完」の文字。
池波正太郎最後まで書き上げたかっただろうな。
しかし鬼平カッコよすぎる。
賊を逃してしまったベテラン密偵の言い訳を聞いて「それはいいわけというものだ」と嗜めておきながらも小判を一枚。
やっぱ最高の上司。
おやびんカッコイイよおやびん。
鬼平はヒーローではなく、悪人も火附盗賊改も人間、人情で築き上げる世界であることを感じさせる世界観が良い。
そして前巻がレズ話だったが、今度は賊に女房かどわかされた挙句にNTR髪結い屋。
NTRされた男を慰める為に平蔵が「女房はあきらめろ。よいか女というものは所詮...」と言いかけようとしたところに奥さん&妹登場。
苦笑しながら口を閉ざしたところに次の文言。
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初夏の空は晴れわたって、葉桜が風にそよいでいる。
「町中では、苗売りがそよいでいような。」
ふと、つぶやき、平蔵は居間へ入って行った。
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なんという結び。
なんだこの心地良い言葉の響き。
処刑(しおき=仕置き)とルビふったり、中二病的なところもある。
レズにNTRに...池波正太郎は、先見の明と風俗に詳しかったのだろう。
それとも昔も今も変わらず歴史は繰り返されるということなのかも知れない。
今はただ。
軍鶏鍋とか蕎麦手繰りに行きたい。 -
Posted by ブクログ
池波正太郎の話したことを本にするので
池波正太郎の話し言葉を大切にしようという意図が見える。
わかりやすく その人柄や 評価をする。
歴史的な人物を 自分のものとして 語ることができるのは
さすが 池波正太郎。こつこつと積み重ねた結果として
人物を見る目が できているようなきもする。
この作品は 池波正太郎を知る上でも重要な鍵となる。
どんなオトコを 立派と思っていたのか。
そして,現在の日本を 憂う 言葉が 痛い。
戦国篇
年中 戦争が続き気が高ぶり、血がたぎっていた。
そして,死にいつも向き合っていた時代。
死ぬ覚悟をすることが必要だった。
現在は「死というものをひたとみつめることがない。」
生命の燃焼のしかたがちがう。
明日死ぬかとおもうのと
明日はしなないと思う今日とは、今日が違う。
信長が地ならしし、秀吉が わずか10年たらず、
そして 家康が 徳川の基礎を築いた。
そのためには 生きている間に 豊臣家を根絶やしにすることが
必要であると考えていた。
戦争をすることと政治をすることは明らかに違う。
政治に対する感覚が 鋭敏でなければならない。
『信長は非常に人間を見通す目がするどい。』
織田信長
人間50年
化転のうちにくらぶれば
夢まぼろしのごとくなり
一度生を得て
滅せぬもののあるべきか。
敦盛。
これを 25歳の織田信長が吟じ、桶狭間のたたかいにでた。
織田信長は 短気で 緻密。
奇行として 有名。うつけ。
家康の息子 信康 に切腹を命じた。
そして,家康が 信長に 忠誠を尽くすことを評価する。
啼かぬなら ころしてしまえ ホトトギス。
尾張と言う 土壌豊かな平野を持っていたことが
信長が有利に展開できる 要素があった。
おもしろいのは 尾張三河の出身者が
織田信長、豊臣秀吉、加藤清正、徳川家康と 6人中4人も登場している。
織田信長については、別記したが
新鮮だったのは 加藤清正 だった。
豪傑なイメージが強い 加藤清正が、政治家としても優れていた。
石田三成が 小さな人間というのが 面白い。
加藤清正は はやめに 徳川家康の将来性と人間の器量を認めていた。
淀君というのは、やはり 豊臣家にとって害悪でしかなかった。
食には貧富の差があまりなかった。
麦飯、焼き味噌、焼き塩、粟粥、稗を混ぜたご飯。
昔にあって 今にないもの。今にあって昔にないもの。
情緒。情感。;日本の復興というのがあって、そのために働こうと思った。
人間的な要素。心情的なつながり。
主人のためならば死んでもいい。
真田幸村
なぜ 家族で 徳川と豊臣に別れたのか。
真田幸村が 豊臣についた理由はなぜなのか。
家康と北条で 盟約を結び 真田家をないがしろにした。
真田家の領地 沼田を 北条に渡してしまった。
その当時の真田家は 真田昌幸で、幸村と信幸の父親だった。
秀吉が 家康と仲良くしろと 真田昌幸に言った。
真田信幸は 本多忠勝の娘/小松姫を 家康の養女とし、嫁としてもらった。
それで,信幸は 小松姫に 丸め込まれ,徳川がたについた。
関ヶ原のたたかいでは
三成に 真田昌幸と幸村がつき、徳川に信幸はついた。
本多忠勝が 家康に昌幸と幸村の命乞いをして 生き延びた。
そして,幸村は 豊臣家の再興を願うが 大阪城は混乱の極み。
幸村の話を聞くものがなかった。
この戦国篇は 実に面白かった。
池波正太郎は 男 とはなにかを 考えた。
司馬遼太郎は 歴史の中での男 と言うことを考えたようだ。
江戸篇は 忠臣蔵の背景の考察が 社会状況から考察しているので
きわめて,重層的だ。
幕末維新篇は ちょっと、エネルギーがなくなってきた感じがある。
面白さに 痛快さがなくなる。 -
Posted by ブクログ
新陰流創始者・剣聖と呼ばれた上泉伊勢守信綱の物語。
池波先生の著者の中で1番ピンとこないというか
なんだか馴染みのない背景だから、難しい…
という感じ。
たぶんこの時期でいうと
織田信長が有名で突出しているから
武田軍vs上杉軍のやや前の歴史となると
自分が知ってる部分が薄いというか。
だけどあぁ、こうやって歴史か繋がってたのね!と再確認出来るような。
長野業正の元、戦国時代ならではの戦と裏切り
そして伊勢守の弟子である
長野業正の娘である姉妹の今後が気になる。
剣聖としての伊勢守の姿はあまりパッとしないのが難点かな。と。
下巻へ続く!