岸田奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ岸田家の家族に関する話が数多く展開され、家族に対する考え方を綴られた本。
若い頃に亡くした父、車椅子生活の母、障害を持つ弟という複雑な家庭環境の中で筆者がくじけつつも前を向いて生きていく姿には感銘を受けた。
笑いあり涙ありとはまさにこういう本を言うと思った。
随所に書かれる例えが面白くて、読み手側も想像がより膨らんだ。どうやってあんなにほいほいと良い例えが出てくるんやろう。想像力が豊かなんやろな。
印象的なシーンは絶望に直面したときの気持ちの持ち方のところ。大切な人が絶望に直面したときは無理に言葉をかけるのではなく、そばにいて、1人じゃない、いつでも話を聞くという気持ちを言葉や態度で伝えられる -
購入済み
買ってよかった
親の介護や家族の問題で生活が行き詰まりどうにもならなくなり、もうあかんとなって家族自分を手にかけてしまった人たち。その人達も周りにそりゃやばいなと笑い飛ばしてくれる人や手を差し伸べてくれる人がいたらなら他の選択肢も選べただろう。知らなければ手を差し伸べることもできないので、岸田さんのようにnoteに書いて多くの人に知ってもらうことは大切なことだと思う。岸田さんもがんばってるのだから私もがんばろうと励まされる本だった。今年一番の買ってよかった本。
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Posted by ブクログ
ネタバレたくさん、たくさん心が泣いた。
でも、読んで前向きになる本。
知らんけど。
何回読んでも、涙が出るところ。一つだけ抜粋する。
母に「死んでもいいよ」といった日
(略)
P.61
楽しみにしていたお店は、ぜんぶ階段があったり 通路がせまかったりして 車いすでは入ることができなかった。歩いていたときは、こんなの気づかなかったのに。
さんざん歩きまわったら、身も心もへトへトになった。ようやく入れるカフェを見つけ、席についてパスタとジュースを注文すると、途端に母は泣き出してしまった。
「ママと一緒にいたら大変やんね。迷惑かけてごめん」
「そんなことないで」
「あのね、ママね、ずっと奈美ち