池波正太郎のレビュー一覧
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鬼平犯科帳などで有名な池波正太郎が描く真田昌幸・真田信之・真田幸村達真田一族の盛衰を圧倒的な迫力で描く大長編物語です。
この本を読めば真田幸隆の登場から上田の陣での昌幸達親子の活躍、大坂の陣での幸村の討ち死にそして信之の徳川時代の活躍と日本史でも燦然と輝く戦国真田一族の活躍が丸ごと楽しめます。
全12巻と大長編なのですが、説明より登場人物達の会話で物語が進んでいくので読書のリズムが切られることなくどんどん読み進んでいけますし、変に物語をはしょったりしていないので途中で話が分からなくなることもないです。
物語の中では真田忍軍の成り立ちや拠点とした城の役割、状況の変化により何故真田家が表裏比 -
Posted by ブクログ
原作・池波正太郎「殺しの掟」を山田芳裕が漫画化。
人の見栄や情欲、愛憎を基盤にしたミステリー時代劇。第三話の最後で『心が痛いよ』と音羽の親分が言ってますが、それはこっちのセリフというやつです。
三話収録されていて、各話ごとにさまざまな人間模様、それぞれの思惑が縦横に交差するのですが、親分自身が多様な姿を見せるので、物語の彩りは増すのですが、統一感がなくなってゆく気がしてしまいます。
しかしながら、読み終えた時に残るのは「心が痛い」という一念に集約されるのですが。
勧善懲悪ではなく、ピカレスクでもなく。裏と表の二つの社会に生きている人間の二つの側面は、そのまま人間が持つ陰陽の感情を写してい -
Posted by ブクログ
本作は、人間の生き方を描いた物語として読みやすく、史実に寄り添ったロマンを感じられる魅力的な作品であった。
物語は三人称で描かれているが、永倉新八一人の男の成長の軌跡である。そのため、新選組という組織の内側から見た現実や、隊士たちの葛藤が強く伝わり、新選組という組織の厳しさと非情さが伝わってきた。
一方で、壬生浪士組の時代があまり描かれていなかった点には物足りなさも感じた。新選組が成立する以前の混乱した時期こそ、人間関係や組織の本質がより色濃く現れる部分であり、そこも読んでみたかったと思う。
また、作中では戦いや歴史的な出来事そのものよりも、日常や人間の生活感が丁寧に描かれている点が印象