よしもとばななのレビュー一覧

  • もしもし下北沢

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    ネタバレ

    吉本ばななの紡ぐ世界はいつも優しくて理解のある人たちが溢れていて、ちょっと非日常な状況でも主人公の考えそのものはあまり突拍子のないものじゃなく、ただただ「ああ、そうかもなあ」と思わされる。そして最後に無理矢理じゃなく、それなりの穏やかなエンディングが待っている。そういうところが好きです。下北沢って一度行ったことあるくらいだけど美味しいものがたくさんありそうだなあという印象。そこにキッチン感はある、かも?
    ただ、最後本当にちゃんとお母さん、家にいたのかな…?っていうよく分かんない不安が…。
    尚、序盤で共感できないお母さんのご意見がありました。
    「一日の時間の流れって、夕方になる前にぐうっと長くな

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    2019年09月06日
  • チエちゃんと私

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    ネタバレ

    よしもとばななさん、初めてよみました。
    有名な方なのに なんとなく御縁がなかったのか、特に避けていたわけでもなく、食わず嫌いのような感じだった…のかなぁ?不思議。それがいま、こうして触れているのも不思議です。

    たまたま、10年くらい前の雑誌のインタビューをみて、そのまま流れるように読んでみました。
    自分であること、そこには世界があること、誰のものでもなくて、急かされていなくて、卑屈になることはなくて、大事なものを大事にしていられるしあわせ。

    生き方、言葉にならない寂しさ、仕事をするということ、自分とも重なったり違ったり、悩みながら生きている人はどこかしらにひっかかるところがあるのではと感じ

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    2019年08月26日
  • 人生の旅をゆく

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    日本の良いところとあれ?って思うところと
    旅に出ると感じるパワーを改めて教えてくれた

    人との距離とかちょっと距離取りたいって日常では思ってしまうのだけども
    旅に行くとそこが緩くなる
    もっと日常も緩くしてもよいのかもしれない

    日々を大切にまわりの人を大切にしたいです

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    2019年08月04日
  • スウィート・ヒアアフター

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     突然の交通事故で最愛の婚約者を失った女性が、臨死体験から恢復し、周囲から見守られ周囲を見守りながら、「大切なひとを失った自分」を受け入れ、自らの生を肯定していく、というストーリー。

     作者お得意の「喪失→再生」もの。ここまで千篇一律に同じテーマを繰り返していること自体に敬服させられる。視点人物がこの世界の輝きと人間のあたたかさを改めて見出していく様子を描く表現はほとんど職人芸的で、掛け値なしで「うまいな」と思わせられる。欠落を抱えた人物どうしが出会い、スピリチュアルなものも含めて交歓を経て、互いが互いをケアしあっている様子をさりげなく描き取っていくさまもさすがの筆づかいである。
     
     問題

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    2019年07月08日
  • みずうみ

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    久しぶりに吉本ばななさんの小説を読みました。

    この小説に限ったことではないけれど、吉本ばななさんの本を読むと『そのままの自分でいいんだよ』って閑かに肯定してもらえたような気持ちになる。
    すごく感動して涙したり、幸福な気分に包まれるような読書体験とはまた全然違った独特の甘みみたいなものが残る。


    この小説の中では特に、主人公二人の出会いからお互いを気にかけるまでの描写がとても好きだった。昔、同じような経験をしたことがあったけど、その自分の経験までも、より一層美化されるような感じがした。

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    2019年07月07日
  • アルゼンチンババア

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    ネタバレ

    亡くなったときにおおきな贈り物を受け取った
    というところ、
    ほんとうに好き。

    この連鎖であってほしい、この世界の命のつながりは。
    血がつながっていなくとも。

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    2019年06月02日
  • 花のベッドでひるねして

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    今の自分の状況を誰かが見て紹介してくれたのかな?というくらい、今の自分に優しかった。幼い頃大好きだったサイモン&ガーファンクルが出てきて懐かしくて聴きながら読んだ。

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    2019年05月19日
  • 彼女について

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    ネタバレ

    双子の母親を持ちいとこ同士の昇一と由美子が、昇一の母の遺言をもとに双子である母たちにまつわる過去の悲惨な思い出をひとつずつ紐解いてまわる物語(夢の中の話で、由美子はその事件の時にすでに死んでいた)

    はじめてよしもとばななの小説を読んだ。ここの登場人物の感性がよしもとさんの内側から生まれ出てきたものならば、少年少女時代の感性をここまで緻密に言葉で表現できるものだろうかと驚嘆した。自分自身の原体験を再現するには、記憶の鮮明さだけではなく、子供時代の少ない語彙では言葉にできなかった感情を、あらためて言語化して、可能な限り自然に適合する言葉を選ばなければならない。その際にかかるフィルターはきっと、年

