池波正太郎のレビュー一覧
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火付盗賊改方長官、鬼の長谷川平蔵、通称「鬼平」の活躍を書くシリーズ、今回は特別長編で鬼平の過去の因縁にも繋がる。
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火付盗賊改方は、鉄砲洲の笹田屋に押し入ろうとする盗賊一団「池尻の辰五郎」の現場に先回りした。辰五郎は潔く自害して果て、一味は捕縛され全員が死罪となった。
…冒頭が、同心の細川峯太郎のダメダメっぷりでちょっとげんなり(-_-;)。お役目で賭博場を見張っていたらそのまま夢中になってしまい借金を重ねるし、以前の話で鬼平に叱り飛ばされたっていうのに相変わらず昔の逢引相手(峯太郎が同心で既婚と知らなかった)に未練たっぷり、たまたま入った飲み屋「豆甚」で行き合った年増女(といっても -
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個人的に隠れ蓑と梅雨の柚の花の話が好き。
・隠れ蓑
仇討ちの為に藩を出た嘗ての若武者が、老いて病を得て盲となる。その仇であり、置いた侍を助ける僧の奇妙な取り合わせ。
老僧を膾斬りにしようとした武士を止めに入った大治郎がこの老僧と知らずとは言え、出会っているのも面白い関係性。
老僧を口封じのために襲う武士たちを盲の侍が返り討ちにする展開も熱い。戦闘描写が丁寧なので臨場感あって何度も読みたくなる。
・梅雨の柚の花
父親が再婚し、家の中での立場がなくなりグレた笹野新五郎。珍妙な人相をしているが、剣に対する熱意は本物。とあるきっかけでグレていたところから一念発起、大治郎の門下生として稽古に打ち込む。新 -
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池波正太郎の長篇時代小説『乳房 新装版』を読みました。
『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 迷路〈22〉』、『決定版 鬼平犯科帳 特別長篇 炎の色〈23〉』、『決定版 鬼平犯科帳 特別長篇 誘拐〈24〉』に続き、池波正太郎の作品です。
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「まるで不作の生大根(なまだいこ)をかじっているようだ」さんざんにもてあそばれた挙句、罵られ捨てられたお松は、偶然出会ったその男、煙管職人の勘蔵を絞殺してしまった。
この言葉を胸に秘めて、数奇な運命を辿るお松を評して、長谷川平蔵は、「男にはない乳房が女を強くするのだ」というが……。
鬼平犯科帳番外篇。
解説・常盤新平