池波正太郎のレビュー一覧
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購入済み
痛快
時代小説が大好きで、ベットに入って寝る前にタブレットで読んでますが、池波正太郎さんの時代小説は時代の背景が明確で且つ主人公が圧倒的に強く痛快の一字です。以外性とハラハラドキドキと女が絡み寝る時間が過ぎても呼んでしまい睡眠時間が多少少なくなっているのが贅沢な悩みです。今後も読み続けたいです。梅安針供養では、襲われて怪我をした上に記憶を喪失した若者を助け、守り最終的に旗本の家に帰すことが出来たが、その為に母親と腹違いの兄を殺害する手立ては尋常では考えられないが、それが「家の安定」に結びつくと考えて、仕掛人としてお金で殺害する非情さが、何か正常化されるのがこの小説の神髄なのかも知れない。とにかく痛快
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『雨引の文五郎』
まるで名物のような盗人だった。雨引の文五郎は、昔は西尾の長兵衛親分の片腕だったが、長兵衛が死ぬと跡目を断りきっぱりと一人働きへ鞍替えした。そのおつとめ(盗み)の見事さは「隙間風」と呼ばれるくらいだ。
こんなに有名なのに誰も顔を知らない。その文五郎の人相書きを鬼平に送りつけてきたのは文五郎自身だった。こうして鬼平をからかう洒落っ気に鬼平は苦るしかなかった。
その文五郎に恨みを持つ落針の彦蔵という押し込み強盗がいた。鬼平はまとめて彼らを相手にすることにして…。
※※※芸達者で他の盗人から「お縄にさせるにはもったいない」と言われるようなひょうきんな顔立ちで筋の通った盗賊。鬼平も真剣 -
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大坂夏の陣の後の話であり、真田昌幸も幸村も既に世を去っているため、読む前はエピローグ的な内容になっているのかと思った。
確かにそういう側面もあるが、しかし物語はまだ続いていた。つまり真田vs徳川の闘いは終わっていなかったということである。
前巻までは真田昌幸・幸村vs徳川家康だったのが、この最終巻では真田信之vs徳川秀忠になっている。もちろん、互いに武器をとってのドンパチというわけではないが。
信之が松代に移るところで話が終わっているため、信之と秀忠のどちらが勝ったのかは定かではないが、松代藩は明治維新まで生き残ったわけだから、その意味では信之の勝ちではないかと思う。 -
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関ヶ原前夜。というよりも、実質的に「関ヶ原」は始まっている。さらに言えば、この時点で西軍は既に負けているということが、本巻の終盤から読み取れる。原因は、言うまでもなく石田三成その人のパーソナリティにある。
本巻は関ヶ原本戦前夜の話が中心なので、所謂「犬伏の別れ」ももちろん出てくる。ただ、真田家の今後を左右する重要な出来事であるにも関わらず、割とあっさり書かれている。おそらく、昌幸・幸村と信幸とも意を固めていて、犬伏はそれを確認する場に過ぎないという池波の意図があるのだろう。
あくまでも物語からだが、徳川家康という人物は相当な勝負師である。もっとも、稀代の勝負師だからこそ、江戸幕府を築くこと -
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『雨乞い庄右衛門』
盗賊の頭の雨乞い庄右兵衛は、病を得て田舎で療養に入っていた。江戸に残した妾のお照は一味の若い男を寝所に引き込んでいた。
庄右兵衛は最後の勤めをしようと江戸に上がる。そしてその後を付ける男たち。
『隠居金七百両』
長谷川辰蔵は、火付盗賊改方の長官鬼平の長男だが、刀の腕はからっきし、悪友に教えられた女遊びに明け暮れるお気楽人生を歩んでいる。
辰蔵が今目をつけているのは茶屋の小女のお順。しかしお順の父次郎助は、盗賊のお頭白峰の田四郎の隠居金を預かっており、そのためにお順は男たちに誘拐されてしまう。
『はさみ撃ち』
薬種屋「万屋小兵衛」の女房おもんは、貸本屋の友蔵との屋敷内での -
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旗本の若様がかどわかされ、家に伝わる名刀が盗まれた。
背景には、昔主人の子供を身籠ったまま家を追い出された娘の因縁話が合った…。
/ 「礼金二百両」
平蔵にとって盗賊改めという職は、好きでもないしこのままでは長生きできそうにないけれど、あまりにもぴったり自分自身の性にはまっていて、辞めるにやめられない、という平蔵のつぶやきがあります。
またこの役目の長官にもなると、自腹を切って密偵を使ったり情報を仕入れたりしなければならないという当時の事情も書かれています。
鬼平の修行仲間の岸井左馬之助は、やりたくて盗賊改めを手伝っているけれどまったくの無給って最初に書いてありましたね。
この時代は賄賂とも