池波正太郎のレビュー一覧

  • 火の国の城(下)

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    上巻よりも加藤清正のことが多く語られていて、非常に政治的な面も含め優れた武将だったのだなあと思った。それに仕えた主人公?丹波大介(忍び)も恵まれていたのかな。しかし、彼も忍びとしての強さは秀でているが、やはり忍びとはいえど人間という面もみられた。完璧な人間なんていないよな。あと秀吉配下の片桐且元についてももっと知りたくなった。非常に優秀な武将ではと。

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    2024年06月16日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    全12巻という圧倒的なボリュームから読む前は凄く心配だったが…読み出してしまえばその小気味よい会話のテンポ感、瑞々しい風景描写、そしてあっけなく死んでいく登場人物たち…
    文章を読んだだけで目の前に映像が色鮮やかに浮かんでくるんですよね
    数多くの人々のドラマを見たかのような、長い長い絵巻物を読んだかのような…
    長い間多くの人々に読まれてきた理由がはっきりと分かりました
    真田丸をきっかけに読んでみようと思った本作ですが真田信之に対する印象が変わりました
    やはり豆州は天下の宝…!!
    忍びの活躍もいいですよね
    単純に武将の手足ではないというか
    言うときは言う主君との信頼関係、圧倒的な身体能力をサラッと

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    2024年05月21日
  • 鬼平梅安 江戸暮らし

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    今月来月と池波正太郎記念文庫主催の文学講演と散歩に参加予定。当代幸四郎の鬼平映画視聴も含め、改めて池波先生に接する機会が増えて嬉しい。
    今の働き方改革やジェンダーレスの世の中では受け入れられない考え方があるかもしれないけれども、どれも改めて感銘と頷かされるものばかり。
    2024-027

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    2024年05月21日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    読み終えた。
    長かったなあ。
    ただ「深夜特急」を読み終えた時の気持ちに似て、ロス感がある。
    最終巻、真田信之が、彼が絶対的な信頼をおいていたにもかかわらず徳川の内定者となって動いていた馬場彦四郎をその盟友であり碁敵であった小川治郎右衛門と共謀して3年もその機会を待ち討ち果たしたエピソードが全編を通したストーリーとは別格に浮き上がり衝撃だった。

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    2024年05月04日
  • 日曜日の万年筆

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    ネタバレ

    池波正太郎さんの連載を本にしたもので、池波さんの様々な生きざまや経験など多岐にわたって披露してくださるコラム的エッセイ。
    生きてこられた昔の事や若いころの生い立ちや生きていく上での信念のようなものやこうあるべきという私たちへの伝言のような気持ちで読みました。
    流石池波先生だなと読み終わった後すがすがしい気持ちになりました。

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    2024年03月24日
  • にっぽん怪盗伝 新装版

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    随分前にテレビドラマで鬼平犯科帳の外伝「四度目の女房」を見て以来ずっと心に残っていたので原作を読んでみた。
    「四度目の女房」だけしっかり見て、あとはサラッと読もうかなと思っていたけどとんでもない。全ての短編が素晴らしく、時代小説といえば古いもののイメージだったのが、新しい刺激を受けるばかりの一冊だった。
    短編といえど短編同士で人間関係に相関があることから群像小説でもあり、視点が変われば掏摸(すり)も商人も大盗賊も、全く違う顔を見せる面白さがある。
    全ての短編で根底に「情」というテーマがあって、それは愛情だったり憎悪だったりするけど、池波さんが書く江戸の「情」は現代のそれよりもっと濃いように思わ

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    2024年03月10日
  • にっぽん怪盗伝 新装版

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    池波正太郎氏の傑作短編が12編も入った「怪盗伝」。巻頭の2編「江戸怪盗記」、「白浪看板」には、池波氏が有名にした長谷川平蔵が登場するが、まだ「鬼平」と呼ばれるまでにはなっていないのが興味深い。どの作品も、人の世の哀感を滲ませる傑作集。

