よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
駅中の書店で見つけて気になっていた一冊です。
最近、環境の変化を控えて
神経が緊張しているというか、
感情がとげとげしくなっている自分がいたので、
私にとってのレスキュー本でした。
漢字、カタカナ、ひらがながあることで
表現の幅が広がることを感じられた一冊でした。
日本語すばらしい。笑
通勤中の神経がピリピリしたのを引きずっているときや、朝のしんどいときに読んでました。
誰にだって大なり小なり嫌なことや、
ひっかかることがあるけれど、
小さな幸せが積み重なって救われることもある。
たまにばななさんの言葉に触れたくなります。
今回も必要なタイミングでした。 -
Posted by ブクログ
よしもとばなな、文体から登場人物のキャラクターまで全部好き。この本をきっかけにしばらくばななフィーバーになる予感。
◆辛い時にどう生き過ごすか
よしもとばななの本からは「辛い時にどう生き過ごすか」、この選択肢の多さに気付かされることが多々。だまってじーっとやりすごしてあたふたしない。とにかく行動、自傷に近い衝動でもとにかく行動。なんか、人によってやり過ごし方は色々あるなぁと思う。
◆妹について
あと私も妹がいるから、表立って描かれてはいないけど姉の気持ちを想像してしまった。うんうん、こうやって姉って強く?逞しく?ガサツに?なっていくのよねと…
仲良い姉妹はいいね。私も末長く妹と仲良くしよう。
◆思い出は思い出のままで
ぐり子ちゃんの初恋の相手、麦くん(名前もいい)とは、夢の中でこそ会うけれど大人になってから会うことはなく、でも確かに2人の間に愛情はあった。私は綺麗な思い出を引っ掻き回して空っぽにしてしまったり、汚してしまうタイプだったので、すごくいいなと思った -
Posted by ブクログ
" ママといっしょに寝ても、ママはだれよりも遠かったし、ママにおんぶされて寝ても受け止められている感じはなかったなあ。そんなことを思い出した。ママは私を愛しているけれど、たいていいつもそれどころではない。自分がハイでいられるかどうか、それがママの人生の最重要事項だった。それからママは自分以外にはほとんど興味がない。でも、優しいママなんていうのが幻想だっていうのももうわかっていた。例えばここの家の人たちだってきっと単にとことん空気が読めない人たちで、自分勝手。
パパは死ぬまで私の名前を呼んでいたけれど、お酒に酔ったような状態だったのは確かだ。自分に娘がいるという気持ちにも酔っていただろう。
人間なんてだいたいみんなそんなもの。だから人には夢のようなものやキルトがひつようなのだろう。たまにその中から甘い懐かしい豊かなものが立ち上がってきたときの思い出だけが。
ほんのわずかにしょげた私が窓から空を見上げると、おそろしい量のつぶつぶの星が夜空を満たしていた。すごい、と息を飲んで、首を出して上を見上げた。天の川が空を渡っている。向こうがこっちを見ているみたいな光だった。首が痛くなるころには気持ちは元に戻っていた。無数の星の光がこちらにせまってくるような感じのそのきもちわるさをみていると、あたりにも遠く多すぎるものに圧倒されていると、ただ感じのいいことだけなんて面白くもなんともないな、と思えてきて、救われる思いだった。 "
このひと文がすごく好きで何度も読みたいと思った。
" 「ここでインチキなことをするとほんとうに百倍になって天の雷が下るような気がする。そして美しい考えはよその百倍くらい身を結びやすいんだ。そして人々の悲しみはすばやくなぐさめられる。どうしてだかわからない、奇跡は簡単に起きて、あまりにも簡単すぎてみんな奇跡ということを忘れてしまうくらい。」 "
と珠彦くんがハワイのことを変なところなんだって住み始めてすぐに思ったって言ってた。吉本ばななさんが「ビッグアイランド」ハワイ島に恋をしているのがたくさん伝わってきて、自分もいつか住んでいる土地と思いを通じ合えるようなほんとうの意味で地に足をつけた暮らしをしていきたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすくて親近感の湧くような、あたたかく抽象的な言葉だけど、正直でしっかり頭にイメージが飛んでくる、そんな本だった。
やわらかい日差しが入るカフェの角の席で、モーニングのスープを飲みながら、この本を読んでいる時間こそが、小さいけど確実なわたしの幸せな気がした。
以下、書籍より抜粋
- 便利になることは、極端な温度差を味わわなくなること
→感想:だるさのしあわせが失われていく感じ、そんな危機感に人は「昔はこうだったのに、、」「昔は今と違って〜」と、忘れたくなくて、誰かに忘れて欲しくなくて話すのかもしれない
- 思い過ごしの類ではなく、そうであってほしいというものでもなく、身体感覚として生々しく感じられた
- それぞれの家庭の事情を、そこで示される精一杯の愛をそれぞれ受け止めて、みんなしっかり大人になっていった
- ああ、手のぬくもりがここに生きてる、そう思った
→感想:お母さんの手、愛犬の身体、友達のほっぺ、私の手には触れた大事な人たちのぬくもりがちゃんと残ってるって嬉しく思った -
Posted by ブクログ
よしもとばななさんによる沖縄旅行者としての沖縄短編集。
沖縄の古本屋で買って、沖縄旅行中のゆっくり流れる時間の中で読みました。
分量のメインはタイトルにもなっている、「なんくるない」。主人公のバツイチ桃子が、長年の”都会的”な夫に合わせた生活からか、離婚を切り出されてしまった悲しみからか、都会での生活が息苦しくなり、沖縄旅行で新たな出会いをするお話。
感想を書こうとするとありきたりになってしまうけれど、ありきたりもっとのんびりと、どんくさく生きてもいいんだぁと思わせてくれる小説。
私が1番好きだったのは、「ちんぬくじゅうしい」。子供目線から親同士のすれ違いを不安に感じる様がすごくしっくりきた。好きな表現や文章がたくさんあって、また読み返したいと思う小説でした。