岸田奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
笑えて泣ける岸田家の日々のこと
大反響を呼んだ単行本『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』が、ついに文庫化しました!
かきたし原稿「表紙の絵の味」と、作家・一穂ミチさんの解説でパワーアップ!
真夏の甲子園でホットコーヒーの売り子をしたり、試着に1時間かかるブラジャーを買ったりと、なぜか日々おもしろいことが起きてしまう作家・岸田奈美がつづる、情報過多の日々のこと。
大丈夫な家族と、大丈夫じゃない日々を、疾走感あふれるリズミカルな文章で、軽やかにユーモラスにとびこえる。
“弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった”“母に「死んでもいいよ」といった日”など傑作エッセイを多数収録。 -
Posted by ブクログ
エッセイシリーズ第3弾
弟良太の成長にホッコリした。大金を稼いだり、オバチャン言葉を話したり。グループホームで良い友人に出会えて良かったね。共に見守っている気分で嬉しい。
おそらく、こんなに笑えることばかりでない日常を、なんて楽しそうに語れるのだろう、と著者を尊敬した。このポジティブ思考を真似したい。
「だいじょぶ、だいじょ〜ぶ!」。良い言霊。口癖にしよう。
病院の「患者さまのお声コーナー」の話が印象に残った。私の知らなかった世界がまたあった。
はじめは著者同様、つまらない言いがかりだと思い苦笑しながら読み進めていたけれど、その真意に気付かせてもらい、そんな優しさも想いも誠実さもあるのだな、と心に留めた。
物事を、表面だけで見て、判断してはいけないなと改めて感じた。
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Posted by ブクログ
昨今「ヤングケアラー」という言葉が注目されてるけど、この定義は本当に難しい。
結局家族とはチームなんだろうな、と思う時、その有り様が搾取や犠牲なのか、チームが共に生きていく為の行動なのか、簡単に答えは出せないように思う。
渦中のメンバー達(家族)も、大きな試練に立ち向かっている時、大きな波をひとつ超えられた時、家族ノカタチが変わった時、その時々で思うことは違うんじゃないかな。
著者の方も置かれた状況を見れば、ヤングケアラーであった、という括りに入るのかもしれない。
でも作品は「その時々をただ一生懸命生きた」という記録で、そこには家族が与え合う暖かい気持ちに満ちていて胸を打つ。
著者自身もたぶん生きづらさを多く抱えていた人ではないかな、と思わせる描写があるけれど、打ちのめされても真っ直ぐに光を目指す在り方もこの作品を魅力的に輝かせている理由の一つだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの著者の文章本当に読みやすくて、いい意味ですごく軽いというか…軽快な感じがとても好き!
でも、内容自体はわりかし重たい。
母親の病気や手術、祖母の認知症に介護施設に行き着かない苦労など。
ダウン症の弟にスイミングをやらせたいのでスポーツクラブに一生懸命問い合わせるとかも「なるほどなあ」と思った。
世の中色んな人間がいるのだから「普通」が当たり前ではないんだ。
この人の文章からは、心のあたたかさと、波乱万丈な人生をくぐり抜けてきた苦労などがジワジワ滲み出ているのが面白いなと思うポイント。
この本で1番好きなのは、鳩がベランダに住み着いてしまって家族でパニックになるところ。
とても大変な状況なのにも関わらず、キレッキレな文章でめちゃくちゃ笑ってしまった。
あと、梅吉と著者のアヒル口の写真が面白くて可愛かった。
著者までアヒル口を装着するなんて「なんて優しいんだろう」と思ってしまった。
ちなみに。
死の概念がわからない弟の良太、健康診断の結果を見た奈美からの一言「(肥満で)死ぬど!」に何故か「ガビーン!」となるという場面…コレは矛盾してるな?
…と思った 笑
⭐️心臓と喋れるのならば、自分の心臓にしこたまお礼を言いたい。
⭐️そして奇跡は、神様が起こすんじゃなくて、人が起こすんだと、ひとりひとりの顔を思い浮かべながら、わたしは確信した。
⭐️わたしたちがスムーズに生きていくために都合がいい人を「健常者」、都合が悪い人を「障害者」と呼ぶのは、なんかずっと、ぎこちない違和感がある。
⭐️大人は夜、鳴くのだ。悲しくて。寂しくて。憤って。
⭐️自分の頭のなかに、先人の言葉や知恵があればあるほど、絶望に陥りにくい気がする。どこにも答えも経験もないことに、目の前は真っ暗になりがちだから。