池波正太郎のレビュー一覧
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ネタバレ霧の七郎
人情話、になるのかな。一度は息子を狙おうとした人物すらも、許し息子の剣の師匠としてしまう。世のため人のために使うなら悪銭すらも見逃す。ここらへんの臨機応変さは時代やなぁと。
五年目の客
元売春婦お吉が過去の売春の発覚を恐れて殺してしまうって流れは今も昔も変わらんなぁと思う。音吉の方は何も気づいてないのに勝手に恐れて抱かれるところとかは何か皮肉めいたものを感じた。結局自分のことしか考えていない女ってことがありありとわかるというか。下手にお吉が引っ捕らえられるより、罪は不問にされたけど平蔵にぴしゃりと言われる方が爽快感があるのはどうしてだろう。
密通
やっぱり鬼平は人間関係にリ -
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ネタバレひとつのことをやりながらつねに他のことにもきをくばる
神経の回り方、体で覚える
同じ時間に二つのことをやる、パット感覚で反射的にできるように日常のつまんないことで肉体を訓練する
仕事のやり方が違ってくる
理屈だけでは世の中わたっていけない
人間そのものが理論てきに成立してない
異論なめんで客観視するくんれん、色の感覚をみがく
じぶんにあうきちょうのいろというのをいめる
靴とネクタイは色をあわせないとおかしい
おしゃれは自分のためにやる、じぶんのきぶんをひきしめる
自分はどういう形のものを主張するのかを決める
指の先を引っ掻ける
ぶんそうおう、そのときの自分にあわせて、そもそもなんのために -
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波瀾万丈の真田家の物語、ここに完結。
前巻にて大阪夏の陣が終わり、今作はその後の真田信之を中心に、主要登場人物たちのその後が描かれる。
全12巻、大変に楽しんだ。
真田父子3人のみならず、お江をはじめとする草の者たち、向井親子、鈴木右近、樋口角兵衛、滝川三九郎などなどの魅力的な登場人物たち。
真田一族の波瀾万丈の史実を中心に、草の者の活躍や真田家のお家事情などを絡めた、エンターテインメント性の高さ。
智、仁、勇で象徴される真田父子の生き様のカッコ良さ。
池波正太郎ならではの情感。
さすがに太平洋戦争を経験する世代の著者とあって、女性観などが現代の価値観からしてあまりに古いのが難点か。
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秀吉がついに死に、豊臣政権が大きく揺らぐ、政治的には激動の巻。
真田一族の活躍はさほどでもない。
家康直参、本多忠勝の娘を妻とした兄・信幸と、石田三成の無二の友、大谷吉継の娘を妻に迎えた弟・幸村。
兄弟の絆に変わりはないが、力を増す家康とそれを危険視する三成の政治的な対立は、後の流れを暗示する。
お江、又五郎、佐助ら草の者の活躍が歴史と並行して描かれるのが、真田太平記の見どころ。
三成の危機に真田の草の者が密書を運ぶ!という展開にはニヤリとさせられる。
歴史ものとしてのリアリティ、人間ドラマ、忍者も含めた戦国エンタメのバランスがいいのが、池波正太郎作品の特質か。
真田一族や草の者たちはもち -
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久々の池波正太郎。主人公である杉虎之助は、3人の実在の人物をミックスしてキャラクターを作り上げたとのこと。病弱な侍の子が不思議な剣士と出会い、弟子入りし、心身ともに鍛え上げられる。その剣士は、幕末の混乱期になんとか国内をまとめようとする幕府の隠密で、虎之助を鍛えはしたが、平和に暮らすことを願って距離を取る。とはいえ、剣の腕前と義侠心から、やはり混乱に巻き込まれていく。その中で出会った3人の人物(幕府軍として戦死することになる伊庭八郎、人斬り半次郎と恐れられた桐野利秋、西郷隆盛)との交流を通じ、険しくも楽しい人生を送る。訳ありの女性との生活も。虎之助の人生は波瀾万丈、山あり谷ありだが、人情と友情