池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(三)

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    収録されている題目は、
    「麻布ねずみ坂」、「盗法秘伝」、「艶婦の毒」、「兇剣」、
    「駿州・宇津谷峠」、「むかしの男」
    平蔵が京都へ向かい、江戸に戻るまでの間の話。
    それにしても盗賊の多いこと多いこと。
    異名に少しばかり憧れてしまう。

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    2013年05月24日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    収録内容は、
    「蛇の眼」、「谷中・いろは茶屋」、「女掏摸お富」、「妖盗葵小僧」、「密偵」、「お雪の乳房」、「埋蔵金千両」の7編。
    TV時代劇では、やはりTVということがあってか原作の陰惨さはいくらか柔らかく変更されていたのだな、と感じる。
    今巻では「兎忠」こと、同心・木村忠吾が活躍(?)している。
    思いのほか、女性に手を出すのが早い忠吾さん。いつか春はやってくるのだろうか。

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    2013年05月22日
  • 幕末遊撃隊

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    心形刀流・伊庭道場の跡継ぎで、後に遊撃隊の隊長となって蝦夷に渡って戦う伊庭八郎が主人公。

    とにかく、伊庭さんがこれでもかというほど格好良い。特に吉原からの帰りに杉沢伝七郎を退けた所などはものすごく格好良い。
    十六で初めて本気で竹刀を握った……学問と剣術とで剣術を選んだ理由が切なかった。

    江戸と京都がほぼメインとなっていて、蝦夷はあまりページ割かれておらず、もう少し詳しく蝦夷での部分読みたかった。

    それから後半部分によく登場する榎本武揚がこれがまた格好良い。最後、陣羽織の説明だけでも悲しかった。

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    2013年05月13日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

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    まさに男の中の男、真田左衛門佐幸村。
    いい男すぎる。
    話はいよいよ大阪夏の陣。
    冬の陣で多大なる功績をあげた幸村も、この夏の陣で討死します…
    もうね、最後佐平次と同じ場所で亡くなるところとか
    とにかく描写が綺麗。
    うっとりするほど、幸村に心を打たれます。
    この11巻を読みながら電車の中で泣きました。笑
    家康が最も恐れた男と言っても過言じゃぁなぁい!と思う。
    これから兄、信之の話にシフトするけどまぁー真田さん家最高です。

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    2013年05月13日
  • 戦国と幕末

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    ネタバレ

    池波氏ならではの戦国史感を垣間見る事の出来る時代エッセイ集。他に忠臣蔵と、タイトル通り幕末に関するエッセイもあります。

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    2013年05月11日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    ついに大阪冬の陣へ突入。
    父、真田昌幸の影響でたいしたことないだろうと思われていた幸村も
    いよいよ本領発揮!
    しかしかっこいい。
    真田丸で実際停戦に持ち込ませずそのまま戦ってたら…とか。思うけど
    熱い男です。
    佐平次もまさに。
    しかし豊臣家にみんながっかりしたのだろうなぁと。

    一言で言い表せないくらい幸村が歴史に名を残す舞台がはじまった!
    という感じでしょうか。

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    2013年05月01日
  • 真田太平記(九)二条城

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    この巻で加藤清正がすごく好きになった!!

    というのはさておき、
    話はいよいよ関ヶ原後の大阪冬の陣に向けてのくだり。
    真田家では父・昌幸があっというまに亡くなってしまった…
    そして角兵衛のわがままっぷりに唖然…
    こんなわがまま許していいのか!!と突っ込みたくなるけども。
    あと家康の本性も垣間見れるのも。

    とりあえず
    お江と猫田与助との戦いがドキドキした
    草のものはやっぱりかっこいい~です。

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    2013年04月26日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    真田昌幸・幸村がひっそりと暮らす紀州(和歌山)九度山が基本的な舞台に。
    関ヶ原で敗戦後、処分があるかと思いきや
    本多忠勝・真田家長男の信幸の口添えもあって九度山へ。
    でもまぁそれでも草の者もチャンスを伺うわけですよ
    徳川家康の首をとれるのだろうか…とか。
    しかしながら男、本多忠勝。
    こればっかりは実写版で演じれる人がいないのではないかと思うくらいに
    素晴らしい。
    こうゆう人が上司や先輩だったらいいのに。ねぇ。
    そしてお江もまだまだ活躍してくれそうですな。

