真田太平記(十)大坂入城

真田太平記(十)大坂入城

小説・文芸
935円 (税込)

4pt

徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外濠の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。

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真田太平記 の一覧

1~12巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~12件目 / 12件
  • 真田太平記(一)天魔の夏
    990円 (税込)
    天正10年(1582年)3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の時代が待ちうけていた。全12冊。
  • 真田太平記(二)秘密
    990円 (税込)
    天下統一を目前にした織田信長が本能寺に討たれたことから、諸雄は再びいろめきたつ。上・信二州に割拠する真田昌幸は、関東の北条、東海の徳川、越後の上杉と対峙しつつ、己れの命運を上田築城に賭けた。一方、昌幸の二人の子供、兄の源三郎信幸と弟の源二郎幸村、そして従兄弟の樋口角兵衛をめぐる真田家の複雑に入り組んだ血筋が、小国の行方に微妙な影を落としてゆく。
  • 真田太平記(三)上田攻め
    1,100円 (税込)
    上州・沼田城の帰属をめぐり北条家と争う真田昌幸は、ついに徳川・北条連合軍と戦端を開く。出来たばかりの上田城に拠った昌幸父子は、捨身の決戦で数倍の敵を退ける。そして、旧態依然たる北条家のふるまいに嫌気がさした豊臣秀吉は、甲賀忍びの御伽衆・山中長俊の仕組んだ謀略を使って開戦にもちこみ小田原城を攻め落とす。こうして秀吉の天下統一はなったのだが……。
  • 真田太平記(四)甲賀問答
    990円 (税込)
    天下統一をなしとげた豊臣秀吉は、これまでとは人柄も変ったようになり、無謀な朝鮮出兵を号令。そこに豊臣政権のほころび目を見てとった甲賀忍びの頭領・山中俊房は、秀吉の御伽衆である又従弟の山中長俊に早くも手をまわし徳川方への加担を説く。ここに甲賀忍びと真田の草の者との凄絶な戦いが開始され、壺谷又五郎や女忍者お江の常人には推しはかれない活躍が繰り広げられる。
  • 真田太平記(五)秀頼誕生
    935円 (税込)
    肉親を次々と失い朝鮮出兵もうまくゆかず、豊臣秀吉は日に日に生気を失っていく。秀吉歿後をにらんで諸雄は動き始めるが、思いがけず秀頼が誕生したことで天下の行方は混沌となる。いったんは次の天下の主は徳川家康をおいて外にないと確信した真田昌幸であったが、「好きな男」秀吉の世継ぎに己れの命運を賭けようとして、徳川方から嫁をもらった長男・信幸との関係が微妙になる。
  • 真田太平記(六)家康東下
    1,045円 (税込)
    幼い秀頼と豊臣家の行方を案じつつ秀吉が亡くなると、徳川家康は朝鮮の役での文治派と武断派の対立を巧みに操りつつ豊臣家を分断していく。そして石田三成と結んだ上杉景勝を撃つべく家康が会津に兵を進めると、三成が兵を挙げ、ここに東西決戦の陣形が定まる。この重大局面にあたって真田父子は会津出陣の途上で一夜会談し、昌幸と幸村は徳川軍団を離れて上田城に帰り、信幸は留まる。
  • 真田太平記(七)関ヶ原
    880円 (税込)
    会津出陣中の徳川軍団から離れ上田に帰った真田昌幸・幸村は、ただちに城の守りを固める。家康は息子秀忠に中山道をゆく第二軍を率いさせ、真田信幸に先陣を命ずる。秀忠軍四万を上田城に迎えうった真田父子は、様々な謀略を使ってこれを釘づけとし、ついに関ヶ原の決戦に間に合わせなかった。真田父子が徳川軍の約半分を削いだにもかかわらず、結束のはかれぬ西軍は家康に敗れる。
  • 真田太平記(八)紀州九度山
    1,100円 (税込)
    真田昌幸・幸村のために関ヶ原の決戦に間に合えなかった徳川秀忠は、家康から痛烈な叱責をうける。家康は真田父子に切腹を申しつける決意でいたのだが、真田信幸の舅で徳川家譜代の重臣・本多忠勝の戦も辞さぬ助命嘆願に屈して紀州九度山に蟄居させることとなる。わずかの家来だけをつれて九度山に移った父子は「関ヶ原の戦い」が再びおとずれる日を夢みて孤立した日々をおくる。
  • 真田太平記(九)二条城
    935円 (税込)
    淀君によって大坂城から一歩も外に出されたことのなかった秀頼であったが、豊臣家を思う加藤清正らの奔走によって、ついに二条城において家康との対面が実現する。しかし立派に成長した秀頼の姿は、あらためて家康に豊臣家取潰しの決意を固めさせ、甲賀忍びに清正毒殺の使命が下る。東西手切れに向かって情勢が緊迫化する中、その日を見ることなく真田昌幸は永眠する。
  • 真田太平記(十)大坂入城
    935円 (税込)
    徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外濠の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣
    935円 (税込)
    和議休戦の翌日から、徳川家康はすべての参陣者を動員して外濠のみならず内濠までも埋め立てさせ、真田丸もまた破却されてしまう。幸村を取りこもうとする家康の計略により、信之(信幸改め)と幸村は京都で会見するが、幸村の家康の首を取るという信念はゆるがない。元和元年五月七日、裸城となった大坂城を打って出た幸村は、若き日の予感どおりに向井佐平次とともに戦場に倒れる。
  • 真田太平記(十二)雲の峰
    935円 (税込)
    関ヶ原の折の屈辱を忘れかねる徳川秀忠は、家康が死去するとただちに信之の真田藩に襲いかかった。秀忠は、信之の側近に送り込んだ隠密を使い、冬の陣の直後に幸村と密会した事実を突いて取潰しに追込もうとするが、ただ一人生き残った草の者お江の活躍で信之は難をまぬがれる。そんなある日、上田城に向井佐助の最期を見とった摂津の農夫が遺品を届けに現れる……。全十二巻完結。

