よしもとばななのレビュー一覧
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下北沢は、大好きなばななさんや清水ミチコさんがよく出没する
憧れの地ではあるのですが、全然道が把握できない 涙
いつ行っても、ぐるぐる迷ってはあはあして駅にたどり着きます
とても重たい事件に巻き込まれた女性たちが、それぞれのやり方で
その悲しみを味わい、乗り越えていこうとする小説です。
主人公が異なるタイプの男性と短期間にセックスをするところが
私は好きなんです。その描写が好き!
下北沢は再開発によって大きく街が変わろうとしているようです。
そのおかげで、なくなるお店もたくさんあるのでしょう。
主人公が働くお店「レ・リヤン」もそのひとつです。
(このお店は閉店後、幡ヶ谷で営業しているようです)
国や企業がやることに対して「それどういうこと?どうしてそんなことを?」
という思いを、私たちはぐちることしかできないけど
芸術家は作品に残せるんですね。
この本に出てくるお店、いくつか行きましたが
さすがの美味しさです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレハワイ島もう一度訪れたい。
ばななさんの小説はわたしを癒す。
今回も心が静かに着地していく。
でも、
まだ、足りない、もっと読んでいたい。
p231
でも今は古くから見ていた夢の中でまどろんでいよう、そう思った。やがてその夢の力が私を支える日がくるだろう。そんなふうにこの島は、あの世とこの世がとても美しい結び目でつながっている不思議な場所なのだから。
私はあの日、サウスポイントではっきりとそれを見た。
p229
大丈夫、大人がふたりでいるだけなんだから。これから起こることは、全部自分のせいなんだから。もはや親のつごうではないんだから。
こんな、やわらかくも強い言葉が紡ぎ出される物語が私は好き。
たおやかさ。
退廃的な、うら寂しさを感じたヒロのまち。
日が傾いてて、日陰になった野っぱら公園にも人は少なかった。田舎の貧しさみたいなものもあったな。一度だけ行ったことがある。
ここは、その時の私には、必要ではない場所だった。
今の私が訪れたら
どんなふうに感じるのだろう。
もう、海外はいいや、って思っていたけど
ハワイに確かめに行きたいな。 -
Posted by ブクログ
命が自分の手の外で 勝手に始まってしまう
運命なんて 背負いきれないような
重たいものを 勝手に連れてきて
もう取り返しのつかない
圧倒的な絶望から 命は 始まっているのかもしれなくて
それらすべてが許されている
溢れるほどの希望を抱えて 命は続いていくのかもしれなくて
次から次へと溢れていく
次々と失われていく
それでも大丈夫
笑えるくらい
この世界は
愛で溢れているから
この手ではどうにもならないことで
世界は廻っていることに馳せた思いは
きっとどこかで祈りに通じている
全てが夢にならないように
体が全てを知っていくように
失うことさえ
幸せに なってしまいそうな気がして
人を好きという 幸せなこと
好きな人が確かにここにいるという 幸せなこと
そんな瞬間があったことが 幸せだという ことだから
一生をかけて
それこそ本気で思っていることなのだから
分かってもらわなくても いい
そうやって覚悟を決めて
いちいちそんなことで 傷つかなくていいんだって
思えるような ありったけの勇気を
夢にも似た毎日を 生きてけるように -
Posted by ブクログ
初めて一人暮らしをした街は、下町でごちゃごちゃしていて、手押し車で商店街を歩くおばあちゃんも、柄の悪いおっちゃんも、派手な若者も、みんな根付いて暮らしていて、最初は居心地が悪かったのに、気が付けば土地や空気が作り出してる色をとても身近に心地良く感じてて、「住めば都だなぁ」と思った事を思い出しました。
毎日を懸命に丁寧に暮らすと、見えなかった色や粒が見えてきて、気がつくとちょっと成長してたりする。
そんな世界観がすごく好きだなぁと思って、憧れるけど、なかなか出来ないんだよなぁ。
あたしはまだまだ子どもで、経験も浅くて、よっちゃんの感じること、まんまは感じられなくて少し淋しいけど、あと何年かしてもう一度この本を読んだら、分かることはたくさんあるのかなぁ。
そんな自分であれたらなぁ。と憧れる。 -
Posted by ブクログ
この空気感、大好きです。
ちょっと梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」の空気を感じました。
不思議な事、心でないと見えないものを大切に大切に、丁寧な思いの中に日常があるというのは、とてもシンプルでとても難しくてとても素敵なことだと思います。
「人のいるところには必ず最低ものと同時に最高のものもあるの。憎むことにエネルギーを無駄遣いしてはいけない。最高のものを探し続けなさい。流れに身をまかせて、謙虚でいなさい。そして、山に教わったことを大切にして、いつでも人々を助けなさい。憎しみは、無差別に雫石の細胞までも傷つけてしまう。」
おばあちゃん、すごいなぁ。