池波正太郎のレビュー一覧

  • 新装版 若き獅子

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    小栗上野介と勝海舟、どちらが歴史上の評価を得られるか…?
    日本人的な判官贔屓では小栗になりそうだけど、朝敵逆賊扱いで小説の類いにならず、勝の勝ち?
    想像するに小栗より勝の方が万人が話易い人物だったのでは…?
    いつの世も入口の間口が広い人間の方が長く世間に重宝がられるもんです。
    個人的には小栗が好きですが。

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    2013年07月04日
  • にっぽん怪盗伝 新装版

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    『鬼平犯科帳』を読んでいて、もう少し盗人側に焦点を当てた話はないものかと思い、見つけたのが本書。
    本書に収録されている話は、
    「江戸怪盗記」、「白浪看板」、「四度目の女房」、「市松小僧始末」、「喧嘩あんま」、「ねずみの糞」、「熊五郎の顔」、「鬼坊主の女」、「金太郎蕎麦」、「正月四日の客」、「おしろい猫」、「さざ浪伝兵衛」の12篇。結構ボリュームがある。
    「江戸怪盗記」は『鬼平犯科帳』でも登場する「葵小僧」の話。続く「白浪看板」の「夜兎の角右衛門」も『鬼平』に登場する。また、この話と最後の「さざ浪伝兵衛」に少し登場する盗人としては「蛇の平十郎」がいる。捕り方よりも盗人に焦点を当てているため、盗人

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    2013年06月20日
  • 卜伝最後の旅

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    角川らしい『面白ければどうでもいいでしょ』という感じのテーマも特に無い歴史短編集。うん、どれもこれも面白いですよ。

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    2013年06月19日
  • 剣の天地(下)

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    ネタバレ

    『上泉伊勢守の剣法は、敵と戦ってこれを倒すということの他に、それよりもさらに深く重く、人間の心身鍛錬し、人格の完成をめざすものとして体系づけられた』
    『不動心というのは、いかなる狂瀾怒濤が身にせまってこようとも、我は大磐石のごとく動揺しないことである』

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    2013年06月15日
  • 剣客商売四 天魔

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    今回はシリアスな部分もありながらも、くすりと笑えるコメディ部分もふんだんに。
    お爺さんたちの色話がいやに多い。毛饅頭のネタは引っ張りすぎな感じ 5巻でもでてくる。けど、これも、息子や三冬たちのものを知らないという印やとも思うけど、同時に一つの言語の世代間ギャップは、いつの時代にもあるんだということを示唆してるよね。

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    2013年06月08日
  • 真田騒動―恩田木工―

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    真田太平記の外伝的な短編集。
    真田太平記を全巻読んでからこちらを読破。
    幸村の兄貴、信幸主体の話だけど
    それ以外にも真田家に関わる人物がチラホラ。
    やっぱ恩田木工が1番面白かった〜

    もっと長ければいいのになぁーと思いながら。そこだけ。

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    2013年05月29日
  • 池波正太郎の銀座日記[全]

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    失礼だがご老体にしてこの食欲は凄いなと。夕食の後に夜食とか天ぷらそばと酒を嗜んだあとにせいろを一枚とか、この食欲があって作品にも活力が出ているのだなと関心する。進み行く文字列の中に月日は明示されてはいないがその時折の事象が記されており、自分の10代の頃と重ね合わせ色々と思い起こさせた。それにしても作者は揚げ物が好きだったんだなぁとつくづく感じる。豚カツ、天ぷら、メンチカツとこの三つの文字はかなりのページで探し出せるのではないだろうか。あと僕のよく行く所も一ヶ所あり時期によって頼むメニューも一緒だったのが訳も無く嬉しかったりして。何はともあれ面白かった。

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    2013年05月27日
  • 雲霧仁左衛門(後)

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    ネタバレ

    サクサク読めます。ただ、主人公始め登場人物が粒揃いの筈なのに、何故か誰一人として感情移入出来ないまま終わってしまいました。内容盛り沢山に出来た分量だけに残念です。

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    2013年05月25日
  • 江戸の味を食べたくなって

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    「昔は食べものと季節が、ぬきさしならぬものになっていた」との言葉にハッとする。

    旬の食材を年中 食べられる時代になったけど、そのせいで旬の食材を味わう楽しみがなくなってしまった。

    昭和時代の方が、旬の食材を味わう楽しみと豊かさがあったとは、なんたる皮肉。

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    2013年05月14日
  • 鬼平犯科帳(二十四)

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    ネタバレ

    とうとう鬼平も終わり。
    最後の長編「誘拐」の途中で作者急逝。伏線だけが複雑に張り巡らされて終わってしまうのがなんとも残念。

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    2013年05月12日
  • 新装版 若き獅子

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    それぞれの時代を動かし、生き抜いた英雄たちの強烈な人生を描いた短編集。表題作「若き獅子」での高杉晋作、斬新すぎた思想をもち余りに天才的であった彼の人生が描かれている。
    「明治元年の逆賊」最期の幕臣、小栗上野介忠順、同じ幕臣で幕末に評価の高い勝海舟との対比、そして小栗の悲運。
    さすが池波正太郎と」思わせる描き方です。
    最後に高杉の辞世 「おもしろきこともなき世をおもしろく、住みなすものは心なりけり」

