岸田奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
障害や家族の死といった、テーマとしては一般的に重く、話しづらいとされるものなのに、とてもリズミカルで、コミカルで、ユーモラスな文章で読みやすい。
1番印象に残ったフレーズは、『ハード(施設)は変えられなくても、ハート(人の対応)は変えられる。』
これも、ハードとハートをかけた表現だからこそ刺さる部分がある。
それに、やはり障害者やその家族という当事者が言うことにとても意味があると感じた。
私の仕事でいえば、ハードの改善ももちろん考えなければいけないことだけど、まずはすぐにできるハートの部分をどんどんと改善していきたいと思った。
最近、駅の中で白杖を持った視覚障害者の方に出くわしたが、声をかけるか迷った。結局声はかけなかった。
今までの自分なら、声を“かけられなかった”と後悔していたかもしれない。
でも、この本に書かれているニューヨーカーの件のように、みんながみんな誰彼構わず助けを欲しているかは分からない。助けが必要そうなら積極的に声をかければいいし、必要なさそうなら別に必ずしもサポートする必要はない。
この本を読んでいたからそう思えた。
もちろん人によって感じることは違うかもしれないけれど。
けど、少なくとも困っている人がいたらすぐに声をかけられる人間ではありたいと思った。 -
Posted by ブクログ
著者のPodcastをちょくちょく聞いている。
本書のサインをしている時、傘の絵が描きにくいので別のデザインにしたと言っていた。
新宿のブックファーストでこのサイン本を無事買えて、それを見届けられて嬉しかった!
相変わらず面白い上に心にグッとくる!
「わたしはスマホが割れていても平気だ。そこへ愛を見いだしたから。勲章はわたしがわたしに与えるのだ。
その方が、生きていて楽しい。」
カッコ良すぎるぜ、、、。
近内悠太氏の著書に救われた話もとても良かった。
「贈り物はもらうだけでなく、贈る側、つまり差出人になることのほうが時として喜びが大きいという点にあります。」
「相手に、優しさに見合うだけのお返しをしなくとも、ただその優しさを受け取ることに莫大な意味があるというのだ。目からうろこ。」
この話は若い頃に聞いてもピンとこなかったと思う。
自分もこの年になって実感で分かる。
自分は子どもが3人いて、周りに多く支えてもらって「お返しができなくて心苦しい」という経験は多かった。
でもいいのだ。
自分ももし孫ができたら一方的に与える側になりたい。
「恩送り」だ。
でもまあ、近内氏の本の内容は後で与えなくてもいいんだよという話のようだが。
最近はマラソン大会にランナーとして過去に多く出たので、
今度は沿道で応援することをしている。
ある程度走っている人達の気持ちが分かるので、モチベが上がる工夫をしている。
数時間で数千人と目が合って、一瞬気持ちを少しだけ通わせる。
とても楽しいのだ。 -
Posted by ブクログ
自分でnoteを書くにあたり、1番好きなnote作家(?)さんである岸田奈美さんの著書を読む事にしました。
こちらが処女作かと思い込んで読んだのですが、こちらでは無かったです汗
ご本人が「自認はサザエさん」といったような内容のnoteを書いていた気がしたので、少し記事を拝見した程度で私は岸田家に対して「岸田奈美と愉快な仲間たち」といったような認識を持っていたのですが、
この本を読んで、ヤングケアラーというか…
ヤングではなく大人、とはいえ、
家族の介護を余儀なくされた、被害者
というのは言い過ぎですが、
彼女に対して初めて「可哀想に」
といった感情を抱きました。
認知症の祖母、難病の母、ダウン症の弟を
大黒柱として支える彼女
ドタバタしているのも納得というか
岸田奈美さんがポンコツだからとかではなく
そりゃあドタバタどころの騒ぎではないでしょうと。
いやまぁ、サザエさんだってポンコツだから
買い物しようと町まで出掛けたのに
財布を忘れたのではなく、あんな大所帯の家事を
毎日回してたら、たまに財布を忘れるくらい
しゃーないわなという感じですが…
きっとたくさんの事に追い込まれて辛かったであろう時期に執筆した…であろう本書、
傍から見たら悲壮な環境に置かれているのに
そう思わせない文章の書き方、というか
本人が自分の事、家族の事を"可哀想"だと
思っていない
それでもしんどい事にはしんどい
そういった気持ちを読者にとって面白いと
思わせる形で吐露されているのが流石だなと
思いました。
現在妊娠中で、お腹の子に何かしらの障害が
あったらどうしようという気持ちで
中絶を視野に入れる事もあったのですが、
本書を読んでから、
自分の子供に何かしらの障害があったとしても
前より受け入れやすくなったような気がします。
エッセイ形式なのも読みやすくて良かったです。
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Posted by ブクログ
「もうあかんわ」となってしまうような大変な状況。
でも、筆者は「もうあかんわ」とそこから逃げるのではなく、「あかんわ」と笑いにユーモアに変えて、進んでいく。
日記という形式で記され、(執筆当時は)先の見えない、ゴールの見えないなか
本当に辛いことも、大変なことも、投げ出したくなることもあったと思う。
でも、読んでいてもなぜか暗~い気持ちにはならない。
「弱さを追い風にかえるのはユーモアとチャーミング」
作者にぴったりの言葉だとおもった。
あと、個人的に馴染みの深い神戸が舞台だったので余計に状況がイメージしやすくて読んでて楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
インスタのおすすめで流れてきた岸田奈美さんが書かれた本。
家族愛溢れるエピソードに笑って、時に胸がきゅっと掴まれて涙がでそうなお話しがいくつも書かれていた。
文章を読むと、その人の人柄を感じることがよくあるけれど、この本は愛とユーモア溢れる奈美さんの人柄を感じられる素敵な本だった。
"お金を使うか迷ったときは"
"知識を理解するとは"
"愛とは"
"サポートをするとは"
"どうすれば、自分のことを好きになれるのか"
こういった大切な問いについて、奈美さんや奈美さんが出会った人たちの考えが書かれていて、
自分も心に留めておきたいと思った。