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    2013年04月08日
  • 江戸の味を食べたくなって

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    ネタバレ

    過日、書生だった佐藤隆介さんが亡き師を思い、味を再確認するエッセイを書かれた本を読んだ。
    これは、池波正太郎氏がエッセイを書き、まとめたものです。

    第一部 味の歳時記
    タイトル通り、一月から十二月までの、旬のものを扱ってまとめたもの。読みながら、その料理を思い描き、口中に唾が出る。

    第二部 江戸の味、東京の粋
    食を通しての書く著名人との対談をまとめたもの。
    作家の山口瞳氏との対談は、考えさせられるものがある。122ページの、池波氏の言葉が忘れられない。

    第三部 パリで見つけた江戸の味
    パリへ取材を兼ねた旅行でのあれこれ。同行者や、パリ在住の日本人写真家とのやりとりが楽しい。中でも、写真家

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    2013年03月23日
  • 真田太平記(六)家康東下

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    ネタバレ

    秀吉・利家が亡くなったあとの
    人間模様がものすごーく浮き彫りになった内容。
    ものすごい策士の徳川家康。
    石田三成が兵を挙げたけれども、なかなか成果が出ない…
    石田三成の西軍には昌幸・幸村。
    そして徳川家康の東軍には信幸。
    あぁー関ヶ原までもうちょい!!
    ドッキドキ。
    信幸正室の小松殿、かっこいいですw

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    2013年03月20日
  • 真田太平記(五)秀頼誕生

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    秀吉の朝鮮出兵がグズグズな感じ。。
    そんな中、秀吉とキーマン前田利家の寿命

    そして
    秀吉の側室、淀君の懐妊と出産。
    一方、真田家では
    佐助や角兵衛、鈴木右近がいい感じです。
    あと本家・分家との関係が微妙になってきます…
    だいぶハラハラドキドキ。

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    2013年03月20日
  • 剣客商売番外編 黒白(下)

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ番外編。上下2巻。

    小兵衛の若かりし頃(32歳~)、剣客・波切八郎との出会いとそれぞれの過ごした日々が描かれている。

    波切八郎は岡本弥助、伊之吉と暗殺を繰り返す。
    波切家の元老僕、市蔵は新しい小兵衛の道場に引き取られたが、八郎とお信の元へ向かう。
    一方小兵衛は、ある大名の血を引いた少年、高松小三郎の指南することになり、八郎と思わぬ再会をする・・。

    小兵衛の若いときのエピソードというよりは、波切八郎の生き様の方が鮮明に描かれている。
    下巻に入ると人間関係が分かりやすくなり、引き込まれる。
    上巻で諦めずに下巻まで読んでよかったです。

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    2013年03月11日
  • 真田太平記(四)甲賀問答

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    盛りだくさんな4巻。
    今回は忍同士の戦いが主だってます
    ハラハラドキドキという感じが相応しい。
    お江の運命やいかに?!な感じがすごい。
    忍びの世界は凄まじいなと思い知らされました。

    あと幸村が結婚!!
    右近がどうなるのかしら…白兎…

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    2013年02月28日
  • 剣客商売十六 浮沈

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ第16弾。長編。

    「浮沈」

    シリーズ最終巻。小兵衛は66歳となった。事件が終わるのは67歳である。
    四谷時代の門人、滝久蔵と蕎麦屋で出会う。久蔵は父の敵を討ち、その助太刀をしたのが小兵衛である。
    しかし久蔵は小兵衛の姿を見てもそれと気づかない。

    一方、そのとき小兵衛が討った山崎勘介の息子、勘之介とばったり出会う。
    その勘之介が夜の闇討ちに遭い、小兵衛らに助けられるが重傷を負う。
    久蔵は金貸しの平松多四郎からの借金をなかなか返さず、ついに死に陥れるのだ・・。

