よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024.1.26
ばななさんのハワイとの関わりがとてもよくわかって、楽しかった。フラとばななさんの関係性、フラとはどんなものかが印象的。
とっても心に響いて共感したところ。
ひみつのハワイ(57ページ)
あんなにも下手なのに、こんなにも踊ることが好きなんて、とても信じられない!
でも、どうもそうみたいだった。フラは私の中に根をおろして、枝を伸ばしてしまっているみたいだ。
大好き(125ページ)
やめるのは簡単だ。でも、やめたらもう私の唯一のクム、サンディーをクムと呼ぶことができない。あのすばらしい歌声と共に踊ることができない。
だから私はフラに戻った。
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Posted by ブクログ
35 合わないところで、少しずつ心の中のものをすり減らしていくと、人は病気になるんだ、と思って、人の強さそして弱さに驚いた。
36 人間ってそんなにわかりやすくできていて、ごはん以外のものも毎日食べているんだ。
雰囲気とか、考え方とかそういうものまで。
61 これまでにちょっとくらいショックを受けた経験があっても、私の魂の芯が圧迫されたわけではない。
そしてちょっとくらい考え方がおかしくなっていても、こだわっていなければ、やがて傷はふさがり、幸せはどこからでもにゅるにゅる出てくる。
それは多分生命力とイコールなのだと思う。
62 何よりも自分の芯を磨いて、あたためて、優しく包んで、もう一回芯としての地位を与えることだった。
63 両親が私にはじめにいっぱいくれたきらきらしたものを、一生かけて発酵させていくことに決めた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わったあとに心がほわーっと温かくなりました。日常に転がっている、意識してないと見逃してしまいそうな、ばななさんがみつけた幸せをばななさんの視点で1話1話日記みたいに書かれてあって、こんなところにも、そんなところにもあるんだ…!と読んでいてとてもほっこりしました。特に印象深かったのは「幸せを創る」という章。お刺身のお話になんだかジーンときてしまいました。あと、「戻れないけど」という章も。初めての体験でドキドキする気持ち。今まで体験した初めてのことやそのときの気持ちを思い出しました。
“ 時間がくれる贈り物はいつも人を幸せに微笑ませる ”
「戻れないけど」に書いてある最後の1文です。ほんとにその通りだなぁ…と思いました。この本を読んで改めて色々気づくことができました。お金では買えない価値を日々の小さな幸せを大切にしながら1日1日を過ごしていきたいなと思いました。こんな素敵な本に出会えてよかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ沖縄旅行のお供に読み始めたから、タイムリーに沖縄パワーに共感した。確かにあの地には、いろいろを受け入れてくれる寛大さがあるような気がした。夢とか憧れとか、もしくは何かからはみ出したものとかも。沖縄には移住者が多いが、みなそういうパワーに引っ張られて来たのだろうか?わたしもあの寛大な空気の中で、すごく自分でいられた。武器も鎧もいらなかった。
つまんないことがたくさんたくさんあって、力がなくなるようなこととか、生きててもしかたないと思うようなことがたくさんある、TVを観ても、なにをしててもいつでもたくさん目や耳に入ってくる。だから面白いことをたくさんして、逃げ続けるんだ。逃げ続けるしかできない戦いなんだよ。僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ。(p.214)
最近、嫌なものばかりを目や耳が拾うようになってしまった。それには嫌な感情もついてくる。そしてそんな自分こそ嫌になる。もう全てをバッサリ切り落としたいとさえ思う。
大変なこととか辛いこととか悲しいこととか、そういうのから逃げたいんじゃない。生きてたらそんなこといっぱいあるし、それは成長に繋がる。そうでなくて、自分が自分でなくなるような、息がしにくいような、そういう圧力みたいな嫌なものから逃げたいのだ。
