よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
恋愛するということ
誰かとともに生きるということは
ひとりではないということ
誰かの人生が自分の一部となり
自分の人生は誰かの一部となる
しかし、その誰かと離れたとき
私はひとりであること
もともとひとりであったことを
思い出す
愛人と離れた主人公が
自分自身の人生を生きはじめる
そこには彼女が生まれ育った土地
家族、街の人々、友情、
彼女自身に関わる人間関係があった
愛人とともにあった生活を失い
ぽっかりと空虚で透明になっていた彼女が
自身の過去や周りの人々と向き合う中で
様々な記憶や感情を取り戻し
色鮮やかになっていくように感じられた
それは″生きる″ということを
思い出していく過程のように見えた
ひとは結局いつまでも
ひとりなのかもしれないと思う
ひとりであって
はじめてだれかといられる
彼女と関わるひとみんな
不思議な力があるようだった
目に見えないことを信じていた
目に見えないことがほんとうで
目に見えることはほんの一部のように
自身の過去を、自身の物語として、
点と点が線で結ばれたとき
ほんとうの意味で
ひとは癒されるのかもしれない
そしてわたしも彼女の物語を通して
こころの奥深くのどこかで
共鳴したなにかが
癒されたように感じた
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Posted by ブクログ
全体的に私にはまだ難しかったところも多い。けど、心に残ったフレーズをメモに。。
「自分が大丈夫じゃないのかもしれないな」と薄ぼんやり思えた時、実家に帰りたくなる。
さほど折り合いも良くない人が住む代わり映えのしない町に帰りたくなる。
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多少恥ずかしくても、思い出が迫ってきて苦しくても、後悔したくない。後で思い出せば絶対に大切なんだ、と思えるから。
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里帰りは人が死んだ時と同じ感じがするから、切なくて胸が苦しく、世界が奇妙に美しく見える。
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人と人の間に言葉は無い。ただ全体の感じがあるだけ。その全体の感じをやり取りしてるだけ。
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もしみんなが等しく鳩を愛するだけの世界だとしたら、
私はそこに住んで幸せだろうか。
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自然に、川のように流れて、あるところに自然に着いてしまう、こういうのが最高なんじゃないか?
時間をかけて、自分がちゃんと流れ着くようなところへいこう。
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Posted by ブクログ
たぶん学生の時に読んだことあるな、と途中から気付きながら再読。
よしもとばななさんの本に対して好きなものが詰まった作品でした。現実世界をベースに少し私の身の回りでは起きないような設定で物語が進んでいく感じ。
病気を理由に友人と結婚し、子供を授かり、友人が亡くなった今も義実家で過ごす。義父母も受け入れ温かい家族の形がある。一方で忘れられない過去がある元恋人との再会。そして娘と3人でバリを訪問。
一貫して登場人物が皆、凛として自然に身を置き、人間と運命強さをあっけらかんと捉えている。
そんな世界に魅力され、私自身もそうでありたいと強く思わされる。
強く逞しく、優しく、愛を持って。
大事な人が遠く羽ばたくことを、可能線をどんどん広げていくことを切実に願える人間でありたい。