池波正太郎のレビュー一覧
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『鬼平犯科帳』を読んでいて、もう少し盗人側に焦点を当てた話はないものかと思い、見つけたのが本書。
本書に収録されている話は、
「江戸怪盗記」、「白浪看板」、「四度目の女房」、「市松小僧始末」、「喧嘩あんま」、「ねずみの糞」、「熊五郎の顔」、「鬼坊主の女」、「金太郎蕎麦」、「正月四日の客」、「おしろい猫」、「さざ浪伝兵衛」の12篇。結構ボリュームがある。
「江戸怪盗記」は『鬼平犯科帳』でも登場する「葵小僧」の話。続く「白浪看板」の「夜兎の角右衛門」も『鬼平』に登場する。また、この話と最後の「さざ浪伝兵衛」に少し登場する盗人としては「蛇の平十郎」がいる。捕り方よりも盗人に焦点を当てているため、盗人 -
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失礼だがご老体にしてこの食欲は凄いなと。夕食の後に夜食とか天ぷらそばと酒を嗜んだあとにせいろを一枚とか、この食欲があって作品にも活力が出ているのだなと関心する。進み行く文字列の中に月日は明示されてはいないがその時折の事象が記されており、自分の10代の頃と重ね合わせ色々と思い起こさせた。それにしても作者は揚げ物が好きだったんだなぁとつくづく感じる。豚カツ、天ぷら、メンチカツとこの三つの文字はかなりのページで探し出せるのではないだろうか。あと僕のよく行く所も一ヶ所あり時期によって頼むメニューも一緒だったのが訳も無く嬉しかったりして。何はともあれ面白かった。
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男勝りの女剣術使い、真琴の物語。
16の頃、無頼浪人に襲われそうになった真琴を助けたのが関口元道。しかし一緒にいた山崎金吾は殺された。
仇討ちをしようと剣術に励む真琴だが、そのうち剣術自体が面白くなっていく。
そして闇夜に侍の髷を切ったりするようにもなる。
真琴を養女に迎えた伯父、堀内に「自分に剣の試合で勝てる相手となら夫婦になる」といい、困らせていた。
そんな真琴を狙う者、そしてそれを救ってくれたのは・・。
作者の著書は剣客商売ばかり読んでいるのですが、この話にも佐々木三冬その他の人物の名前が出てくる。
特に真琴と佐々木三冬は「女剣客」として共通するものがあり、読むとつい比べてしまう。
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このシリーズを読み始めているが。
この作品は、池波正太郎のアブラがのっている感じを受けた。
鬼平が、盗人を見つける勘の良さは、いつものことであるが、
密偵を使っての捜索は、鬼平の人柄と人徳によって、自然と強化されて行く。
何よりもすごいのは、人に対する情に基づいた対処方法。
深川・千鳥橋;大工の万三は、病があり、見取り図を売っていた。
乞食坊主;いのちがけの井関録之助
女賊;瀬音の小兵衛は、盗人の足をあらい、息子幸太郎のことを案じていた。
密偵のおまさは、幸太郎を探す。
おしゃべり源八;記憶喪失となった源八
凶賊;足を洗った九平は、鬼平に惚れる。九平の芋膾はおいしい。
芋なますの作り方。
里芋 -
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やはり、江戸を舞台にした方が、鬼平のキャラクターが、
浮き立っていい。
鬼平が、どう判断するのかというところが、
鬼平の人柄というか、モラルがあって、楽しめる。
盗みは、リーダーによって、かなり、人となりが出る。
いぬとしての おまさの活躍が、鬼平への思いもあって、
危険なところまで、踏み込んで行く。
血闘での、犬の仕事。囮捜査としての夜鷹になる。
鬼平にためには、死をもいとわないというのが、
にじみでてくる。
おみね徳次郎のコンビは、お互いの素姓を知らず、
相性がいいことが、仇となる。
上杉謙蔵の腕は確かだが、外見で判断される。
そのことが、自分自身も浮かばれない。そんな悲哀がにじみ出る -
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火付盗賊改方の長谷川平蔵が、休養のために、
お役御免となって、身体を治したり、
若い時に、父親と一緒に行った京都へ、
ゆったりと旅行をしている間に、次々に遭遇する事件を、
描いた物語。
木村忠吾を、ともに連れていくが、
木村忠吾が、おとよに夢中になり、それを平蔵に知られたりした。
平蔵も、若い時には、おとよと関係があった。
おとよは、盗賊の女房で・・・。
左馬助の登場で、平蔵が、命拾いをするが、
左馬助は、命の恩人と恩をきせる。
江戸時代の人間模様が、何とも言えずよい。
久栄のきりりとした態度も、女は男次第といいくだりも、
江戸時代の人間の強さを知る。