池波正太郎のレビュー一覧

  • 剣客商売七 隠れ簑

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    春愁
    徳どん、逃げろ
    隠れ蓑
    梅雨の柚の花
    大江戸ゆばり組
    越後屋騒ぎ
    決闘・高田の馬場

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    2010年03月24日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    いよいよ大坂冬の陣。
    ここでの活躍によってやっと幸村の武名が天下に聞こえるようになります。
    幸村が心底格好良いです。

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    2010年02月20日
  • 編笠十兵衛(下)

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    「堀部安兵衛」に続き、赤穂浪士がらみ。
    史実と創作が見事に絡んでいるので、どこまでが本当だったのかは見分けづらい。そのくらい実は手が込んでいるのだろう。でもそんな風に感じさせもせずに飄々と物語が進む。そのこと自体が実はすごいことだと思う。実に不思議な才能だと思う。

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    2010年01月18日
  • 人斬り半次郎 幕末編

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    さすがに、池波正太郎の作品だけあって、テンポといい、筆力といい、読み始めてすぐに引き付けられました。
    中村半次郎は、身分の低い郷士で、半農半士の唐芋侍とバカにされながらも、独自に鍛錬した居合い術を習得し、人斬り半次郎と異名を得るまでの剣士となりました。
    京都では、メキメキと頭角をあらわし、西郷の懐刀として活躍します。
    また、剛のイメージが強い半次郎ですが、大西郷と、セックスフレンドの京都の尼僧の前では甘ったれるという一面もあり、丁度往年の野球少年が、長島元監督を憧れの目で見るかのような情景です。
    この、豊満な尼僧に、心も体も許した半次郎でしたが、無知無学を叱責され、習字に学問と手習いを仕込まれ

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    2009年10月04日
  • 鬼平犯科帳(二十四)

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    orz...

    作者御逝去のため、未完成とか・・・。

    池波正太郎先生、生き返って続きをお願いします。(←無茶言うな。

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    2009年10月04日
  • 信長と秀吉と家康

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    2009年5月中旬〜中断を抜いて1週間ぐらい
    読み易さ≫とても読み易い・解り易い(年少の読者向け作品)
    内容≫信長・秀吉・家康の人生ダイジェスト

    <本の感想>
    元々歴女でもなんでもない処か歴史苦手蓮城ですので、この本の読み易さは大変有難かったです。読み易さ解り易さと言うのは、本を読む上で可也重要ですからね。年少者向きに書かれた作品であるという事は全く知らなかったのですが、土地の説明(現在のどの辺りでの出来事なのか)や、訊きなれぬ単語の説明などが本文に入っていて、そこも大変読み易く理解し易かったです。
    また、主人公たちが行った事でも今の時代には理解しにくい事の説明や、敵対する勢力の説明も大変解

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    2009年10月07日
  • 雲霧仁左衛門(後)

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    ほんと、今の時代に必要なのはこういう人材ではないかと読んでいてずっと思ってしまった。
    まずは火付盗賊改め方の長官、安部式部。彼の差配は実にいい。部下思いだし、それを自分の手柄としない。こういうの、大事。彼の元で働く山田藤兵衛も素晴らしい中間管理職。こういう人、欲しいです。こうなるとその部下たちは活躍するんですよ。ほんと。
    一方、盗賊ながら、雲霧仁左衛門もなかなかにいい上司。というか、これが最高峰かもしれない。部下たちを思いつつ、厳しい処置もする。冷静で失敗は最小限にするし、思い切ったこともする。上司というのはこうでなきゃ。
    部下がいるんだったら絶対読むべき本。そして将来を考えるんだったら若い人

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    2009年10月04日
  • 侠客(上)

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    幡随院長兵衛の波乱の生涯を書いた上下2巻の作品。
    殺された時に父が告げた「からつ」の言葉から、仇討ちを決意した塚本伊太郎(後の長兵衛)は、父の主君のいる唐津へと向かう。
    父が武士数人と斬り合うシーンから始まり、その後も幾度となく続く波乱万丈な伊太郎の生き様は、目を離すことが出来ない。

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    2009年10月04日
  • 侠客(下)

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    幡随院長兵衛の波乱の生涯を書いた上下2巻の作品。
    唐津の殿を襲撃した後、伊太郎から幡随院長兵衛と名を変え、人いれ宿の主人として人望を集め始める長兵衛。
    その立場から、かつての親友である水野十郎左衛門と対決しなければならなくなる。
    長兵衛と水野。取り巻く環境が二人を悲劇へと導いていく描写は、涙無しに読むことは出来ない。

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    2009年10月04日
  • 人斬り半次郎 幕末編

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    言い知れない南国の男の情の深さと、人間味が大変素晴らしく表現されていると思います。
    歴史的な事件の概要は分かりやすく、
    どちらかといえば、登場人物を通して見た歴史の動きなんかが、
    思いのほか面白かったです。

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    2012年12月04日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    「死ぬつもりか,それはいけない。どうしても死にたいのなら,一年後にしてごらん。
    一年も経てば,すべてが変わってくる。
    人間にとって時のながれほど強い味方はないものだ」 (p.147)

