池波正太郎のレビュー一覧

  • 梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七)
    著者が亡くなったため、途中で「絶筆」。これが切ない。どういう展開にするつもりだったのかとても気になるが、想像力の乏しい私の手には負えないのがまた哀しい。
  • 真田太平記(七)関ヶ原
    慶長5年の関ヶ原の戦いの巻です!
    この巻は歴史的読み物として特に面白かった。
    ちゃんと布陣が図になって載ってたし、合戦のようすがわかりやすかったよ。

    真田昌幸・幸村親子は、西軍についたってことで高野山へ追いやられることになりました。
    秀忠軍を関ヶ原の戦いに間に合わせなかったってことで、秀忠くん大激...続きを読む
  • 男のリズム
     ひとりの人間の「人生」は、たった一つしかない。この非常に味わい深い一文で始まるエッセイ。死ぬ為に食べ続けるという矛盾を楽しむ。人生は一度しかない、だからこそ、仕事も思いっきり、食うことも思いっきり、住む家も大切にすること、この頑固なまでのポリシーを感じることができる。
     仕事は半年から3ヶ月かけて...続きを読む
  • 幕末新選組 新装版
    流石は池波正太郎先生!!!
    と言っても過言ではない新選組の話。
    主人公として、永倉新八を取り上げてるのも
    また面白いなと。
    近藤勇、土方歳三、沖田総司、藤堂平助などなど
    新選組といえば〜な人々ももちろん出てくるのだけども
    ここは敢えての永倉新八。
    知らなかった生涯を淡々と。
    江戸での若かりし日々、京...続きを読む
  • 真田太平記(十二)雲の峰

    真田太平記

    現在まで歴史小説は色々と読んだが大変に良かった
  • 日曜日の万年筆
    池波さんのエッセイの中でも大好きな一冊です。読むのは三度目、でも毎回諭され、気づかされる。池波さんの言う通り平成20年後半のこの国はいけない国に成りつつあります。
    もう、間に合わないかもしれませんね。恥ずかしいことです。
  • 剣客商売三 陽炎の男
    剣客商売第3弾。秋山父子の活躍はいつ見ても、飄々としていて、それでも筋が通った気持ちのよいもの。
    3弾に至り、子・大治郎の変化・成長と、美冬の心境の変化というこれまた見ていて次がどうなるのか気になる展開が広がっていきます。
    にしても、食事の描写、匂いが漂ってきそうで涎がたまるのが分かるくらい、おいし...続きを読む
  • 青春忘れもの
    作家池波正太郎が自ら綴る青春。その時代、食、家族、芝居、映画、音楽、絵画等々なんとも傑作なエッセイです。
    まだ45歳前の池波氏にこの「青春忘れもの」を書かせた小説新潮の川野黎子さんの見識にも脱帽。巻末の「同門の宴」も傑作短編でイイ。
  • 真田騒動―恩田木工―
    「真田太平記」を読んだことがある人には、かなり面白い本だと思います。
    読んだことが無い人にとってどうなのかは、ちょっと判んないです(笑)。
    ただ、発表順は、全然逆なんですね。この本に入っているのは、

    「真田騒動~恩田木工~」(発表1956) ※これで、「時代小説を書くぞ」という方針が決まったそうで...続きを読む
  • 男振
    昔の日本人の心意気・矜持が爽やかに描かれていますね。
    ラストシーンは池波正太郎ならではの滋味あふれる、じつに良いものでした。
  • 剣客商売一 剣客商売
    友人にすすめられて読んでみた。なかなか今まで時代小説というものを敬遠していた(言い回しについていけない、時代背景や想像ができない、という恐れがあり・・・)のですが、これ、すごくおもしろい!ぐいぐい引き込まれる。登場人物も個性的かつ魅力的。恐れてた言い回しなんかも問題なし。そして次の巻がすぐに読みたい...続きを読む
  • 炎の武士
    これは何度も何度も読んでいる大好きな本。
    その、人となりも大好きな作家、池波正太郎さんの初期の短編集。
    戦国の武者鳥居強右衛門と、土方歳三と、間宮林蔵と、新選組の原田佐之助の4人が描かれている。
    やっぱイイわ~読み応えがあるのだ。
  • 真田太平記(十二)雲の峰
    大阪夏の陣の後に真田家が幕府の陰謀をくぐり抜け,松代にお国替えになるまで.
    何となく昌幸,幸村父子が主人公のように思っており,夏の陣で幸村が死んだあとに何の話が続くのか分からなかったが,実は信之も含めた「真田家」が全十二巻の主人公である.むしろ信之が主人公のこの十二巻があるからこそ,全ての伏線が収斂...続きを読む
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣
    遂に大坂夏の陣.統率が機能していない西軍は無駄に兵を失い,遂に決戦の日を迎える.真田軍の猛攻も最後は兵力差の壁を破れず,ついに西軍は崩壊し,真の意味での天下統一が成し遂げられる.これまで10巻は,この巻のためにある.
  • 幕末新選組 新装版
    この本で永倉新八を知り、新選組の見えなかった部分も知ることができた。
    燃えよ剣、にて新選組の本を初めて読みはじめたけども、この幕末新選組の方が圧倒的に分かりやすくて読みやすい。
    また、燃えよ剣よりも正確だろうと予想する。

    読み終えた後には爽やかさが残り、この本を読んで本当に良かったと思う。
  • 鬼平犯科帳(三)
    休暇を取って京都まで旅行に出かけるも先々で事件に遭遇し、やっぱり仕事をする長官(笑)個人的には盗賊の手下になった、盗法秘伝が好きかなー。シリーズ3冊目だけど長官の人柄がすごく素敵!
  • 真田騒動―恩田木工―
    関ヶ原後の幸村の流罪から4代藩主信弘まで。
    池波正太郎さんの作品はおもしろいので今から読んでいこうかなと。
  • 真田騒動―恩田木工―
    長野県上田市の真田氏歴史館を訪れた際に購入しました。

    本書は五篇の小説からなる。
    舞台は信州松代であり、すべてに真田家の人々が登場している。
    それぞれの話が、いろんな角度から展開されていて再登場する人物もいて面白い。
    いつの時代でも世の中を統率するには苦労が付き物ですね。

    小野のお通は惹かれる何...続きを読む
  • 真田騒動―恩田木工―
    「剣客商売」、「梅安」、「鬼平」等の有名シリーズに代表される池波作品だが、氏の文学の代表作はこの本に代表される「真田もの」でしょう。直木賞受賞作の「錯乱」や「真田騒動」など真田家を学ぶには池波正太郎の真田ものです。
    そして最期には「真田太平記」です。
  • 鬼平犯科帳(十四)
    男前の密偵、伊佐次が昔の仲間に殺されてしまった…(;´Д`A
    「五月闇」を読み終えた時は、大事な友達が死んだような喪失感を覚えた。その次の短編「さむらい松五郎」で、冒頭伊佐次を刺した昔の仲間、伊佐蔵が斬首されるに際し、「お前が刺した伊佐次は元気に暮らしているぞ」と伊佐蔵へ声をかけた兎忠の悔しさが堪ら...続きを読む