池波正太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
時代小説。「剣客商売」シリーズ番外編。上下2巻。
小兵衛の若かりし頃(32歳~)、剣客・波切八郎との出会いとそれぞれの過ごした日々が描かれている。
波切八郎と真剣の勝負を約束した小兵衛は、勝負に勝った暁には、師の道場の後をつかず自らの器にあった道場を開き、お貞と夫婦になろうと思い、精進している。
しかし波切八郎の方は、ふとしたことから剣の道を踏み外して黒幕からの刺客として動くことになる。そのため小兵衛との約束も果たせなくなり・・。
冒頭から小兵衛ではなく、波切八郎のことがたくさん書かれており、その合間に小兵衛の今は?というような書き方になっているので初読の折は少し読みづらかった。
もう -
Posted by ブクログ
読んだあとの何とも言えない清涼感。
29歳 歌子。夫を3年前になくす。
和菓子屋のおかみさん。福太郎という跡継ぎが、頼りない。
実家に戻ろうとするが、しかし、和菓子屋を続けるために、
努力をする。
そんな歌子が、雨宿りした小屋で、ある男に、
襲われてしまう。その男は、源吾という。
あっという間の早技と眼光が鋭い。
憎しみから、徐々に好きになっていく。歌子。
自分でも、その変化に驚く。
又太郎という武士が、敵討ちをしようとするが、相手は強すぎる。
歌子は、源吾を紹介する。
物語は、単純な構成であるが、歌子の思いが、
場面場面で、際立ってくる。
番頭 長助の必死な願いと思いがいじらしい。 -
Posted by ブクログ
七化けお千代が、何とも言えないほどの
色っぽい雰囲気で、かかれているのが、すごいね。
表現の仕方が、並々ならぬものがある。
松屋吉兵衛のお千代への溺れ方の描写もいい。
雲霧仁左衛門の仕事が、4年も5年もかけて、
おこなうことが、すごいね。
それは、何よりも、人を殺めないというポリシーに、
もとづくもの。
得体のしれない雰囲気を醸し出している。
お千代が、心ときめかせるのも、無理はない。
それぞれの人物が、生き生きとしている。
木鼠の吉五郎 確かに、右腕的存在。
因果小僧六之助 若くて短い刃物の使いて。お千夜に惚れる。
ちょっと、てぬかりが・・・
三坪の伝次郎 イライラしている。
山猫の三次 -
Posted by ブクログ
田沼意次の時代が大きく変化していく。
小兵衛も66歳となり 振り絞る力が・・・せつない。
26年前 滝久蔵の助太刀をした。
そのことで 滝久蔵は評価されて出世するのであるが。
しかし、薄汚れた 滝久蔵を見つけるのだった。
借金を 踏み倒そうとする。
一方 助太刀をしてきった 山崎勘介の息子 勘之介にであう。
その 勘之介の 潔さ 礼儀正しさに 小兵衛は驚く。
借金を踏み倒された 平松多四郎は その顔ゆえに
処刑されてしまう。
女郎と遊ぶ息子 伊太郎は 滝久蔵は問題にせず
さらし首になっているのを 取り返そうとする。
小兵衛は それを手伝う。
小兵衛は 凛として 無外流の 霞の剣を 大治郎