池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(五)

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    鬼平犯科帳5巻目。
    「深川 千鳥橋」、「女賊」、「兇賊」の平蔵さんの盗賊たちへの采配は、すごい。
    本当に人情深い方だ。
    でも、極悪人へ拷問や、斬り合いは、すごい怖い。
    時折、想像をしてゾッとしてしまう場面も。

    「兇賊」の芋酒 加賀やでの平蔵さん、鷺原の九平、おもんさんのやりとりが好きだ。
    身分も見た目も関係なく、人を人として扱う。
    現代社会にも、これができない人、多いからね。。

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    2017年02月25日
  • 真田太平記(五)秀頼誕生

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    2017.2.21
    秀頼が生まれ、権力闘争が落ち着くかに見えたが、秀吉が死に、各武士の思惑が動き出す。
    家康の動きは面白い。前田利家が牽制役になるが、利家も死ぬ。
    朝鮮出兵からのしこりが、反三成派作る一方、三成は反家康の旗幟を鮮明にする。

    そんな二人だが、利家が死んだ後の、三成の前田邸からの脱出劇は面白い。肝が座っている。虎穴に入らずんば虎子を得ずか。

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    2017年02月22日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    鬼平犯科帳第4巻。
    この巻の平蔵さんは、人情味が増している。
    「密通」「あばたの新助」の采配には、じんわりと暖かいものを感じる。
    「血闘」では、平蔵の身が心配でヒヤヒヤした。
    物語なのに、出てくる人全てが、自由に江戸の街を動いていて、本というよりも、映像を見ている感覚になる。

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    2017年02月21日
  • 鬼平犯科帳(三)

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    鬼平犯科帳、三巻目。
    盗賊改めを一時的に解任された平蔵さんが、京都に出向く。
    今回も、忠吾が色々とやらかしながらも、活躍?していて、面白い。
    盗賊にも、按摩さんにも、武士にも、いろんなバックグラウンドがあるものだなーと、しみじみ思う。
    この中で「盗法秘伝」が、好き。
    「兇剣」は、ヒヤヒヤした。。。

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    2017年02月19日
  • 剣客商売二 辻斬り

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    小兵衛に傷を負わせるなんて!
    と、恐ろしいものも出て来ましたが、さすがの面白さ。
    大治郎を思う親心にも温かい気持ちになれます。
    大治郎の活躍にも期待が膨らみます。
    また次の話が読みたくなったので、感想もそこそこに。

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    2017年02月18日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    鬼平犯科帳2巻目。
    1巻目よりも、平蔵さんの対処が丸い気がする。
    そして、よく街中に出ている。
    木村忠吾が出てきたが、変わり身の早さに笑ってしまった(笑)この方、憎めないけど、一緒にいたら振り回されそう(笑)

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    2017年02月18日
  • 鬼平犯科帳(十六)

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    鬼平シリーズ第16巻、巷に蔓延る悪に鬼平は如何に立ち向かうのか?「影法師」、「網虫のお吉」、「白根の万佐衛門」、「火つけ船頭」、「見張りの糸」、「霜夜」の六編。

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    2017年02月15日
  • 鬼平犯科帳(一)

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    2016年末の鬼平犯科帳ドラマを初めてみて、鬼平にはまり、今年は、全巻読んでみよー!と、思いたち、一作目。
    平蔵があまり活躍をしない物語も含まれていて、ん?という感じだったけど、江戸時代の人たちの生き様を見ている感覚。

    盗人の三か条を守っていた偉大な泥棒が、年齢を重ねたら、人を殺めることも厭わなくなる。自分を癒してくれた純粋な女性が、人を騙したり、殺したりすることを厭わなくなるなど、人って、変わるよね。。。
    昔を知っていて、それを信じていた人にとっては、変わってしまった姿は、悲しすぎるでしょう。。

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    2017年02月15日
  • 剣客商売一 剣客商売

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    とうとう手を出してしまった感。
    母方の祖母がずっと読んでたのを、そんなに面白いのかと見ていたのは20年以上昔のこと。
    自分で読んでみたら、なんとも面白い。
    一話一話ちょうど良い長さなので、ちょこちょこ読みやすい。
    ぱっと見、そうは見えないのに実はものすごく強いというヒーローが大好物なのかもしれない。
    そんな小兵衛と生真面目そうな息子の大治郎(こちらも強い)をにやにやしながら読み進めました。
    しばらく楽しみが続きそうです。

