よしもとばななのレビュー一覧
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「母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。」
死という悲しみを受け入れ生きていく
命の物語
「アルゼンチンババア」というインパクト大で謎のタイトルとは裏腹に、心の深い部分を優しく包まれるような物語です。
簡単な分かりやすい言葉を使っているのに、なんという深い物語なのでしょう。
ばななさんの文章って、すごいなぁ。
この本は巻末に奈良美智さんのイラストが描かれていて、大人の絵本という雰囲気。
短いストーリーなので、手元に置いて何度も読み返すのが向いている本かもしれません。 -
Posted by ブクログ
休みの日に部屋でゆっくり紅茶でも飲みながら、しずかに読みたい本。
内容は重めではあるのだけど、文体や浮かんでくる風景がとてもきれいで、私はとても好き。
本の随所に、人生で大事なこととか人間の本質が詰まっている気がして。
それを読み漏らさないように、じっくり噛みしめて読みたくなる。
誰かと本気でつきあうこととか、人を愛すること…
それは恋人でも、母と娘、父と娘、母と息子、見ず知らずの子どもに対するものでも、
それぞれの愛の形や表現があって、
どれも素晴らしいものだね。
この本を読んだら、
私は誰かを本気で愛せたことがあったのか?
子供が生まれたとして、ここまで全力で愛せるのか?
今まで私 -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭に出てくる七尾旅人さんが歌う「サーカスナイト」を聞いた。
読後だからこその登場人物たちそれぞれのイメージがじんわりと心に浮かんでくる。
よしもとばななさんを久しぶりに読んだ。
仕事帰りバスの中での読書タイム(そのままうたた寝してる日もたくさんあったけど)存分に楽しめた。仕事終わりの爽快感も相まって。
主人公さやかは事情を抱えていても強く、周りの力もしっかり借りながら生きていて尊敬する。
子供に向けるまなざしも優しい。
私自身あまり周囲の人に懐かないというか心を開かない正確なので、私の生活にあんまり登場人物増えていかない気がする…
しかし、さやかは周囲の人たちを家族のようにしていく力があ -
Posted by ブクログ
この本を読んでいたら、
いかに自分の気持ちとか感覚とかを無視して
日々「こうしなきゃいけないから。。」と型にはまった生き方をしているかを感じてしまった。
そういえば誰が決めた、何の型なんだろう、
とか思いながら。
人生って自由なんだよね。
何してもいい。何食べてもいい。
自分が大切にしたいこともいつの間にか忘れてしまっているね。
わたし、自由だったんだ!と思ったら、
すこしだけ明日からの日々がわくわくした。
個人的に「赤ちゃんが朝起きると、まず笑っている」がぐっときました。
本当に我が子も毎日笑ってるし、自分の今の状態との差を感じてしまった。
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Posted by ブクログ
小説の中に自分のよく知る街や人の名前がたくさん出てくると恥ずかしくなってしまうので、この本を敬遠していたけど、
こんなに素敵な本ならもっと早く読めばよかった。
よっちゃんの聡明さ、それによってはっきりしてしまう残酷さはスリリングだった。
父親が知らん女と心中してしまったことへの悲しみや慟哭は一体どこに行き着くんだろうとか、新しい生活へと動き出したお母さんはどうするんだろうとか、
物語に対する興味はもちろんあるんだけど、
それ以上によっちゃんの悲しみそのものが美しかった。
よっちゃんはずっとずっと誠実に悲しみ続けて、ついには悲しみを抱き締める術を得た。
これは小説だけど、よっちゃんなんて本当はど -
Posted by ブクログ
阪神淡路大震災後について。家族との日常、思い出、日々感じていることなどを綴ったエッセイ。
夜寝る前に少しずつ読み進めていました。
いろんな人のエッセイを読んできたけど、やっぱり自分にはばななさんのエッセイが一番しっくりくる。
20代、30代、40代と…いつ読んでも心地よく、言葉がスッと心に入ってくる感じは変わらない。
考え方に共感したり、和んだり、しんみりしたり。気になるフレーズもたくさん!
読んで少し元気をもらえました。
以下、本文から抜粋
『自分の人生は自分のものだ』
『そのときはなんでもない、いつもそこにあるどうでもいいようなものでも、なくなってみると大きな思い出としてずっしり