池波正太郎のレビュー一覧
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武田家滅亡の時、戦闘の最中の信州高遠城から、物語は始まる。明日は死ぬる、と思い詰めた青年足軽、向井佐平次の登場から、重厚な物語の幕開けである。
始めの一冊であるのに、結構分厚く、読みでがある。なのに、今回はあっという間に読んでしまった。一日である。
武田勝頼が信長の将、滝川一益に攻め立てられるところから、本能寺の変が起こるまでが、第一巻の扱う時間。
先程述べた、向井佐平次に、不思議な女が「死ぬ前に女を抱きたくはないか」と誘う場面からで、土の匂いと、温い人の体温が感じられる。全編どういうわけか、土の匂いと夜の闇が感じられる雰囲気だった。
信州高遠は、私の勤務していた新宿区と友好都市として -
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残念なとこ
石川島を作ったのもこの人、平蔵さん。
山本周五郎の名作さぶにも出てくるとこです。
囚人に対する習職施設で、今日の刑務所でも引き継がれてます。
記述するとすると、めんどくさ、なので切ってますが、残念ですね。
司馬遼太郎みたいなところがあれば、取材して記述する、繰り返しになりますが、残念。
まあ、お好みで。 -
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▼一冊丸ごとの特別長編「炎の色」。なんですが、大まかは前半と後半で二つの話。
そして、個人的には「鬼平」「剣客」の特別長編の中でいちばん好きでした。
(「梅安」は割とすぐに、シリーズそのものが連作短編ではなくなるので、ちょっとカテゴリが違いますね)
▼前半は、「鬼平に、今まで知らなかったが、腹違いの妹がいた」というお話。
(以下ネタバレ)
・古老が妹がいることを告げに来て
・その妹は男勝りに居酒屋をひとり切り盛り
・その妹に悪い奴が絡んできたので
・鬼平が助けて自家の女中さんにしてあげる(「妹」とは明かさない)
というのが前半です。
▼後半は、よくあるパターンですが、きっか -
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▼一冊まるごと、の特別長編「迷路」。この文庫版では鬼平は全24巻。そして23巻も特別長編で、24巻も特別長編。ただ、24巻は未完絶筆。ということはつまり連作短編の形式はもう21巻で終わってしまったということ。結論から言っちゃうと、池波さんの「鬼平」「剣客」は、連作短編の方がオモシロイ。これは恐らくたれも反論の余地が無いでしょう。なんでだろう、という考察は興尽きぬところですが。
▼いつくかある「鬼平」「剣客」の特別長編の中では、この「迷路」は、まずベストの部類に入るオモシロサでした。話の作りとしては、とにかく謎の敵が鬼平の周りを脅かす。正体が分からない。全体の7割程度まで、とにかく正体が分から -
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▼第21巻は「泣き男」「瓶割り小僧」「麻布一本松」「討ち入り市兵衛」「春の淡雪」「男の隠れ家」の全6篇を収録。
▼レギュラー同心・木村忠吾が女にもてたいがために情けない大活躍をする「麻生一本松」。偽の侍になって威張って歩きたい、というちょっとへんたいな町人の姿を描いた「男の隠れ家」。印象に残りました。
▼やっぱり、情けない男、みっともない男、落ちていく男を描くと独特の色気があって素敵ですね。池波さん。ただ、そればっかりやられると読後感がつらい。だから片方に平蔵がいて、エンタメになっています。
これは、当たり前ですが「メグレ警視シリーズ」そのものですね。やっぱり。
鬼平が終わったらメグレ -
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ブク友松子さんのご紹介で訪れた梟書茶房のシークレットブックコーナーで購入した一冊がこれ。
池波正太郎さんの晩年を綴った日記でした。
時期としては昭和の終わりから平成の初めの時期、私が中学から高校生といった頃ですね。
出てくる内容は映画と仕事と食事のことがメインで前半は元気モリモリに仕事に取り組み、一回一回の食事をしっかり楽しんでいるのが伝わります。
お店を検索してみると名店ばかり。グルメな方だったんですねー。
ちなみに私も日記をつけてますが、仕事と家族と食べ物のことばかり…。いかにも自分が選びそうな本だったわけです^_^
ウチの奥さまにも「食べ物のエピソードからあなたの記憶は成り立ってる