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徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外濠の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。
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Posted by ブクログ
シリーズ第10巻読み終わりました。 いよいよ終点が見えてきましたね。 大坂冬の陣で真田幸村の名が世に知れ渡りました。 面白かった^_^ 完全に真田のファンになりましたよ。
真田丸にて、幸村隊の知略、一瞬の閃きを見せる!! 池波正太郎の描く真田家の知略の根源は、主に相手の心理を読んでこれを操る点にあるようだ。 そして、複数の選択肢を常に考えておく。 今作では徳川家康と大野修理の格の違いについても言及される。 戦将としての経験が違いすぎるのだから、格の違いは当然の話。...続きを読む であれば、せめて後藤なり幸村なりに指揮をアウトソーシングしてしまえばよかったのかも知れないが。 言っても仕方のないことか。 大阪の陣自体、始まってしまった時点で、戦略的には豊臣家は負けていた、ということか。
第10巻「大阪入城」 徳川と豊臣の橋渡したらんとしていた加藤清正、浅野幸長が亡くなり、いよいよ両家は抜き差しならなくなります。 そして「鐘の文言に呪詛が」という例のいちゃもんで強引に開戦に持ち込む家康。 秀頼の重臣の片桐且元の苦悩が描かれます。 豊臣家の代表として徳川と交渉にあたっていた且元は、...続きを読む「賤ヶ岳七本槍」の一人でありながら、武芸しか知らず政治にも文化にも疎く、豊臣と徳川の間を右往左往するだけ。 大阪城の意思決定は秀頼の母淀殿とその取り巻き立ちで行われます。 希望を信じたい、嫌なものは見たくない、未来の見通しを持って策を練ったりしない、いままで何とかなってきたのだからこれからも何とかなるだろう、しかし何とかなるための努力はしない…。 大阪側は且元が徳川へ内通していると疑い、且元の命を狙います。 これだけ両家の平穏を願った自分に刃を向けるとは!且元は武装して屋敷に篭ります。 さすがに騒ぎが大きくなったと、且元たちは命の保証をされ大阪城から出ることになるのですが… 且元暗殺計画を立てながら、騒ぎは大きくしたくないという豊臣家臣団と、何年も前から周到に用意を積み重ね人の心を読み操ってきた家康では、闘う前から勝負がついています。 且元が大阪城を出た理由も時代劇ではさまざまに描かれていますね。 命を狙われ苦悩の末の決断と言うものもあれば、 「俺を疑いやがって やってらんねー!!」と飛び出たという描写も(笑)。 しかしこの後且元は大阪の様子を家康に知らせるという「見苦しき武将」になるということで「苦しみながら」という言い訳は通じないのかもしれない。 さて。 ただ徳川への忠節を尽くすことにより真田家を存続させてきた信之(信幸から改名)は、未だ紀州九度山にいる弟幸村のことを考えます。 もしこのまま大人しくしていれば今度こそ幸村は許され自分の元で臣下として暮らせるだろう。 しかし一生徳川の目を恐れ小さくなっていなければいけないだろう。 それが弟に耐えられるか。 弟は必ず大阪城に入り家康の首を狙うだろう。 関ヶ原の合戦はあまりにもあっけなさすぎた、負けるにしても納得できない負け方だったのだ。 そして幸村は紀州九度山を抜け出して大阪城に入ります。 妻子の行く末は気にしません。戦いたいから戦います。 それでも妻子は(どこかに逃がしてもらうのでなく)幸村と命運を共にすることを明言します。 大阪城での戦い方を考える幸村は、故昌幸の言葉を思い出します。 そして現実的な戦い方は、自分だけの砦を持つことだと考えます。 大阪城に入った幸村はさっそく失望します。 秀頼は淀殿により世間から隔離され、 大阪城内を取り仕切る大野治長は机上の戦のみを唱える、 そしてなんといっても城全体に覚悟がない。負けたくない、城を出たくない、戦なんて籠城してればいい、秀頼にちょっとでも何かがあったら困る。 今までも何とかなってきたから今度も何とかなるんじゃないか?という甘い考え、しかしその何とかするための具体的積極的手段はなにも講じない…。 こんな様相ではとても勝てないと思った幸村は、さっそく自分が思う存分指揮をとれる砦”真田丸”を作りにかかります。 …どうもこの大阪城のみなさんはみんなが勝手気ままに作戦を立てて決行していたようで、”真田丸”作りも勝手に始めています。 