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Posted by ブクログ
休みの日に部屋でゆっくり紅茶でも飲みながら、しずかに読みたい本。
内容は重めではあるのだけど、文体や浮かんでくる風景がとてもきれいで、私はとても好き。
本の随所に、人生で大事なこととか人間の本質が詰まっている気がして。
それを読み漏らさないように、じっくり噛みしめて読みたくなる。
誰かと本気でつきあうこととか、人を愛すること…
それは恋人でも、母と娘、父と娘、母と息子、見ず知らずの子どもに対するものでも、
それぞれの愛の形や表現があって、
どれも素晴らしいものだね。
この本を読んだら、
私は誰かを本気で愛せたことがあったのか?
子供が生まれたとして、ここまで全力で愛せるのか?
今まで私が愛していたと思ったことなんか、生ぬるくも感じるけど
今は未熟だったとしても、いつかそんなふうに本気で人を愛せるようになりたいなと思う。
その人にどんなに深く壮絶な過去があったとしても、その人が好きならば
ちゃんと今を見て、向き合って、
良いも悪いもなく、その人のすべてを受け止められる懐の深さを持ちたい。
あと、本の中の大事な場面で
登場人物が馬に出会って、馬にとても心動かされ救われ、感謝するというところがあるのだけど
その部分がとても好き。
馬は本当にそういう生き物だと思う。
馬も愛だ。
そんな馬を愛せた登場人物も好き。
Posted by ブクログ
吉本ばななさんの書く文章一つ一つが水面に反射してきらきらと光り輝いているような、それでいて重苦しい一作だった。
キッチンを読んで吉本ばななさんの仄暗さというか、死や絶望の香りを漂わせながらも静かに薄ら暖かいものでくるんでくれるような心地が好みだと思った。本作では壁画制作をしている主人公と勉強に没頭する学生の中島くんを中心に薄暗い空気感が丁寧に描かれていた。
恋愛小説にしては仄暗くて、美しい。インスタかTikTokの恋愛小説特集で見かけて購入したが、良い意味で裏切られたというか。単純にジャンル分けするのは申し訳なさが勝る。中島くんのような人には善性の強すぎる人よりもちひろさんみたいな柔く暖かい人の方が合うんだろうな。美しくて少し脆そうな二人が愛おしい
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