あらすじ
〈小さな幸せは「なん個」と子どもみたいに数えたい〉 最悪の思い出も、いつか最高になる――。両親の死や家族へのまなざし、大切な友だちや犬猫との絆、食や旅の愉しみ、さまざまな出会いと別れ。何気ない日常の中にある「小さな幸せ」を見つけて慈しむエピソードの数々。あなたの人生に寄り添ってくれる幸福論的エッセイ集。各話にタムくんのイラスト付き。
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ついついスマホを開いてしまうときに読むのにちょうどいい本。ひとつひとつのエピソードが短いのにしっかり温度感が伝わってきて素敵。ちょっと元気をもらえた。
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ご両親との別れ
私も母とはあまり仲が良くないが、いなくなったら、きっと寂しいんだろうなぁと思いながら、読んだ。私はおばあちゃん子だったので、死んだおばあちゃんがいつも一緒にいるような感じ、とてもよくわかる。
犬や猫、亀…
ばななさん家は、たくさんの動物を飼っている。一匹一匹個性があるところが可愛らしく、また、全く気にしていないようで、人間の一挙手一挙足を感じて動いているところが、この上なく愛おしい。
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個人的には好きなショートショートのエッセイです。
面白いし、ちゃんと話としてオチもつけてます。
長編を期待してる人々じゃなかったら面白いと思います。
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小さい幸せといいつつ、非常に重要な幸せばかり
何も縛られる必要もないし、好きタイミングですきなように読んでよい。
ばななさんらしいよなあ
一つ好きなフレーズを。
あなたの生き方、佇まいがあなたの幸せをつくる
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読み終わったあとに心がほわーっと温かくなりました。日常に転がっている、意識してないと見逃してしまいそうな、ばななさんがみつけた幸せをばななさんの視点で1話1話日記みたいに書かれてあって、こんなところにも、そんなところにもあるんだ…!と読んでいてとてもほっこりしました。特に印象深かったのは「幸せを創る」という章。お刺身のお話になんだかジーンときてしまいました。あと、「戻れないけど」という章も。初めての体験でドキドキする気持ち。今まで体験した初めてのことやそのときの気持ちを思い出しました。
“ 時間がくれる贈り物はいつも人を幸せに微笑ませる ”
「戻れないけど」に書いてある最後の1文です。ほんとにその通りだなぁ…と思いました。この本を読んで改めて色々気づくことができました。お金では買えない価値を日々の小さな幸せを大切にしながら1日1日を過ごしていきたいなと思いました。こんな素敵な本に出会えてよかったです。
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・だれかが私を思い出すとき、こんなふうにすこし幸せだったり、温かかったりするといいな
・そのときはものすごく面倒くさくても、後になるとやっぱり行ってよかったと必ず思うから。これはジョルジョの旅の法則です。
・あの、その人がその人の専門の仕事をしていることで、もう大丈夫だ、自分もがんばれると思う気持ち。もちろん私は作家というジャンルではそうでありたいと思う。
・今よりもいっそう人を裁かないようになりたい。していることや、見た目や、話していることだけでなにかを決めつけたりしないようにしたい。
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コロナになった去年の夏に買ってきてもらった本。去年はなんだかハマらなくて途中でやめてたけど、今読むと面白い。エッセイをこれからもどんどん読んでいきたい。
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日常の小さな幸せを書き綴ったエッセイ。とても良かった。
よしもとばななさんのエッセイを読むのは初めてだけど、着眼点や心情にすごく詩的なものを感じて、ほかの著者のエッセイを読む時とは全然違う印象だった。うまく言葉に表せないけど、独特の個性を感じる。
・小さな幸せは、たくさん集まっても決して大きな幸せにはならない。でもふと人を救ったり、よく眠らせたり、他の人に伝染したりする。それが最終的にはたまたまそこにあった網みたいに落ちていく本人を救うことがある。
・生き物がその魂の持つ個性を存分に生ききると、それがどんな形であっても意外に人に幸せだけを残すのではないか?
