よしもとばななのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
そうだよな~、そうだよな~、と思うことしきり。
ばななさんは海外に行って、そう感じることが多い、といわれます。
底なしに青い空、青い海が広がる明るいお国柄のところが多いから、だからなのかもしれません。
日本人はそんなおおらかなところに行っても、お土産買わなくっちゃ、とか思ってしまうんですよね。折角来たんだからもったいない、と。。。うーーーん。。。
私が小さいころは、川にドジョウが、そうつかみ取りできそうなくらいいっぱいいました。ザリガニも、メダカもいたかも。
悪いのはモンサントか!?
やっぱりお金の奴隷になってます。。。ほんとうにいい時代になりますように。
+++
単純に、バカみたいに
私が小さいころの東京では、まだ外食は珍しくて、TVは白黒だった。
自家用車はお金持ちのもので、玄関に鍵をかけるなんてありえなかった。そのへんにとんぼやバッタやかまきりがいっぱいいた。
今、そんなことはみんな、夢のように思える。遠い昔のことみたいに。
たまに海外に行くとほっとする。日本みたいなわけのわからないがんばり方を要求されないからだ。
私たちは、食べるために生まれてきたのではなく、もちろん金のためでもなく、楽をするために生まれてきたのでもなく、・・・愛する人びとへの愛情を抱きながら、たくさんのよき思い出をつくって、それを大事に抱えて悔いなく死ぬためにここにいるのではないだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めてエッセイというジャンルの本を読んだ。
自分の気持ちを言語化して、素直に表現できる、とても尊敬していて大切な友達が、吉本ばななさんを好きだったのが、この本を読んだきっかけだった。
この本の中での言葉の紡がれ方とか、心情の表され方とかが、友達のそれにも重なって温かい気持ちになった。
短編集のようなもので、夜眠る前に読みたいし、何度でも読み返したい。
"ポジティブシンキングをがんばるのではなく、なるべく日々をハッピーでいることしかないんだと思う。自分を不幸にするのは自分の責任だから。"
"なにもかもが「こんな感じ」っていうのの幸せ。毎日こんなことがちょっとだけあるといいなと思う。" -
Posted by ブクログ
日常の小さな幸せを書き綴ったエッセイ。とても良かった。
よしもとばななさんのエッセイを読むのは初めてだけど、着眼点や心情にすごく詩的なものを感じて、ほかの著者のエッセイを読む時とは全然違う印象だった。うまく言葉に表せないけど、独特の個性を感じる。
・小さな幸せは、たくさん集まっても決して大きな幸せにはならない。でもふと人を救ったり、よく眠らせたり、他の人に伝染したりする。それが最終的にはたまたまそこにあった網みたいに落ちていく本人を救うことがある。
・生き物がその魂の持つ個性を存分に生ききると、それがどんな形であっても意外に人に幸せだけを残すのではないか?
・動物たちはいつも飼い主を見ている
・今この世の商売のほとんどが「自分をみすぼらしく思う心」につけこんでいるということだ。数人の人に指をさされたら、どんな人でも多少気にするようになる。そういうちょっとした心理を利用した商品がとっても多い。→なじみを多くして、会いたい人を多くして、行きたい場所と行きつけの場所を増やして、にこにこ生きるしか対応策はない気がする -
Posted by ブクログ
ネタバレもしかしたら生と死の境目は思っているよりも曖昧なものなのかもしれない
そんな感覚になってしまうほど
見えないもの、この世ではない場所での体験が自然に、そして色鮮やかに描かれていたのが印象的だった
恋人の死と自分自身も生死をさまよう経験を経て
そんな自分が好きだと、今の自分の全てを肯定している強さが美しくて
私のことまで肯定してくれているような、そんなあたたかさに体全体が包まれた
「新しく始められる人生の準備をして力をためている感じも好き。ここがなくなったら、そのときの自分はなんとかする、その自分を信じられる感じも好き。」
↑楽観的なのに芯の強さを感じるこの文章がたまらなくすき -
Posted by ブクログ
なんど読んでるかわからないけど、この小説に出てくる人がみんな優しくて癒された。
ばななさんは時々、日本のいまの現状をとても辛辣に語るときがある。
↓↓↓
「台北には朝の五時までやっている巨大な書店ビルがあって、いつでも人でごったがえしていた。かふぇもあるし、ギャラリーもあるし、夕方まではちょっとしたショッピングセンターみたいなものも併設しているから、きっと働いている人はみんなうんと忙しいし、疲れ果てているはずだった。
でも、若い女の子たちはきゃっきゃっと声を立てて笑いながら働いていた。休み時間はお茶をして、いろいろうわさばなしをして、身も心も小鳥みたいに軽く見えた。
それはいっぱい、空気の中に自由な空間が生きているからだと私は思った。自由......それは日常の中の小さい自由に過ぎないのかもしれないけれど、みんなそれぞれの立場や収入に合わせて無限の可能性の中にいる感じだった。
なんだかこの国のあちこちに自由のつぶつぶが少なくなっていて、人々は水面でぱくぱくしている金魚みたいに見えた。自由はいつでも、お金だとか時間だとかなにか条件がなければ手に入らないものみたいだった。」
毎度妙に納得してしまう。日本のいま。 -
Posted by ブクログ
ネタバレQ&A形式。初めて読むタイプの本。
自分と全く違う考え方で面白い。
【感じたこと】
わたしも、たとえ仲の良い友達でも傷ついた時には直接言えるような素直な人間になりたい。
「まず自分の足で立ってはじめて深い恋愛ができるのだ」→寂しさや1人でいたくないと言うマイナスな感情を補うための恋愛は、よしもとばななさんの言うほんとうの恋愛ではないみたい。自立って大事なんだなあ
「自分の能力を他に還元する、と言う人類の本質的な欲望が、働くということ」→今の私に刺さった。将来の職業を決める時に自分が持っている能力から考えていけばいいのだとハッと気づいた。そのために学生のうちに自分の能力に磨きをかけないと!
「自分のほうが不幸だと思ったときだけ、その人は真に不幸になります。」→他人と比べることは時によっては自分を悩ませることになる。自分は自分であって、自分だからいいこともあるよなあという考え方は素敵だなあと感じた。
もっとよしもとばななさんの本を読みたい!! -
Posted by ブクログ
ちひろの、中島くんの抱える過去の悲しい出来事との向き合い方や考え方、接し方や発言に至るまでほんとうにすばらしかった.....。いちど経験しなければ絶対にわかり得ないことをわかったように会話を合わせたり同情したりするのって最低だよな、でも無意識に自分はそれをやっちゃってる気がするな...
人を想うってこととか世界の捉え方から個々に与えられた尊厳とか、勉強になる小説だった。
矛盾したところがない登場人物たちの真っすぐさに感銘を受ける。3年前に読んでたけどその時はどんな感想を持ったんだろうか...。
p154のすきな文
「ほんとうに人を好きになるということが、今、はじまろうとしていた。重く、面倒くさいことだったが、見返りも大きい。大きすぎて、空を見上げているような気持ちになる。飛行機の中でら光る雲の海を見ているような気持ちに。
それは、きれいすぎて悲しい気持ちととてもよく似ている。
自分がこの世界にいられるのが、大きな目で見たら実はそう長い時間ではないと気づいてしまうときの感じに、とてもよく似ていたのだ。」
この文で涙した