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真田太平記(十)大坂入城 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦国末期から大坂の陣に至るまで、真田一族の波乱の生涯を描いた壮大な歴史小説です。
    全12巻というスケール感は圧巻で、真田昌幸・幸村親子の知略と胆力に魅了されました。
    戦の華やかさだけでなく、時代に翻弄される家族や民の苦しみも細やかに描かれていて、物語に厚みを感じました。
    一方で登場人物が非常に多く、序盤は少し混乱する部分もありましたが、池波作品ならではの人間ドラマの深さに、最後まで心をつかまれる一冊でした。

    0
    2026年07月06日

    Posted by ブクログ


    『真田太平記 10 夜雨』
    池波正太郎

    戦の火は一度遠のいても、人の心には消えない影が残る。
    その“静かな緊張”が雨の気配とともに漂う巻。

    大坂の陣を前に、
    真田家の人々はそれぞれの立場で揺れ、
    忠義・誇り・家族への思いが複雑に絡み合っていく。

    戦場の激しさよりも、
    決断の前に訪れる“静けさ”と“覚悟”が物語の中心にあり、
    雨の夜の情景がその心の揺らぎをそっと照らす。

    池波正太郎らしい、
    人物の息づかいと歴史の重みがしみじみと伝わる一冊。

    0
    2026年05月06日

    Posted by ブクログ

    幸村、、これだから大好きだ。まっすぐで、忠義が素晴らしくて。
    今となっては間違った選択だったかもしれないけど、そんな幸村推すざるを得ない。
    家康さんさ、鐘銘に難癖つけるの無理がありすぎる笑笑。やめよ??普通に恥ずかしいって。

    0
    2026年03月01日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第10巻読み終わりました。
    いよいよ終点が見えてきましたね。
    大坂冬の陣で真田幸村の名が世に知れ渡りました。
    面白かった^_^
    完全に真田のファンになりましたよ。

    0
    2024年11月26日

    Posted by ブクログ

    真田丸にて、幸村隊の知略、一瞬の閃きを見せる!!

