よしもとばななのレビュー一覧

  • 海のふた

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    まりは廃れ失われゆく故郷を嘆きつつも、かき氷屋を新しく生み出した。人間はそういう力がある。そして、一人一人のそれの積み重ねで、世界はこれからも豊かに続いていく。

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    2023年05月01日
  • アルゼンチンババア

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    絵本、詩集、のように、
    簡潔な文章なのに、内容の深みが出ていて、
    それでいてもっと詳細な生活模様が知りたくなる、
    不思議な本でした。

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    2023年04月15日
  • 小さな幸せ46こ

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    マイナスに考えすぎて疲弊してしまう私にとって、暖かくて安心感を得られるような一冊でした。文章から感じ取れる暖かさがあり、本当に小さな幸せを語っているからなのか想像しやすいところが多かったです。挿絵もとてもかわいくてほんわかとしました。

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    2023年04月11日
  • 小さな幸せ46こ

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    特にどこというわけではないですが、それぞれのエッセイがこころがほぐれる柔らかな読後感でたのしめました。エッセイなのですぐに読めてよかったです。

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    2023年04月09日
  • 花のベッドでひるねして

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    ずーっとあたたかくて、きらきらしてたなあ

    花のベッドでひるねをするように
    日々を心から愛おしく思う心を大切にして、たくさんの心地よいものに囲まれて生きていきたい

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    2023年03月17日
  • チエちゃんと私

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    難しい!
    流れに乗るってどうやってやるんだろう?

    『「違うこと」をしないこと』を再読してからこっちも再読しないと。

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    2023年03月16日
  • アルゼンチンババア

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    吉本ばななの作品はこれが初めて。
    とても読みやすく優しい文体。
    無機質ですごく低調に感じる地の文でも体温がある不思議。
    説教臭くない、前向きになれる本。
    自分も死ぬのならばそれまでに曼荼羅を作りたい

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    2023年03月15日
  • すばらしい日々

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    生と死について優しく述べられていた。
    死はそれほど恐れるものではないし、日々は美しさに溢れている。
    人の物や仕草には魂が宿っている。
    大切な存在を慈しみ、生きていられる今日はすばらしい日々に間違いないと思った。

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    2023年03月09日
  • 花のベッドでひるねして

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    心が温かくなるような一冊。
    タイトルが素晴らしい。
    おじいちゃんの言葉が全部刺さった。
    お父様が亡くなってから書いた作品だとのこと。今まで読んだばななさんの他の作品より死の雰囲気が近いように感じた。

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    2023年02月19日
  • Q人生って?

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    よくある悩み相談に筆者が答えていく形式の本です。作家さん特有の鋭い観察眼で人の本質を見ているなと感じました。本の形式としてはありふれていますが、回答が実用的というか現実的です。
    実体験や知人を見て感じたことがばななさんらしい言葉選びでとつとつと語られていきます。
    私的に記憶に残ったのは仕事は給料より少しだけ多く働くと大抵は上手くいくというものでした。
    安いところで体を壊すほど頑張り過ぎてもいけないし高いからって手を抜いているとそのうちお払い箱になる…これからは意識して働いてみようと思います。

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    2023年02月08日
  • スウィート・ヒアアフター

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    ネタバレ

    これぞ私の敬愛する吉本ばななの作品なんだよなあ。作品の中で、劇的な何かが起こるわけではない(今回珍しく恋人が亡くなるところから始まるというのはあるかも)。だけど、感情の動き方とか、物事の捉え方とか、日常的なやりとりとか、そういうものがすべて物凄く美しく、少しも悲しくないように表現されてる。悲しくないのに美しくて泣きたくなる。

    最近自分自身のプライベートで、とても近い人の病気が分かったということもあって、この本で描かれてることに納得したというか、納得したいなと思った。

    そしてあとがきでこの本を書かれたきっかけを知ってまた泣いてしまった。本当に、こういう出来事はすごく身近にあるということを、私

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    2023年02月01日
  • 鳥たち

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    生かされたいのちの物語。
    超現実な設定を少し歪にして、そのまま強引に繰り広げられるばなな節。
    とても身勝手でろくでなしな登場人物たちなのに、こんなにも美しいのはどうしてだろうか。
    清く透き通った美しい世界。
    ヒリヒリする世界。
    みんな、鳥なんだ。

    ☆本文引用ありーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    p48 行き場がちゃんとある人なんてきっとほんとうはいないんだから。