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    2019年04月18日
  • チエちゃんと私

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    同氏の本は恐らく4冊目。一番面白かった、肌に合ったというべきか。相変わらず主人公は読んでいて腹が立つんだけど、同居人のチエちゃんが救ってくれる。彼女は、ぱっと見、とろそうだけど、実のところ、その眼差しは真直ぐで、確固たる自分を持っていて、周りに左右されなくて、大変しっかりしている。その彼女を起点にして、周囲の人々の変化が顕著に観察できるという一冊。生き方について描かれている。

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    2019年01月20日
  • 小さないじわるを消すだけで

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    ネタバレ

    ダライ・ラマも、素晴らしいのではないかとは思うけど、私にはよくわからない。それよりも印象に残ったのは、よしもとばななの人間観。
    以下、引用。

    人ひとりひとりは、歯車ではなく細胞のひとつひとつと考えるといいのではないか。人間ひとりひとりが細胞で、皆で大きなな「人類」という人間を、作っているのだと思うと、いろんなことがよくわかるようになります。
    髪の毛の細胞の人、お尻の細胞の人、まぶたの人、唇の人、心臓の人、各部位の人にそれぞれ不満があり、それぞれの自負心があります。自分の部署でない機能に対して憧れを抱いたり、妬んだり、自分の部署の仕事をおろそかにしたり、それもすべてそんなふうに説明できると思い

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    2019年01月14日
  • サウスポイント

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    あの本の続編だったとは知らず、読んでいる途中で気づく。
    よかった。そして、あの本をもう一度読み直してから、もう一回読みたい。

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    2018年12月24日
  • ひとかげ

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    トカゲを昔に読んでいたのですが、正直あまり記憶になく、こちらの本を読んでも違いがあまりわかりませんでした…。

    小説全体の暗い印象の中にも、登場人物たちのはっきりと輪郭のある性格に惚れ惚れしました。そんなわけで読んでいても安心感がありました。

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    2018年10月30日
  • アルゼンチンババア

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    初めから胸が揺さぶられるフレーズが多く、引き込まれた。読み進めるのが全く苦にならず、どんどんと読み進められた。心の揺れが繊細で、抽象的な世界観で、読む人に柔軟に寄り添ってくれそうだ。
    話が短いのですぐ読み終わるが、残しておきたいフレーズで溢れていて満足だった。
    父の生き方が切なかった。染みた。

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    2018年10月15日
  • High and dry (はつ恋)

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    挿絵もろとも可愛さ全開のほぼ絵本

    14歳のときにこんなに物事を考えれてたかどうか怪しい
    それが自分の未熟さなのか成人した大人が書いた小説だからなのかはよくわからん

    でもあったかくて良い
    寒い冬の夜に暖炉のそばで読みたい本

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    2018年09月30日
  • チエちゃんと私

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    私にとってのよしもとばなな作品は、心が弱ってるとき、心が渇いてるときに読んで「しみしみ」するものだった。
    久しぶりに読んで、渇いてなくとも「じわじわ」とした。
    自分の重ねた年月と変化も同時に味わった。

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    2018年09月10日
  • 花のベッドでひるねして

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    花のベットで昼寝して。秀逸なタイトル。吉本ばななさんならではの感性に心が癒される作品。繊細な描写、ゆっくりと時間が流れる幸せな空間。

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    2018年08月07日
  • 人生の旅をゆく

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    海外に限らず,自分のルール以外の場所でカルチャーショックを受けたり,新しい何かを体感することの重要性が身に沁みる。愛犬の件は涙なしには読めなかった。

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    2018年06月13日
  • サーカスナイト

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    久し振りのばななさん。
    ばななさんはわたしにとって 優しさに触れたい時のお守りのような位置づけ。
    言葉と言葉を優しさでつないでいるかのようなばななさんの文章は、心にはすっとしみ沁み渡る。
    生々しい処があっても圧倒的なもので優しく包んでいてくれるから何処にも不安はない。
    類稀な存在である。

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    2018年05月28日
  • サーカスナイト

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    さやか、みちる、悟、一郎そしてそれぞれの父母兄弟、深く縁がある人達との暖かい物語。 日常を丁寧に引き伸ばしたような、テンポが良い話ではないけれどとても豊かな気持ちになりました。 今は実りのとき。ふりかえって人生を味わうとき。 あとがきのその言葉がしっくり。じっくり咀嚼して過去の思い出も収まるところに収まったりするものなのかも。 さやかの考え方思考回路が理想的過ぎて、なんとなく途中読んでて疲れる部分もあったけど、全体的に好きでした。バリ行きたいわ〜

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    2018年05月19日
  • 彼女について

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    今まで読んだよしもとばななさんの作品のなかで、一番暗い。
    暗いのにジメジメしてない。やんわりあたたかい。ふしぎ。

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    2018年05月18日