池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大正12年に生まれ平成2年に亡くなった池波正太郎。
生涯のほとんどを昭和に生きたことになる。
“新しい新しいといっても、究極の新しいものというものは何一つないのだ。
新しいものは、古いものからのみ生み出されるのである。”
確かに今は江戸ブームなのか、時代小説もよく読まれているようだし、和風小物なども売れている。
けれど、そんなふわふわしたレトロではなくて、池波正太郎の書く東京は、確かに江戸から続いているものなのだ。
昭和50年ころに書かれたこの本。
その頃に私も生きていたはずなのに、その当時は確か昔を懐かしむ空気などなかったような気がする。
それは私が子どもだったからというのもあるかも -
Posted by ブクログ
火付盗賊改の密偵たちそれぞれのキャラクターも大体つかめてきてより面白くなってきました。今回仲間?になった上杉謙蔵やおまさや五郎蔵もすごくいいキャラで、とくに平蔵を慕うおまさがいじらしくてたまりません。
登場人物を忘れてしまわないように次々読みたいけど急いで読むのは勿体無いのでやっぱりじっくり読んで行こうと思います。
「あばたの新助」で自分の密偵たちの中にスパイがいることに心を悩ませて、その事実を最後まで自分の胸にしまっておいた鬼平さんの懐の深さが染みて、本当にこんな上司の下で働けたら幸せだろうなぁと思いました。
今日たまたまCSで鬼平の再放送がやっていたので見ていたら、中村吉右衛門じゃなくて丹