・動物たちはいつも飼い主を見ている
・今この世の商売のほとんどが「自分をみすぼらしく思う心」につけこんでいるということだ。数人の人に指をさされたら、どんな人でも多少気にするようになる。そういうちょっとした心理を利用した商品がとっても多い。→なじみを多くして、会いたい人を多くして、行きたい場所と行きつけの場所を増やして、にこにこ生きるしか対応策はない気がする
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よしもとばななさんの作品を初めて読みました。
ほんわかあったまるエピソードが多く、とても読みやすさを感じました。人気な理由が分かります。見過ごしてしまいそうな日々の幸せを私も見逃さないように大切に生きていきたいと思います。
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タイトル通り”小さな幸せ”をよしもとばななさんの言葉で伝えてくれて、こちらも幸せな気持ちにさせてくれて心が温かくなる1冊。
置かれている状況は全く異なるけれど、好きなことや幸せに感じることを自分で言語化できたらもっと生きやすくなるなと思った。
無邪気にプラスに感じることのできる数を増やしていきたい。世知辛く時間のスピードが早く感じる現代だからこそ立ち止まって自分のすきを再確認させてくれるような本だった。
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駅中の書店で見つけて気になっていた一冊です。
最近、環境の変化を控えて
神経が緊張しているというか、
感情がとげとげしくなっている自分がいたので、
私にとってのレスキュー本でした。
漢字、カタカナ、ひらがながあることで
表現の幅が広がることを感じられた一冊でした。
日本語すばらしい。笑
通勤中の神経がピリピリしたのを引きずっているときや、朝のしんどいときに読んでました。
誰にだって大なり小なり嫌なことや、
ひっかかることがあるけれど、
小さな幸せが積み重なって救われることもある。
たまにばななさんの言葉に触れたくなります。
今回も必要なタイミングでした。
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読みやすくて親近感の湧くような、あたたかく抽象的な言葉だけど、正直でしっかり頭にイメージが飛んでくる、そんな本だった。
やわらかい日差しが入るカフェの角の席で、モーニングのスープを飲みながら、この本を読んでいる時間こそが、小さいけど確実なわたしの幸せな気がした。
以下、書籍より抜粋
- 便利になることは、極端な温度差を味わわなくなること
→感想:だるさのしあわせが失われていく感じ、そんな危機感に人は「昔はこうだったのに、、」「昔は今と違って〜」と、忘れたくなくて、誰かに忘れて欲しくなくて話すのかもしれない
- 思い過ごしの類ではなく、そうであってほしいというものでもなく、身体感覚として生々しく感じられた
- それぞれの家庭の事情を、そこで示される精一杯の愛をそれぞれ受け止めて、みんなしっかり大人になっていった
- ああ、手のぬくもりがここに生きてる、そう思った
→感想:お母さんの手、愛犬の身体、友達のほっぺ、私の手には触れた大事な人たちのぬくもりがちゃんと残ってるって嬉しく思った
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小さな幸せ46個のエピソードが詰まった本。
日常の中にある幸せを、すごく丁寧に表現されています。幸せを実感して、心に残して、表現するって簡単な様で難しい気がします。
よしもとばななさんの温かい性格がすごく伝わってきました。
また、幸せな気持ちを見失いそうになったら読みたいです。
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一つひとつのお話が短いため、寝る前にサクッと読めた。
忙しい毎日の中で忘れていた、ふっと心が温かくなる懐かしい出来事を沢山思い出した。
その時は貴重さに気がつかないけど、後になって振り返ったときに、「ああ、あれって楽しかったな」と思えるものが小さな幸せなのかなと思った。
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「小さに幸せ46こ」というタイトルに惹かれ、一度読みたいなと思っていました。ページをめくり、46この目次を見て、さらに興味をもちました。よしもとさんの「しあわせ」に「私もそうだ!そういう時ある!」と共感しながら読むことがでしました。自分の小さなしあわせに気づけたエッセイでした。
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なんてことない幸せ、見逃してしまうような幸せ、だけどそれが時には人を救う幸せ。毎日日記を書くようになって、小さな幸せが少しわかってきた気がしていて、なんだか身近な気がした。
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マイナスに考えすぎて疲弊してしまう私にとって、暖かくて安心感を得られるような一冊でした。文章から感じ取れる暖かさがあり、本当に小さな幸せを語っているからなのか想像しやすいところが多かったです。挿絵もとてもかわいくてほんわかとしました。
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特にどこというわけではないですが、それぞれのエッセイがこころがほぐれる柔らかな読後感でたのしめました。エッセイなのですぐに読めてよかったです。
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まだ若造の私にはあまりこれが幸せだと共感できるものが少なかったように感じる。
