よしもとばななのレビュー一覧

  • 花のベッドでひるねして

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    こんな素敵な本があるんだ、やっぱり本って素敵だ…というかよしもとばななさんが、素敵だ。
    あとがきにも書いてあったが、本当に父を亡くし、そして出来た本なのだ。バーーーっと書いたと。素晴らしいものを残してくれた、ずっと大切にしたい1冊。

    わたしにもいつか様々な別れが降り注いで来るのだろうけれど、おじいちゃんのようにきらきらしたなにかを泣き散らしながらゆらゆらとしっかりと向き合いながら生きていきたい。自然に耳を傾けたくなった。
    もう夏も終わり。秋が始まる。日本に四季があって本当に良かった…明日は早起きして近くの川辺に出掛けよう。

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    2022年09月21日
  • もしもし下北沢

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    小説の中に自分のよく知る街や人の名前がたくさん出てくると恥ずかしくなってしまうので、この本を敬遠していたけど、
    こんなに素敵な本ならもっと早く読めばよかった。
    よっちゃんの聡明さ、それによってはっきりしてしまう残酷さはスリリングだった。
    父親が知らん女と心中してしまったことへの悲しみや慟哭は一体どこに行き着くんだろうとか、新しい生活へと動き出したお母さんはどうするんだろうとか、
    物語に対する興味はもちろんあるんだけど、
    それ以上によっちゃんの悲しみそのものが美しかった。
    よっちゃんはずっとずっと誠実に悲しみ続けて、ついには悲しみを抱き締める術を得た。
    これは小説だけど、よっちゃんなんて本当はど

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    2022年09月06日
  • 彼女について

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    ばななさん。
    みんなからオススメされてたのに、子供の頃にキッチンを読んだきりで、ずっと気になってた。

    とっても不思議で残酷でおそろしい話なのに、温かくて人生を前向きに考えさせてくれる作品だった。

    ばななワールド。はまりそう。

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    2022年08月29日
  • 人生の旅をゆく2

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    阪神淡路大震災後について。家族との日常、思い出、日々感じていることなどを綴ったエッセイ。

    夜寝る前に少しずつ読み進めていました。
    いろんな人のエッセイを読んできたけど、やっぱり自分にはばななさんのエッセイが一番しっくりくる。
    20代、30代、40代と…いつ読んでも心地よく、言葉がスッと心に入ってくる感じは変わらない。
    考え方に共感したり、和んだり、しんみりしたり。気になるフレーズもたくさん!
    読んで少し元気をもらえました。


    以下、本文から抜粋

    『自分の人生は自分のものだ』

    『そのときはなんでもない、いつもそこにあるどうでもいいようなものでも、なくなってみると大きな思い出としてずっしり

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    2022年08月28日
  • 海のふた

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    とても尊敬している、平野紗季子さんのラジオで夏の読書といえば、、で出てきたもの。

    ばななさん、久しぶりですが、やっぱり、やっぱり、いい。

    優しい気持ちになれる、というより、優しい気持ちを思い出す、そんなイメージ。

    ばななさんが描く夏の風景、それは、木や海や動物が寄り添いあって人と自然と混じり合っている風景なのですが、その夏の風景以上のものにまだ出会ったことない。
    今回は挿絵の版画がより一層美しく物語を彩ってくれる。版画なのが、島のイメージで、とても、いい。

    景色の描写がとても美しく、わたしもかき氷やさんをやっているし、福の木の周りを散歩したり、はじめちゃんと海で話したり、そういうことが

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    2022年08月20日
  • 人生の旅をゆく2

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    心に響く文章、自分でも文章が書きたいと思わせてくれます。

    読む前と読んだ後では、きっと生きやすくなっている点で、違う自分になれているはず。

    非常に軽やかな読み心地で、厳しい現実ともとれるのに、気が滅入る感じがしない。

    生命力に満ちていながら、他者への共感、尊敬の念が根底にあって、読みながら心の余計なものがどんどん落ちていくような感覚を覚えます。

    私も他者に学ぶこの人の姿勢を、学びたい。

    本当に魅力のある人が書いた文章には、何か特別な力が宿るのかもしれない。

    大切なものを込めて書かれた本なのだと思う。

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    2022年08月14日
  • 人生の旅をゆく

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    吉本ばなな先生による素晴らしいエッセイ集!