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    2024年03月02日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    人気絶大シリーズがより読みやすい決定版で登場。「啞の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」を収録。
    2024年、令和版「鬼平犯科帳」が映像化され、この機会にと改めてシリーズを再読することにした。やっぱり何回読んでも面白いし、半世紀以上生きてより人間という生きものの複雑さが身にしみるだけに、登場人物の描写の奥深さが一層伝わってくる。

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    2024年02月28日
  • 梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五)

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    ▼「梅安雨隠れ」 「梅安乱れ雲~寒鴉・兇刃・東海道の雪・瀬戸川団子・薬湯と白飴・引鶴・殺気・鵜ノ森の伊三蔵・剃刀・神田明神下・東海道藤枝宿~」

    ▼白子屋との闘いクライマックス。総じてこのシリーズは、鬼平や剣客に比べてハードボイルドさが売り(殺し屋だから当たり前なんですけれど)。

    ▼白子屋の差し向ける殺し屋との闘い。偶然、梅安に助けられちゃう殺し屋。そして葛藤。池波ワールドお得意極上芸。そしてこの巻のラスト、単身、白子屋殺しに白昼乗り込む梅安・・・というくだりはなかなか熱いです。

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    2024年02月17日
  • 梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)

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    ▼「銀杏落葉」 「白刃」 「あかつきの闇」 「その夜の手紙」 「地獄堂の闇」 「寒鯉」

    ▼一冊まるごとで一つの話。お家騒動がらみの殺し。大変に面白かった記憶がある。そしてこのあたりから、白子屋、という元締めと梅安の対立が激化してくる。

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    2024年02月17日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    真田家の存続に子を二手に
    それも死をもって
    家を守るとはどういうことなのか
    歴史小説の常套テーマだが
    その度に考えさせられる

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    2024年02月13日
  • 真田太平記(六)家康東下

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    やっと読み終えた第6巻。
    手こずった。
    三成VS家康開戦までの盛り上がるところなのにこのところテレビドラマにばかり目がいってしまって。
    次巻からはついに関ヶ原、真田親子の戦いがどうなるかこれこそこの作品の山なのだからテレビに負けないように頑張って読み進めよう!

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    2024年02月01日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    ネタバレ

    霧の七郎
     人情話、になるのかな。一度は息子を狙おうとした人物すらも、許し息子の剣の師匠としてしまう。世のため人のために使うなら悪銭すらも見逃す。ここらへんの臨機応変さは時代やなぁと。

    五年目の客
     元売春婦お吉が過去の売春の発覚を恐れて殺してしまうって流れは今も昔も変わらんなぁと思う。音吉の方は何も気づいてないのに勝手に恐れて抱かれるところとかは何か皮肉めいたものを感じた。結局自分のことしか考えていない女ってことがありありとわかるというか。下手にお吉が引っ捕らえられるより、罪は不問にされたけど平蔵にぴしゃりと言われる方が爽快感があるのはどうしてだろう。

    密通
     やっぱり鬼平は人間関係にリ

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    2024年02月04日
  • 男の作法

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    ネタバレ

    ひとつのことをやりながらつねに他のことにもきをくばる
    神経の回り方、体で覚える
    同じ時間に二つのことをやる、パット感覚で反射的にできるように日常のつまんないことで肉体を訓練する
    仕事のやり方が違ってくる

    理屈だけでは世の中わたっていけない
    人間そのものが理論てきに成立してない

    異論なめんで客観視するくんれん、色の感覚をみがく
    じぶんにあうきちょうのいろというのをいめる
    靴とネクタイは色をあわせないとおかしい
    おしゃれは自分のためにやる、じぶんのきぶんをひきしめる
    自分はどういう形のものを主張するのかを決める
    指の先を引っ掻ける

    ぶんそうおう、そのときの自分にあわせて、そもそもなんのために

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    2024年01月17日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    波瀾万丈の真田家の物語、ここに完結。

