岸田奈美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレほんといろんな感情にさせられる本。
今回はおもしろ以外も多かった。父親の話やベンチャー企業の話は重い。
いろいろあるけどでもやっぱ著者の言葉の選び方とか思考の深さがあるからどれも読み応えある。
タクシードライバーさんや読者さんが特定の思想で自分を否定してきても、
「「そんなわけないだろ、なにをいってるんだこの人は」と思うことをやめた。返事はしない。ただ、そこに至るまでにどんな悲しみや怒りがあったのか、想像をする。」
そうだ、そうなのだ。
普通の環境で生きてきて特定の思想になる可能性は低い。
大きな悲しみや怒りはなかなか目に見えない。
想像しないとだよね。
あと学生時代所属していたベンチャ -
Posted by ブクログ
日常をこんなふうに楽しめて細やかに言葉にできるのはとても素敵。
タイトルで釣ってるところあるけどそれでも意外性あっておもしろい。
3組にケーキ屋尋ねられたエピソード、人生の芯が増えて花束になってるとか読んでて言葉にしてくれてありがとうって思った。
特に、学生ながら創業メンバーだった時の話が壮絶だった。一仕事終わるとお互いの悪いところを紙に書き見せ合うとか、自分の悪口を誤爆されるとか。平日は職場で寝泊まりとか。フリースタイルダンジョンに例えてるのがかっこよかった。
空港で野宿の理由もヤバすぎると思ったし、泊まりに来なよという友人の優しさを拒絶してしまうのもわかる気がした。 -
Posted by ブクログ
NHKでドラマになった岸田奈美さんの原作本のひとつ。
悲劇は、意思をもって見つめれば、喜劇になることがある。
それにしても、ではある。ダウン症の弟、車椅子生活となり心臓の難しい手術を控えている母、認知症が進んでる祖母。父は、とうに他界している。
死を前にして、はじめて、人は勇気を出せるし、心から感謝もするし、何気ないこに幸せを感じる。死ぬ事に、ぶち当たると、生きることにもぶち当たる。
本当に、生きる力を、勇気を、そして元気をもらえる一冊です。思い切り、感情をむき出しにして、岸田奈美さんが、体験している事なんで、迫力があります。感動します。 -
Posted by ブクログ
岸田奈美さんのエッセイには、笑いと愛と哀と救いがある。
自分の人生に一度でも起きたら卒倒しそうなエピソードが、岸田奈美さんからは週一くらいの勢いで飛び出てくる。
なのに、そこに悲壮感はない。
少なくとも、文章には出てこない。
裏には悲壮感も含めた様々な感情が込められているのはしっかり感じるのに、重くない。いい意味で。
岸田奈美さんとはサイン会で一度お会いしただけだが、その人当たりの良さは爆発的に発せられていた。
そのキャラクターそのままの文章に、ある種救われているのかもしれない。
特に最終章がよかった。
下手したらエッセイ全体の評価にかかわるかもしれない吐露が、この本全体の救いに -
Posted by ブクログ
ネタバレ岸田さんの言葉は飾る事なくスルスルと心に入ってくる。
まさにチャーミングとユーモアのある方だな。と。
お父様を亡くされ、弟はダウン症、お母様は車椅子ユーザーで母方の祖母も”やばくなってきた”。
どれをとっても「大変ね」と言葉をかけられるであろう事なのに、岸田さんの作品の中では大変な中にもユーモアがある、気づきがあり、感謝がある。
お母様の難しい手術が成功した際の
「奇跡は神様が起こすんじゃなくて、人が起こすんだ」の言葉。
本当にそうだ。
いつかのサンタは本当にいるのか?のyahoo知恵袋での回答じゃないけど、ひとつの「奇跡」には何人もの人が関わっているのだろうなと。
身の回りの人