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    2023年01月25日
  • 海のふた

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    とてもよかった。
    久しぶりの吉本ばなな。
    静かな文章の中に、思わずメモしたくなる、人生において大事なメッセージが書かれているところが好き。
    地味で苦しいくり返しの日々でも、やっぱり生きていることって一瞬だし、大切だよねというような。

    西伊豆という設定も好きでした。
    行ってみたいところが増えた。

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    2023年01月18日
  • すぐそこのたからもの

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    ばななさんのお子さん、チビちゃん何気ない言葉や、チビちゃんを通してばななさんの感じる言葉が、人として大切なことばかりだなとシンプルに感じて、疲れた心身に染みわたるようでした。

    カバーイラストと挿絵もとても素敵でした。

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    2022年12月31日
  • スウィート・ヒアアフター

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    あなたは、『幽霊』を見たことがあるでしょうか?

    あっ!ウィンドウを閉じるのはちょっと待ってくださいね。あやしい話をしようというわけではありません(笑)。まあ、いきなり『幽霊』を見たことが…と言われても怪しむあなたの気持ちはよくわかります。はい、私も『幽霊』など見たことありませんし、”ツチノコ”も”UFO”も見たことがありません。これで、あなたと条件は同じですよね?(笑)

    しかし、この世には古の時代から『幽霊』という存在が数多の書物に記されてもきたのも事実です。私は紫式部さんの「源氏物語」を読みました。今から1,200年も前の平安の世の物語ですが、そこには六条御息所という方の生霊が登場します

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    2022年12月28日
  • まぼろしハワイ

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    『ハワイ行きたい、どうしようもなく行きたいよ、ねえ、いっしょに行かない?』

    2020年に世界を突如襲ったコロナ禍。マスクな毎日、リモートワークな毎日、そして移動の自粛が叫ばれる毎日となって、国内旅行はおろか、海外旅行など夢のまた夢となってしまった現代社会。それまで日頃の頑張りを旅行先の素晴らしい時間を思ってなんとか支えてきた方にはとても苦しい毎日が続いていると思います。

    そんな海外旅行という言葉の先に真っ先に思い浮かぶ場所、もちろん人によってそんな場所はさまざまとは言え、ランキングの上位に必ずあがるのが『ハワイ』です。新婚旅行の行き先として人気を博して以来、コロナ禍以前の2019年には実

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    2022年12月26日
  • ジュージュー

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    なんだか癒された。
    肉を食べること、わたしは大好き。なんで大好きなのかがわかった気もする。色んな考え方があると思うけど、自分は肉を食べ続けると思うし、死んだら地球が、宇宙が食べてくれるといいなと思う。
    ジュージューといい音すると、いいな。

    夕子さんみたいな人って、全人の憧れよね。

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    2022年12月10日
  • なんくるない

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    「つまんないことがたくさんたくさんあって、力がなくなるようなこととか、生きててもしかたないと思うようなことがたくさんある、TVを観ても、なにをしててもいつでもたくさん目や耳に入ってくる。だから面白いことをたくさんして、逃げ続けるんだ。逃げ続けるしかできない戦いなんだよ。僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ。」(p.214)

    わたしの人生は、生きるべきものだ、愛すべきものだという確証が揺らいでしまう瞬間というのはどうしようもなく訪れる。ここ数年は特に。
    絶望や退屈、緩慢な死。
    それらから目を背けるため、活字や音楽、居心地のいい他者と過ごす時間によって得られる幸福に目を向けるという「逃避」は、

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    2022年12月09日
  • 人生の旅をゆく

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    やっぱり大好き吉本ばななのエッセイ!シリーズ4作出てるみたいなので続きを読むのも楽しみ。
    前半が世界や日本の旅のショートエッセイなのでGoogleマップで写真を見ながら読むのが最高だった!
    後半ペットの死に関する話が多く、少し気が重くなった。

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    2022年11月05日
  • みずうみ

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    過去に傷を負った2人がお互いを癒しながら静かに再生していく物語。ちひろも中島くんも、慎ましく誠実で嘘がない。不完全なところが人間らしい。
    『読み取れる感受性だけが宝なのだ。』物理的な距離感や言葉を伝え合うような目に見えることだけが真実ではない。お互いの感受性によって確かに感じられる繋がりや絆は尊い。
    私はいつも心が落ち着かない時、なかなか本が読めない。よしもとばななさんの本は心を静かに整えてくれるので、むしろそんなときにこそ読むべきなのだろうと思う。

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    2022年10月29日