池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(二)

    Posted by ブクログ

    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈2〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は先月に読んだ『新装版 鬼平犯科帳〈1〉』以来ですね。

    -----story-------------
    四季おりおりの風物を背景に、喜びや悲しみを秘めた人間が生きている。
    強殺、強姦をいとわない盗賊一味あり、仇討ちと男のプライドにかけて盗みを働くものあり。
    清廉を装う論理だけでは裁けない江戸の街、警備にあたるのは火盗改メ。こころよい人情と溶けあう独自の境地を拓いた鬼平シリーズの第二巻は、「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇を収めている。
    ----

    0
    2025年08月09日
  • 剣客商売十一 勝負

    Posted by ブクログ

    秋山小兵衛に初孫の小太郎誕生。秋山ファミリーが増えて、それを取り巻く人々も広がっていく。今回の本も期待通りにワクワクしながら読めた。

    0
    2025年08月09日
  • 編笠十兵衛(下)

    Posted by ブクログ

    赤穂浪士の外伝のように、柳生新陰流の隠密 月森十兵衛の活躍を描いた痛快娯楽時代小説。池波正太郎の斬り合いシーンは臨場感があって引き込まれる。

    0
    2025年08月02日
  • 鬼平犯科帳(一)

    Posted by ブクログ

    池波正太郎の連作時代小説『新装版 鬼平犯科帳〈1〉』を読みました。
    池波正太郎の作品は4月に読んだ『新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)』以来ですね。

    -----story-------------
    斬り捨て御免の権限を持つ、江戸幕府の火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)の長官・長谷川平蔵。
    その豪腕ぶりは、盗賊たちに“鬼の平蔵”と恐れられている。
    しかし、その素顔は「妾腹の子」として苦労をし、義理も人情も心得ている。
    昔は大いに遊び、放蕩無頼の限りを尽くしたことも。
    テレビに舞台に、人気絶大の鬼平シリーズ第一巻は「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老

    0
    2025年07月29日
  • 鬼平犯科帳「血頭の丹兵衛」【文春e-Books】

    購入済み

    小説版鬼平もいい

    鬼平犯科帳はテレビドラマで何度も見ましたしこの「血頭の丹兵衛」の話も記憶に残っていました。それだけに小説という文字だけの世界で読むと新たな発見もありますね。台詞はあの役者さんの声で再生されますが流石池波作品、文章でも惹きつけられました。

    #憧れる

    0
    2025年07月24日
  • 鬼平犯科帳(九)

    Posted by ブクログ

    白黒ハッキリさせるだけじゃなく、人情をもって罪人やその関係者に対応する裁きは、現代でももしかしたら有効かもと思ってしまいます。
    今回は意外なカップルが誕生したことが一番の読みどころでした。

    0
    2025年07月24日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

    Posted by ブクログ

    武田家滅亡の時、戦闘の最中の信州高遠城から、物語は始まる。明日は死ぬる、と思い詰めた青年足軽、向井佐平次の登場から、重厚な物語の幕開けである。

    始めの一冊であるのに、結構分厚く、読みでがある。なのに、今回はあっという間に読んでしまった。一日である。

    武田勝頼が信長の将、滝川一益に攻め立てられるところから、本能寺の変が起こるまでが、第一巻の扱う時間。

    先程述べた、向井佐平次に、不思議な女が「死ぬ前に女を抱きたくはないか」と誘う場面からで、土の匂いと、温い人の体温が感じられる。全編どういうわけか、土の匂いと夜の闇が感じられる雰囲気だった。

    信州高遠は、私の勤務していた新宿区と友好都市として

    0
    2025年07月23日
  • 幕末新選組 新装版

    Posted by ブクログ

    永倉新八の目を通して、新選組の誕生から終焉、そして明治期に至るまでを、テンポよくなぞることができる。歴史のおさらいに最適。

    0
    2025年07月21日
  • 池波正太郎の銀座日記[全]

    Posted by ブクログ

    前半、とにかく活動的。心配になるって思ってたら、現実にそういう手紙をもらったとあって笑う。後半、自分が記憶にある時代と被っていく。あーってなる。元気がなくなってゆくようで、周りの知人も亡くなっていくし、やっぱり心配になる。それでも、昭和の爺さんの良くも悪くもの一面、表現があちこちにあり、好きになる。

    0
    2025年07月20日
  • 男の作法

    Posted by ブクログ

    寿司の食べ方、天ぷらの食べ方、服装について、人間関係について等、池波正太郎が痛快かつ有益な指南を語る。

    0
    2025年07月19日
  • 闇の狩人(下)

