池波正太郎のレビュー一覧

  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)

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    矛盾を描く物語。
    けっして、ヒーローではないし、人を殺した理由も、仇を返り討ちにするのも、ある意味でクズな主人公。そして、女性に対する蔑視。
    にもかかわらす、後半徐々に漢気が出てきたり、慈悲のある常識的、冷静でリーズナブルな差配を示したりもする。
    彦さんの方はまだ理解ができるが、梅安は理解の外だ。

    しかしまあ、そこは池波正太郎の術中にどっぷりはまっている。

    人間は、よいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをしている
    というテーマを描いたという池波氏。まさにその、状況に直面して混乱している自分がいるようだ。

    理解できないが、理解できないままうけとめて、寄り添えるか、コミュ

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    2024年09月04日
  • 鬼平犯科帳 62巻

    購入済み

    61巻よりは

    さいとう先生が御逝去されてからスタッフ様、アシスタント様の皆様で先生の御遺志を継がれて制作されているかと存じます。61巻は少し説教臭い話や、尻切れ蜻蛉みたいな話が多かったですが、62巻はかなりさっぱりした話が多く、先生の作品に近いと思います。何巻まで続くかわかりませんが、ニュー鬼平だと思って63巻も心待ちにしております。ありがとうございます。

    #ドキドキハラハラ #切ない #アツい

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    2024年09月01日
  • 火の国の城(上)

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    甲賀忍者たが独立心の強い父の影響もあり己が仕えたいと思う主につかえる情に暑い忍者丹波大介の物語。「火の国の城」では加藤清正の人柄に打たれ、少数の仲間と清正公のために忍び働きをする。徳川と豊臣の攻防の陰で忍者の攻防が繰り広げられ、何度読んでも面白い。

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    2024年08月28日
  • 黒幕

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    どれも存分に楽しめました。山中鹿之介、福島正則のような有名な武将の話から名も知らなかった者の話までバリエーションに富んでいて良かったです!印象に残っているのは、福島正則を主人公にした『霧の女』と、『黒幕』の山口直友。ググると確かに山口直友って武将が、活躍していたことがわかりました!そして最後の『開化散髪どころ』は、この作家にしては珍しく明治初期の話。これも味のある作品でした。

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    2024年08月17日
  • さむらい劇場

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    池波正太郎作品を初めて読む と思っていたら以前に池波作品を読んでいた 前の作品はあまり好きじゃなかったけど 今回は鬼平犯科帳のような雰囲気が至る所に散見される 一寸の虫にも五分の魂 盗人にも三分の理  悪くない

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    2024年08月17日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    真田幸村が亡くなった後、小説は終わると思っていたが、信之がどのように改易を切り抜け、松代まで移ったかが書かれてある。

    戦国から江戸にかけて激動の時代を真田家がどのように切り抜けたか、よくよく学ぶことができた。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣

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    大阪夏の陣、裸城になった大阪城では戦えず幸村は毛利勝永と野戦に撃って出る。

    家康をもう一歩のところまで追い詰めるが、力尽きる。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    昌幸、幸村親子は九度山へ蟄居を命じられた。

    江戸と大阪の雲行きが怪しくなる中、忍びの戦いが始まっていた。

    九度山では昌幸が危篤に落ち入る。

    真田の草の者は家康の暗殺計画を進める。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

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    関ヶ原の戦い、真田の草の者が何度も家康に迫るも討取れず西軍は敗北。

    本田忠勝の必死の助命により真田親子は一命を取り留める。

    関ヶ原の細部が分かって面白い。

    吉川広家や小早川秀秋など旗幟を鮮明にしない者は滅びゆく運命か。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(六)家康東下

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    秀吉の死から関ヶ原の戦いまでどのように移行するかが詳細に描かれている。

    官吏としては有能かもしれないが、現場の将軍としての器ではなさそうなので、結果論にはなるが、負けるべくして負けた戦という印象があった。

    戦経験もそうだが、人心掌握が欠けすぎた。

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    2024年07月31日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    ▼全16巻だそうなので、ラストが近づいています。14巻は長編。丸一冊で、ひとつ噺です。大治郎が狙われる。暗殺者は何者で、意図はなんなのか。

    (以下、ネタバレします)







    ▼ミステリとしては、種明かしは「田沼意次暗殺計画」。田沼意次は歴史実在の人物。この時代(1780年代だったか。つまり江戸時代中期)の大物政治家です。この時代の首相みたいな。そして、「剣客商売」の物語上は、主人公秋山小兵衛・大治郎父子の保護者的存在で、大治郎と結婚した三冬という女性剣客の父でもある。