    勘之介も多四郎の息子の伊太郎も、敵討ちはせぬという。
    新しい時代の幕開けで、武士の時代の幕引きと言え

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    2013年02月27日
  • 剣客商売十五 二十番斬り

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ第15弾。短編1作と長編。

    「おたま」 かしこい猫がいたものだ。
    この剣客シリーズで何作か猫の話があるのだが、小兵衛やおはるが猫好きなのかどうか食い違うような気もする。

    「二十番斬り」

    昔の弟子、井関助太郎が小兵衛宅へ逃げ込んでくる。連れていたのは豊松という小さな男の子。二人を追ってくる者たちからかくまうが、助太郎は仔細を言わない。
    一方、三冬の父、意次は時代の流れにて窮地に立たされる・・。

    冒頭で「やっと老人の体になったしるし」の眩暈に襲われた小兵衛。
    シリーズはこの巻で終わりのよう。
    この後の小兵衛や大治郎たちはどう生きたのだろう。分からないけれど想像

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    2013年02月27日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ第14弾。長編。

    「暗殺者」

    剣客、波川周蔵の手並みを見た小兵衛。そして不二楼にて侍たちの「秋山大治郎が・・」との不穏の声を耳にする。弥七と傘徳とともに暗殺計画を探る・・。
    小兵衛の昔の弟子、稲垣老人が小兵衛と波川を繋ぐ。

    話の展開が「どうなる、どうなる」と気になり、読み進める手が止まらない。
    小兵衛の老いと大治郎の落ち着きの対比が、年月を感じさせる。お勧めです。

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    2013年02月21日
  • 剣客商売十二 十番斬り

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ第12弾。7作。

    「白い猫」「密通浪人」「浮寝鳥」「十番斬り」「同門の酒」「逃げる人」「罪ほろぼし」

    今まで読んできた剣客シリーズの中で、とても好きな巻。
    どれも面白い。「白い猫」の猫の愛らしさ(黒兵衛は結局飼わなかったのか?)。
    「密通浪人」「浮寝鳥」で小兵衛と大治郎がそれぞれいっぱい食わされる。
    「十番斬り」は表題作だけあって印象的。死を前にして為すべきことを見つけた松村浪人。それを小兵衛が助ける。
    「同門の酒」は普段の律儀さが己の危機を助ける。
    「逃げる人」では大治郎が敵もちとその敵の両方を知ってしまい、決断を迫られる。
    「罪ほろぼし」父が大罪を犯した永

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    2013年02月16日
  • 剣客商売十一 勝負

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ第11弾。7作。

    「剣の師弟」「勝負」「初孫命名」「その日の三冬」「時雨蕎麦」「助太刀」「小判二十両」

    「剣の師弟」の黒田精太郎と「小判二十両」の小野田万蔵は、両者ともに小兵衛の弟子である。黒田は師の手にかかり討たれ、小野田は見逃される。この違いは小兵衛の中では明白なのだろう。
    「その日の三冬」もこの2編と似ている。

    「勝負」は表題作でもあり、どのような結末になるのか楽しみにしていたが、なるほど。と思った。
    「助太刀」が泣ける。

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    2013年02月15日
  • 剣客商売八 狂乱

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    時代小説。「剣客商売」シリーズ第8弾。6作。

    「毒婦」「狐雨」「狂乱」「仁三郎の顔」「女と男」「秋の炬燵」

    毒婦では不二楼にいたおきよ、女と男で出てくるお絹、秋の炬燵のおさいといった悪女を描いたものが半数を占める。「狐雨」はちょっとファンタジー。「狂乱」に出てくる石山甚市は、もう少し早く小兵衛との縁があれば、大治郎の弟子、笹野新五郎のように剣に励めたかもしれない。全体的にちょっとしんみりとさせられる巻。

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    2013年02月07日
  • 食卓の情景

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    簡潔な文章だが、情景がありありと浮かぶ。食通と言われる池波正太郎の足跡を辿ってみたいと思わせる一冊。

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    2013年02月05日