    大切な言葉がこれでもかーっとたくさん詰まってる、読めば胸がいっぱいになる本です。

    思い出と同じくらい、今を大切に生きればいい。

    さばさばとしているようでいて悩んだりすることもあって、他人のことを深く見つめ、人生や命のことをまっすぐに向き合う。

    その生きる姿勢そのものを見習いたくなる、人間力の教科書のように感じました。

    他人や家族から大切なものを受け取った分、自分をそれを与えられる人になりたい。

    今の社会を生きていく上で、大切なものを見落としてしまうことの悲しさ。

    それでも他人を、自分の人生や感性を大切にする。

    得難いものがこの本に込め

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    2022年07月26日
  • すぐそこのたからもの

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    ばななさんのお子さん・チビちゃんへの愛情がいっぱい感じられるエッセイ♪
    チビちゃんの大人びた物言いや大人が「ハッ」とするような発言の数々。どのエピソードも微笑ましくて幸せな気持ちになった。
    子どもの直感や感性ってすごいなぁ。読後、我が子をギュッと抱き締めたくなりました。

    可愛いエピソードに自然と優しい気持ちになる。「いつのまにか」、「チビちゃんのホテル」、「かわいい声で」、が特に好きでした。
    もう二度と訪れない子どもとの愛おしい瞬間が詰まった一冊。

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    2022年07月23日
  • 人生の旅をゆく2

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    阪神淡路大震災後について。家族との日常、思い出、日々感じていることなどを綴ったエッセイ。

    夜眠る前に少しずつ読み進めていました。
    いろんな人のエッセイを読んできたけど、やっぱり自分にはばななさんのエッセイが一番しっくりくる。
    20代、30代、40代と…いつ読んでも心地よく、言葉がスッと心に入ってくる感じは変わらない。
    考え方に共感したり、和んだり、しんみりしたり。気になるフレーズもたくさん!
    読んで少し元気をもらえました。


    『自分の人生は自分のものだ』

    『そのときはなんでもない、いつもそこにあるどうでもいいようなものでも、なくなってみると大きな思い出としてずっしり残るものがある』

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    2022年07月23日
  • なんくるない

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    沖縄滞在中に読み終わった。
    素肌を焼く太陽の力、すべてを洗っていく海の力などなど、あの島が思い出させてくれた自分の底力のような物が、そのまま描かれていた。

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    2022年07月11日
  • まぼろしハワイ

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    もう読んでる時のティッシュの消費量が半端じゃない
    ぐらい泣いてまう。もう本当に悲しいんだけど綺麗で
    素敵で、
    どれだけ読むのに時間がかかってもいいか
    ら、その場その場の情景とか、その人の気持ちとか丁
    寧にゆっくり理解して想像して消費したいって思う
    本。
    これは絶対に単語本が欲しい。何度も読み返し
    たい。

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    2022年05月19日
  • 花のベッドでひるねして

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    だいすきな作品です。何度も読みました。きっとこの先も何度も読むと思います。こころを救ってくれてありがとう。

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    2022年05月18日
  • すばらしい日々

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    「生きててくれるだけで、いいものなんだよね~」ー心のおばあちゃん
    ただ遊ぶ
    逃げても逃げなくてもどっちがいいということもない。それぞれの人生がつくいていくだけ。
    すこやかさの種をまく。ーすこやかに
    もの自体になんの意味もない。そのものを使う人の輝きが宿る。
    いつのまにかそうなって自然にそこにある。-びわ
    「家族に困ったことがあったからって、楽しいことをやめるという考えはあまりよくない。」吉本隆明 -テニスの教え

