池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024.11.7
何回目だろう。7回目くらい。
何度読んでも良い。
人生は人それぞれで違うが、自分の人生は一つしかない。自分の人生、変えられないようで自分次第で変えられる、選ぶことは出来るように思う。「運命」というが自分の人生は自分の選択で決まる。ただ、自分一人の力で生きているようで沢山の人に支えられている。うっかりするとその事を忘れてしまう。
主人公の潔さ、そして、彼に関わる沢山の善意の誠実な人たち。人って素晴らしいと思う。
本のタイトルの「男振」という言葉が作品の中でたった1回しか使われないが、クライマックスのこの一語がこの作品の全てを語っている。
本当に良い作品だ。池波正太郎 -
Posted by ブクログ
ネタバレ武田信玄、上杉謙信、織田信長などの戦国武将が群雄割拠する時代の忍者のお話。
本編の主人公の甲賀忍者の丸子笹之助は、まだ若く、忍者としては情に脆く、女好きだった。
捨て子の笹之助は、甲賀の岩根伝蔵に育てられ、甲賀忍者としての鍛錬を積んだ。
甲賀の頭領、山中大和守俊房から、笹之助に塚原卜伝に弟子入りせよと命が下った。
塚原卜伝の弟子と成って修業を積んだ笹之助に、武田信玄のもとに使え、機を見て暗殺せよとの命が下った。
笹之助は信玄のもとに使えている内に、その器の深さに魅了され、甲賀を寝返った。
抜け忍となった笹之助へ、甲賀忍者達の執拗な追手が迫って来る。
本編は戦国時代の忍者の活躍や、その生態を生