池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
池波正太郎の食に関するエッセイ集。食への執念と、食への愛を十分すぎるほど堪能できる。
特に、戦後間もない頃に育った氏の食べた洋食の話がたまらない。担任の先生が両親と分かれた氏を元気づけようとして食べさせてくれたカレーライスの感動。それにまつわる背景も含めて、じっくり読んでしまう。
鮨に対する思いもすごく強くて、江戸のちゃきっとした文化を筆に乗せて書いているのが印象的。昭和四十七年。まだ自分が生まれていない時に書かれたこのエッセイ。食についてぐっと考えさせてくれる。美味しいものを、思いっきり堪能すること。一生は一回しかないのだからこそ、その食もまた一期一会と心得るべし。 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
東京の下町に生まれ育ち、仕事に旅に、衣食に遊びに、生きてゆくことの喜びを求めてやまぬ池波正太郎の名エッセイ。
友人、知人、思い出の人々、生起するさまざまな出来事を温かく、生き生きと描いて興趣つきない滋味たっぷりの一冊!
人は変わり、世は移るとも、これだけは絶対に変わらぬ男の生き方を綴った必読の十二章。
[ 目次 ]
劇場
家
食べる
着る
散歩
映画
最後の目標
26年前のノート
家族
私の一日
旅
母
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険 -
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仕掛之百二十三「梅安日暦」
まさかの鳥居耀蔵登場!
顔の陰険さと用心深さ意外に腕が立つなど期待を裏切らない悪役。
仕掛之百二十四「梅安七日仕掛け」
田代の構えがさいとう先生の「傀儡」の日暮半九郎と同じ。
仕掛之百二十五「梅安介錯針」
仕掛けに失敗した仕掛人の見届人となった梅安だが?
仕掛之百二十六「遺恨始末」
定信のところを解雇された小杉さん。
新たに道場主となるが、それを知った斧太郎が刺客を向ける!
十内先生のヘタレ具合が好きです。
仕掛之百二十七「梅安念仏橋」
小杉さんを狙う片桐を討つべく梅安と彦さんが動く!
仕掛之百二十八「梅安散財」
斧太郎最終話。
そして小杉さんは?