よしもとばななのレビュー一覧

  • High and dry (はつ恋)

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    小さく小さく積み重ねていくたくさんの幸せを覗かせてもらった。主人公がなんだか子供らしくないなと思いながら読み進めていたけれど、終盤にその葛藤を知りなんて素敵な子なんだと微笑ましく感じた。
    また大切が増えました。この作品を学生さんにぜひ読んでほしいと願う。

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    2025年08月06日
  • サウスポイント

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    読む時の気分によって⭐︎3になったり⭐︎4になったりしそうな作品。
    楽園の穏やかでキラキラした風や音や空気を求めているときにはさぁーっと心に染みてきて、求めていないときには「ふーん」って印象になるかもしれない。
    それでも、やはりあのハワイが持つ独特の情緒は誰にとっても素敵なもので、「あの感じ」をたまに求めるくらいの気持ちの余裕は常に持っていたいものだなぁとも思った。

    私は『ハチ公の最後の恋人』は未読なので、純粋にこの作品を一つの完結した物語として楽しんだ。
    よしもとばなな作品に登場する女の子たちは、どの子もみんな傷つきやすくて、でもしなやかに強くて、何かを諦めてはいるけれど同時に明日を創り出そうとする強いダイヤの粒みたいなものを秘めていて、読んでいて力になることはあれ嫌な気持ちになることは全然無い。今回もそう。ひとりで色んなものを抱えこみながら、ハワイアンキルトを作るテトラちゃんはとても素敵だった。

    生きることに前向きになれる、日常に潜む小さくて愛らしい出来事にちゃんと目を向けたくなる、陳腐な表現になってしまって我ながらナンだけど、実際ほんとにそうなんだよな。

    特にドキッとした文章は、テトラちゃんの以下の言葉。

    「人生はうんとはじめのころに至福のほとんどを知るものなの。人によって違うけれど、至福の鋳型はそのときに作られる。そしてその後はほとんどずっとそれを取りもどすための戦いなの。」

    まさしく。
    ドンピシャで正解。

    こういう感覚を文字に起こせるなんて、ばななさんは、短歌も上手そうだなぁと感じる。

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    2025年08月06日
  • 人生の旅をゆく2

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    ばななさんの人生が見えてくる。
    日本だけでなく、世界のばななとなったばななさん。
    それでも、思ったほどお母さんからは祝福はされない。
    一方で、ばななさんの本が実家の本棚に並べられている。

    女性の一人暮らしに必要なもの、と言っておとうさんから工具をプレゼントしてもらう。ばななさんの宝物。
    同居していた彼が、それをそのへんに(=適当に)片付ける。

    「私はそのとき別に怒っていなかった。でも理屈ではなく腹の底から「こりゃ無理だな」と思ったのだ」

    そうそう。
    近所のお花見も、小さかった頃の実家の自由なくらしも。
    いろいろと、もう戻ってこないんだなあ、と(自分と重ねてちょっと思うところがあったりして)。
    昔はよかったなあ、なんて思うのはそんなにいけないことでしょうか。
    昔は自然も、時間も、自由も、なんかいっぱいあったなあ、、、とおもいます。

    ばななさん、ありがとうございます。

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    2025年08月05日
  • スウィート・ヒアアフター

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    ネタバレ

    事故に遭い大怪我をし、恋人も失い絶望に思えたけど、それでもありのまま今を受け入れて生きていく上で感じること、むしろ事故があって死にかけたからこそ深く感じられる生きていることの有り難みを教えてくれるお話でした。
    普通に考えればどん底に落ちてしまいそうな話だけど、それでも生きていくことを諦めなければ確かにある幸せ、喜び、そういうものに出会えるんだと勇気づけてくれました。
    苦しみを超えた先にある、初めて見える世界って本当に確かにあるんだろうなと希望をもらえました。

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    2025年07月30日
  • 海のふた

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    大事なものは目に見えるとは限らない。人との繋がりこそ財産、雄大な自然も。きらきらしている夏の思い出はとても美しい。
    同じ瞬間、同じ季節はないからこそ廃れていくものもあれば新しく生まれるものもある。

    まりちゃんはじめちゃんの紡ぐ言葉たちが綺麗。

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    2025年07月18日
  • ジュージュー

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    おんおん泣くことは無かったけれど、
    常にうっすら涙ぐむ感覚のまま読み終えました。

    ばななさんの作品の登場人物は、皆芯があって強い。けど繊細でか弱くて、優しくて、自分があるからこそ冷静でどこか冷めて感じる部分もあって、、いのちの大切さや儚さを、知っている人達だと思う。

    みんな似て感じるけど
    優しくて素直な人たちだったな。

    亡くなった人へ話しかけた言葉は海の中の気泡が上昇していくように、空に向かって、小さな泡のように登っていくのだろうか、的な表現がなんか記憶に残った。

    そうだといいな。

    後から見返して探したけどどのページか見つからない。

    ー読み終えたのは2024年1月ー

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    2025年06月27日
  • チエちゃんと私

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    優しい本。
    人から押しつけられる価値観、そういうものはどうでもよくて、自分が好きなこと、好きな生き方をみつけていく。
    それが自分の幸せであって、生き甲斐なのだ。
    人生ってすばらしい。

    よい一日をお過ごしください。

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    2025年06月17日
  • 彼女について

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    近しい人が亡くなったとき、誰しも少なからず後悔が残るのかもしれない。そういうものを優しく溶かして受け入れやすくしてくれるような物語でした。

