池波正太郎のレビュー一覧

  • 青空の街

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    好きです。

    とくに、大それたストーリーがあり、それが進んでいくわけでなく、ただただ登場人物たちの関係性のみで話が進んでいく。
    退屈と言ってしまえば、そうとも言えるけれど、
    一人ひとりの登場人物たちの見せる、葛藤や成長にいつのまにか感情移入し読んでしまいました。

    人は色々な人と出会い、関係し、その関係から何かを得て成長していく。当たり前だけれどもそれを思い出させてくれました。

    良い影響を与えられる、
    そんな関係性を生きていくうえで多く構築していきたいものです。

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    2020年03月11日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十二) 特別長篇 迷路

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    長谷川平蔵をここまで追い詰めた難事件。平蔵のみならず周囲の者たちの命が・・・。追い詰められる平蔵の渾身の働き。

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    2020年02月14日
  • 剣客商売二 辻斬り

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    わしが金を恐れ、金を避けているにすぎないのしゃよ。そこを行くと、さすがは秋山小兵衛先生。大金をつかんでも、たちまちこれを散らし、悠々として、小判の奴どもをあごで使っていなさるわえ

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    2020年02月10日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    大坂夏の陣の後の話であり、真田昌幸も幸村も既に世を去っているため、読む前はエピローグ的な内容になっているのかと思った。

    確かにそういう側面もあるが、しかし物語はまだ続いていた。つまり真田vs徳川の闘いは終わっていなかったということである。

    前巻までは真田昌幸・幸村vs徳川家康だったのが、この最終巻では真田信之vs徳川秀忠になっている。もちろん、互いに武器をとってのドンパチというわけではないが。

    信之が松代に移るところで話が終わっているため、信之と秀忠のどちらが勝ったのかは定かではないが、松代藩は明治維新まで生き残ったわけだから、その意味では信之の勝ちではないかと思う。

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    2020年02月09日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

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    大坂夏の陣。

    読んでいて不快になるほど、大坂方のダメっぷり(というよりも淀殿と豊臣秀頼と大野治長なのだが、乱痴気騒ぎをしていた他の牢人衆も結局のところ同じ穴の狢である)が見事に描かれていて、(矛盾しているが)痛快である。

    秀頼に対する家康の意向が、山岡荘八の『徳川家康』とはまるで正反対であるのも興味深い。

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    2020年02月08日
  • 真田太平記(九)二条城

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    九度山蟄居中の話であるため、真田家というよりは江戸や大坂、忍びの話が中心で、そこに真田幸村や真田信之が絡むという感じ。

    ただ本巻では重要人物が何人か世を去り、そこから事態が動いていく。終盤は再びきな臭くなっていく。

    本巻である意味キーパーソンの一人とも言える片桐且元は、忠義者で人は良いが愚鈍な人物として描かれており、そこを徳川家康につけ込まれ、あたかも大坂の役のきっかけを作った一人という印象を与えるような書き方がされている。

    もちろん、物語の中の話であって、史実ではどうだったか分からないが...

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    2020年02月04日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

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    関ヶ原から昌幸・幸村が九度山へ流される直前まで。

    史実は不明であるが、表の戦いと裏の戦い(忍び)が同時進行で描かれているのが面白い。

    石田三成は、政治家・事務方としては優れているが、軍人としてはまるっきし無能といっても良いような描かれ方をしている。

    石田三成に対する池波の人物評なのだろう。

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    2020年01月31日
  • 真田太平記(六)家康東下

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    関ヶ原前夜。というよりも、実質的に「関ヶ原」は始まっている。さらに言えば、この時点で西軍は既に負けているということが、本巻の終盤から読み取れる。原因は、言うまでもなく石田三成その人のパーソナリティにある。

    本巻は関ヶ原本戦前夜の話が中心なので、所謂「犬伏の別れ」ももちろん出てくる。ただ、真田家の今後を左右する重要な出来事であるにも関わらず、割とあっさり書かれている。おそらく、昌幸・幸村と信幸とも意を固めていて、犬伏はそれを確認する場に過ぎないという池波の意図があるのだろう。

    あくまでも物語からだが、徳川家康という人物は相当な勝負師である。もっとも、稀代の勝負師だからこそ、江戸幕府を築くこと

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    2020年01月26日
  • 男振

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    池波正太郎の作品の中でもベストの1つ。
    人生の逆境を受け入れ、巡りあった人達に支えられ、成長し、人として伸びていく。何回読んでも泣いてします。
    「男振り」の言葉がラストに解る。爽快なストーリーです☺️

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    2020年01月01日
  • 鬼平犯科帳(七)

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    『雨乞い庄右衛門』
    盗賊の頭の雨乞い庄右兵衛は、病を得て田舎で療養に入っていた。江戸に残した妾のお照は一味の若い男を寝所に引き込んでいた。
    庄右兵衛は最後の勤めをしようと江戸に上がる。そしてその後を付ける男たち。

    『隠居金七百両』
    長谷川辰蔵は、火付盗賊改方の長官鬼平の長男だが、刀の腕はからっきし、悪友に教えられた女遊びに明け暮れるお気楽人生を歩んでいる。
    辰蔵が今目をつけているのは茶屋の小女のお順。しかしお順の父次郎助は、盗賊のお頭白峰の田四郎の隠居金を預かっており、そのためにお順は男たちに誘拐されてしまう。

    『はさみ撃ち』
    薬種屋「万屋小兵衛」の女房おもんは、貸本屋の友蔵との屋敷内での

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    2019年12月22日
  • 鬼平犯科帳[決定版](六)

