池波正太郎のレビュー一覧
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随分前にテレビドラマで鬼平犯科帳の外伝「四度目の女房」を見て以来ずっと心に残っていたので原作を読んでみた。
「四度目の女房」だけしっかり見て、あとはサラッと読もうかなと思っていたけどとんでもない。全ての短編が素晴らしく、時代小説といえば古いもののイメージだったのが、新しい刺激を受けるばかりの一冊だっ...続きを読むPosted by ブクログ -
池波正太郎氏の傑作短編が12編も入った「怪盗伝」。巻頭の2編「江戸怪盗記」、「白浪看板」には、池波氏が有名にした長谷川平蔵が登場するが、まだ「鬼平」と呼ばれるまでにはなっていないのが興味深い。どの作品も、人の世の哀感を滲ませる傑作集。Posted by ブクログ
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人気絶大シリーズがより読みやすい決定版で登場。「啞の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」を収録。
2024年、令和版「鬼平犯科帳」が映像化され、この機会にと改めてシリーズを再読することにした。やっぱり何回読んでも面白いし、半世紀...続きを読むPosted by ブクログ -
▼「梅安雨隠れ」 「梅安乱れ雲~寒鴉・兇刃・東海道の雪・瀬戸川団子・薬湯と白飴・引鶴・殺気・鵜ノ森の伊三蔵・剃刀・神田明神下・東海道藤枝宿~」
▼白子屋との闘いクライマックス。総じてこのシリーズは、鬼平や剣客に比べてハードボイルドさが売り(殺し屋だから当たり前なんですけれど)。
▼白子屋の差し向...続きを読むPosted by ブクログ -
▼「銀杏落葉」 「白刃」 「あかつきの闇」 「その夜の手紙」 「地獄堂の闇」 「寒鯉」
▼一冊まるごとで一つの話。お家騒動がらみの殺し。大変に面白かった記憶がある。そしてこのあたりから、白子屋、という元締めと梅安の対立が激化してくる。Posted by ブクログ -
やっと読み終えた第6巻。
手こずった。
三成VS家康開戦までの盛り上がるところなのにこのところテレビドラマにばかり目がいってしまって。
次巻からはついに関ヶ原、真田親子の戦いがどうなるかこれこそこの作品の山なのだからテレビに負けないように頑張って読み進めよう!Posted by ブクログ -
波瀾万丈の真田家の物語、ここに完結。
前巻にて大阪夏の陣が終わり、今作はその後の真田信之を中心に、主要登場人物たちのその後が描かれる。
全12巻、大変に楽しんだ。
真田父子3人のみならず、お江をはじめとする草の者たち、向井親子、鈴木右近、樋口角兵衛、滝川三九郎などなどの魅力的な登場人物たち。
真...続きを読むPosted by ブクログ -
真田丸にて、幸村隊の知略、一瞬の閃きを見せる!!
池波正太郎の描く真田家の知略の根源は、主に相手の心理を読んでこれを操る点にあるようだ。
そして、複数の選択肢を常に考えておく。
今作では徳川家康と大野修理の格の違いについても言及される。
戦将としての経験が違いすぎるのだから、格の違いは当然の話。...続きを読むPosted by ブクログ -
大阪夏の陣、幸村、名を天下に知らしめて逝く!!
「初一念とは、事にのぞんで一瞬のうちに決意をかためることだ。その一瞬に、決意した者の全人格が具現されることになる。」
初一念を崩さぬことこそ、武士の本分、と池波正太郎は志記す。
真田兄弟は、初一念に殉じた、と。
人の一生は短い。故に、燃やし尽くさ...続きを読むPosted by ブクログ -
主要人物である父・昌幸が世を去り、ついに真田幸村が世に出る大戦の時が近づく!
淀君、秀頼の立場からすると、ここは彼我の実力の違いを測って、誇りや不安はさておき、国替えを飲むのが正解だったのだろう。
家康の、政略で相手を追い詰め、暴発した相手を戦争で潰す、というムーブは、関ヶ原の再現。
戦国武将とし...続きを読むPosted by ブクログ -
ついに関ヶ原開戦へ。
西軍と東軍が火花を散らす中、上田では兄と父弟が戦場にて対峙する。
そして真田の草の者たちは、決死の作戦を決行する…。
よく知られた関ヶ原合戦に、草の者と甲賀忍者の暗闘が絡むのが面白い。
上田城の戦いでの、父子、兄弟の敵味方分かれての心理描写が最大の見どころ。
司馬遼太郎の...続きを読むPosted by ブクログ -
ついに徳川家康と石田三成・上杉景勝らの対決は避けられぬものとなった!
徳川の天下を見通した兄・信幸と、上杉景勝に恩義を感じる父・昌幸、弟・幸村は、真田家の未来について決するべく一堂に会する!!
戦国の世を生き抜いた武将たちと、豊臣天下の官僚である石田三成の、戦時における判断力の差が描かれ、後の関ヶ...続きを読むPosted by ブクログ -
エッセイ集です。
特に食に特化しているわけではなく、その時に
思ったことが記されています。
自身の生い立ちに関わる内容も多く、自然と昔
と現代の対比的記述から、今の東京を嘆いてい
ます。
池波氏が生きた時代の東京さえも嘆いているの
だから、現代の東京を著者が見たら驚くやら、
あきれるやら、と思...続きを読むPosted by ブクログ -
秀吉がついに死に、豊臣政権が大きく揺らぐ、政治的には激動の巻。
真田一族の活躍はさほどでもない。
家康直参、本多忠勝の娘を妻とした兄・信幸と、石田三成の無二の友、大谷吉継の娘を妻に迎えた弟・幸村。
兄弟の絆に変わりはないが、力を増す家康とそれを危険視する三成の政治的な対立は、後の流れを暗示する。
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2023.11.20
藤枝梅安シリーズは初めて読んだ。
改めて池波先生の小説の読みやすさを痛感する。藤枝梅安シリーズに限らないが、池波小説の描写の評価できる部分のひとつとして季節、天候の描写が自然な形でおりこまれていることをこの年になって読むから感じている。
食べ物、食事のシーンの巧みさについてはよ...続きを読むPosted by ブクログ -
2023.11.20
ここに登場する剣客も爽快な人柄。悪人を爽やかに描くのはいうのは簡単だが実践はなくなかなか難しいのでは?と感じながら読んでいる。Posted by ブクログ