よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性向け。いわゆる人生相談本ですが、押し付けがましくないさりげないトーンで回答されていて読みやすい。
なるほどそうだな、とすとんと腑に落ちる回答が多く、心のお守りになるようなフレーズがたくさん見つかりました。
Q例:
・本当の優しさとは?
・毎日会わざるをえない苦手な人とどう接すればいいか?
・夫や恋人が浮気したときどうすればいいか?
・天職に出会うにはどうすればいいか?
・女性が社会で働く際、どうすれば心身ともに健康でいられるか?
・同じ仕事を長く続ける場合、どうすれば楽しく続けられるか?
・こんな世の中で子供をまっすぐ育てるには?
・どうすれば時間を有効に使えるか? -
Posted by ブクログ
それにいつかきっと大きな意味で,
うまくいく日も来るよ。
人のいるところには必ず
最低のものと同時に
最高のものもあるの。
憎むことにエネルギーを
無駄遣いしてはいけない。
最高のものを探し続けなさい。
流れに身をまかせて,
謙虚でいなさい。
そして,山に教わったことを
大切にして,
いつでも人々を助けなさい。
憎しみは,無差別に
雫石の細胞までも傷つけてしまう。
自分のせいだというふうにだけは,
思ってはいけないわ。
そう思っている限りは
自分が当ててやったという
気持ちにも,
いつかはなるということだからね。
そういう気持ちの芽を
持ったままでいると,
必ず謙虚さは
傲慢の裏返しにな -
Posted by ブクログ
1つの文章が長い。改行も少ないので少し読みにくい。よしもとばななさんの文章って、そうだったっけ。とても久しぶりに読んだので忘れてしまった。
でも、よかったなぁ。読んでよかった。「算命術」という占いによれば、私は今、「愛とお金のテーマに取り組むことで、内面的な成長ができる」という時期らしい。そして仕事については「あなたが今の仕事をどう思っているかじっくりと自問自答しましょう」と書いてあった。
その考え直すきっかけ、手助けをこの本がしてくれたと思う。
ばななさんのこの本にも書いてあるけど、東京に住んでいると、日々の生活のなかでも特にお金、仕事のことにものすごく神経を使わなければならない。それも -
Posted by ブクログ
よしもとばななさんの小説が すきですきで
もう小説は全部読んだのだけれど
エッセイは 今まで 読まずに 通ってきた。
エッセイを読んでしまうと 小説に対する偏見ができそうで
物語が現実的になりそうでこわかった。
でも
あまりに新刊が読みたくて、
読みたいのに、新刊は全部読んでしまってて、
よしもとばななさんの 文章を欲するあまり
エッセイを読んでみようと思った。
よしもとばななさんのエッセイは、夢物語ではない日常を
夢物語と同じ言葉で、ニュアンスで、ユーモアで、書いてあった。
日常を こんなふうに 文章にきりとれるんだ。
やっぱり あたしが言葉にできないことを
100%ぴったり -
Posted by ブクログ
この本の、というかよしもとばななの本の好きなところは、日常をとても大切にしているところだ。人は、自分の人生を形作るのは非日常的な経験(進学、就職、結婚、出産やその他スペクタクルな経験)と感じている節が誰しもあると思う。たとえば、就活でΓ自分の人生を変えた経験」とかを話さなければならないとき、自分の人生の特殊経験を振り返る。そして、自分の人生の平凡さを嘆く。私もそういうところがある。でも、そのような非日常的なイベントは人生のほんの一部であり、それよりも毎日食べるもの、出会う人、話す言葉、見た景色の方が時間配分として長いわけで、人生の本質はそこにあると、感じさせられる。特に印象深いのは、自分の人生
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Posted by ブクログ
さくらももこと交流のあるよしもとばななの旅行記って、正直あまり期待してなかった。さくらももこの、至れり尽くせりなダラダラとした旅行記にうんざりしてたから、同じような感じなのかなぁ、、、って。でもよしもとばなな氏は全然違う!!自分の五感をフルに使って、自分の目の前に起きるすべての事を味わってる。そして「旅行」のみならず、「日常」も人生の旅と称して、すべての事を自分の糧にしてる。
彼女の作品は、何だか生きることが楽なことに思わされてくれる。肩の力が抜けるんだ。
物議を醸した居酒屋事件も、私は彼女に同感だけどなぁ。ちょっと行き過ぎた表現はあったかもしれないけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ近頃疑問に思っていたことを、同じように疑問に思い、的確だったり柔らかな言葉で書き出されているのを見て、なんとはなしにほっとした。
旅はそのときは最悪だと思っても、後々だからこそ印象深くなるということはよくある。
人生が旅であるなら、生きることにも同じ事が言えるのかもしれない。
東京には豊かになれるスポットがない、あってもお金がかかるが、京都はたとえば鴨川がある、というのはとても納得した。
いろんな人がいろんな時間に、ただそこにいるだけで豊かになれる。そんな場所が都会には少ない。公園でもお金がかかったり人が多すぎたり狭すぎたり、人工的過ぎたりする。
お金や時間がなくても、そのときそこにしかな