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    2025年06月09日
  • 海のふた

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    ボクが幼いころに失ってしまった抽象的な感覚が、この本にはぎっしり詰まっているように感じた。輪郭は朧げだけれど、あたたかく大切なモノ。そんなモノをボクは、成長の過程でおっことしてきたんだろうって。

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    2025年05月31日
  • 海のふた

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    文章が過去形なのが印象的だったし、すごく新鮮だった。
    この本を読んでいると、大好きな友達に会ってお喋りしたくなるし、海に行きたくなる。
    だからこそはじめちゃんなんだよ的な文章がステキ〜!!って思った。自分のことも誰かのこともそう思えるようになろう!って心に沁みた。
    もう一回読みたい^_^

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    2025年05月12日
  • サーカスナイト

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    主人公のさやかは周りの人に支えてもらいながら生きているように見えて周りの人をしっかり支えてあげられる女性。登場人物がみな軸がぶれない。憧れの人ばかりで埋め尽くされた素敵な物語でした。悲しいけど幸せ。登山という趣味にもすごく憧れる。
    ※生きている限りはちゃんと生きる

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    2025年04月18日
  • ハゴロモ

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    ネタバレ


    恋愛するということ
    誰かとともに生きるということは
    ひとりではないということ

    誰かの人生が自分の一部となり
    自分の人生は誰かの一部となる

    しかし、その誰かと離れたとき
    私はひとりであること
    もともとひとりであったことを
    思い出す

    愛人と離れた主人公が
    自分自身の人生を生きはじめる

    そこには彼女が生まれ育った土地
    家族、街の人々、友情、
    彼女自身に関わる人間関係があった

    愛人とともにあった生活を失い
    ぽっかりと空虚で透明になっていた彼女が
    自身の過去や周りの人々と向き合う中で
    様々な記憶や感情を取り戻し
    色鮮やかになっていくように感じられた

    それは″生きる″ということを
    思い出していく過程のように見えた

    ひとは結局いつまでも
    ひとりなのかもしれないと思う

    ひとりであって
    はじめてだれかといられる

    彼女と関わるひとみんな
    不思議な力があるようだった
    目に見えないことを信じていた

    目に見えないことがほんとうで
    目に見えることはほんの一部のように

    自身の過去を、自身の物語として、
    点と点が線で結ばれたとき
    ほんとうの意味で
    ひとは癒されるのかもしれない

    そしてわたしも彼女の物語を通して
    こころの奥深くのどこかで
    共鳴したなにかが
    癒されたように感じた



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    2025年04月17日
  • すばらしい日々

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    約150頁のエッセイ。2時間とかからず読めてしまった。ところどころ生命力を感じる写真のページがあるのがまたよかった。

    震災や、両親や飼い犬、友人を亡くした経験を経てのエッセイとあって、著者にとって辛い時期であったことはたしかだけど、そんななかにもすばらしい瞬間はあるという意味が込められたタイトル。

    表紙カバーの写真は、なんとなく楽譜みたいなイメージでぼんやり認識していたけど、エッセイを読んだらまったく違うものと気づいてはっとした。

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    2025年04月15日
  • ひとかげ

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    最後の一文が、好き。
    暗さを抱えた2人の、少し寂しくて頼りないかもしれないけど、ほんのりと温かなこれからを願って。

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    2025年04月10日
  • ハゴロモ

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    誰しも心にぽっかり穴が空いてしまうことがあって、そこを優しく温かく埋めてくれるようなお話しでした。ちょうど穴が空いていたので空虚な気持ちで過ごしている人の心にちょうどハマるかもしれない。

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    2025年04月09日
  • 海のふた

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    よしもとばななさんの作品は4冊目くらいだけど、気負わず読めるのがいい。あまりカロリーを消費しないから疲れてるときとか頭が回らないかもみたいなときでも読める。
    この作品は挿絵で版画がちょこちょこ入っていてそれがまたいい風合いで良い。悲しいことやどうにもならないことはあるけど、いつまでも悲観してないで、受け止めて、前を向いていくことがテーマかな。自然に触れたくなった。

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    2025年04月02日
  • スウィート・ヒアアフター

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    「この世はなんて美しい、激しく緑が伸びる夏もあれば、すぐにあんなに寒く美しい別世界のような季節がまためぐってきて、あの椿の赤や落ち葉の黄色を眺めることができる。人間はいつでも巨大な劇場にいるみたいなものだと思う。心の中のきれいなエネルギーを世界に返すことが観劇のチケット代だ。」

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    2025年03月26日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    慎一郎とのお別れには胸が締め付けられた。この3話はお別れのお話だった。失恋したら心に響きそう。私は、まだそんなに人生を経験してないので、キュッとなるぐらいだった。でも本当に涙目になる作品だった。真一郎との恋が淡い

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    2025年03月25日
  • チエちゃんと私

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    チエちゃんの強さ、真っ直ぐさには見習うべきところがあるな、とおもった。小説の中では、何の生涯もないと書かれていたが、私は普段関わっている自閉症の子が思い浮かんだ。それぞれの特性をしっかり分かってくれて、愛してくれる それは他人でも身内でも存在自体がありがたいこと きっと、チエちゃんは心から感謝してると思った

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    2025年03月18日
  • サーカスナイト

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    人との関わりほど深く絡み合ってめんどくさいものはない、でもだからこそ生まれる愛も信頼も幸せもある…
    自分も周りの人を大切にしようと思える物語でした。
    ちなみに、気に入った文は

    「たとえまた会えるとわかっていても、小さな別れでも、別れは切ないものだ。」

    今の自分に共感してくれる言葉で、気持ちが楽になりました。

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    2025年03月15日