岸田奈美のレビュー一覧
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先日読んだ、田中茂樹さんの『去られるためにそこにいる』を、著者ご本人がSNSでおすすめしている投稿を見て、岸田奈美さんを知りました。
テレビをあまり見ないので知らなかったのですが、岸田さんの本作がドラマ化されていたんですね。
作品紹介にあった
車いすユーザーの母、
ダウン症で知的障害のある弟、
ベンチャー起業家で急逝した父――
とても大変な境遇を生きてこられたにもかかわらず、それを感じさせない文章で、読んでいて笑ったり泣いたりと感情が忙しかったけど、ずっと心が温かかったです。
編集者の佐渡島庸平さんとデザイナーの前田高志さんの
「たくさん傷ついてきた岸田さんだからこそ、誰も傷つけな -
Posted by ブクログ
「もうあかんわ」となってしまうような大変な状況。
でも、筆者は「もうあかんわ」とそこから逃げるのではなく、「あかんわ」と笑いにユーモアに変えて、進んでいく。
日記という形式で記され、(執筆当時は)先の見えない、ゴールの見えないなか
本当に辛いことも、大変なことも、投げ出したくなることもあったと思う。
でも、読んでいてもなぜか暗~い気持ちにはならない。
「弱さを追い風にかえるのはユーモアとチャーミング」
作者にぴったりの言葉だとおもった。
あと、個人的に馴染みの深い神戸が舞台だったので余計に状況がイメージしやすくて読んでて楽しかったです。 -
Posted by ブクログ
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は、岸田奈美さんが家族のことや仕事のことをセキララに、そしてトコトン面白く描いた家族エッセイ。
読み終わって思ったのは「この家族すげえな」です。みんなほんとすげえ。
まず、岸田さんが中学の時、ケンカをして仲直りできないまま父親が急死。高校生の時には母親が半身不随に。
そして、車椅子になった母親とダウン症の弟。これだけでも不幸と障害のオンパレードなのに、転んでもただでは起きないんです。この家族。
いきなり車椅子生活になり、リハビリが辛くて死にたいと言う母に「死んでもええよ」と言い放つ娘。これだけ読むとドロドロの愛憎劇かと思いきや、そこ -
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あかんわ。
これは冗談抜きでほんとにもうあかんわ。
前にきょうだい児が大丈夫じゃないと言ったら生きるか死ぬかの瀬戸際だとレビューに書いたけど、そのレベルでのもうあかんわだわ。
岸田さん、よく堪えたなぁ。一人でよく抱えきったなぁ。
同情して欲しいわけじゃない、手伝ってほしいわけじゃないというけれど、私も同じ立場になったら同じこと言うだろうなと思うけど、もしこの時のあなたが目の前にいたら私は助けるわよ。
手を振り払われても寄り添うわよ。
ここに書かれていたのは間違いなく私も通るであろう道だった。
いつか私は両親や姉を施設に入れる決断をしなければならないと思う。
葬儀の喪主だって務めなければならな