    Posted by ブクログ

    とても臨場感のあるしストーリー。
    弥太郎さんが記憶も取り戻せずにいろんなことに悩んでいても、幸せになれて安心しました。

    0
    2025年07月18日
  • 剣客商売十 春の嵐

    Posted by ブクログ

    秋山大治郎とわざわざ名乗って辻斬りを繰り返す頭巾乗りました侍の為に、窮地に追い込まれる大治郎。このシリーズ発の特別長編は読み応えタップリ‼️

    0
    2025年07月11日
  • 剣客商売九 待ち伏せ

    Posted by ブクログ

    正義を貫く人が命を落とし、悪どい奴らがいい思いをしているのは、昔も今も変わりないのか?それでも弱い者、正しき人々を救おうとする秋山親子。

    0
    2025年07月08日
  • 人斬り半次郎 賊将編

    Posted by ブクログ

    西南戦争は日本人同士が戦う最後の戦となった。
    西郷はそうなることを見通していたんだろうな。
    その後日本は清国、ロシアと戦争をし悲惨な軍国主義の道を歩むことになる。
    西郷はそこまでも、どうだったのだろうか。

    0
    2025年07月08日
  • 剣客商売八 狂乱

    Posted by ブクログ

    第8巻では様々な悪い女が登場する。そうすると、秋山小兵衛の身の回りの女性の素敵な様が良くわかる。全くうなる、6篇。

    0
    2025年07月03日
  • 人斬り半次郎 幕末編

    Posted by ブクログ

    唐芋侍と呼ばれていた中村半次郎が、幕末の乱世に躍り出る。
    半次郎をはじめ西郷吉之助の魅力も語られ、また、薩摩、長州、幕府を中心に時代の動きもわかりやすく描かれていて、とても面白かったです。

    0
    2025年06月29日
  • 鬼平犯科帳 2巻

    000

    購入済み

    残念なとこ

    石川島を作ったのもこの人、平蔵さん。
    山本周五郎の名作さぶにも出てくるとこです。
    囚人に対する習職施設で、今日の刑務所でも引き継がれてます。
    記述するとすると、めんどくさ、なので切ってますが、残念ですね。
    司馬遼太郎みたいなところがあれば、取材して記述する、繰り返しになりますが、残念。
    まあ、お好みで。

    0
    2025年06月23日
  • 真田太平記(三)上田攻め

    Posted by ブクログ

    3巻目は秀吉が天下を握り、朝鮮出兵のために那古野城を造る辺りまで。
    北条を制圧する頃までは秀吉の能力や人柄についてかなり好意的な視点を持っていた真田家(つまりは池波氏)でしたが、それを以てしても後期の秀吉の行動は無謀であり、その理由として大切な人を軒並み亡くしたことによる不安と、動き続けずにはいられない性格によるものだと分析されている。
    2巻目までは盛んだった忍びの活躍は小休止といった印象ですが、この先2回の大坂の陣に向けて再開するのだろうか。

    0
    2025年06月22日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十三) 特別長篇 炎の色

    Posted by ブクログ

    ▼一冊丸ごとの特別長編「炎の色」。なんですが、大まかは前半と後半で二つの話。
    そして、個人的には「鬼平」「剣客」の特別長編の中でいちばん好きでした。
    (「梅安」は割とすぐに、シリーズそのものが連作短編ではなくなるので、ちょっとカテゴリが違いますね)



    ▼前半は、「鬼平に、今まで知らなかったが、腹違いの妹がいた」というお話。

    (以下ネタバレ)




    ・古老が妹がいることを告げに来て
    ・その妹は男勝りに居酒屋をひとり切り盛り
    ・その妹に悪い奴が絡んできたので
    ・鬼平が助けて自家の女中さんにしてあげる(「妹」とは明かさない)

    というのが前半です。

    ▼後半は、よくあるパターンですが、きっか

    0
    2025年06月15日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二十二) 特別長篇 迷路

    Posted by ブクログ

    ▼一冊まるごと、の特別長編「迷路」。この文庫版では鬼平は全24巻。そして23巻も特別長編で、24巻も特別長編。ただ、24巻は未完絶筆。ということはつまり連作短編の形式はもう21巻で終わってしまったということ。結論から言っちゃうと、池波さんの「鬼平」「剣客」は、連作短編の方がオモシロイ。これは恐らくたれも反論の余地が無いでしょう。なんでだろう、という考察は興尽きぬところですが。

    ▼いつくかある「鬼平」「剣客」の特別長編の中では、この「迷路」は、まずベストの部類に入るオモシロサでした。話の作りとしては、とにかく謎の敵が鬼平の周りを脅かす。正体が分からない。全体の7割程度まで、とにかく正体が分から

    0
    2025年06月15日