池波正太郎のレビュー一覧

  • 真田太平記(三)上田攻め

    Posted by ブクログ

    北条って、戦国の最後ら辺は無能だって、みんな思ってたんだね。大河「どうする家康」だって、北条が衰えてるように描かれているし、残念だなあ。
    真田の若様たちがこの大変な時期で、精神的に成長していると思う。すごいなぁ、私だと投げ出したくなるぅ。

    0
    2024年09月29日
  • 鬼平犯科帳(三)

    Posted by ブクログ

    今回はひと時のお役御免になった平蔵が、またとない機会を利用してかつて父と共に過ごした京都へ旅する。
    成り行きで奈良にも行くのですが、そんな行き当たりばったりの旅行は楽しそうだな。
    唯一同行したうさぎを道中至る所でからかいつつも愛情をもって扱うところや、後を追いかけてきた親友 左馬之助に危機一髪のところを救われたり、いろいろ読みどころのある内容でした。

    0
    2024年09月29日
  • 雲霧仁左衛門(後)

    Posted by ブクログ

    雲霧一味にしてやられた火付盗賊改方は、執念を燃やし、雲霧一味をどんどんと追い詰めていく。まさに手に汗握る展開で読み応え充分。
    明かされた雲霧仁左衛門の過去と、藤堂藩との因縁。仁左衛門と名乗り、捕まった兄である辻蔵之助。まさに雲のようにきえた雲霧仁左衛門、残された仁左衛門と藤堂藩との因縁。
    余韻を残す終わり方がなかなかに良い。

    0
    2024年09月22日
  • 雲霧仁左衛門(前)

    Posted by ブクログ

    八代将軍吉村の治世、江戸で、ひとりの殺傷もなく、大金を盗みだす雲霧仁左衛門。
    火付盗賊改方の探索を逃れ、今度の舞台は名古屋の豪商松屋吉兵衛へ。
    雲霧一味を追いかけて、火盗改方が名古屋へと迫ってくる。

    0
    2024年09月19日
  • むかしの味

    Posted by ブクログ

    冒頭の会話で信頼できるエッセイ。

    近年、器用で勘の良い若い日本人たちが雨後の筍のように新しい飲食店を新しくオープンする。

    「行ってみると、みんな旨いよ」
    「旨いんだけれどねえ、若い連中のは旨さが同じだね。そう思わないか?」

    時代背景と共に読む、味わい深い食のエッセイ。

    0
    2024年09月13日
  • 剣客商売二 辻斬り

    Posted by ブクログ

    三冬の乳房の章で、老剣客秋山小兵衛が岡っ引き弥七と落ち合うのが本所の軍鶏鍋屋「五鉄」。ここで鬼平が通う軍鶏鍋屋が登場するわけでちょっとしたシャレかな、なんて思う。
    「五鉄」に限らずさまざまな江戸の市井のグルメがふんだんに登場して、食の面でも楽しんだ。

    0
    2024年09月05日
  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)

    Posted by ブクログ

    矛盾を描く物語。
    けっして、ヒーローではないし、人を殺した理由も、仇を返り討ちにするのも、ある意味でクズな主人公。そして、女性に対する蔑視。
    にもかかわらす、後半徐々に漢気が出てきたり、慈悲のある常識的、冷静でリーズナブルな差配を示したりもする。
    彦さんの方はまだ理解ができるが、梅安は理解の外だ。

    しかしまあ、そこは池波正太郎の術中にどっぷりはまっている。

    人間は、よいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをしている
    というテーマを描いたという池波氏。まさにその、状況に直面して混乱している自分がいるようだ。

    理解できないが、理解できないままうけとめて、寄り添えるか、コミュ

    0
    2024年09月04日
  • 鬼平犯科帳 62巻

    購入済み

    61巻よりは

    さいとう先生が御逝去されてからスタッフ様、アシスタント様の皆様で先生の御遺志を継がれて制作されているかと存じます。61巻は少し説教臭い話や、尻切れ蜻蛉みたいな話が多かったですが、62巻はかなりさっぱりした話が多く、先生の作品に近いと思います。何巻まで続くかわかりませんが、ニュー鬼平だと思って63巻も心待ちにしております。ありがとうございます。

    #切ない #アツい #ドキドキハラハラ

    0
    2024年09月01日
  • 火の国の城(上)

    Posted by ブクログ

    甲賀忍者たが独立心の強い父の影響もあり己が仕えたいと思う主につかえる情に暑い忍者丹波大介の物語。「火の国の城」では加藤清正の人柄に打たれ、少数の仲間と清正公のために忍び働きをする。徳川と豊臣の攻防の陰で忍者の攻防が繰り広げられ、何度読んでも面白い。