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    旗本の若様がかどわかされ、家に伝わる名刀が盗まれた。
    背景には、昔主人の子供を身籠ったまま家を追い出された娘の因縁話が合った…。
     / 「礼金二百両」
    平蔵にとって盗賊改めという職は、好きでもないしこのままでは長生きできそうにないけれど、あまりにもぴったり自分自身の性にはまっていて、辞めるにやめられない、という平蔵のつぶやきがあります。
    またこの役目の長官にもなると、自腹を切って密偵を使ったり情報を仕入れたりしなければならないという当時の事情も書かれています。
    鬼平の修行仲間の岸井左馬之助は、やりたくて盗賊改めを手伝っているけれどまったくの無給って最初に書いてありましたね。
    この時代は賄賂とも

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    2019年09月27日
  • 江戸前 通の歳時記

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    ネタバレ

    手術後、食欲のない時に少しずつ読んで、味を想像したり、自分ならどうやって食べようかなあなどと想像して楽しんでいた。

    旬のものを大切に味わって食べる。
    ああ、なんという幸せ。

    ビールは小さなコップに1/3だけ注いで、一息に飲む。
    自分のペースでコップに注いで、注いだら一息に飲む。
    これが一番美味しいのだそうだ。
    なるほど。

    フランスで、「シャンパンに合ういちばんいい肴を持ってきてくれ」と言ったら、出てきたのはポテトフライだったというのにびっくり。
    確かに冷たいシャンパンと熱々のポテトフライは、やめられない止まらない旨さだと思うけど。
    日本人がそんなことを言ったら「田舎者」と馬鹿にされそうだ

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    2019年08月11日
  • 真田騒動―恩田木工―

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    ネタバレ

    母の出身は松代の下級藩士。だから松代は何度か訪れた町。真田家には親近感あり。
    昌幸信繁は、戦を楽しむ、信之(文中では信幸ー関が原後、改名していたはず)は「領民家来の幸福を願う事」を考える。その生きざま。戦国時代後を見据えた藩の維持を考えている。今の政治家にここまでの矜持はあるだろうか。
    池波作品は、人の心の機微も細やかに書き込まれていて安定感がある。恩田木工「しかし、おれも人間だからな(原たちのように思いあがるかも)」に妻みつの「みつが目をはなしませぬ」P292、さりげないこのやり取り。うまいなあ。「剣客商売」は読破したが、「真田太平記」は手を付けていなかった。これを機に着手を考える。

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    2019年08月06日
  • おせん

    購入済み

    おせん

    短篇集ではあるが、個々の小説の内容が人の生き様を色んな角度から考えさせられるもので、飽きのこない本だと思う。

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    2019年04月11日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    珍しく長編、先が気になり一気に読んだ。強い剣客が現れ、弱気な小兵衛、のんき?な大治郎が面白い。実際に戦ってほしい気もした。

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    2019年03月31日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    <文庫全12巻を通してのレビュー>

    天正10(1582)年3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。
    武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の事態が待ち受けていた。


    以前から真田氏に興味があったので、シリーズ全巻、一気に読み進めちゃいました。
    たぶんこれで、真田マニアの仲間入りです。
    父:昌幸と兄:信幸、弟:信繁(幸村)の誰一人が欠けても、真田家の名前をここまで

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    2019年03月29日
  • 散歩のとき何か食べたくなって

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    読んでいるだけでお腹が空いてくる…。こういう人のことを、美食家と言うのだろう。出てくるお店は、必ずしも高級店だけではないけれど、どれもとても美味しそうで、そしてそれは単に食べ物の味が良いだけではなく、お店の佇まいや、主人のこだわりや、そこにいる人々の会話や、それらが作り出す空間とそこで過ごす時間全てが、「美味しい」のだと思う。

    そして、馴染みのない店や時代なのに、描かれた情景がどこか懐かしく感じられるのは、亡くなった祖父と著者が同世代を生きた人だからだと気づいた。いつのまにか、祖父がお酒を飲むと時折語ってくれた昔話と重ね合わせて読んでいた。東京の西の郊外の貧しい家の出で、家族の誰よりも倹約家

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    2019年03月03日
  • 黒幕

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    軽い命と重い命があるようだ。
    昔も今も。
    本物の夫婦とはどういうものか、なんとなくわかったような。
    おもしろい本だった。

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    2019年02月21日
  • 散歩のとき何か食べたくなって

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    池波正太郎の「鬼平犯科帳」のドラマが好きだったが、本で一冊も読んだことがない作家だった。エッセイなので読みやすい。単なるグルメ本っていうより、時代と町の風景、お店の佇まいなどを感じつつもおいしいものを読むことで堪能できる。いわゆる一見さんでは尻込みしちゃいそうなお店もあるけれど、蕎麦屋など本当に日常的に通ってらしたところも良く出てくる。東京は縁がないからあまりよくわからないけど、行ったことない浅草方面にも興味が湧いた。たまたまだけど、仕事で「剣客商売」のあらすじを書いた直後に読んだのもあって、作品が生まれた背景が出て来た時、おお〜っという感動があった。あと松本の「まるも」は、卒業旅行で旅館に泊

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    2019年02月07日
  • 鬼平犯科帳[決定版](十一)

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    三度目の鬼平もこれで、第11巻。全七話収録されているが、圧巻は同心・兎忠木村忠吾が誘拐される「男色一本饂飩」その他は引退した老盗がお盗めへの情熱から再び盗めを行う「穴」、家を捨て、盗人になった男が実家の危機を救う「雨隠れの鶴吉」など。

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    2019年01月23日