よしもとばななのレビュー一覧

  • スウィート・ヒアアフター

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    人間は出来事によって変わっていく。特に命が終わりかけたり周りの人がいなくなることなんて滅多にないし大きな経験だと思う。

    いつ別れが来るのか分からないから、好きなもの食べて好きなことをして暮らしたい。大事な人にはちゃんと大事って伝えたい。

    風景とか色の描写が綺麗。

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    2025年04月10日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    雫石が、森から都会へと環境が変わって行くと同時に心も変化し、色々なことを学んでいく。
    TVに中毒になって気づかないうちに、自分の目の前にある事から逃れていたり、人の感情がその空気にまで伝わって周りを変えてしまうことを学んだり、私も雫石と一緒にこの本から沢山学ぶ事が多かった。そして真一郎との関係も気になって早く続きが読みたいと思ってしまう。
    最近好きになった吉本ばなな。どんどんハマってしまう。凄い私よりも周りを敏感に観察していて、そこから感じ取ったことを本に吐き出しているのではと思う。物語なんだけど為になることが多すぎる。学校の先生にオススメされただけある作品だった。

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    2025年03月21日
  • ゆめみるハワイ

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    好きで好きで好きで、、、ばななさんのこういった強いエッセイを読む程に天国のようだというハワイに行ってみたくなる。2024夏、しんじゅさんに貸しました

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    2025年02月12日
  • アルゼンチンババア

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    安易ではあるけれど実父を思い出した。
    最後は自由に暮らしてた実父を懐かしんでしまった。
    本当の理由なんて他者には何もわからないし、起こってしまったことから何かを読み取るしかない。
    読み終えてそんなことを思った。

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    2025年02月11日
  • デッドエンドの思い出

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    「おかあさーん!」なんか今の心情とリンクしてぼろぼろ泣いちゃった。私を失った世界でも幸せに生きる私の好きな人のことを考えて、とてつもなく寂しくなって、ここで生きていたいと思った。

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    2025年01月22日
  • デッドエンドの思い出

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     切ないけれどとても温かい作品。泣きながら読んだ。自分だけの痛みだと思いがちな、それでいて言語化できずに胸につかえるようなモヤモヤを、綺麗でまっすぐな言葉で形にしてくれている。色々と上手くいかない日々や、孤独や不安で冷えた心に「独りじゃないよ」「かっこ悪くても生きてていいんだよ」と毛布をかけてもらったような気がする。

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    2025年01月14日
  • デッドエンドの思い出

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    幸せという言葉が食べ物や天気、透明、黄色やオレンジなど色で表現されている書き方がさらに温かい気持ちになり物語に入り込みやすかった。
    幸せとは何か?考えてもすぐに答えられるものではないけど何気ない日常、変わらない生活、今周りにいる人それぞれが混ざり合って私があるんだと気付く。
    辛い経験やこれから起こる不安いろんな出来事があってもその中で生きる意味や幸せだったと思い出せることがあるのならば、きっとこれから大丈夫だと元気をもらえます。

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    2025年01月10日
  • どんぐり姉妹

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    久しぶりに小説を読んだ。
    たぶん10年ぶりに読んだ。
    それがこの一冊で良かった。

    日常のふとした連鎖への意味、
    小さな感覚を研ぎ澄まし、
    その自分の感覚を信じることの大切さ。

    そんなことへの認知が爆上がりする一冊。
    さすがよしもとばななさん!

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    2025年01月08日
  • ハゴロモ

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    ネタバレ

    ばななさんがあとがきで、弱っている時にしか価値がないとも言えるが、弱っている時にじんわりしみてくる気がする小説だと書いていた。出会うべき時にこの小説に出会えた気がする。なんとなくずっと苦しくて落ち込む数日間を過ごしてたのに、この本を読んだらホッとした。川とか山とか、親しい人との繋がりとか、本当に大事にすべきものが人間にはあると思います。(この本読んでTwitter消せた!!)

    「でも私だって、実のところ、もしもみんなが等しく鳩を愛するだけの世界だとしたら、私はそこに住んで幸せだろうか?っていつでも考えてしまうもの。別の考えに触れたときの感じは、やっぱりいつでも衝撃的で、自分の世界が広がってい

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    2025年01月02日
  • 海のふた

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    ネタバレ

    またよしもとばななのすごい作品見つけちゃったー。
    さらさら読めて勿体無かったから2回続けて読んだ。

    最近転職して、給料は下がったけど本当に幸せになった。お金は大事、だけどお金を稼ぐことが目的になってはいけないと思う。稼いだお金でどんな時間を過ごすか。そういう人生の大事なことをばななさんから教えてもらったし、私は私で良いって認めてもらえた感覚