    =====

    切羽詰った人にとって,1年はとても長いかもしれません。
    が,「いつまで苦しめばいいのか」と無期限の苦しみを想像して絶望的になるより,
    期限を設けた方が精神的に楽かもしれないと思う次第でございます。

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    2009年10月04日
  • むかしの味

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    絶対空腹時には読んではいけない、
    小説家池波正太郎氏が綴る極上の「食」のエッセイ。

    と言っても、本作品はただ「この店の何が美味」
    などといった事をダラダラと書き殴った
    グルメ本などでは決してない。

    飽食の時代と言われている現在、
    舌で育てる味覚も心で味わう感動も
    鈍ってしまっているような現代人に対し、
    この作品を読む事で、
    「食べる」という行為が本来持っている、
    私達人間にもたらしてくれる喜びの感覚や
    幸せの実感を呼び覚ましてくれるような、
    「五感に訴えかける作品」である。

    今までの自分の人生を振り返りそこで出会った
    食べ物の味、店の雰囲気を、
    その食べ物を味わった当時、
    筆者が関わった

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    2012年01月17日
  • 剣客商売七 隠れ簑

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    実は、剣客シリーズ中、この巻が、
    私の中では一番好きかもしれない。

    表題作の「隠れ蓑」は実に渋くて味のある秀作。
    それから「徳どん、逃げろ」はその名の通り、
    私のお気に入りキャラ傘屋の徳次郎こと傘徳に
    スポットライトがあてられた作品。

    「隠れ蓑」にしても「徳どん」にしても、
    登場人物達が辿った数奇な運命、
    そして静かに隠されていた「真実」が明らかになるラストが、
    とても切なくて哀しい。

    最後の作品「決闘・高田の馬場」は、
    そんな物悲しい気持ちを救ってくれるのかのように、
    秋山父子の活躍により小兵衛の愛弟子の危急が救われ、
    なんとも愉快で気分爽快な終わり方をする。

    私は

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    2012年03月11日
  • 鬼平犯科帳(二十二)

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    続編があるのを知らなければ、これが「鬼平−」の最終回かと思ってしまうラストである。
    今回も事の発端は、細川君だった。反省しても反省してもダメな男、細川。せっかく外回りに復帰できたのに、またしても道を踏み外す。
    しかし、いけないいけないと思いつつも博打に足を踏み入れる細川の逡巡する姿は、人間くさくて、どうにも憎みきれない。
    火付盗賊改という仕事は、現代で言えば警察官なのだから、そこんところを考えたら「人間くさくて愛嬌がある」では済まされないのだが、まぁなんか憎みきれないわけなのだ。

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    2009年10月04日
  • 幕末遊撃隊

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    伊庭八郎。
    将軍の親衛隊。改編され遊撃隊となり、鳥羽・伏見の戦いを経て五稜郭で命を落とす。
    簡単に言うとこんな方。

    池波正太郎の書くこ気味の良いべらんめぇ口調と、冷静に自分の「命の残量」と「やれる事」を計る姿勢のギャップがせつなくなる。

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    2009年10月04日
  • 鬼平犯科帳 1巻

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    父親が時たま買ってくるのですが、うっかりはまりました。
    全巻読めてはいませんがいつか買い揃えたいと思ってます。
    ここまで時代物の主人公が好きになったことはないです。
    長谷川平蔵の男前度に惚れろっ!

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    2009年10月04日
  • 鬼平犯科帳(六)

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    初見:中学2年生

    きっかけはテレビで中村吉衛門バージョンの鬼平をみてから。
    律儀に1巻から読んだが、友達には1を読んだらすぐ6を読むように薦めている。

    何故って?それは読んだら解ると思う。
    ちなみにテレビ版のエンディングの曲「インスピレイション」は、とても芋洗坂係長の歌う「ボラレ」と同じグループが作ったとは思えないくらい秀逸な曲。泣きそうになる。

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    2009年10月04日
  • 剣客商売番外編 ないしょ ないしょ

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    剣客商売シリーズの中でも一番面白いかも!
    主人公が剣術をやってるわけでない若い女性だから、という理由もあると思いますが。
    不幸な身の上でたくましく生きていく少女、最後は本懐を遂げて・・・ってね。

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    2009年10月07日
  • あばれ狼

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    短編集?です。渡世人の皆さんと、苦労人の皆さんの話。
    真田太平記の皆さんもいます。正直、それ目当てでした。

    角兵衛は思春期が終わらないまま一生を終えた感じですね。
    終始ジリジリさせられます。

    兎が熊になりました。
    ということで(?)、右近と信之の関係があまり宜しくないのが逆に新鮮でした。
    無駄に冷たい感じの信之に違和感…他の本で人格変わって一安心です。

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    2009年10月04日
  • 原っぱ

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    解説の「何かをするのではなく、何かをしないと心に決める美学」という言葉がぴったりです。劇作家の牧野も、俳優の市川も、自分の希望やその後起こるであろう後悔よりも、自分は一歩ひいて相手への気遣いを大事にする。迷っても一度決めたらきっぱりとそれを通す。とくに市川が萩原千恵子の舞台への出演について牧野に電話したシーンの台詞が印象的でした。変に気を回すことなく、シンプルに自然に相手を思う気持ち。大事にしたいと思います。

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    2012年09月01日