岸田奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドラマが話題になっていたので、ずっと気になっていたけど、深刻そうな内容かなと躊躇していた。
読んでみたらとても良かった。ドラマも見ておけばよかったな。
時系列が前後するのがちょっと読みにくいけど、章に分かれているので仕方ない。
それにしてもなんて行動力のあるすごい人だろう。
お父さんは早くに亡くなってしまったけれど、著者も弟さんも両親にたくさん愛されたことはよくわかる。
高校一年生で、お母さんの厳しい手術の同意の決断は本当に辛かっただろうし、その後のお母さんの心を支えることも、とてつもなくしんどかったと思う。
すごく縁に恵まれた人とも言えるけど、努力の結果の引き寄せなのだろう。あとはお父さんゆずりの瞬発力。
私が特に好きなエッセイは、「Google検索では、見つからなかった旅」と「先見の明をもちすぎる父がくれたもの」と「よい大人ではなかった、よい先生」。
解説は、一穂ミチさん。 -
Posted by ブクログ
クスッと笑えてホロッとさせられる、とても読みやすいエッセイです。印象に残った短編は以下。
・「桃のカチコミ」
続きが気になる面白さ。巧みな筆致。そしてto桃ネバーノウズ。桃の砲弾作りの比喩が圧巻。
・「人生最悪の病院オブ・ザ・デッド」
こんな病院あるんだ、と面白く読ませてもらえました。ハワイからサーフボード一枚でやってきたような看護師が追加されてたという後日談にもクスリ。
・「目に見えるものが変わるゲーム」
ええっ!そんなゲームあんの!?と驚き。これは是非やってみたいので、何のゲームか分かる人は教えてください!
・「手紙のようなもの 国道沿いで、だいじょうぶ100回」
岸田さんが小さい頃に感じた、ダウン症の子供をもつ親のつらさと母の愛情が伝わるエピソード。
手を繋ぎたがらないダウン症の弟にとって、フードは命綱だったんだという話に思わずほろり。
岸田さんのエッセイ、とてもおもしろかったので他作品も読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
初作家さんにてエッセイ。滅多に読まないジャンル。
お父さんは他界し、お母さんは生死を彷徨う病気の末車椅子ユーザー、弟さんはダウン症。そしてコロナ渦の中、またまたお母さんが生死を彷徨い入院…祖父がなくなり同居の祖母の痴呆が急激に悪化…
いやはや…こんなことある?ってくらい積んでるじゃん…それを乗り越える為に笑い話にして欲しいと書き始めた日記。
わたしの身近な人にもいたな…家が火事になり隣の材木店にまで引火、お子さんがインフルから喉の手術になり麻酔の量を間違えるという医療ミスで植物状態…からの天国に…もう1人のお子さんは引きこもり…それでも毎日笑顔でいた職場の人…そして上司のミスを擦り付けられメンタルをやられ退職…この世の不幸を全部引き受けたかのような人生…
本当に痛いとき辛いときって「痛い」「辛い」「苦しい」って言えないんだよね…岸田さんもここには書けないくらいこともあったと書いている。
自分にできることはないのだろうか…職場のあの人にしてあげれたことってあったんじゃないか…
考えさせられた。
印象に残ったエピソード。
弟さんのダウン症について。
-------「かしこい犬」「いい犬」と言う褒め言葉があるけど、多くの場合それは「人が飼ううえで、都合のいい犬」にすぎない。自然界では、よく吠え、よく走り、人に懐かない犬の方が優れているはずだ。
いいか悪いかをジャッジするのは、いつだって、優れた人ではない。多数派の人たちだ。------
そう。多数派なだけ。
大勢だから自分たちが正常だと思えるだけ。
さらに続く
-------この地球に宇宙人がやって来て、共存するとなったら、ストレスフリーですぐに順応できるのはきっと、弟たちだ。--------
すごい発想。でも本当にそうだと思う。
いろんな人が生きやすい世の中になるのは難しい。
偏見や差別ってなくならない。
せめて自分の周りの人たちだけでも生きやすくなるように、周りと繋がるって大事なことだな。って思った。