    池波正太郎の描く真田家の知略の根源は、主に相手の心理を読んでこれを操る点にあるようだ。
    そして、複数の選択肢を常に考えておく。

    今作では徳川家康と大野修理の格の違いについても言及される。
    戦将としての経験が違いすぎるのだから、格の違いは当然の話。
    であれば、せめて後藤なり幸村なりに指揮をアウトソーシングしてしまえばよかったのかも知れないが。
    言っても仕方のないことか。
    大阪の陣自体、始まってしまった時点で、戦略的には豊臣家は負けていた、ということか。

    0
    2024年01月16日

    Posted by ブクログ

    第10巻「大阪入城」

    徳川と豊臣の橋渡したらんとしていた加藤清正、浅野幸長が亡くなり、いよいよ両家は抜き差しならなくなります。
    そして「鐘の文言に呪詛が」という例のいちゃもんで強引に開戦に持ち込む家康。

    秀頼の重臣の片桐且元の苦悩が描かれます。
    豊臣家の代表として徳川と交渉にあたっていた且元は、「賤ヶ岳七本槍」の一人でありながら、武芸しか知らず政治にも文化にも疎く、豊臣と徳川の間を右往左往するだけ。
    大阪城の意思決定は秀頼の母淀殿とその取り巻き立ちで行われます。
    希望を信じたい、嫌なものは見たくない、未来の見通しを持って策を練ったりしない、いままで何とかなってきたのだからこれからも何とかなるだろう、しかし何とかなるための努力はしない…。
    大阪側は且元が徳川へ内通していると疑い、且元の命を狙います。
    これだけ両家の平穏を願った自分に刃を向けるとは!且元は武装して屋敷に篭ります。
    さすがに騒ぎが大きくなったと、且元たちは命の保証をされ大阪城から出ることになるのですが…

    且元暗殺計画を立てながら、騒ぎは大きくしたくないという豊臣家臣団と、何年も前から周到に用意を積み重ね人の心を読み操ってきた家康では、闘う前から勝負がついています。

    且元が大阪城を出た理由も時代劇ではさまざまに描かれていますね。
    命を狙われ苦悩の末の決断と言うものもあれば、
    「俺を疑いやがって やってらんねー!!」と飛び出たという描写も(笑)。
    しかしこの後且元は大阪の様子を家康に知らせるという「見苦しき武将」になるということで「苦しみながら」という言い訳は通じないのかもしれない。

    さて。
    ただ徳川への忠節を尽くすことにより真田家を存続させてきた信之(信幸から改名)は、未だ紀州九度山にいる弟幸村のことを考えます。
    もしこのまま大人しくしていれば今度こそ幸村は許され自分の元で臣下として暮らせるだろう。
    しかし一生徳川の目を恐れ小さくなっていなければいけないだろう。
    それが弟に耐えられるか。
    弟は必ず大阪城に入り家康の首を狙うだろう。
    関ヶ原の合戦はあまりにもあっけなさすぎた、負けるにしても納得できない負け方だったのだ。

    そして幸村は紀州九度山を抜け出して大阪城に入ります。
    妻子の行く末は気にしません。戦いたいから戦います。
    それでも妻子は(どこかに逃がしてもらうのでなく)幸村と命運を共にすることを明言します。

    大阪城での戦い方を考える幸村は、故昌幸の言葉を思い出します。
    そして現実的な戦い方は、自分だけの砦を持つことだと考えます。

    大阪城に入った幸村はさっそく失望します。
    秀頼は淀殿により世間から隔離され、
    大阪城内を取り仕切る大野治長は机上の戦のみを唱える、
    そしてなんといっても城全体に覚悟がない。負けたくない、城を出たくない、戦なんて籠城してればいい、秀頼にちょっとでも何かがあったら困る。
    今までも何とかなってきたから今度も何とかなるんじゃないか?という甘い考え、しかしその何とかするための具体的積極的手段はなにも講じない…。
    こんな様相ではとても勝てないと思った幸村は、さっそく自分が思う存分指揮をとれる砦”真田丸”を作りにかかります。

    …どうもこの大阪城のみなさんはみんなが勝手気ままに作戦を立てて決行していたようで、”真田丸”作りも勝手に始めています。
    ここで先に砦を作ろうとしていた牢人の後藤又兵衛元次と縄張り争いを経て、互いを認め合います。

    しかし大阪城の指令系統はまるで滅茶苦茶です。
    牢人たちは勝手にやりたい戦をやる準備して、豊臣家臣たちは籠城で時間稼ぎしか考えず、男女の風紀は乱れ、徳川側の忍者出入り放題、作戦会議もまとまらず…。
    幸村の心情を通して著者もイラついているようです(笑)

