池波正太郎のレビュー一覧

  • 剣客商売番外編 ないしょ ないしょ

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    波乱万丈のお福の人生だ。初めは奉公先の主人・神谷に凌辱され、恨みしか抱かなかったはずの神谷が何者かに殺されたところから、物語は大きく展開し舞台を江戸に移す。お福の急成長は、終盤で水茶屋の女主人となるところで、これまでの苦労と引き換えの結果として自分の胸にすとんと落ちた。お福の仇討に助太刀した小兵衛が、お福にとどめを刺させなかったことに感動した。これが他の時代劇であれば、とどめを刺させて目出度しで終わらせるのだろう。人にはその後の人生があり、人を殺めた過去を背負わせるようなことをさせない筆者の愛情を感じる。

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    2017年08月27日
  • 真田騒動―恩田木工―

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    時代小説の雄である著者の作品を久しぶりに読む。本書購入のきっかけは宮脇俊三氏の鉄道紀行本だった。折しも「真田丸」が人気を博しているが、大御所の作品の筆致の素晴らしさと、5編の作品を選び配した編集者の妙を感じた。真田幸村(信繁)の兄・信幸のしたたかさに胸打たれた「信濃大名記」。しかし、現代も財政難で苦しむ地方自治体の姿を重ねてしまう恩田木工を描いた表題作は、財政再建のヒントが多いと思う。

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    2017年08月19日
  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)

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    『日曜日の歴史学』で教材となっていた梅安シリーズを読む。時代考証からすると、梅安の住居がやや江戸の端にあることに難があるようだが、そんなことを微塵も感じさせない著者の筆致はさすが。初めは冷酷な仕掛人として梅安を描いているが、回が進むにつれて人情味のあるものに変わってきた。

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    2017年08月19日
  • 池波正太郎の銀座日記[全]

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    「銀座」を舞台にしたエッセイ。読んでいると「粋」というものを感じる。ただのエッセイではなく昭和末期から平成になるまでの世相を写した現代史でもある。

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    2017年08月09日
  • 鬼平犯科帳 1巻

    非常に面白かった
    若い人でも十分に楽しめます

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    2017年08月06日
  • 鬼平犯科帳(一)

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    すっごく久しぶりに再読。昔読んだときにはあまり感じなかったけれど、鬼平って問答無用切り捨てごめん的な結構凄い裁きかたなんだなって。時代には流されてないつもりでも世間に染まっていることを痛感。

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    2017年08月03日
  • ワイド版 剣客商売 (1)

    面白い🤣

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    2017年08月03日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

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    ネタバレ

    関ヶ原なのでこの巻では真田はあまり出てこず、草の者と関ヶ原本戦の話がメイン。

    すごく面白かった。
    戦の手に汗握る臨場感があって先が気になってどんどん読めた。
    草の者たちの活躍もすごかったが、戦死者も多く悲しい。

    島津の退却戦も逃げてるだけなのにあんなかっこいいとは…。

    大谷吉継があの位置に展開したのはやはり小早川を抑えるためだったのかなぁとか、負けるだろう裏切られるだろうと思いながら参戦してのあの最後を思うとどうしても胸が痛くなる。

    石田三成は真面目で筋の通った人で根が悪い人なわけではないと思うが、どうしても人情にかけるというか人との駆け引きや決断力がないと思う。
    もしそこが家康ほどで

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    2017年07月30日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方長官、長谷川平蔵が颯爽と登場。「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「老盗の夢」「暗剣白梅香」などを収録。

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    2017年07月30日
  • 仕掛人 藤枝梅安 2巻

    購入済み

    最高です!

    今の世の中にも悪いことをして、懲らしめなければならない人がいっぱいいると思いますが、梅安先生みたいな方が今の世の中にも居られたらもう少しましな世の中になるんだろうかと思いつつ拝見いたしております。私にとっては最高の時代劇コミックと思っております。

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    2017年07月25日
  • 鬼平犯科帳<番外編> 乳房

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    鬼平犯科帳・番外編「乳房」は火付盗賊改方のお頭となった長谷川平蔵が不思議な縁でお松という裏切った男を殺した女とつながる人情噺である。

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    2017年07月24日
  • 鬼平犯科帳(二十二)

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    ネタバレ

    このシリーズの中で長編は少なく、短編の方がキレがあって好きなのですが、この巻は読み応えがありました。平蔵に近しい者が次々と殺され平蔵自身も襲われる、というハラハラの展開。平蔵の苦悩と、それを目にし何とか力になろうと必死で働く密偵達。平蔵が如何に部下や密偵達に慕われているのか、読んでいて胸が熱くなりました。あと二巻で終わりだなんて寂しい…。

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    2017年06月26日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    最終巻十二巻「雲の峰」
    豊臣は滅び徳川の天下となり、家康も死去。
    二代将軍秀忠の時代となります。

