【感想・ネタバレ】鬼平犯科帳[決定版](一)のレビュー

あらすじ

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵。

火付盗賊改方とは、江戸の特別警察。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく、笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた男だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と言い、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する時代小説の金字塔だ。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年1月からはアニメ「鬼平 ONIHEI」も放送され、大きな話題になった。

2017年は池波正太郎の「鬼平」誕生50周年にあたる。これを記念して人気絶大のロングセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、ふりがなを増やした決定版で順次刊行。

第一巻収録作品は「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」の8篇。

伝説の粋人・ジャズ評論家で晩年は大の鬼平ファンでもあった植草甚一(1908~1979)の解説も収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

有名だけど小説で読んだことなかった。面白い!読みやすい!かっこいい!昔はワルだった平蔵が大人になってキレッキレのお頭に…。連作短編のような形式で話がつながってます。大河べらぼうと同時期に読んだので、イメージは中村隼人さんで読んでます。

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2025年09月08日

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学生の時、大人ぶりたくて父の本棚から勝手に読み漁ったらハマった本です!
魅力的なキャラが多くて登場人物みんな好き!
ストーリーもおもしろいし、長谷川平蔵が格好よくて理想の上司すぎるし、出てくるご飯がどれも美味しそうだし、東京の名所がたくさん出てくるので、ここ鬼平が来た所だ♪と街歩きも楽しめます。
みやすいので初心者向けの時代物ですね。

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2025年05月11日

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ネタバレ

言わずと知れた池波正太郎氏のベストセラー作品の第一巻。
やはり面白い。今あるとしたら極悪人専門の特殊部隊か?江戸の町を荒らす盗賊たちを次々と捕まえて処刑しあくを殲滅していく火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の物語。
悪人たちの生き様やその生い立ちなどを絡め、そこに至った悲しみや苦しみも丸ごと飲み込んで平蔵が解決していく様は気持ちがすがすがしくなる(^.^)
しかしとんだ長編物のシリーズにうっかり足を踏み入れてしまったことにちょっと後悔と期待が入り混じった状態(^^;)

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2024年07月23日

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人気絶大シリーズがより読みやすい決定版で登場。「啞の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」を収録。
2024年、令和版「鬼平犯科帳」が映像化され、この機会にと改めてシリーズを再読することにした。やっぱり何回読んでも面白いし、半世紀以上生きてより人間という生きものの複雑さが身にしみるだけに、登場人物の描写の奥深さが一層伝わってくる。

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2024年02月28日

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人情ものの金字塔ではないでしょうか。鬼平と呼ばれているだけあり色んな意味で強い男が1巻目からしっかりと描写されていて、自然と鬼平のファンになってしまいます。侍言葉、町人言葉など登場人物の言葉遣いには特徴がありますが、読みやすいです。また、他の本に比べると字が大きいです。

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2020年10月31日

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昨年1月の「鬼平」アニメ化で話題沸騰、シリーズ誕生50年になる「鬼平犯科帳」がより読みやすい文庫・決定版で刊行開始。自分も「鬼平」3度目の挑戦。

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2018年05月14日

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「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方長官、長谷川平蔵が颯爽と登場。「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「老盗の夢」「暗剣白梅香」などを収録。

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2017年07月30日

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久しぶりに読んだ時代小説、王道の鬼平犯科帳。全24巻。
江戸時代の江戸下町で起こる数々の犯罪(主に窃盗や強盗)を取りしまる平蔵。彼自身はごく普通の正義感あふれる人物なのだが、盗みをはたらく人々のキャラクターが面白く描かれている。
胸がすく勧善懲悪ものだが、楽しいのはむしろそこではなく、当時の人々の暮らしぶりだったりする。
江戸の時代小説だと藤沢周平が一番好きだが、鬼平犯科帳はもっと読みやすいと思った。

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2022年11月18日

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audibleで視聴
本所桜屋敷
 さすが聞かせる名文。
 志ん朝の朗読が実にうまい
 おじさんの片想い、つらいね…

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2022年08月25日

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中村吉右衛門さんの鬼平が好きすぎて、イメージしながら読みました。酷い事件も多いです。にしても、やっぱり鬼平カッコイイ…!

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2022年04月06日

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久しぶりに読んでみました。なるべく順番に読んでいこうと思います。
テレビでもよく見ていたので、頭のなかで映像化出来て楽しいです。

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2021年09月05日

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好きな人の好きな作家で今読んでるって言ってたから再び読んだ。
文句の付けようがない。鬼平、ダンディだわ。
中村吉右衛門さんでのドラマシリーズもよく観てた。テーマ曲がジプシーキングスだったよね。

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2020年07月30日

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ドラマにもなった鬼の平蔵の原作。数年ぶりに読んでみたけれどやっぱり人情ドラマでじんとくる。時代に関係なく読める物語は良いものですね。

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2019年01月12日

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ドラマを見ていたクチ
アニメ化で決定版を知り手に取る。
ど定番のなかに、人情味と非情さを持つ
鬼平の色気を堪能
歳をとってきたんか俺…

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2018年03月17日

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 これまで、二代目中村吉右衛門さんが主役を演じるTVドラマが好きでよく見ていたのだが、去年の年末の特番でそれが終了し、それでは、と原作の小説を読もう、とこの夏ふと思い立って読み始めた。そうしたら、するすると止まらず、遅読の私が、珍しくあっという間に読み終えてしまいました。その出自と生い立ちから、市井の人々の心に通じ彼らの為す諸事に寛容でありながらも、若い頃に鍛えた剣の腕を心の奥底にある正義感から、いざという時には活かし苛烈に処断する。「赦すものは赦すが、赦さぬものは赦さぬ」、現代的ともいうべき江戸の町の中で、軍政の名残りを残す火付盗賊改方という武断的な治安組織の長官として、まさしくそういう心持で当たっていたのではないかと感じました。
 それでも、どうしようもならぬは人の心。この巻の中で「本所・桜屋敷」の、平蔵を始めとする人々の時を経た心の有り様、変わる所変わらぬ所に感ずる所が多かったです。葉室麟さんのものと合わせ、これからも時々、池波正太郎さんの時代小説や随筆を読んでいこう、と思っています。
 

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2017年10月29日

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同じような設定が繰り返され、構造は明解。その裏の機微に、少し動かされることはある。庶民の平穏な日々は、今以上に少なかったのかもしれない。殺、犯し、強盗、誘拐。

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2024年02月12日

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令和2年の読書納めは池波正太郎さんになりました。「剣客商売(十一)勝負」(2003.1)に続き、「鬼平犯科帳 決定版1」(2017.1)です。唖の十蔵、本所・桜屋敷、血頭の丹兵衛、浅草・御厨河岸、老盗の夢、暗剣白梅香、座頭と猿、むかしの女の8話。それぞれが独立した短編であり、かつ連作長編の予感が。メモをしながら読む必要を感じました(^-^) 第1巻を読んで、長谷川平蔵中心ではありますが、脇役にもしっかり主役級の役どころが与えられてる気がしました。

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2020年12月31日

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言わずと知れた池波先生の傑作。久しぶりの復習。江戸の街並みが浮かびあがり、平蔵の一言一言が染み入ります。まさに名作。
改めてわかることも。親友左馬之助との会話で、相から判断して平蔵の寿命を五十までと言い切る左馬之助。あと六年と返す平蔵。
平蔵が第一巻では44才と判明。テレビでは老けてるが、まだ若いんですね。

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2019年05月20日

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20170209 何度目か。今迄になく、平蔵の若さを感じてしまった。このシリーズは全体で一つの物語なのだという事かもしれない。

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2017年02月10日

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