【感想・ネタバレ】侠客(上)のレビュー

あらすじ

「お若えの、お待ちなせえやし」――名調子の主は幡随院長兵衛。その波瀾万丈の生涯は、ある刃傷沙汰から始まった。塚本伊太郎(後の長兵衛)は父を殺され、仇討ちを決意。が、伊太郎も刺客に襲われて重傷を負う。その後、親友の旗本水野十郎左衛門の協力で、父の主君であった唐津の殿様の異常な性格を知る。決意を胸に秘めつつ、伊太郎は恩人の山脇宗右衛門の元に身を寄せるが……。

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Posted by ブクログ

幡随院長兵衛の波乱の生涯を書いた上下2巻の作品。
殺された時に父が告げた「からつ」の言葉から、仇討ちを決意した塚本伊太郎(後の長兵衛)は、父の主君のいる唐津へと向かう。
父が武士数人と斬り合うシーンから始まり、その後も幾度となく続く波乱万丈な伊太郎の生き様は、目を離すことが出来ない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

上巻は、塚本伊太郎の親の仇討ちの準備の話。江戸時代初期のまだ時世が落ち着かない時期の様子がよくわかる。2025.1.17

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

全2巻。
日本の侠客の元祖、
幡随院長兵衛の話。

旗本奴、水野十郎左衛門vs
町方奴、幡随院長兵衛
で有名な、町方奴の親分。
「お若いの、お待ちなせえ」
で有名な歌舞伎の主人公らしく、
上の世代からしたら結構メジャーな人っぽい。

一般的なイメージの、
悪な水野十郎左衛門vs正義な幡随院長兵衛
て図式じゃなく、
実は二人は若い頃から認めあった仲って設定。

幡随院長兵衛の前半生がメインで、
ここに上記の設定を絡めて、
ワクワクな物語を作ってる感じ。

最終的に対立になって、
悲しい最後に向うんだけど、
対立してからの話がボリューム的に少ないため、
若干付け足しな印象。
構成的にはまとまってるんだけど。
二つの物語って感じ。
二つに分けても良かったのかも。
シリーズとして。

ただ、さすがの池波先生。
粋で、人情味あふれる、漢な物語。
なんだかんだ言って面白い。

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2011年08月18日

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