    さて、時代劇などにおいて、大阪の陣での豊臣家家臣たちは「数年籠城して、家康が死んだら、有利な状況で和睦、千姫の父である秀忠は家康より交渉しやすいだろう」と考えていた…ように描かれますが、
    あくまでも「後世からみると」ですが、
    大名家も公家も押さえつけ取り潰し、風紀が乱れたと朝廷の女官たちも処罰させるような秀忠のほうがよっぽど怖い。
    やっぱり”大阪の陣”というものを起こした時点で豊臣家に行く末はなかっただろう…。

    …とまあ、こんなコワい秀忠政権下で、真田信之は真田家の行く末に暗いものを感じ、ます

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    2017年06月22日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

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    十一巻「大坂夏の陣」
    子供の頃大坂の陣の順番が夏の陣⇒冬の陣の順番のような気がしていました。あくまでも季節の順番のイメージですが、冬が先ってなんか馴染まないんですよね。

    さて。
    和議と相成った豊臣と徳川ですが、家康はすぐにでも戦に持ち込み豊臣を滅ぼすように計ります。
    豊臣側は「これまでも何とかなってきたのだから、これからも何とかなるのではないだろうか。先のことは希望だけを見ていたい」しかし「何とかなる」ために有益な動きを取らない…という性質のため、幼いころから苦労と忍耐の末生き残った家康にかかればまさに赤子の手を捻るようなもの。
    しかし著者はこの強引な開戦に関して家康の言い分も書いています。

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    2017年06月22日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    第10巻「大阪入城」

    徳川と豊臣の橋渡したらんとしていた加藤清正、浅野幸長が亡くなり、いよいよ両家は抜き差しならなくなります。
    そして「鐘の文言に呪詛が」という例のいちゃもんで強引に開戦に持ち込む家康。

    秀頼の重臣の片桐且元の苦悩が描かれます。
    豊臣家の代表として徳川と交渉にあたっていた且元は、「賤ヶ岳七本槍」の一人でありながら、武芸しか知らず政治にも文化にも疎く、豊臣と徳川の間を右往左往するだけ。
    大阪城の意思決定は秀頼の母淀殿とその取り巻き立ちで行われます。
    希望を信じたい、嫌なものは見たくない、未来の見通しを持って策を練ったりしない、いままで何とかなってきたのだからこれからも何とかな

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    2017年06月08日
  • 幕末新選組 新装版

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    やっぱりおもしろい、新選組
    永倉 新八の視点から書かれた新選組
    時代は変わっても組織というのは変わらないものだと思った。最後までぶれなかった新八が、77歳まで生きて時代の変化を見届けたのもまた運命だろうか

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    2017年06月04日
  • 鬼平犯科帳(二十二)

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    鬼平犯科帳22、特別長編「迷路」
    生涯の怪事件に苦悩する平蔵、髪を落とし托鉢坊主の姿になってまで必死の捜査を続ける平蔵。

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    2017年05月29日
  • 真田太平記(九)二条城

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    第九巻「二条城」

    関ヶ原敗戦後、命を取り留め流刑地紀州で大人しく暮らす真田昌幸・幸村親子。
    幸村は子供も増えました。
    便宜上この小説では娘二人と息子一人を子供としていますが…もっと沢山いたようですね。暇だったんだろうなあ(苦笑)

    さて、作者はこの時代の武将では加藤清正を評価しています。
    若いころは武力だけの人だったのが、その後の経験が彼を育てた、知力、交渉力、築城に経済、すべてにおいて才能を磨いていった…と褒めています。
    そして加藤清正は、自分こそが豊臣と徳川の橋渡しになると覚悟を持ちます。

    豊臣の主は大阪城にいる秀吉の遺児の豊臣秀頼。
    作者は「母の淀殿が秀頼が家康に暗殺されるのではない

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    2017年05月27日
  • 男振

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    先日、池波正太郎の「男振」(新潮文庫)を一晩で一気に読み上げました。
    時代小説はどうも言う方、まずはこれを読んでみて下さい。
    そのかわり昨夜は本を読みすぎて眠たい眠たいとこぼざれてもわたしのせいではありません。
    池波正太郎に文句言ってください(⌒-⌒;)
    読み始めて途中でストップする勇気のある方、
    あなたは強靭な意志の持ち主でございます(o^。^o)
    ぜひとも翌日が休みという晩にお読み下さい。
    さらによければ「剣客商売」もおすすめします!!!

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    2017年05月28日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    八巻「紀州九度山」
    真田昌幸・幸村親子は紀州九度山に流罪になります。
    見張り役は、豊臣家五大老も務めた浅野家のため、扱いは決して悪くありません。

    さて、私は「豊臣家家臣たちは、家康が豊臣家のために三成と合戦を起こしたと本気で思っているのか?!」と思いましたが…
    本気で豊臣家を乗っ取ろうとしているのは石田三成で、徳川家康はそれを排除するために立ち上がったと信じていたようですね…。
    そのため、その後わずか数年で家康が将軍になり幕府を開き、驚いたり後悔したりもしますが、こうなったからには家康に従わざるを得ません。

    昌幸・幸村親子は、いつか必ず関東(徳川)と大阪(豊臣)には戦が起こると読み、その時

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    2017年05月19日