池波正太郎のレビュー一覧
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ネタバレ手術後、食欲のない時に少しずつ読んで、味を想像したり、自分ならどうやって食べようかなあなどと想像して楽しんでいた。
旬のものを大切に味わって食べる。
ああ、なんという幸せ。
ビールは小さなコップに1/3だけ注いで、一息に飲む。
自分のペースでコップに注いで、注いだら一息に飲む。
これが一番美味しいのだそうだ。
なるほど。
フランスで、「シャンパンに合ういちばんいい肴を持ってきてくれ」と言ったら、出てきたのはポテトフライだったというのにびっくり。
確かに冷たいシャンパンと熱々のポテトフライは、やめられない止まらない旨さだと思うけど。
日本人がそんなことを言ったら「田舎者」と馬鹿にされそうだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ母の出身は松代の下級藩士。だから松代は何度か訪れた町。真田家には親近感あり。
昌幸信繁は、戦を楽しむ、信之(文中では信幸ー関が原後、改名していたはず)は「領民家来の幸福を願う事」を考える。その生きざま。戦国時代後を見据えた藩の維持を考えている。今の政治家にここまでの矜持はあるだろうか。
池波作品は、人の心の機微も細やかに書き込まれていて安定感がある。恩田木工「しかし、おれも人間だからな(原たちのように思いあがるかも)」に妻みつの「みつが目をはなしませぬ」P292、さりげないこのやり取り。うまいなあ。「剣客商売」は読破したが、「真田太平記」は手を付けていなかった。これを機に着手を考える。 -
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<文庫全12巻を通してのレビュー>
天正10(1582)年3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。
武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の事態が待ち受けていた。
以前から真田氏に興味があったので、シリーズ全巻、一気に読み進めちゃいました。
たぶんこれで、真田マニアの仲間入りです。
父:昌幸と兄:信幸、弟:信繁(幸村)の誰一人が欠けても、真田家の名前をここまで -
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読んでいるだけでお腹が空いてくる…。こういう人のことを、美食家と言うのだろう。出てくるお店は、必ずしも高級店だけではないけれど、どれもとても美味しそうで、そしてそれは単に食べ物の味が良いだけではなく、お店の佇まいや、主人のこだわりや、そこにいる人々の会話や、それらが作り出す空間とそこで過ごす時間全てが、「美味しい」のだと思う。
そして、馴染みのない店や時代なのに、描かれた情景がどこか懐かしく感じられるのは、亡くなった祖父と著者が同世代を生きた人だからだと気づいた。いつのまにか、祖父がお酒を飲むと時折語ってくれた昔話と重ね合わせて読んでいた。東京の西の郊外の貧しい家の出で、家族の誰よりも倹約家 -
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池波正太郎の「鬼平犯科帳」のドラマが好きだったが、本で一冊も読んだことがない作家だった。エッセイなので読みやすい。単なるグルメ本っていうより、時代と町の風景、お店の佇まいなどを感じつつもおいしいものを読むことで堪能できる。いわゆる一見さんでは尻込みしちゃいそうなお店もあるけれど、蕎麦屋など本当に日常的に通ってらしたところも良く出てくる。東京は縁がないからあまりよくわからないけど、行ったことない浅草方面にも興味が湧いた。たまたまだけど、仕事で「剣客商売」のあらすじを書いた直後に読んだのもあって、作品が生まれた背景が出て来た時、おお〜っという感動があった。あと松本の「まるも」は、卒業旅行で旅館に泊
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購入済み
すごく面白いです
鬼平犯科帳はドラマでは観ていて、好きなドラマだったので、小説も読んでみようと思いました。軽い気持ちで購入したのですが、読み始めると話に引き込まれてしまい、「面白い!」と思いました。この調子で次巻と、どんどん読んでいきたいと思います。ありがとうございました。
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購入済み
最初に原作を読んだのは…
15年程前だった。私にとっては「剣客商売」では珍しい事だったが、当時は軽く笑って読み飛ばした「時雨蕎麦」のエピソード。小兵衛や角五郎の歳になった今、何やら身につまされる。
案外、還暦と云っても、簡単には枯れられないものなのだと、実感する。 -
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「おれの死に水を取ってくれないか」
大工の万三は、屋敷の見取り図を盗人に売りつけることで稼いでいた。
結核で余命が短いことを悟った万三は、自分と同じ匂いのする女と出逢い、女のために最後の稼ぎを狙う…
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人情的なオチで読者としては安堵した。
第1巻の頃だったら、万三も女も破滅していただろうなあ。
作者が丸くなったのか鬼平が丸くなったのか。
/深川・千鳥橋
「ある乞食坊主を殺してほしい」
菅野伊介は依頼を受けた。
しかしその乞食坊主に襲いかかってみて驚愕した。
かつて同じ道場で刀を振るい合った先輩の井関録之助だったのだ。
そしてその同じ道場では、若き日の鬼平も共に稽古に励んでいた。