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    2022年05月18日
  • 海のふた

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    まりちゃんは活気あったころの子供の頃の土肥の町を追い求めていた。夏の町は観光客でごった返し、海の中には鮮やかな世界が広がっていた。しかし、その色鮮やかな世界は時代の流れとともに失われてしまった。土肥の町はしなびてしまい、海の生き物は死に絶え、色彩を失ってしまった。

    そんな色を失いつつある土肥で、まりちゃんは色彩を取り戻そうと町のみんなの心のよりどころになるかき氷屋さんを始めた。子供や老人が集まって、かき氷を食べながらひと夏の思い出を紡ぐような景色を提供するために。

    きっと伊豆半島をめぐってみれば、その町の景色を守ったり、新たな景色を彩ったりしている町の事業者がたくさんいるんだと思う。

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    2022年05月15日
  • ひとかげ

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    とかげなりに向ける主人公への愛には不純物がなく、とても素朴で優しさに溢れているなと感じた。少年少女の純愛も、傷も背負って生きるそっくりな二人の未来でも、ふたりの愛の核が変わりませんように。

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    2022年04月25日
  • アルゼンチンババア

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    章ごとのイルカが可愛かった。

    アルゼンチンビルすごい空間だな。そして、ユリさんも。自分らしく生きてて、言葉にできる人に人間が惹きつけられるのも分かる。そして、そういう人ほど関わらない人から見たら少し浮いた変な人なんだろうなぁ

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    2022年04月18日
  • 人生の旅をゆく2

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    「下北沢について」に続いて2冊目に読んだよしもとばななさんのエッセイ(小説のほうは過去数冊読んでいる)。
    この本はシリーズの2巻目だが、短編エッセイ集なので各巻を順番に読む必要はなさそう。

    「下北沢について」よりも全体的に少し重めで、命に関するテーマ、とりわけ東日本大震災やご両親のことに関連する短編エッセイが並んでいた。
    テーマが重いといっても読んでいて気持ちが落ち込んで仕方ないというものではなく、また短いのでサクサク読めた。

    普通の人であれば見逃してしまったり言葉にできなかったりするであろう出来事や思いをきちんとすくいあげて、深いところまで丁寧に言葉で紡いだようなエッセイで、だからこそ短

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    2022年03月30日
  • ハゴロモ

    購入済み

    愛人は卒業。焦らない今後。

    別の女性との間に割り込んで
    それでも大した身分でもなくて
    きっぱりと捨てられて、
    神様が水を振りまいたような川のある
    川からくる気のようなものに
    包まれて、いろいろ
    不思議な観応があったり、
    変わった経験、変わった趣味の人が
    割と集まっている、
    そんなところに戻ってきた。
    ありそうな、いや、あってほしいような
    不思議な結びつき。
    自然と縁がつながる、
    再生の過程。
    病気の姑候補さんも回復しそう。
    愛人だったころに身につけた
    テクニックも、
    はっきりとは書かれてないけど
    あるかもしれないが、
    愛人だったくせに
    (甘いということは傍迷惑でもあるな)
    何とも

    #癒やされる #ほのぼの #エモい

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    2022年03月30日
  • 海のふた

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    故郷のさびれた海辺の街でかき氷屋を営む主人公まりはこの夏だけその母の親友の娘であるはじめちゃんの面倒を見るようになる。まりははじめちゃんの面倒を見るうちに彼女の心の美しさに惹かれて次第に心を通わせていく。

    まずよしもとばななの圧倒的表現力に脱帽した。作家として面白いプロットを書けるのは1つの才能だが本作のように淡々としたシンプルなストーリーを優しく心地よいテンポで描けるのも作家としてたぐいまれな才能だと実感した。彼女の他の著書も読んでみたいと思った。

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    2022年03月20日
  • チエちゃんと私

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    好き
    カオリちゃんと自分の重なる部分があって、好きでした。周りではなく、自分の中の何かを大切に生きれること、生きれる環境が描かれてて理想の世界でした。吉本ばななさんの小説初めてだったのですが、もっと読んでみたい!

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    2022年03月19日