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    2013年04月25日
  • 武士(おとこ)の紋章

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    どの作品を読んでも生き様の凄さ、純粋さ、深さを感じられる。戦国の黒田如水、真田親子、滝川三九郎などは生きた世の中が今とは違うとも言えなくない。が、三根山や牧野富太郎を読むとその辺の言い訳が出来ない気がして来る。元気になれる本です。

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    2013年04月23日
  • 戦国と幕末

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    池波先生のエッセイ?
    子母澤寛先生との交流が微笑ましい
    「こういう部分に着目して作品を膨らますんだ」
    と思いました

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    2013年04月22日
  • 鬼平犯科帳(二十二)

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    この本が単行本として出版されたのは、なんと私が大学生になった年。
    おお、なんと昔なんだ。

    最終頁の情景描写は傑作。

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    2013年04月21日
  • 火の国の城(上)

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    蝶の戦記を読んだの5年以上前なのが悔やまれる・・・・!

    同じシリーズとは言わないものの、
    ハードボイルドなのに農村的あけすけなエロスが蝶の戦記と似た雰囲気。
    下巻も楽しみ。

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    2013年04月20日
  • まんぞく まんぞく

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    男勝りの女剣術使い、真琴の物語。

    16の頃、無頼浪人に襲われそうになった真琴を助けたのが関口元道。しかし一緒にいた山崎金吾は殺された。
    仇討ちをしようと剣術に励む真琴だが、そのうち剣術自体が面白くなっていく。
    そして闇夜に侍の髷を切ったりするようにもなる。
    真琴を養女に迎えた伯父、堀内に「自分に剣の試合で勝てる相手となら夫婦になる」といい、困らせていた。
    そんな真琴を狙う者、そしてそれを救ってくれたのは・・。

    作者の著書は剣客商売ばかり読んでいるのですが、この話にも佐々木三冬その他の人物の名前が出てくる。
    特に真琴と佐々木三冬は「女剣客」として共通するものがあり、読むとつい比べてしまう。

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    2013年04月11日
  • 鬼平犯科帳(五)

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    このシリーズを読み始めているが。
    この作品は、池波正太郎のアブラがのっている感じを受けた。
    鬼平が、盗人を見つける勘の良さは、いつものことであるが、
    密偵を使っての捜索は、鬼平の人柄と人徳によって、自然と強化されて行く。
    何よりもすごいのは、人に対する情に基づいた対処方法。
    深川・千鳥橋;大工の万三は、病があり、見取り図を売っていた。
    乞食坊主;いのちがけの井関録之助
    女賊;瀬音の小兵衛は、盗人の足をあらい、息子幸太郎のことを案じていた。
    密偵のおまさは、幸太郎を探す。
    おしゃべり源八;記憶喪失となった源八
    凶賊;足を洗った九平は、鬼平に惚れる。九平の芋膾はおいしい。
    芋なますの作り方。
    里芋

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    2013年04月07日
  • 鬼平犯科帳(十五)

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    1巻からずっと読み続けて15冊目。特別長編。短編よりも凝った設定ではあるが、いつもの簡潔な小気味よさがなく、ひねりすぎの印象。

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    2013年04月06日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    やはり、江戸を舞台にした方が、鬼平のキャラクターが、
    浮き立っていい。
    鬼平が、どう判断するのかというところが、
    鬼平の人柄というか、モラルがあって、楽しめる。

    盗みは、リーダーによって、かなり、人となりが出る。
    いぬとしての おまさの活躍が、鬼平への思いもあって、
    危険なところまで、踏み込んで行く。
    血闘での、犬の仕事。囮捜査としての夜鷹になる。
    鬼平にためには、死をもいとわないというのが、
    にじみでてくる。

    おみね徳次郎のコンビは、お互いの素姓を知らず、
    相性がいいことが、仇となる。
    上杉謙蔵の腕は確かだが、外見で判断される。
    そのことが、自分自身も浮かばれない。そんな悲哀がにじみ出る

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    2013年04月01日
  • 鬼平犯科帳(三)

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    火付盗賊改方の長谷川平蔵が、休養のために、
    お役御免となって、身体を治したり、
    若い時に、父親と一緒に行った京都へ、
    ゆったりと旅行をしている間に、次々に遭遇する事件を、
    描いた物語。

    木村忠吾を、ともに連れていくが、
    木村忠吾が、おとよに夢中になり、それを平蔵に知られたりした。
    平蔵も、若い時には、おとよと関係があった。
    おとよは、盗賊の女房で・・・。
    左馬助の登場で、平蔵が、命拾いをするが、
    左馬助は、命の恩人と恩をきせる。

    江戸時代の人間模様が、何とも言えずよい。
    久栄のきりりとした態度も、女は男次第といいくだりも、
    江戸時代の人間の強さを知る。

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    2016年08月04日