    いや、豊臣家が「籠城!」と決めているならそれを正式に牢人たちに通告したうえでそれに向かって一丸とならなければいけないだろうに、各自がてんでんばらばらやりたいことを勝手にやってるんじゃ話にならんん…。
    幸村とともに大阪に出入りしている草の者お江さんは(すでに50歳後半!)「思い切って闘うためには、今のうちに秀頼公のご母堂淀殿と、側近大野治長を暗殺いたしましょう」と提言するくらい。

    しかし幸村は、この戦には勝ち目はない、ならば望むのは堂々と徳川家康と決戦すること…と心を決めています。

    著者の大阪の冬の陣の描き方は、軍記資料や人物伝から戦の状況を構築していきます。この人物はこういう話が残っている、この時はこういう心情で戦に及んだのだろう。
    大阪の将たち、後藤又兵衛基次、薄田隼人正兼相(ススキダハヤトノショウカネスケ、別名岩見重太郎)、木村長門守重成たちのエピソードが語られます。
    そして真田幸村についてはその明るさ、他人への心遣い、極め細やかさと大胆さを優秀な上官だとして、「著者は太平洋戦争時代に海軍にいたが、”この人となら一緒に死ねる”という上官には二人しか出会っていない。兵は直属の上官次第で、愚劣な上司のもとでは喜んで死ねないのである」と書いています。

    ラストでは真田丸での幸村の大活躍を描き、しかしその裏で進められる和睦を書いて十巻終わり。

    0
    2017年06月08日

    Posted by ブクログ

    ついに大阪冬の陣へ突入。
    父、真田昌幸の影響でたいしたことないだろうと思われていた幸村も
    いよいよ本領発揮!
    しかしかっこいい。
    真田丸で実際停戦に持ち込ませずそのまま戦ってたら…とか。思うけど
    熱い男です。
    佐平次もまさに。
    しかし豊臣家にみんながっかりしたのだろうなぁと。

    一言で言い表せないくらい幸村が歴史に名を残す舞台がはじまった!
    という感じでしょうか。

    0
    2013年05月01日

    Posted by ブクログ

    真田幸村の本領の発揮で、とても痛快な巻です。

    当然、フィクションの小説ですが、これだけ肉付けをして、心踊る内容に仕上げているのは凄い!!

    0
    2012年04月03日

    Posted by ブクログ

    (全巻合わせての感想)
    私の読書人生で、一番読んでいる時が幸せだった本。
    狂ったように食べるのも寝るのも惜しんで、次へ次へと読み進み、あっという間に全巻読み終わってしまった。

    何がとかじゃなく、ただただ読むのが楽しく幸せで読書の醍醐味を身にしみて体験させてくれた作品。

    乗り物に弱い私がバスの中で読んでも唯一酔わなかった本で、後にも先にもその様な本には出会ったことが無い。

    0
    2012年02月08日

    Posted by ブクログ

     ついに東西手切れ、幸村入城、大阪冬の陣が始まりました。真田幸村が世に名を轟かせる事になります。

     ただ、冬の陣に関して言えば、‟ここ”を楽しみにこの小説を読み進めていたので正直、「あっけない」「肩透かし」という印象が否めない。

     佐平次が幸村のもとへ馳せ参じる、よもが佐平次の背中を押す、佐助への肌着を託す一連の場面はあつくなりました。

     大坂陣営については、幸村をはじめ後藤基次たち、智将・猛将の意見が全く通らない様子はもどかしく、苛立ちすら覚えた。

     うって変わって、徳川家康の唯一は言い過ぎかもしれないが、戦国時代、その時代の激しい戦、謀略を知る数少ない豪傑の立ち回りはさすがといえる。(現将軍秀忠は大変!)そこに次の世代である真田幸村が、その家康に匹敵する戦略を立て、戦いに挑む構図にワクワクした。これがカリスマ性というのか、どうしても惚れずにはいられません。

     読書としては、ここ大阪冬の陣を迎えるまで受け身で読んでいたように思う。
     「真田太平記を読んだ」という事実を欲してしまっていたというのか。今村翔吾さんが歴史・時代小説にハマるきっかけの本だと耳にしたことで手に取ったので受け身になっていたのかもしれない。
     それでもここまで読まさせてくれる筆者の力は素晴らしいです。

     残り2巻を能動的に、より楽しんでやろうと心に決めて読みたいと思います。

    0
    2026年02月25日

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