    0
    2024年08月28日
  • 黒幕

    Posted by ブクログ

    どれも存分に楽しめました。山中鹿之介、福島正則のような有名な武将の話から名も知らなかった者の話までバリエーションに富んでいて良かったです!印象に残っているのは、福島正則を主人公にした『霧の女』と、『黒幕』の山口直友。ググると確かに山口直友って武将が、活躍していたことがわかりました!そして最後の『開化散髪どころ』は、この作家にしては珍しく明治初期の話。これも味のある作品でした。

    0
    2024年08月17日
  • さむらい劇場

    Posted by ブクログ

    池波正太郎作品を初めて読む と思っていたら以前に池波作品を読んでいた 前の作品はあまり好きじゃなかったけど 今回は鬼平犯科帳のような雰囲気が至る所に散見される 一寸の虫にも五分の魂 盗人にも三分の理  悪くない

    0
    2024年08月17日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

    Posted by ブクログ

    真田幸村が亡くなった後、小説は終わると思っていたが、信之がどのように改易を切り抜け、松代まで移ったかが書かれてある。

    戦国から江戸にかけて激動の時代を真田家がどのように切り抜けたか、よくよく学ぶことができた。

    0
    2024年07月31日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

    Posted by ブクログ

    大阪夏の陣、裸城になった大阪城では戦えず幸村は毛利勝永と野戦に撃って出る。

    家康をもう一歩のところまで追い詰めるが、力尽きる。

    0
    2024年07月31日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

    Posted by ブクログ

    昌幸、幸村親子は九度山へ蟄居を命じられた。

    江戸と大阪の雲行きが怪しくなる中、忍びの戦いが始まっていた。

    九度山では昌幸が危篤に落ち入る。

    真田の草の者は家康の暗殺計画を進める。

    0
    2024年07月31日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

    Posted by ブクログ

    関ヶ原の戦い、真田の草の者が何度も家康に迫るも討取れず西軍は敗北。

    本田忠勝の必死の助命により真田親子は一命を取り留める。

    関ヶ原の細部が分かって面白い。

    吉川広家や小早川秀秋など旗幟を鮮明にしない者は滅びゆく運命か。

    0
    2024年07月31日
  • 真田太平記(六)家康東下

    Posted by ブクログ

    秀吉の死から関ヶ原の戦いまでどのように移行するかが詳細に描かれている。

    官吏としては有能かもしれないが、現場の将軍としての器ではなさそうなので、結果論にはなるが、負けるべくして負けた戦という印象があった。

    戦経験もそうだが、人心掌握が欠けすぎた。

    0
    2024年07月31日
  • 剣客商売十四 暗殺者

    Posted by ブクログ

    ▼全16巻だそうなので、ラストが近づいています。14巻は長編。丸一冊で、ひとつ噺です。大治郎が狙われる。暗殺者は何者で、意図はなんなのか。

    (以下、ネタバレします)







    ▼ミステリとしては、種明かしは「田沼意次暗殺計画」。田沼意次は歴史実在の人物。この時代(1780年代だったか。つまり江戸時代中期)の大物政治家です。この時代の首相みたいな。そして、「剣客商売」の物語上は、主人公秋山小兵衛・大治郎父子の保護者的存在で、大治郎と結婚した三冬という女性剣客の父でもある。

    ▼この田沼意次を恨んだ大物がいて、暗殺計画を立てる。毎年田沼はある日にお忍びで墓参をする。そのときは供が僅か。その僅

    0
    2024年07月15日
  • 雲霧仁左衛門(前)

    Posted by ブクログ

    (上下巻、全編の感想です)
    ▼大盗賊・雲霧仁左衛門一味と、火付盗賊改方一党の、バチバチの対決です(火付け盗賊改は、鬼平ではない。鬼平より数十年以前の話)。これが大変に面白かった。正直に言うと、池波正太郎さんの代表作はほぼ読んできてるんですが、「これ第一位なのでは?」というくらいの徹夜本でした。ただ・・・・惜しむらくは。

    ▼描き方は、なんだかんだとありますが、雲霧仁左衛門という親分のことを非常にカッコよくスーパーに描いているんです。そして、前半戦の終わりでは、「おおっ、雲霧仁左衛門、絶体絶命?!」と思わせておいて、素敵な機転で大逆転。圧倒的勝利とは言えないまでも、「雲霧一党、判定勝ち」くらいの

    0
    2024年07月14日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

    Posted by ブクログ

    ①蛇の目→冴える勘働き
    ②谷中いろは茶屋→兎忠登場
    ③女掏摸お富→習慣は性格になる
    ④妖盗葵小僧→辛抱、機を待つ
    ⑤密偵→佐嶋の嫌な役回り
    ⑥お雪の乳房→兎の奇跡II
    ⑦埋蔵金千両→ホッコリ話

    0
    2024年07月11日
  • 真田太平記(二)秘密

    Posted by ブクログ

    真田昌幸が愛人にのために、こんなに苦労してるとは、ウケる!!真田は利用されているのを利用する…、カックイイ!池波さんの文体がシナリオみたいだったのが、印象的だった!

    0
    2024年07月09日