よしもとばななのレビュー一覧

  • 海のふた

    Posted by ブクログ

    時折読み返したくなる一冊。
    海で泳ぎ疲れて昼寝したくなります。
    主人公とはじめちゃんの心の距離感が好きです。

    0
    2020年09月11日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    買い漁つた吉本ばななさんの本の中の一冊。
    最初前書きを読んだとき、もともとこれが『とかげ』として発売されてゐたものの書き直しだとは知らなかつた。さういふ点で、書き直したものと、書き直す以前のものを同時に載せるといふことは、吉本さん自身、再びかつての自分に出あふといふ過程を読者にも見せるといふ勇気のゐることではなかつたのではないかと思ふ。
    とかげとひとかげを読んでみると、吉本さんが時間を経て濃縮したことばが蓄積されてゐつたのが感じられる。より人物に対する思考がひとかげでは色濃く出てゐる。とかげを書いたころは、おそらく、ひとが仕事をするといふことはどういふことか知らずに書いてゐたのだと思ふ。だから

    0
    2020年09月05日
  • ジュージュー

    Posted by ブクログ

    ステーキ屋を営む家族とその周りの人達の物語。

    どんなものにも人にも歴史があって、その積み重ねで自分達が生きていて、それを繋いでいくのは自分達で、自分も歴史上の1人になるんだなあってしみじみ思った。登場人物が過去に何らかの悩みがあったけど、それを乗り越えて生きていく姿が良かった。

    0
    2020年08月20日
  • なんくるない

    Posted by ブクログ

    なんくるないずされた。
    よしもとばななさんの書く文章に比喩はない。
    いや、ばななさんの目には比喩のような景色が実際に見えているんじゃないかということだ。ばななさんが実際に見た事を言葉に起こすと、実際にはそうは見えない人達には比喩表現に見える。
    「コウモリであるということはどういう事か」
    コウモリの部分をばななに置き換えたようなものだ。ばななさんの錐体細胞はきっと3種類以上あって、いろんな色が見えているのだと思う。ウニヒピリが見えている。と、そう考えなければ辻褄が合わない。比喩とは読者との共通項を探して、その人がわかる事柄に例えることだ。ところがばななさんの文章はトランスレーションなしに直接分か

    0
    2020年08月07日
  • 人生の旅をゆく

    Posted by ブクログ

    とても人間味のあるエッセイだった

    マニュアルでない人との関係
    コロナ禍で特に大切だと思った

    2020/7/18 ★4.1

    0
    2020年07月18日
  • どんぐり姉妹

    Posted by ブクログ

    じんわり。ほんわか。温かい空気感。
    約2年、産育休で家事育児だけやってた毎日から、仕事復帰して、こうやって合間に読書もできるようになってきた。まだまだ、頭の中は育児でいっぱいだけど、一歩ずつ自分を取り戻す作業を始めた感じ。その一歩目が、よしもとばななさんの本で良かった。もちろん、あえて、選んだんだけど。あえて選べる安心感というか。作者としての信頼感というか。私の中では、こういう心の機微のようなものの描き方はばななさんに絶大な信頼を寄せている。期待を裏切らない本だった。

    0
    2020年06月29日
  • まぼろしハワイ

    Posted by ブクログ

    最近ハワイが熱くきてるので、ハワイの雰囲気を感じたくて。

    ばななさんの小説はわかるようでわからない、わからないようでわかる。という相変わらずの独特な空気が流れていて、行ったことないけど想像するハワイの空気に合っていると思った。大きな母なるものに包まれている安心感と、すべては有限だという刹那的な感じと。

    生きてるってことの描写が独特で、心に残った。順番をきちんとおっていくこと。最初は、え。って思ったけど、そうかもしれないって今思う。

    2020.6.2

    0
    2020年09月25日
  • 彼女について

    Posted by ブクログ

    乾いてひび割れた地面に、しとしと落ちてしみていく水みたいな。そんな小説だなと思った。

    彼女の目線が怖いくらい素直で、目に映る情景が哀しいくらい綺麗で、透明なんだけど、どこか優しくて。話自体はすごく重たい話しなんだけど、重苦しさはなくて。なんだろう…当たり前のようでふだん目にもとめてないような、忘れてしまっていた何かほんとうに大切なものを取り戻していくような、そんな感じがして、「彼女」にとっても読み手のわたしにとっても、これはある部分で癒しの物語なんだなと感じた。

    吉本ばななの本は、取り立てて何かあったわけではないけれど、なんとなく気持ちが落ち込んだり不安になった時、気持ちがぐらぐらして心も

    0
    2020年05月03日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    死の匂いがしみこんだ人にしかできない、ほんとうの思いやりを私はかぎわけていたのかもしれない。

    買ったものの、表紙の絵がなんとなく怖くて読めてなかった。この人がとかげさんかな?