トラのセリフと、今のわたしの頭の中が重なったようで、良き理解者に出会えた温かさなのか安心感なのか、涙が出た。
そういう重なりが、『なんくるない』にはたくさんあった。
悩んで、なんくるないと思っては、また悩んで。うまく進んでいかなくても、それでも進んでるんだ。読んだ後、“なんくるない”気持ちで心が明るくなった。 -
Posted by ブクログ
人生、毎日が旅。まさに、予期もしない出来事があって人から環境から学んで人の気持ち自分の気持ちに気づいて一歩一歩前に進んでいくんだなと思った。
ばななさんはいつも私の背中を押してくれる
「全ては自分の中にしかない。幼いときから生涯を通じて続いてきたのだ。そのヒントは自分の中にしかない。自分はいちばんよく自分を知っている自分の友だちだ。今はその感じがばらばらで、みなとまどっているだけなのだ。本能の声を聴いて、耳を澄ませていけば、必ず自分と自分がぴったりくるポイントがあると思う。そしてそれが一致したとき、個人は大きな力で、日常を、周囲を照らすだろう。」
27歳もがくアラサー。まさにその感じがばらばらて日によってやる気とか勢いとかがばらばらで向かいたい先は見えてきているのに現実ばかり見てしまう。それでも自分を信じるしかなくて自分に向けたセンサーを俊敏に察知しなくては気づけない。周りをみるよりまずは自分をみよ!とばななさんが言ってくれた気がする。
あとがきにあった「もう前と同じ自分では帰ってこられないのだ」という気持ち。今まで考えたこともなかった。もっともっと世界が知りたくていつだって私の目は外へ外へ向いていたんだなと気づいた。自分の内側を見るよりも外側、新しいものを得ようとしてそれが前に進むことだと思っていた。視野を広げて自分の気づき、気持ち、内側はどうなったか無意識のうちに変わっていたかもしれない。でも自分で確認する作業をもっとしていきたい。そうやって毎日の旅を過ごして大切なものを噛み締めて生きていきたい。
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Posted by ブクログ
「母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。」
死という悲しみを受け入れ生きていく
命の物語
「アルゼンチンババア」というインパクト大で謎のタイトルとは裏腹に、心の深い部分を優しく包まれるような物語です。
簡単な分かりやすい言葉を使っているのに、なんという深い物語なのでしょう。
ばななさんの文章って、すごいなぁ。
この本は巻末に奈良美智さんのイラストが描かれていて、大人の絵本という雰囲気。
短いストーリーなので、手元に置いて何度も読み返すのが向いている本かもしれません。 -
Posted by ブクログ
休みの日に部屋でゆっくり紅茶でも飲みながら、しずかに読みたい本。
内容は重めではあるのだけど、文体や浮かんでくる風景がとてもきれいで、私はとても好き。
本の随所に、人生で大事なこととか人間の本質が詰まっている気がして。
それを読み漏らさないように、じっくり噛みしめて読みたくなる。
誰かと本気でつきあうこととか、人を愛すること…
それは恋人でも、母と娘、父と娘、母と息子、見ず知らずの子どもに対するものでも、
それぞれの愛の形や表現があって、
どれも素晴らしいものだね。
この本を読んだら、
私は誰かを本気で愛せたことがあったのか?
子供が生まれたとして、ここまで全力で愛せるのか?
今まで私が愛していたと思ったことなんか、生ぬるくも感じるけど
今は未熟だったとしても、いつかそんなふうに本気で人を愛せるようになりたいなと思う。
その人にどんなに深く壮絶な過去があったとしても、その人が好きならば
ちゃんと今を見て、向き合って、
良いも悪いもなく、その人のすべてを受け止められる懐の深さを持ちたい。
あと、本の中の大事な場面で
登場人物が馬に出会って、馬にとても心動かされ救われ、感謝するというところがあるのだけど
その部分がとても好き。
馬は本当にそういう生き物だと思う。
馬も愛だ。
そんな馬を愛せた登場人物も好き。