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    2017年02月14日
  • 鬼平犯科帳(十五)

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    鬼平犯科帳最初の長編です。短編の醍醐味であるスピード感は少し失われますが、この「雲竜剣」は長編ながらストーリーに吸い込まれ、ドンドン読み進みました。木村忠吾の成長が感じられますね。

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    2017年02月06日
  • 男の系譜

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     信念を貫き、歴史に名を残した人物たちがかっこいい。いつか彼らの生き様が、自分の人生の中で重なった時、役に立てばいいと思った。

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    2017年09月12日
  • 鬼平犯科帳(十三)

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    盗賊にも守るべきモラルがある。「盗まれて難儀をするものに手を出さぬこと、人を殺傷せぬこと、女を手籠めにせぬこと。」この三カ条を守ることが本格盗めである。

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    2017年01月10日
  • 青春忘れもの

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    一時でもこの世界観に浸れれば、読んだ価値がある。戦前と戦時をノンフィクションで描く、自叙伝。職を転々とし、しかし、どれも楽しみながらこなし、趣味にも遊びにも一生懸命。その生命力は、なんだって生きていけるのだという、人生に尻込みしてしまうような人たちに勇気をくれる。

    そう、大切なのは楽しむこと。

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    2016年12月26日
  • 真田太平記(二)秘密

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    風雲急を告げる第二巻。

    本能寺変後の信長の後継争いから
    幸村が人質に出されるまでを描く。
    真田丸ではきっちりと描いていた
    天正壬午の乱は飛ばされている。

    幸村、佐平治、お江、もよの間が
    もっとドロドロするかと思ったが、
    あっさり。これぐらいで丁度いい。

    幸村とは複雑な関係の樋口角兵衛や、
    意外な形で登場した十勇士のあの人が、
    今後どういう活躍をするのか楽しみ。

    先週、真田丸は最終回を迎えたが、
    5月頃からこの小説を読み始めたのに、
    まだ二巻目で、当時の話にすら
    追いついていないという事実・・・
    本を読むスピードが下がっているなあ
    と、どうでも良い自分語りをしてみる。

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    2016年12月25日
  • 真田騒動―恩田木工―

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    真田太平記の先駆けともなった短編が5編収録されている。どれも面白くて、高い理念を掲げた組織も、ちょっとの油断で腐敗していくことが分かる。その油断がなかったのが信之ということになるのでしょうね。収録作のなかでは『錯乱』がお気に入り。

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    2016年12月02日
  • 鬼平犯科帳(十一)

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    同心・木村忠吾「兎忠」が男色の侍に誘拐され・・・な「男色一本饂飩」お頭長谷川平蔵が乞食浪人に化けて大立ち回りする「土蜘蛛の金五郎」などなど全部で7編の傑作。

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    2016年12月02日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

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    客観的には無謀としか言えない夏の陣。
    大阪方は無能の極みだし、関東は無法そのもの。それだけ家康の執念が凄かったわけだ。最新の研究成果によると幸村の最後は戦闘の末とする資料が見つかったみたいだけど、ここは「そんな筈はなかろう」と家康に言わせた池波先生の説を信じたい。

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    2016年11月16日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    大坂冬の陣が始まる。
    向井佐平治も沼田から大坂城に入る。佐平治ともよ夫婦の別れがいい。母親のもよが、息子の佐助に示す愛情に泣ける。これこそが日本の美徳だなぁ。言葉じゃないんだよ。

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    2016年11月12日
  • 真田太平記(九)二条城

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    甲賀の暗躍により清正暗殺。
    大阪方と関東の手切れも決定的となる。真田の草の者も弥五兵衛が倒れる。ここへ来て猫田与助がカッコ良く思えてきた。人の執念は偉大だ。

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    2016年11月07日
  • 鬼平犯科帳(十)

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    「犬神の権三」、「蛙の長助」」、「追跡」、「五月雨坊主」、「むかしなじみ」、「消えた男」、「お熊と茂平」の七話収録。なかでも、「むかしなじみ」では、相模の彦十が古くからの知り合いだった盗賊の網虫の久六から盗みを持ち掛けられ・・・。

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    2016年11月07日