    ▼この田沼意次を恨んだ大物がいて、暗殺計画を立てる。毎年田沼はある日にお忍びで墓参をする。そのときは供が僅か。その僅

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    2024年07月15日
  • 雲霧仁左衛門(前)

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    (上下巻、全編の感想です)
    ▼大盗賊・雲霧仁左衛門一味と、火付盗賊改方一党の、バチバチの対決です(火付け盗賊改は、鬼平ではない。鬼平より数十年以前の話)。これが大変に面白かった。正直に言うと、池波正太郎さんの代表作はほぼ読んできてるんですが、「これ第一位なのでは?」というくらいの徹夜本でした。ただ・・・・惜しむらくは。

    ▼描き方は、なんだかんだとありますが、雲霧仁左衛門という親分のことを非常にカッコよくスーパーに描いているんです。そして、前半戦の終わりでは、「おおっ、雲霧仁左衛門、絶体絶命?!」と思わせておいて、素敵な機転で大逆転。圧倒的勝利とは言えないまでも、「雲霧一党、判定勝ち」くらいの

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    2024年07月14日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

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    ①蛇の目→冴える勘働き
    ②谷中いろは茶屋→兎忠登場
    ③女掏摸お富→習慣は性格になる
    ④妖盗葵小僧→辛抱、機を待つ
    ⑤密偵→佐嶋の嫌な役回り
    ⑥お雪の乳房→兎の奇跡II
    ⑦埋蔵金千両→ホッコリ話

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    2024年07月11日
  • 真田太平記(二)秘密

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    真田昌幸が愛人にのために、こんなに苦労してるとは、ウケる!!真田は利用されているのを利用する…、カックイイ!池波さんの文体がシナリオみたいだったのが、印象的だった!

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    2024年07月09日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    昭和の時代の昨日だからなのか、最近の捕物帖よりどこか雰囲気がのんびりしてあるように感じます。
    だけどそれが名作という感じがして良い。
    捜査は乱暴だけど、真の悪人ではない犯人の扱いに手心が加わってている温かみが人気の秘訣でしょうか。

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    2024年07月05日
  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)

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    最初の「おんなごろし」が、何度読んでも、映画で観ても、そしてaudibleで聴いても秀逸。北斗誓一朗読 6時間24分。ちょいと長い劇場鑑賞気分。

    商家の1度目の女房を殺したのも梅安ならば、2度目の女房を殺すのも梅安である。しかも、1度目の「起こし(殺人依頼者)」は2度目の女房だった。そして、2度目の女房はなんと、4歳の時に生き別れた梅安の実の妹だった。くらくらするような筋書きではあるが、梅安は淡々と暗殺の依頼をこなす。暗殺者(アサシン)として、元締めの言いなりになっているわけでもない。1度目の女房殺しが「この世に生かしておいてはためにならぬやつ」だけを殺すという梅安の信条に反していたのが判明

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    2024年07月03日
  • 上意討ち

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    時代小説の短編集。江戸時代の市井の庶民の人情噺から、戦国時代、幕末、新撰組など多岐にわたる。
    なんとも言えない温かさ、人間臭さが感じられ、ついつい感情移入してしまう。

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    2024年06月28日
  • 梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)

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    なかなかに冷酷な、とも感じる。とはいえ、必殺仕掛人としての活躍は、読者としては爽快感を感じるしかけ。

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    2024年06月12日
  • 真田太平記(十二)雲の峰

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    ネタバレ

    秀忠の気持ちは想像はできるけど、ちょっと器が小さいのではないかい?と思ってしまう。お江が生きていて本当に良かった。佐助の最後も分かって、皆が旅立つべき所へ旅立ち、信之もまた転地で旅立って最後。すべてを見送る気持ちはどれだけ寂しかっただろう。信之も、書ききった池波さんもお疲れ様でした。12巻、追いかけてきて私も楽しかった。

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    2024年06月12日
  • 火の国の城(上)

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    ネタバレ

    加藤清正の本が読みたくて買ったんだけど、上巻を読んだところ清正というよりは忍者(丹波大介)の話だった。とはいえ忍者ものも大好きなので面白く読むことができた。分厚かったけど、結構さくっと読めてしまった。
    信長がねね(秀吉の正室)を非常に好ましく思っていることがわかる「これからは二度と、わしの前でねねの悪口を申すな」と秀吉をたしなめたエピソードが印象に残った。

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    2024年06月06日