よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんど読んでるかわからないけど、この小説に出てくる人がみんな優しくて癒された。
ばななさんは時々、日本のいまの現状をとても辛辣に語るときがある。
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「台北には朝の五時までやっている巨大な書店ビルがあって、いつでも人でごったがえしていた。かふぇもあるし、ギャラリーもあるし、夕方まではちょっとしたショッピングセンターみたいなものも併設しているから、きっと働いている人はみんなうんと忙しいし、疲れ果てているはずだった。
でも、若い女の子たちはきゃっきゃっと声を立てて笑いながら働いていた。休み時間はお茶をして、いろいろうわさばなしをして、身も心も小鳥みたいに軽く見えた。
それはいっぱい、空気の中 -
Posted by ブクログ
ネタバレQ&A形式。初めて読むタイプの本。
自分と全く違う考え方で面白い。
【感じたこと】
わたしも、たとえ仲の良い友達でも傷ついた時には直接言えるような素直な人間になりたい。
「まず自分の足で立ってはじめて深い恋愛ができるのだ」→寂しさや1人でいたくないと言うマイナスな感情を補うための恋愛は、よしもとばななさんの言うほんとうの恋愛ではないみたい。自立って大事なんだなあ
「自分の能力を他に還元する、と言う人類の本質的な欲望が、働くということ」→今の私に刺さった。将来の職業を決める時に自分が持っている能力から考えていけばいいのだとハッと気づいた。そのために学生のうちに自分の能力に磨きをかけ -
Posted by ブクログ
ちひろの、中島くんの抱える過去の悲しい出来事との向き合い方や考え方、接し方や発言に至るまでほんとうにすばらしかった.....。いちど経験しなければ絶対にわかり得ないことをわかったように会話を合わせたり同情したりするのって最低だよな、でも無意識に自分はそれをやっちゃってる気がするな...
人を想うってこととか世界の捉え方から個々に与えられた尊厳とか、勉強になる小説だった。
矛盾したところがない登場人物たちの真っすぐさに感銘を受ける。3年前に読んでたけどその時はどんな感想を持ったんだろうか...。
p154のすきな文
「ほんとうに人を好きになるということが、今、はじまろうとしていた。重く、面倒く -
Posted by ブクログ
駅中の書店で見つけて気になっていた一冊です。
最近、環境の変化を控えて
神経が緊張しているというか、
感情がとげとげしくなっている自分がいたので、
私にとってのレスキュー本でした。
漢字、カタカナ、ひらがながあることで
表現の幅が広がることを感じられた一冊でした。
日本語すばらしい。笑
通勤中の神経がピリピリしたのを引きずっているときや、朝のしんどいときに読んでました。
誰にだって大なり小なり嫌なことや、
ひっかかることがあるけれど、
小さな幸せが積み重なって救われることもある。
たまにばななさんの言葉に触れたくなります。
今回も必要なタイミングでした。 -
Posted by ブクログ
よしもとばなな、文体から登場人物のキャラクターまで全部好き。この本をきっかけにしばらくばななフィーバーになる予感。
◆辛い時にどう生き過ごすか
よしもとばななの本からは「辛い時にどう生き過ごすか」、この選択肢の多さに気付かされることが多々。だまってじーっとやりすごしてあたふたしない。とにかく行動、自傷に近い衝動でもとにかく行動。なんか、人によってやり過ごし方は色々あるなぁと思う。
◆妹について
あと私も妹がいるから、表立って描かれてはいないけど姉の気持ちを想像してしまった。うんうん、こうやって姉って強く?逞しく?ガサツに?なっていくのよねと…
仲良い姉妹はいいね。私も末長く妹と仲良くしよう