池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズを読み始めて 初めての長編。
やはり 私は長編のほうが落ち着いて読むことができる。
秋山大治郎と名乗るものが 人を惨殺する。
しかし、それは 小兵衛の息子 大治郎ではなく
ニセモノ大治郎だ。
なぜ?
大治郎に対して 恨みがあるものか
それとも 小兵衛に対して 恨みがあるものか。
松平越中守定信と田沼意次との確執を巧妙に
利用しようとする 人物がいた。
一橋治済が フィクサーなのだ。
松平越中守定信の激情で直情型。
田沼意次の私情を挟まない公平な姿勢。
それが 際立ちながら・・・物語は進む。
今回は 傘屋の徳次郎の自分の勘に愚鈍なほど忠実さが
なんともいえないほど 素敵だった -
Posted by ブクログ
糖尿病で目が悪くなった母が、私の持っている本に目を留めて言った。
「鬼平犯科帳読んでるの?」
アパートが狭いので、時折、読み終わった本を持って実家に行く。その時のことだ。
数年前。第一巻を読み終え、実家の本棚に並べようと持ち帰ったのだ。
読みたいという母に「鬼平」を渡して帰ったが、その後数ヶ月経っても第二巻を要求されない。視力が落ちて、新聞を読むのも億劫になってきた母に聞けば、老眼鏡をかけた上に虫眼鏡を持ちながら読んでいるとの事。時間がかかるに違いない。
「休み休み、ゆっくり読んでるよ」
読書好きだった母。その影響で私も本が好きになったのかも、と今更ながら思える。ミステ