それでも私より長く生きている分、さまざまなことを学び、感じていているんだなと。
私が言語化できていないような感情をうまく言語化している部分もあって共感できた
そして、大雑把なところとか誕生日とか、私との共通点も感じられてとても人間味と現実味があるなと思った
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寝る前などにちょこっとずつ読んでいくのに適している本。
作家さんって日常のそんなところに想いを馳せているのかとか、幼い頃の話をこんな風にエッセイとして書けるのかと感心した。
あたたかい気持ちになったり、自分が幼い頃親とどんな過ごし方をしていたかなと思い出したり、読んでいると素敵な時間を過ごせる一冊。
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心のきれいな人なんだなと思う。なんとなく劣等感がうずいてしまう。エッセイがちょっと苦手なのは、それが理由かもしれない。
客観的で主観的。決して大げさにならず冷静で淡々と。知的で上品。
「でも、なにものにも負けないとてつもなく強い最後の線をみんな持ってる」。私の線はどこだろう。
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"小さな幸せ"という言葉に惹かれて手に取った。
生きていれば嫌なこと悲しいこと辛いことが山ほどあるけど、誰にでも「アスファルトをサンダルでペタペタ歩くこと」のような小さな幸せがあるということ。
小さな幸せはたくさん集めても決して大きな幸せにはならないが、周りの人達にも伝染し、自分のセーフティネットにもなる。私も自分の足元を見つめて小さな幸せをたくさん見つけていきたい。
「足りないものより恵まれたものだけ数えて」最後のページのメッセージ、いつも頭に入れておきたい。
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「長いスパンの中で見てほしいという気持ちと、今を生きて欲しい気持ちが交錯する。そのバランスこそが人生だなと思う。」
「小さな幸せは、たくさん集まるといつの間にかセイフティネットになるのだと思う。小さい女の子がしゃがんで小石を数えるみたいな無心さで幸せを見つけられたら、その人はどんな境遇にあっても決して不幸にはならない。」
「そこがそんなふうに変わったことによって、あの頃が永久に保存された、そんな気がする。積み重ねていくものも大切だけど、急に断ち切られたからこそ残るものもある.」
「いろんなことを乗り越えた後でこんな時間が待っているのなら、全然かまわない。このほうがよっぽどいい、そう思えた。」
「そのときはものすごく面倒くさくても、後になるとやっぱり行ってよかったと必ず思うから。これはジョルジョの旅の法則です。」
「自分の大事な物だけど、ものすごくではない。なかなか会えない後輩にばったり会えて、なんだか嬉しい。だから、持っている少し大事な物を何かしら譲ってあげたい。今夜ばったり会えて嬉しかった気持ちをそうやって小さく残したい。」
・・・
よしもとばななさんのエッセイ。
人生まだまだ先が長いのに、将来を考えると不安でいっぱいになってしまう。けれど、こういうエッセイを読むと、自分より長く生きている人のいろんな経験から得た気づきをお裾分けしてもらえて、物事を俯瞰で見ること、人生を長い目で見ること、狭くなりがちな視野を広げてもらえて心がふと落ち着く。
まつ毛エクステを続けている話が好き。そういう自分のテンションを上げる少しのことにお金をかけようと思った。
【戻れないけど】未熟さと余裕のなさで、人との別れを経験することがある。再び会ってももう前の2人の関係には決して戻れないのだけれど、離れた時間のなかでそれぞれ違う道を歩んだ今の2人がいて、また会えたときには、「今の私で会えて良かった」と思えたらいいなと思った。
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友人からのプレゼント
ハルノ宵子 に続いて
やはり文章は秀逸
切り取り方がうますぎるヨネ
ちょっとついていけない部分もあって
敬遠していたのだけれど
小さな幸せは生きるセーフティネット
うん、そうだよね
私も数えていこう
最悪を最高にするために
イラストが心地よかった
≪ ほらここに 小さな幸せ ほらひとつ ≫
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★3.5
久しぶりにばななさんの元へ帰ってまいりました。
精神が底つきそうなときにいつもばななさんの本を漁ってる自分がいるので、ばななさんの作品はわたしにとってそういう命綱みたいな存在なのだな、と気づく。
文章から滲み出るやさしさと、時に本質をつんっとされるような言葉が相変わらず好き。
自分にとっての小さなしあわせ、わたしも改めて考えてみて、しあわせなことに囲まれているなあって思いたいなと思ったし、やっぱりばななさんの文章みると、少しでも感情がしあわせに動いた時に、なんでしあわせって思ったかなって言語化できるようになりたいなあとも思った。
_φ(・_・
(前略)そういうものをいっぱい持っていると、悲しいことがあったときにきっと、ほんのちょっとだけいい側にひっぱってくれるんじゃないかな、と思う。
それが人によっては、ドーナツかもしれないし、コートかもしれない。なじみの小径かもしれないし、近所の居酒屋のメニューかもしれない。なんでもいい。その人らしいもの。
きっとその人を好きな他の人がそれを見たら笑顔になるようなものが、きっとあるはずだ。
自分だいじなものだけれど、ものすごくではない。なかなか会えない後輩に会えて嬉しい。だから、持っている少しだいじなものをなにかあげたい。会えて嬉しかった気持ちをそうやって小さく残したい。そんな気持ちが伝わってきたから。
私はわたしの佇まいだけで、だれかをまるで言葉でほめているような、そんな人間になっていきたい、そう思った。