    一瞬で読めてしもた、久しぶりに本読んだのに…

    とかげもひとかげの後ろに載ってて、だいぶここ変わったなってとことかあってひとかげの表現の方が好きだなあってとこが結構あった。
    最初によしもとばななさんのコメント?みたいなので書いてよかったって本人も言ってるけどうんうん!って思う

    自分の中の子どもに気づいてる人が読むとちょっと泣きそうになる部分があるかもしれない、私はそうだった…

    0
    2020年04月24日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

    Posted by ブクログ

    中学生のときに読んで、今でも癒しを欲しているときに、たまに振り返ります。
    私はこの世界観や雰囲気がとても好きです。
    すごく若いときに読んだため、その後の考え方にも影響を受けていると思います。

    0
    2020年04月06日
  • 人生の旅をゆく2

    Posted by ブクログ

    信じられないくらい仕事がしんどくて、全てどうでもよ。と思った時に手に取った本。言葉ってすごいなと。私は言葉にほんとに影響を受けやすいんだなと。自分を持ちたい。自分の考えを持ちたい。自分の意志を持ちたい。いつの間にか誰にどう思われるか、だけを考えてたなと。「カラクリ」を何回か読み返した。今目の前にあることを大切に、“今”自分が思ってる気持ちを大切にしよう、したい。目の前にあるいまを大事にしよう。『こうしたほうが、ああしたほうが』は一旦置いとこう。

    0
    2020年03月22日
  • サーカスナイト

    Posted by ブクログ

    愛し合って結婚したわけでなくても、のちに家族としての意識ができてくるさやかの家族が好き。自分の元の家族とは早々と別れなければならなかったけど、後に自分で作ることができるのだ。いなくても確かに存在する、そう思えればいいなあ。すべてむき出しのバリと平和風味の日本。さやかがうけた心の傷がよくわかった。

    0
    2020年03月15日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    陰鬱な雰囲気を醸し出すとかげと自分の心を埋めるようにとかげと付き合う私。それぞれはどこかがおかしいのではなく、自分なりの正解で歩む姿が見える。明るい気分にはならないが、自分の暗い気持ちにそっと寄り添ってくれる、その情動を引き出してくれた時にほんの少しだけあったかくなれたりもする。そんな物語。

    0
    2020年02月20日
  • どんぐり姉妹

    Posted by ブクログ

    よしもとばななさんの小説を読むの結構久しぶりかも。読みやすいし染みるなぁと改めて思いました。
    この本はとくに短めだしわりと平坦というか、大きな事件はあまり起きない内容で、だけど大切な人の死と多少のオカルト的な要素というばななワールドは確かに存在していて、人が死ぬ小説とかオカルト的なものは嫌いという人も多いから好き嫌いは分かれると思うけれど、それだからこそ唯一無二の世界観なのだろうか、と考えたりした。
    痛いからこそ傷ついている人に優しいし、登場人物たちも当然完璧ではないから作中でもがいたり苦しんだりしていて、それを読みながら読み手も再生していける感覚があるのだと思う。

    幼い頃に両親をなくした姉

    0
    2020年02月15日
  • スウィート・ヒアアフター

    Posted by ブクログ

    よしもとばななは甘くて明るい。上質な砂糖菓子みたいに、甘いんだけど、くどくない。
    既読作品でも感じましたが、今作は特にそんなばななカラーを強く感じました。
    薄明るいピンク色の世界に、キラキラ輝く金色の粒子が舞ってるような世界でした…。

    のっけから不穏なセンテンスで物語は始まって、これは…重いやつや……と覚悟を持って読み進めたら、なんのなんの。失ったある人との記憶や温もりを糧に、軽やかに日々を過ごす主人公の姿が、ただただ眩しい。

    大切な人を失った人間は、失うことの悲しみを知る人間は、その分優しく、強くなれる。
    そうでありたい。
    そうであってほしい。

    そんな祈りのようなメッセージを優しく伝え

    0
    2020年02月14日
  • まぼろしハワイ

    Posted by ブクログ

    あぁ、ハワイに行きたい。
    温かく澄んだ空気感、色鮮やかな世界観を思い出しました。現実を忘れ、癒されたくなりました。
    あぁ、ハワイに行きたい。。

    0
    2020年01月22日
  • High and dry (はつ恋)

    Posted by ブクログ

    読んでる途中は
    懐かしい【恋愛中】の気持ちになりました。
    相手との距離が縮まる時間や感覚。
    思わず、そうそう懐かしいこんな感じよねって
    口元が緩んでしまう感じ。
    読み終えた後は、
    ほっこりあたたかくなりました。
    まるで、春の暖かい日差しを浴びながら
    あったかーいって日向ぼっこする感じ。
    この2人がどんな未来を歩んでいくのか
    想像したくなるそんな1冊です。

    0
    2020年01月14日
  • 人生の旅をゆく

    Posted by ブクログ

    母の薦めで読む。


    旅は、その旅がいくらひどくても、その思い出はすばらしいものになる。

    出不精の私でも、今まで行った旅はたしかに辛くてしんどかった旅の方が色濃く記憶に残っている。

    心を動かさなければ勿体ないなと思う。

    0
    2020年01月04日
  • スウィート・ヒアアフター

    Posted by ブクログ

    心情描写がメインの、ほんの短い期間の機微とか 世の中の理を描いたような本だった。
    天国がこういう場所だったらいいなと思った。
    小夜ちゃんのような姿勢で生きることができたら何が来ても大丈夫そうだなと思えた。
    共感できる微妙な描写が多くあった。
    心が静かな時に響くような癒しの本。

    0
    2019年09月22日
  • 鳥たち

    Posted by ブクログ

    鬱々とした気持ちで読んだら、なにかがすこし救われた気がした。よしもとばななの文章は重いテーマを大きく包み込む優しさがあって読みやすくて大好き。

    0
    2019年09月07日