池波正太郎のレビュー一覧
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無料版購入済み
面白くないはずがない。
池波正太郎にさいとう・たかを の組み合わせとなると、面白くないはずがない。さいとう・たかを が描くとなると皆ゴルゴ13のイメージが先行してしまうが、長谷川平蔵は結構よく喋り、ゴルゴ13とはまた全く異なる魅力がある。テレビや映画で何度も映像化されたことでもわかるように、実に「絵」になりやすい作品である。付け足し、この時代の江戸城には天守閣はなかったはず、ちょっと気になった。
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ゆったりした描写もあるるんだけど、全体的にはなかなか厳しい話の運びかも。江戸時代って今よりもさらに明日の保証はまったくないから、その場の欲望に従ったり、すべてをなくすことを覚悟して生きていたのかな。
『霧の朝』
桶屋の亭主富蔵は町奉行所の御用聞きの手伝いをしている。そのため桶を作るのはもっぱら女房のおろくの仕事となっている。火付盗賊改方長官の鬼平も、この夫婦の働きを好ましく思っているのだ。
そんな富蔵とおろく夫婦が赤子の頃から養子にもらった幸太郎が拐かされた。実の親が攫ったのか、富蔵の働きで捕縛された盗っ人の恨みか。
冒頭が<髪の毛を無造作に櫛巻にして鉢巻をしめ、着物のもろ肌をぬぎ、手ぬぐ -
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『俄か雨』
市中見廻りの途中で俄か雨に振られた鬼平は百姓やに飛び込んだ。どうやらそこは空き家らしい。だが隠れ暮らしている人間がいる気配もする。
そんな鬼平の耳に、絡み合いながら駆け込んでくる男女の声がする。その男の声に聞き覚えがあった。火付盗賊改で勘定方の同心細川峯太郎だ。外に出て捕物をする他の同心からからかわれても言い返しもせず一日中算盤を弾き帳簿を着けているまだ若いが控えめな男。その細川峯太郎が女と抱き合うようにして空き家に入ってきたではないか!
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なんか新しい名物同心が増えそうです。
『馴馬の三蔵』
鬼平の密偵の粂八は、昔盗賊だった時に知り合いだった馴馬の三蔵を見かける。昔気質の盗 -
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17巻は特別長編です。
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鬼平は評判の飲み屋「権兵衛酒屋」に立ち寄ってみた。口数の少ない初老の夫婦がやっている小さな店。だが亭主は、昔はそれなりの侍だったのではないか…。
店を出た鬼平は怪しい男たちを見かける。そのまま見張ると男たちは閉店した権兵衛酒屋に押し入ったではないか!
すぐに駆けつけ「火付盗賊改方 長谷川平蔵だ!」
だが、賊と一緒に、亭主も逃げ出していたではないか。残されたのは、賊に斬り付けられた女房だけ。
権兵衛酒屋に何が?逃げ出した亭主は侍から盗賊になったのか?
鬼平は同心たちに見張り、聞き込みを指示する。だが同心が事情を聞いた近所の老人は殺され、鬼平の乗った籠も襲撃される -
Posted by ブクログ
新選組と言えば、鬼の副長·土方歳三や天才剣士·沖田総司の名前が挙がりますが、私はこの小説の主人公である永倉新八さんが1番好き。
彼の遺した記録や隊士の供養などの活動により、かの有名な池田屋事件から160年以上経過した現代を生きている私たちですら、彼らの名前や個性を知ることができる。
もちろん、後世に創作された部分も多くあるし、この物語もどこまでが史実でどこからが創作なのか不明瞭ですが、"近代化を阻害した壬生狼、人斬り烏合の衆"として後世に伝えられてもおかしくなかった新選組という存在を、彼らと共に生きた永倉さんの記録が、大げさに言えば救ったのではないかと思っています。
カラッ -
Posted by ブクログ
『影法師』
火付盗賊改方の同心・木村忠吾が婚礼の日が迫っている。お調子者で娼妓遊びも激しく粗忽者の彼も、鬼平の元でだいぶ頼りになる同心になっている。だがやはり「うさぎの忠吾」、独り者の間にできる遊びに励むのだ。
そんな忠吾は、すでに捕らえられている盗人「さむらい松五郎」に瓜二つ。さむらい松五郎を仇と狙う盗人に目をつけられて…。
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忠吾の結婚について。以前鬼平のお供で京都に行った時に与力の浦部彦太郎に「娘の婿に」と望まれたが、その娘は病死してしまった。その後、同心・吉田藤七に気に入られ、娘の”おたか”との縁談が成り立ちました。
『網虫のお吉』
鬼平の下で働く同心たちのなかには、強引なことを