    相変わらず描写が美しい。それに夏も海も好きだから、読んでて幸せな気持ちになった。

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    2024年12月24日
  • 海のふた

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    再読⭐️
    夏の終わりに毎年読みたくなる本No.1
    久しぶりに夏の終わりに読めてやっぱり良かった。
    忘れてたものを思い出しました。

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    2024年10月19日
  • どんぐり姉妹

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    よしもとばななの中で一番好きなのがこの本。
    どん子さんとぐり子さんの姉妹が人の気持ちに寄り添って寄り添われてそっと生きてる感じがすごく好き。

    お姉さんのどん子さんは恋愛の始まるときの「息をしているだけでも楽しい」時期が大好きで、それを何度も何度も繰り返してるちょっと不思議な人なんだけど
    それを

    「私はその思い出を全部持ってお墓に入るのが楽しみなの。老後はこれまでの彼氏をひとりひとり思い出して、ぽわんとして過ごしたいの」

    ってまるで宝物のコレクションを眺めるみたいにちょっと俯瞰して見ている感じがすごくよくて、わたしもこの話を読んでから、元気で体が動くうちは楽しいこともうれしいことも悲しいこ

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    2024年10月16日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    “日々がだらだらと、ただ心の中の荒れた畑の土が元に戻るまでじっと待っているしかないように、過ぎていった。とにかく放っておいてほしかったのだ。毎日が過ぎていく中で、一滴一滴、なにか大丈夫になるための水がたくわえられていく…..それだけをつないでいたのだ。”

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    2024年09月20日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    “なくなったものを惜しんでいるばかりで、得たものを考える余裕がなかった。ちょうど、閉じられたドアの前でじたばたして悲しんでいたら、新しいドアがすぐそこにあったというような気持ちだった。何かが終われば必ず何かがはじまっている。それを見るかみないかだけが私の自由なのだ。ドアが開いた匂い、新しい匂いの中で、私はあせらずにゆっくり立ち上がり、少しずつ歩きながら、何かを探し続けよう。”

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    2024年09月20日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    この世界が大好きだったことを思い出して、久しぶりに読み返した。優しくて透明で美しい文章と一人ひとりの登場人物、すべてが愛おしい。

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    2024年09月20日
  • ジュージュー

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    よしもとばななさんの作品には飲食店で働く人がよく出てくる。

    本作は下町の老舗ハンバーグ店ジュージューが舞台。そこに集まる人々をよしもとばななさんの透き通った目がひっそりと見守っている。

    大人になるとどうしたって背負うものが増えていって、そういうものにがんじがらめになっている自分にうんざりするけど、この作品の主人公みたいに澄んだ目で見てみたらまた違った自分でいられるのかもしれない。

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    2024年07月15日
  • まぼろしハワイ

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    死後の世界、ハワイの世界、私たちが生きている世界。
    それぞれの世界がばななさんの世界観とマッチして表現されていることが素晴らしいと感じた。
    ハワイには行ったことが無いが、ばななさんはきっと「リゾート地」とは違ったことをハワイに感じているのだろう。
    いつか本書を持ってハワイに行ってみたい。

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    2024年06月22日
  • 小さな幸せ46こ

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    ついついスマホを開いてしまうときに読むのにちょうどいい本。ひとつひとつのエピソードが短いのにしっかり温度感が伝わってきて素敵。ちょっと元気をもらえた。

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    2024年06月18日
  • 小さな幸せ46こ

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    ご両親との別れ
    私も母とはあまり仲が良くないが、いなくなったら、きっと寂しいんだろうなぁと思いながら、読んだ。私はおばあちゃん子だったので、死んだおばあちゃんがいつも一緒にいるような感じ、とてもよくわかる。

    犬や猫、亀…
    ばななさん家は、たくさんの動物を飼っている。一匹一匹個性があるところが可愛らしく、また、全く気にしていないようで、人間の一挙手一挙足を感じて動いているところが、この上なく愛おしい。

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    2024年06月11日
  • 海のふた

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    ネタバレ

    親、友達、親しんだ自然。
    そういうものを、私たちは「ずっとあるもの」だと思ってしまうことがあると思う。
    変わらずにずっとあるものだと。

    しかし、ずっと変わらずに存在するというのは難しい。
    人も自然も、いつかは変わってしまう。
    命には必ず終わりが来て、消えていく。

    それでも、信じたことを少しずつ続けていけば、「変わらないもの」を作れるかもしれない。
    そういう希望が心に灯るような小説だった。

    この作品を読んで、壮大な自然と向き合ったときのような気持ちになった。
    変わるものと変わらないもの。
    私の中に渦巻いているもの。
    そういうもの全てをどっしりと包み込んでくれるような、懐の大きさを感じた。

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    2024年06月09日