    前巻にて大阪夏の陣が終わり、今作はその後の真田信之を中心に、主要登場人物たちのその後が描かれる。

    全12巻、大変に楽しんだ。
    真田父子3人のみならず、お江をはじめとする草の者たち、向井親子、鈴木右近、樋口角兵衛、滝川三九郎などなどの魅力的な登場人物たち。
    真田一族の波瀾万丈の史実を中心に、草の者の活躍や真田家のお家事情などを絡めた、エンターテインメント性の高さ。
    智、仁、勇で象徴される真田父子の生き様のカッコ良さ。
    池波正太郎ならではの情感。

    さすがに太平洋戦争を経験する世代の著者とあって、女性観などが現代の価値観からしてあまりに古いのが難点か。

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    2024年01月16日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

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    大阪夏の陣、幸村、名を天下に知らしめて逝く!!

    「初一念とは、事にのぞんで一瞬のうちに決意をかためることだ。その一瞬に、決意した者の全人格が具現されることになる。」
    初一念を崩さぬことこそ、武士の本分、と池波正太郎は志記す。
    真田兄弟は、初一念に殉じた、と。

    人の一生は短い。故に、燃やし尽くさねば、生きる甲斐がない。
    幸村の末期、燃やし尽くされた生命の輝きは、強い印象を残す。

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    2024年01月16日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    真田丸にて、幸村隊の知略、一瞬の閃きを見せる!!

    池波正太郎の描く真田家の知略の根源は、主に相手の心理を読んでこれを操る点にあるようだ。
    そして、複数の選択肢を常に考えておく。

    今作では徳川家康と大野修理の格の違いについても言及される。
    戦将としての経験が違いすぎるのだから、格の違いは当然の話。
    であれば、せめて後藤なり幸村なりに指揮をアウトソーシングしてしまえばよかったのかも知れないが。
    言っても仕方のないことか。
    大阪の陣自体、始まってしまった時点で、戦略的には豊臣家は負けていた、ということか。

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    2024年01月16日
  • 真田太平記(九)二条城

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    主要人物である父・昌幸が世を去り、ついに真田幸村が世に出る大戦の時が近づく!

    淀君、秀頼の立場からすると、ここは彼我の実力の違いを測って、誇りや不安はさておき、国替えを飲むのが正解だったのだろう。
    家康の、政略で相手を追い詰め、暴発した相手を戦争で潰す、というムーブは、関ヶ原の再現。
    戦国武将としては、定石の一つなのかもしれない。

    池波正太郎は、現実を見る信之と、浪漫を追う幸村を描き分け、どちらかと言うと、信之に肩入れしているようにも見える。
    次の2巻はいよいよクライマックス!
    一気に読みたい。

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    2024年01月15日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

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    ついに関ヶ原開戦へ。
    西軍と東軍が火花を散らす中、上田では兄と父弟が戦場にて対峙する。
    そして真田の草の者たちは、決死の作戦を決行する…。

    よく知られた関ヶ原合戦に、草の者と甲賀忍者の暗闘が絡むのが面白い。

    上田城の戦いでの、父子、兄弟の敵味方分かれての心理描写が最大の見どころ。

    司馬遼太郎の「関ヶ原」は三成視点、山岡荘八の「徳川家康」は家康視点であるのに対して、真田視点の今作では、比較的客観的に関ヶ原の勝敗の分かれ目を描いているのが興味深い。
    要は、リーダーの資質も含めた、核となる集団の実力の違いが結果に出た、ということになろうか。

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    2024年01月11日
  • 真田太平記(六)家康東下

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    ついに徳川家康と石田三成・上杉景勝らの対決は避けられぬものとなった!
    徳川の天下を見通した兄・信幸と、上杉景勝に恩義を感じる父・昌幸、弟・幸村は、真田家の未来について決するべく一堂に会する!!

    戦国の世を生き抜いた武将たちと、豊臣天下の官僚である石田三成の、戦時における判断力の差が描かれ、後の関ヶ原の結果を暗示する。

    池波正太郎の描く犬伏の別れの情景は、情感深く、絶品だ。

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    2024年01月11日