ここで先に砦を作ろうとしていた牢人の後藤又兵衛元次と縄張り争いを経て、互いを認め合います。 しかし大阪城の指令系統はまるで滅茶苦茶です。 牢人たちは勝手にやりたい戦をやる準備して、豊臣家臣たちは籠城で時間稼ぎしか考えず、男女の風紀は乱れ、徳川側の忍者出入り放題、作戦会議もまとまらず…。 幸村の心情を通して著者もイラついているようです(笑) いや、豊臣家が「籠城!」と決めているならそれを正式に牢人たちに通告したうえでそれに向かって一丸とならなければいけないだろうに、各自がてんでんばらばらやりたいことを勝手にやってるんじゃ話にならんん…。 幸村とともに大阪に出入りしている草の者お江さんは(すでに50歳後半!)「思い切って闘うためには、今のうちに秀頼公のご母堂淀殿と、側近大野治長を暗殺いたしましょう」と提言するくらい。 しかし幸村は、この戦には勝ち目はない、ならば望むのは堂々と徳川家康と決戦すること…と心を決めています。 著者の大阪の冬の陣の描き方は、軍記資料や人物伝から戦の状況を構築していきます。この人物はこういう話が残っている、この時はこういう心情で戦に及んだのだろう。 大阪の将たち、後藤又兵衛基次、薄田隼人正兼相(ススキダハヤトノショウカネスケ、別名岩見重太郎)、木村長門守重成たちのエピソードが語られます。 そして真田幸村についてはその明るさ、他人への心遣い、極め細やかさと大胆さを優秀な上官だとして、「著者は太平洋戦争時代に海軍にいたが、”この人となら一緒に死ねる”という上官には二人しか出会っていない。兵は直属の上官次第で、愚劣な上司のもとでは喜んで死ねないのである」と書いています。 ラストでは真田丸での幸村の大活躍を描き、しかしその裏で進められる和睦を書いて十巻終わり。
ついに大阪冬の陣へ突入。 父、真田昌幸の影響でたいしたことないだろうと思われていた幸村も いよいよ本領発揮! しかしかっこいい。 真田丸で実際停戦に持ち込ませずそのまま戦ってたら…とか。思うけど 熱い男です。 佐平次もまさに。 しかし豊臣家にみんながっかりしたのだろうなぁと。 一言で言い表せないく...続きを読むらい幸村が歴史に名を残す舞台がはじまった! という感じでしょうか。
真田幸村の本領の発揮で、とても痛快な巻です。 当然、フィクションの小説ですが、これだけ肉付けをして、心踊る内容に仕上げているのは凄い!!
(全巻合わせての感想) 私の読書人生で、一番読んでいる時が幸せだった本。 狂ったように食べるのも寝るのも惜しんで、次へ次へと読み進み、あっという間に全巻読み終わってしまった。 何がとかじゃなく、ただただ読むのが楽しく幸せで読書の醍醐味を身にしみて体験させてくれた作品。 乗り物に弱い私がバスの中で...続きを読む読んでも唯一酔わなかった本で、後にも先にもその様な本には出会ったことが無い。
いよいよ大坂冬の陣。 ここでの活躍によってやっと幸村の武名が天下に聞こえるようになります。 幸村が心底格好良いです。
21歳のときに読んだ本。 時代物をきちんと読んだのはこれが初めてでしたが、サラサラと読めたので、 女の人にもおすすめです。
鬼平犯科帳などで有名な池波正太郎が描く真田昌幸・真田信之・真田幸村達真田一族の盛衰を圧倒的な迫力で描く大長編物語です。 この本を読めば真田幸隆の登場から上田の陣での昌幸達親子の活躍、大坂の陣での幸村の討ち死にそして信之の徳川時代の活躍と日本史でも燦然と輝く戦国真田一族の活躍が丸ごと楽しめます。 ...続きを読む全12巻と大長編なのですが、説明より登場人物達の会話で物語が進んでいくので読書のリズムが切られることなくどんどん読み進んでいけますし、変に物語をはしょったりしていないので途中で話が分からなくなることもないです。 物語の中では真田忍軍の成り立ちや拠点とした城の役割、状況の変化により何故真田家が表裏比興の者とまで言われても使える相手を変え、家を存続させたのかがよくわかり、真田家に関する教科書にもなる内容ですので真田家に興味がある方は是非お読みください。
九度山を抜け出し、真田丸を築き、いよいよ幸村が世に出た巻でした。個人的には与助が惨めな死に方をした事に安堵した巻。いかに男が傲慢すぎる時代だったかを想像させる言動の数々が嫌い過ぎました。女からは奪うだけ奪っておきながら。お江、佐平次、佐助、角兵衛あたりの描写もなかなか読み応えありました。秀頼はきっと...続きを読む本当に有能だったんだろうな…周りが無能だとこうなるのか、ととても残念な気持ちになります。
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